個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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The Alphabet Killer
(2008)アメリカ
出演…エリザ・ドゥシェク
ケアリー・エルウィス
ティモシー・ハットン
監督…ロブ・シュミット
★★☆
〔ストーリー〕
ニューヨーク州ロチェスターで、少女の遺体が発見される。彼女はレイプされ、首を絞められていた。事件を担当することになったメーガンは上司のケネスと婚約中。しかし、捜査に没頭するあまり、殺された少女の亡霊を見るようになってしまい、精神を病んで自殺を図ってしまう。
2年後、なんとか命をとりとめたメーガンは、グループセラピーに通う日々。退職は免れたものの降格させられ、ケネスとの仲も終わっていた。そんなとき、ふたたび悪夢がくりかえされる。2人目の犠牲者のデータから、彼女はある重要な類似点に気づくのだが…!!
“実話(しかも未解決事件…!)をもとにした、実録映画”… という触れこみだったので、けっこう期待してしまったのですが、蓋をあけてみれば、ふつうのサイコものでしたの~、ちゃんちゃん♪
…だけではいくらなんでもアレですので、一応映画の題材となった事件から説明させていただきます。
1970年から73年にかけて、実際にニューヨーク州ロチェスターという町で連続少女殺害事件が起きました。犠牲者の少女たちは、全員ファーストネームとラストネームのイニシャルがおなじだったことから、この殺人鬼は “ダブル・イニシャル・キラー” と呼ばれ、捜査中には800人の容疑者があがったというのに、現在にいたっても捕まっていません。
じつにミステリアスで不気味な事件ですが、これを「Wrong Turn」(「クライモリ」2003)や〈Master of Horror〉シリーズの「Right to Die」(2007)でおなじみの、ロブ・シュミットが映画化。未解決の事件をどう決着つけるんだろうと、そればかり注目してしまったのですが… まあ、いいです。とりあえず、ストーリーから。
林の中で哀れな少女の遺体が発見されることから、物語ははじまります。彼女の名前は、「カーラ・カスティーリョ」。さっそく異常者の捜索が行われ、事件を担当することになった刑事のひとり、メーガン(エリザ・ドゥシェク)は熱心に捜査を開始するのですが… いっこうに進展は見えず、あまりに事件にのめりこむあまり、殺された少女の声を聞いたり、幻覚を見るようになってしまいます。おっ、「トゥルーコーリング」か、と一瞬思っちゃいますが、今回はそう簡単にはいきませんでしたー。
少女の声も亡霊もすべて彼女の気負いから、精神的に自己を追いつめてしまった
メーガン、手首を切って自殺未遂を図ってしまいます。
そして2年後、キャリアを失って降格させられ、婚約者のケネス(ケアリー・エルウィス)までも失ってしまったメーガン。それでもグループセラピーに通うなどして、前向きに生きていたのですが… ふたたび事件が起こります。今度の被害者の名前は、
「ウェンディ・ウォリシュ」。“ダブル・イニシャル” の類似点に気づいた彼女は、これはたんなる偶然ではないと考えるのですが…
ヒロインのメーガンを、ずいぶん大人っぽくなったエリザ・ドゥシェクが神経質に、情緒不安定な雰囲気で演じています。彼女の上司で元婚約者のケネスにはケアリー・エルウィス、グループセラピーのリーダーで車椅子の青年リチャードにはティモシー・ハットン。ほかに、マイケル・アイアンサイド(…また署長役!)や、ビル・モーズリーなんかも出ていたりして、ホラーファンには 「おっ♪」 と、うれしい配役でもあるのですが…
…描きたいことがなんとなくわかってしまうぶん、ちょっと残念な仕上がりでもあります。犠牲者の声に追いつめられ、共感しすぎてしまい、(犯人でないにもかかわらず)、彼女たちの無念をいっきに背負ってしまうメーガン。この、「共感」というキーワードは、現代を生きるわたしたちにとってもっとも重要なことのように思うんですけど、いまいち踏みこみが浅いように感じてしまいました。(作品とは無関係、といわれればそれまでなんですけど)、製作陣が犠牲者たちにもっと共感していれば、もう少し物語を掘り下げることもできたんじゃないかという気がします。
エリザ・ドゥシェクにはこの役は荷が重すぎたのか…? それとも、脚本自体が浅すぎたのか…? そのへんのところは、みなさんの判断にお任せします。
着眼点がよかっただけに、もしかしたら傑作に化けたかもしれないのにー… と思うと、非常に惜しい気がしてしまいますね、うーむ。
大人っぽくなったとはいえ、まだアイドル
ぽさが抜けない(?)エリザ・ドゥシェク。
少女の遺体を前に、
メーガンは犯人逮捕を
固く誓うのですが…
元婚約者のケネスは、
彼女がまたバランスを
崩してしまうのでは
ないかと心配します。
早く犯人検挙したいノークロス署長
(マイケル・アイアンサイド)と、意見が対立。
おなじく心に傷をもつ
リチャード
(ティモシー・ハットン)に
相談に乗ってもらいながら、
メーガンは捜査を再開
しますが…
(2008)アメリカ
出演…エリザ・ドゥシェク
ケアリー・エルウィス
ティモシー・ハットン
監督…ロブ・シュミット
★★☆
〔ストーリー〕
ニューヨーク州ロチェスターで、少女の遺体が発見される。彼女はレイプされ、首を絞められていた。事件を担当することになったメーガンは上司のケネスと婚約中。しかし、捜査に没頭するあまり、殺された少女の亡霊を見るようになってしまい、精神を病んで自殺を図ってしまう。
2年後、なんとか命をとりとめたメーガンは、グループセラピーに通う日々。退職は免れたものの降格させられ、ケネスとの仲も終わっていた。そんなとき、ふたたび悪夢がくりかえされる。2人目の犠牲者のデータから、彼女はある重要な類似点に気づくのだが…!!
“実話(しかも未解決事件…!)をもとにした、実録映画”… という触れこみだったので、けっこう期待してしまったのですが、蓋をあけてみれば、ふつうのサイコものでしたの~、ちゃんちゃん♪
…だけではいくらなんでもアレですので、一応映画の題材となった事件から説明させていただきます。
1970年から73年にかけて、実際にニューヨーク州ロチェスターという町で連続少女殺害事件が起きました。犠牲者の少女たちは、全員ファーストネームとラストネームのイニシャルがおなじだったことから、この殺人鬼は “ダブル・イニシャル・キラー” と呼ばれ、捜査中には800人の容疑者があがったというのに、現在にいたっても捕まっていません。
じつにミステリアスで不気味な事件ですが、これを「Wrong Turn」(「クライモリ」2003)や〈Master of Horror〉シリーズの「Right to Die」(2007)でおなじみの、ロブ・シュミットが映画化。未解決の事件をどう決着つけるんだろうと、そればかり注目してしまったのですが… まあ、いいです。とりあえず、ストーリーから。
林の中で哀れな少女の遺体が発見されることから、物語ははじまります。彼女の名前は、「カーラ・カスティーリョ」。さっそく異常者の捜索が行われ、事件を担当することになった刑事のひとり、メーガン(エリザ・ドゥシェク)は熱心に捜査を開始するのですが… いっこうに進展は見えず、あまりに事件にのめりこむあまり、殺された少女の声を聞いたり、幻覚を見るようになってしまいます。おっ、「トゥルーコーリング」か、と一瞬思っちゃいますが、今回はそう簡単にはいきませんでしたー。
少女の声も亡霊もすべて彼女の気負いから、精神的に自己を追いつめてしまった
メーガン、手首を切って自殺未遂を図ってしまいます。
そして2年後、キャリアを失って降格させられ、婚約者のケネス(ケアリー・エルウィス)までも失ってしまったメーガン。それでもグループセラピーに通うなどして、前向きに生きていたのですが… ふたたび事件が起こります。今度の被害者の名前は、
「ウェンディ・ウォリシュ」。“ダブル・イニシャル” の類似点に気づいた彼女は、これはたんなる偶然ではないと考えるのですが…
ヒロインのメーガンを、ずいぶん大人っぽくなったエリザ・ドゥシェクが神経質に、情緒不安定な雰囲気で演じています。彼女の上司で元婚約者のケネスにはケアリー・エルウィス、グループセラピーのリーダーで車椅子の青年リチャードにはティモシー・ハットン。ほかに、マイケル・アイアンサイド(…また署長役!)や、ビル・モーズリーなんかも出ていたりして、ホラーファンには 「おっ♪」 と、うれしい配役でもあるのですが…
…描きたいことがなんとなくわかってしまうぶん、ちょっと残念な仕上がりでもあります。犠牲者の声に追いつめられ、共感しすぎてしまい、(犯人でないにもかかわらず)、彼女たちの無念をいっきに背負ってしまうメーガン。この、「共感」というキーワードは、現代を生きるわたしたちにとってもっとも重要なことのように思うんですけど、いまいち踏みこみが浅いように感じてしまいました。(作品とは無関係、といわれればそれまでなんですけど)、製作陣が犠牲者たちにもっと共感していれば、もう少し物語を掘り下げることもできたんじゃないかという気がします。
エリザ・ドゥシェクにはこの役は荷が重すぎたのか…? それとも、脚本自体が浅すぎたのか…? そのへんのところは、みなさんの判断にお任せします。
着眼点がよかっただけに、もしかしたら傑作に化けたかもしれないのにー… と思うと、非常に惜しい気がしてしまいますね、うーむ。
大人っぽくなったとはいえ、まだアイドル
ぽさが抜けない(?)エリザ・ドゥシェク。
少女の遺体を前に、
メーガンは犯人逮捕を
固く誓うのですが…
元婚約者のケネスは、
彼女がまたバランスを
崩してしまうのでは
ないかと心配します。
早く犯人検挙したいノークロス署長
(マイケル・アイアンサイド)と、意見が対立。
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しますが…
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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
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