個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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Antikorper
(2005)ドイツ
出演…ヴォーダン・ヴィルケ・メーリング
アンドレ・ヘンニッケ
ハインツ・ホーニヒ
監督…クリスチャン・アルバート
★★★
〔ストーリー〕
ベルリンのとあるアパートで、激しい銃撃戦のすえ、ひとりの男が逮捕される。男の名はガブリエル・エンゲル。少年ばかりを狙った猟奇殺人事件の犯人だった。エンゲルの逮捕のニュースを聞いて、郊外の農村でパートタイムの警官を務めるミヒャエルは多大な興味を示す。じつは、彼の村でもひとりの少女が殺害されて、事件はいまだに未解決のままだった。これが大きな糸口になるかもしれないと考えた彼は、エンゲルと対面すべくベルリンにむかうのだが…
いまさらサイコか~ なんて、食わず嫌いをしないでください。
ユーロのさまざまな映画祭、トライベッカなどでも大絶賛されて、さっそくアメリカでもリメイクが決まっているこの作品、英題では「Antibodies」となっています。これ、「抗体」という意味なんですね。主人公のミヒャイルは、犯罪とは無縁ののどかな農村のパートタイム警官。敬虔なカトリック信者で、毎週日曜日には家族と一緒に教会に通うような、性善説の塊みたいな人間です。その彼が “絶対悪” と対面してしまったとき、どんな迷いや葛藤、危険が生じてしまうのか…? というところから、このタイトルがつけられたようです。
物語は、ベルリンのとある古びたアパートからはじまります。住人の通報を受けてふたりの警官が駆けつけると、ドア越しに突然発砲! 激しい銃撃戦のすえ、全裸の男が逮捕されます。この男、名前はエンゲル(アンドレ・ヘンニッケ)、少年に性的虐待をしてはなぶり殺す、というおぞましい犯罪をくりかえしていました。彼の暴虐はそれだけにとどまらず、遺体をつかって “作品” を創造することまでも。これで連続児童殺人事件は無事解決したと思われたのですが…
場所は変わって、郊外の緑豊かな農村。主人公のミヒャエル(ヴォーダン・ヴェルケ・メーリング)は、農業の合間にささやかな書類仕事をするという、パートタイムの警官です。じつは、以前はそれだけでよかったのですが、数週間まえに少女の惨殺死体を発見して以来、彼の信念は揺らぎはじめていました… 村の住人たちを疑うわけではないが、事件を解決するためには捜査も必要… しかし、住人たちはあからさまに拒否反応を示し、義父にいたっては、彼に怒りをぶつけようとして、彼の愛犬を射殺(!)してしまいます。
妻のローザ(ウルリケ・クリュムビーゲル)ともぎくしゃくしだしてしまい、長男のクリスチャン(ハウケ・ディーカンフ)はちょうど思春期、学校で耳を疑うような問題行動を起こす始末。
そんなとき、エンゲル逮捕のニュースを聞いたミヒャエルは、殺害の異常な手口から彼が少女を手にかけたのではないかと思い、それを確かめるためにベルリンにむかうのですが…
こういってはなんですが、ひねりもまったくない、よくあるサイコものです。ですが、
オープニングからの伏線、登場人物の背景、心理描写などがすぐれていて、物語として非常に説得力のある作品という印象を受けました。とくに、ミヒャイルとエンゲルの対比がよくできていて、ミヒャイル役のヴォーダン・ヴェルケ・メーリングは “絶対悪” の存在にとまどう純な役柄がぴったり。「Das Experiment」(「es/エス」2001)にも囚人役として出演していますが、きまじめで穏やかな顔立ちが適任だったんでしょうね。たいして、エンゲル役のアンドレ・ヘンニッケはずる賢く、邪悪で、セクシーな殺人鬼を迫真の演技で熱演しています。アクの強さでは主人公を食ってしまっているくらいです。
最初は田舎の警官ひとりになにができるんだろうと、たかをくくっていたベルリンの刑事たちですが、エンゲルはミヒャイルをなぜか気に入り、「彼になら真実を話してもいい」と、いいだします。そして、エンゲルとミヒャイルの奇妙な駆け引きがはじまるのですが…
結末がやや強引で、卑怯だと感じる人がなかにはいるかもしれません。が、わたしはこういうのは好きです。それがアメリカ人受けした理由のひとつだという気がします。リメイクが発表されるまえに、オリジナルが日本上陸してほしいですねー。
殺人鬼エンゲル
(アンドレ・ヘンニッケ)。
ベテラン刑事セイレル
(左ハインツ・ホーニグ)と、
ミヒャイル
(ヴォーダン・W・メーリング)。
妻のローザ(ウルリケ・
クリュムビーゲル)は、
富裕な農家の
ひとり娘です。
15才のクリスチャン
(ハウケ・ディーカンフ)は、
むずかしい年ごろで
ちょうど反抗期…
ついに対面!
この後、ふたりは
思いもしない方向へ…??
(2005)ドイツ
出演…ヴォーダン・ヴィルケ・メーリング
アンドレ・ヘンニッケ
ハインツ・ホーニヒ
監督…クリスチャン・アルバート
★★★
〔ストーリー〕
ベルリンのとあるアパートで、激しい銃撃戦のすえ、ひとりの男が逮捕される。男の名はガブリエル・エンゲル。少年ばかりを狙った猟奇殺人事件の犯人だった。エンゲルの逮捕のニュースを聞いて、郊外の農村でパートタイムの警官を務めるミヒャエルは多大な興味を示す。じつは、彼の村でもひとりの少女が殺害されて、事件はいまだに未解決のままだった。これが大きな糸口になるかもしれないと考えた彼は、エンゲルと対面すべくベルリンにむかうのだが…
いまさらサイコか~ なんて、食わず嫌いをしないでください。
ユーロのさまざまな映画祭、トライベッカなどでも大絶賛されて、さっそくアメリカでもリメイクが決まっているこの作品、英題では「Antibodies」となっています。これ、「抗体」という意味なんですね。主人公のミヒャイルは、犯罪とは無縁ののどかな農村のパートタイム警官。敬虔なカトリック信者で、毎週日曜日には家族と一緒に教会に通うような、性善説の塊みたいな人間です。その彼が “絶対悪” と対面してしまったとき、どんな迷いや葛藤、危険が生じてしまうのか…? というところから、このタイトルがつけられたようです。
物語は、ベルリンのとある古びたアパートからはじまります。住人の通報を受けてふたりの警官が駆けつけると、ドア越しに突然発砲! 激しい銃撃戦のすえ、全裸の男が逮捕されます。この男、名前はエンゲル(アンドレ・ヘンニッケ)、少年に性的虐待をしてはなぶり殺す、というおぞましい犯罪をくりかえしていました。彼の暴虐はそれだけにとどまらず、遺体をつかって “作品” を創造することまでも。これで連続児童殺人事件は無事解決したと思われたのですが…
場所は変わって、郊外の緑豊かな農村。主人公のミヒャエル(ヴォーダン・ヴェルケ・メーリング)は、農業の合間にささやかな書類仕事をするという、パートタイムの警官です。じつは、以前はそれだけでよかったのですが、数週間まえに少女の惨殺死体を発見して以来、彼の信念は揺らぎはじめていました… 村の住人たちを疑うわけではないが、事件を解決するためには捜査も必要… しかし、住人たちはあからさまに拒否反応を示し、義父にいたっては、彼に怒りをぶつけようとして、彼の愛犬を射殺(!)してしまいます。
妻のローザ(ウルリケ・クリュムビーゲル)ともぎくしゃくしだしてしまい、長男のクリスチャン(ハウケ・ディーカンフ)はちょうど思春期、学校で耳を疑うような問題行動を起こす始末。
そんなとき、エンゲル逮捕のニュースを聞いたミヒャエルは、殺害の異常な手口から彼が少女を手にかけたのではないかと思い、それを確かめるためにベルリンにむかうのですが…
こういってはなんですが、ひねりもまったくない、よくあるサイコものです。ですが、
オープニングからの伏線、登場人物の背景、心理描写などがすぐれていて、物語として非常に説得力のある作品という印象を受けました。とくに、ミヒャイルとエンゲルの対比がよくできていて、ミヒャイル役のヴォーダン・ヴェルケ・メーリングは “絶対悪” の存在にとまどう純な役柄がぴったり。「Das Experiment」(「es/エス」2001)にも囚人役として出演していますが、きまじめで穏やかな顔立ちが適任だったんでしょうね。たいして、エンゲル役のアンドレ・ヘンニッケはずる賢く、邪悪で、セクシーな殺人鬼を迫真の演技で熱演しています。アクの強さでは主人公を食ってしまっているくらいです。
最初は田舎の警官ひとりになにができるんだろうと、たかをくくっていたベルリンの刑事たちですが、エンゲルはミヒャイルをなぜか気に入り、「彼になら真実を話してもいい」と、いいだします。そして、エンゲルとミヒャイルの奇妙な駆け引きがはじまるのですが…
結末がやや強引で、卑怯だと感じる人がなかにはいるかもしれません。が、わたしはこういうのは好きです。それがアメリカ人受けした理由のひとつだという気がします。リメイクが発表されるまえに、オリジナルが日本上陸してほしいですねー。
殺人鬼エンゲル
(アンドレ・ヘンニッケ)。
ベテラン刑事セイレル
(左ハインツ・ホーニグ)と、
ミヒャイル
(ヴォーダン・W・メーリング)。
妻のローザ(ウルリケ・
クリュムビーゲル)は、
富裕な農家の
ひとり娘です。
15才のクリスチャン
(ハウケ・ディーカンフ)は、
むずかしい年ごろで
ちょうど反抗期…
ついに対面!
この後、ふたりは
思いもしない方向へ…??
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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
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