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個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、 小説のレビューなどをポツポツと…
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   Misery


(1990)アメリカ
出演…ジェームズ・カーン
キャシー・ベイツ
リチャード・ファーンズワース
監督…ロブ・ライナー
★★★☆


〔ストーリー〕
 人気作家のポールは自作のベストセラー小説「ミザリー」シリーズに終止符を打つために、ヒロインの女性ミザリーを死に追いやって、最後の原稿をエージェントに届ける途中で事故に遭ってしまう。猛吹雪のなか、救出してくれたのは元看護婦という女性アニー。しかも彼女は、自分をポールのナンバー・ワンの読者だというのだが…


 キングの「ミザリー」です。
この作品は、非常にこわかった~という思い出があります。
登場人物もきわめて少ないんですけど、キャシー・ベイツの存在感がとにかく圧倒的! キャシーさんが画面に出てくるだけでも、なんだかすごくおっかないことが起こりそうな、そんなイヤな雰囲気プンプンのある意味ソリッド・シチュエーション!!
 
 ストーリーはいたって簡単です。
人気作家のポールが、雪道で交通事故を起こすところから幕をあけます。運よく通行人に発見され、命からがら救出されるポール。相手は看護婦をしていたというアニーという女性で、応急処置は心得たもの、ラッキー 自分はなんて運がイイんだ、
とホッとしたのもつかの間、なんとアニーは、輪をかけたガイキチちゃんだったのです…!!

 この作品のおもしろいところは、作家が囚われの身となってしまうところだと思います。作家なんだから、想像力も逞しいのです。あれこれ思いをめぐらせて、ついにはアニーにいわれるままに、彼女のためだけに小説を書くようになってしまいます。この「物語の中の物語」も、ポールの現状をあらわすべく、暗い、不気味なイメージにとりつかれています。

 みなさんもほとんどご存知だと思うので、ここはトリビアをいくつか。
主人公のポール・シェルダンとは、現実のベストセラー作家、シドニィ・シェルダン(「ゲームの達人」「明日があるなら」… などなど)からきています。劇中で語られる「ミザリー」シリーズをさんざんこきおろすあたり、(ソープオペラばりの三流小説なんです)、文学志向の強いキング節が炸裂していますね。

 また、単行本のみなんですが、カバーをめくると、「ミザリー」の新作の表紙があらわれるという、トリックがほどこされています。このけばけばしい表紙からもわかるように、「ミザリー」はハーレクィン・シリーズみたいなものなんですねー。だからポールは、さっさとミザリーから決別したかったっていう…(笑)
 
 原作は人間の尊厳や自己確立を問うという、けっこう感動的な終わり方をするんですが、ロブ・ライナーのこの作品は最後まで皮肉がきいています。この結末も、「The Green Mile」「グリーンマイル」2000)とすこし似通っていますね。











目覚めると、そこは…!








ポール、お元気?
 








気まずい夕食です…







保安官のバスター
(リチャード・ファーンズ
ワース)。












こちらがポール・シェルダン原作、
「Misery's Return」!







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キャシー・ベイツの独断場!
おっしゃるように原作と映画は手触りが
少し違いますね。ミザリーとポールのイメージ
も・・・。シェルダン氏はベストセラー保証協会に
入っていたに違いありません。ディッシュ氏の
ようなアメリカ文学界の宝があんな惨めな晩年
を迎えるなんて協会の陰謀だとしか思えません。
作家の幸せって何なのでしょうね。
奈良の亀母 2008/07/16(Wed)21:35:17 編集
ベイツ印
>亀母さん
キャシーさんのドアップだけでも、うすら寒くなれること必至の傑作!
暑いさなかにぴったりの作品ですね。これと、「シャイニング」は、真夏にぴったりのホラーだと思っています。
ディッシュ氏の事件はほんとうにショッキングでした。作家は書きつづけることが使命だと勝手に思うのですが、それでも人間の弱さとか、凡庸さに負けてしまうときもあるのですね…
だれかがいっていましたけど、ディックとバラードとディッシュだけが、読むに耐える作品を書く人たちだ、なんて言葉もありました。
ななみ 2008/07/17(Thu)15:42:18 編集
シェルダン(^_^)
これは原作も映画も面白かった稀有な例ですね。
ただ原作よりも残酷描写はややソフト?
ポールの名前には笑ってしまいました。いわゆる超訳ってやつですよね。シェルダン作品。「ゲームの達人」「明日があるなら」は言われている通り一気読みでした。わかりやすい登場人物、展開の速さ。かる~いエンタテイメントではありますね。
「治療島」、赤んぼ相手の合間に読んでいるのでなかなか進みません。今のところわけわかめ(死語)な話が続いています。
ユキまま 2008/07/17(Thu)20:45:35 編集
三冊とも読みたい!
「治療島」「ラジオキラー」「前世療法」の三冊
が同じ出版社と訳者さんで出ているんですね。
全部欲しいー!お金貯めないと。ドイツのミステリ
ーは殆ど読んだことがないので楽しみです。
同じドイツ人作家の「深海のYrr」も読み応えが
ありましたが、敵?の正体が分かった時点で
トーンダウンしてしまいました。
奈良の亀母 2008/07/17(Thu)22:09:08 編集
高いですよね~!
>亀母さま
「ラジオキラー」とどちらを買おうか迷いました。「治療島」の書評がすごく気になったのでこちらにしたんですけど…とにかくどれも1500円以上なんてボッタクリですよね(言いすぎ?)。早く文庫化してくれないかな。ドイツの作家さんは私も読むのは初めてかもしれません
ユキまま 2008/07/17(Thu)22:57:00 編集
文庫待ち
>ユキままさん
ユキままさんは、新刊を入手するのが早いですね!
わたしは新聞の書評で気になっていました。
1500円はちょっとキツイ~
文庫になるまで待ちます~
ドイツの作家さんというと? 「香水」を書いたパトリック・ジュースキントはドイツ人だったような…?
ななみ 2008/07/18(Fri)21:33:53 編集
すごいなあ
>亀母さん
三冊も出てるんですねー。
亀母さんも、以前から思っていたんですが、読書の幅が広いですね!
知らない作品名や作家さんの名前がポンポン出てくるので、ずいぶん読みこんでいるんだなあと感心してしまいます。
「深海のYrr」もおもしろそうですね。
ななみ 2008/07/18(Fri)21:41:08 編集
何がジェーンに起こったのか
小説の話題に水を差してしまってすみません。
私も「ミザリー」はとても怖い映画だと思いました。人の妄執ほど恐ろしいものはないですねぇ。同じ系統の作品で「何がジェーンに起こったのか」は未見であればとてもお勧めです。ジョーン・クロフォード、ベティ・デイビスのかけひきは下手なホラー映画よりよっぽど怖いです。
シェルダン氏は「ゲームの達人」「真夜中は別の顔」「明日があるなら」など初期のころは沢山読んでました。特にスペイン戦争を舞台とした「時間の砂」は好きでした。
クロケット URL 2008/07/19(Sat)10:08:04 編集
何がジェーンに起こったのか?
>クロケットさん
「何がジェーンに起こったのか」は、以前からずっと観たいと思っていた作品です!
まだ機会がなくて観ていないのですが、ジョーン・クロフォードとベティ・デイビスの二大スターの共演は、ぜひとも知りたいところ…!!(たしか、現実でも男性をとりあっていたような?)
先日「悪魔のシスター」のリメイクを観たのですが、イマイチでした。でも、オリジナルは未見… 過去の傑作は観ていないものが多いです。
シェルダンというと、わたしはドラマで観た記憶があります。「時間の砂」も観たような…?
ななみ 2008/07/19(Sat)22:32:51 編集
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