個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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The Stepfather
(1988)アメリカ
出演…テリー・オクイーン
シェリー・ハック
ジル・ショーレン
スティーヴン・シェレン
監督…ジョセフ・ルーベン
★★★
〔ストーリー〕
自分の理想通りのアメリカン・ファミリーを作りあげるたびに、魅力的なシングルマザーに近づき、その夫におさまる男。だが、すこしでも理想に反する事実を目にすると、家族を惨殺してまた新たな母子を探す…!!
母親スーザンとふたり暮らしの15才のステファニーの家に、母の恋人のジェリーが新しい父親として一緒に住むことになる。だが、やさしすぎるジェリーに彼女は不信感を抱きはじめて…
80年代の佳作スリラーを見逃していました!
邦題では、「W ダブル/ステップファーザー」となっています。
主演のジェリー/凶悪サイコちゃんを演じるのは、なんと大ヒットドラマ「LOST」で不思議ちゃんオジサン、ジョンを演じたテリー・オクィーンです。若い!でも、雰囲気はかなりイイです。そして、けっこうレベルの高い作品なんです… けれども、あまり知られていないようなんですよねー。ジャンル的にはサイコ・スリラーなのですが、その手の傑作群(アンソニー・パーキンスの「サイコ」シリーズ(1960~)や、アンソニー・ホプキンスの「Magic」(「マジック」1978))などと肩を並べてもいいくらいの出来映えだと思います。
おそらく、現実にあった事件をもとにしていると思われるのですが、(じっさいには “義父” ではなくて、実のお父さんが家族を殺しちゃったんですよ… ひ~、おそろしすぎますね!!)、テリー・オクィーンの演じる殺人鬼ジェリーが静かな不気味さを醸しだしています。サイコ・スリラーというと、最初から「犯人」・「犠牲者」がわかっていて、登場人物も少なめで、そんななかで徐々に恐怖感を高めていく、というところに重点が置かれるかと思われるのですが、この作品は見事にクリア。
オクィーンのジェリー(← もちろん偽名です)の一挙手一投足に、じわりじわりとコワさが募っていきます。
「自分の気に入らない家族」、「理想からはずれる家族」だと判明しちゃうと、あっさり皆殺しにしちゃって、次の標的を探す… とんでもないサイコ男性なのですが、こんな人がなぜうまいこと再婚できちゃうのかというと、「普段は穏やかで知的」という二重人格でもあったりするのですから、余計に現実味があります。
ジェリーが次に選んだのは、スーザンとステファニーの母子。スーザンは夫を信頼し、かつ惜しみなく愛情を注いでくれるよい妻。これは問題ありません。ですけど、生意気盛りのティーンエイジャーの娘ステファニーは、そう簡単には騙されませんでした…
“ステファニーに見切りをつけた時点で惨劇がはじまる” という、いわば、時限爆弾を抱えてストーリーが展開するのですが、地味ながら丁寧な演出で、音楽もセンチメンタルな風情でよかったり。
スーザン役のシェリー・ハックもいいんですけど、ヒロインのステファニーを演じるジル・ショーレンがカワイイです~♪ 「Phenomena」(「フェノミナ」1985)当時のジェニファー・コネリーを彷彿させます。美少女ファンは要チェックですね!
ほかに、ジェリーに母と妹を殺害されたジム(スティーヴン・ショレン)も登場します。(「American Gothic」(「アメリカン・ゴシック」1988)でポール役を演じた方です~)。ジムはジェリーに復讐しようと、彼を追っているのですが…
簡素なストーリーながら、じりじり迫ってくるオクィーンの狂気と、健気なステファニーの息詰まる戦いが見ごたえじゅうぶんです。
なお、2009年にはリメイクも決定したんだとか。どんなふうに仕上がるのか、いまから楽しみですね。
うら若い妻と幼い娘を殺害
するという、非人間的シー
ンから幕を開けます…!!
オクィーン、とにかく若い。
髪を切って、髭まで剃り落と
した変身後。真面目な不動
産販売員で、とても殺人鬼
には見えません。
ステファニー役のジル・ショーレン。
少女の勘は鋭いんです!
幸せな家族を夢見るも…
邪魔する人間は
容赦しません!!
(1988)アメリカ
出演…テリー・オクイーン
シェリー・ハック
ジル・ショーレン
スティーヴン・シェレン
監督…ジョセフ・ルーベン
★★★
〔ストーリー〕
自分の理想通りのアメリカン・ファミリーを作りあげるたびに、魅力的なシングルマザーに近づき、その夫におさまる男。だが、すこしでも理想に反する事実を目にすると、家族を惨殺してまた新たな母子を探す…!!
母親スーザンとふたり暮らしの15才のステファニーの家に、母の恋人のジェリーが新しい父親として一緒に住むことになる。だが、やさしすぎるジェリーに彼女は不信感を抱きはじめて…
80年代の佳作スリラーを見逃していました!
邦題では、「W ダブル/ステップファーザー」となっています。
主演のジェリー/凶悪サイコちゃんを演じるのは、なんと大ヒットドラマ「LOST」で不思議ちゃんオジサン、ジョンを演じたテリー・オクィーンです。若い!でも、雰囲気はかなりイイです。そして、けっこうレベルの高い作品なんです… けれども、あまり知られていないようなんですよねー。ジャンル的にはサイコ・スリラーなのですが、その手の傑作群(アンソニー・パーキンスの「サイコ」シリーズ(1960~)や、アンソニー・ホプキンスの「Magic」(「マジック」1978))などと肩を並べてもいいくらいの出来映えだと思います。
おそらく、現実にあった事件をもとにしていると思われるのですが、(じっさいには “義父” ではなくて、実のお父さんが家族を殺しちゃったんですよ… ひ~、おそろしすぎますね!!)、テリー・オクィーンの演じる殺人鬼ジェリーが静かな不気味さを醸しだしています。サイコ・スリラーというと、最初から「犯人」・「犠牲者」がわかっていて、登場人物も少なめで、そんななかで徐々に恐怖感を高めていく、というところに重点が置かれるかと思われるのですが、この作品は見事にクリア。
オクィーンのジェリー(← もちろん偽名です)の一挙手一投足に、じわりじわりとコワさが募っていきます。
「自分の気に入らない家族」、「理想からはずれる家族」だと判明しちゃうと、あっさり皆殺しにしちゃって、次の標的を探す… とんでもないサイコ男性なのですが、こんな人がなぜうまいこと再婚できちゃうのかというと、「普段は穏やかで知的」という二重人格でもあったりするのですから、余計に現実味があります。
ジェリーが次に選んだのは、スーザンとステファニーの母子。スーザンは夫を信頼し、かつ惜しみなく愛情を注いでくれるよい妻。これは問題ありません。ですけど、生意気盛りのティーンエイジャーの娘ステファニーは、そう簡単には騙されませんでした…
“ステファニーに見切りをつけた時点で惨劇がはじまる” という、いわば、時限爆弾を抱えてストーリーが展開するのですが、地味ながら丁寧な演出で、音楽もセンチメンタルな風情でよかったり。
スーザン役のシェリー・ハックもいいんですけど、ヒロインのステファニーを演じるジル・ショーレンがカワイイです~♪ 「Phenomena」(「フェノミナ」1985)当時のジェニファー・コネリーを彷彿させます。美少女ファンは要チェックですね!
ほかに、ジェリーに母と妹を殺害されたジム(スティーヴン・ショレン)も登場します。(「American Gothic」(「アメリカン・ゴシック」1988)でポール役を演じた方です~)。ジムはジェリーに復讐しようと、彼を追っているのですが…
簡素なストーリーながら、じりじり迫ってくるオクィーンの狂気と、健気なステファニーの息詰まる戦いが見ごたえじゅうぶんです。
なお、2009年にはリメイクも決定したんだとか。どんなふうに仕上がるのか、いまから楽しみですね。
うら若い妻と幼い娘を殺害
するという、非人間的シー
ンから幕を開けます…!!
オクィーン、とにかく若い。
髪を切って、髭まで剃り落と
した変身後。真面目な不動
産販売員で、とても殺人鬼
には見えません。
ステファニー役のジル・ショーレン。
少女の勘は鋭いんです!
幸せな家族を夢見るも…
邪魔する人間は
容赦しません!!
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80'の隠れた傑作
>terryさん
これは偶然海外の動画サイトで発見して、以前から気になっていたんですよ。
いや、おもしろいですねー!
隠れた傑作というのは、あてはまるかもしれません。
最近はホント焼き直しだの、リメイクだのばっかりで、もっとがんばって本書いてよ! と、ホラーファンとしては思ってしまうのですが…
新作って、作りだすのはそんなにむずかしいことなんでしょうか…
これは偶然海外の動画サイトで発見して、以前から気になっていたんですよ。
いや、おもしろいですねー!
隠れた傑作というのは、あてはまるかもしれません。
最近はホント焼き直しだの、リメイクだのばっかりで、もっとがんばって本書いてよ! と、ホラーファンとしては思ってしまうのですが…
新作って、作りだすのはそんなにむずかしいことなんでしょうか…
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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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