個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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Vikaren
(2007)デンマーク
出演…パプリカ・ステーン、ヨナス・ヴァンドシュ
ナイダー、ウーリッチ・トムセン、エマ・
ユエル・ユステセン
監督…オーレ・ボールネダル
★★☆
〔ストーリー〕
宇宙から謎の飛行物体が漂着、あらわれた奇怪な発光物体は、近くに暮らす鶏卵農家の妻に寄生してしまう… 一方、小学6年生のカールは、交通事故で母親を亡くしたばかり、塞ぎこんでクラスメイトたちともうまく馴染めずにいた。そこへ、病気になった担任の代わりにと、ウーラと名乗る女性教師がやってくる。ウーラの不可解なきびしい授業、狂った言動に、子供たちは不信感を抱いて親たちに相談するのだが…
注: 邦題では「パラサイトX」となっているんですが、(また、日本版ジャケが思いっきりホラーしているんですが)、この作品はホラーではありません。よって、「The Faculty」(「パラサイト」1998)的なことはいっさい期待しないよーに!
オーレ・ボールネダル監督というと、「Nattevagten」(「モルグ」1996)、「Nightwatch」(「ナイトウォッチ」1998)。どちらもかな~りなホラーな題材ながら、その不思議と “のほほん” とした雰囲気から、わたしは勝手にのんびり屋さんホラーを撮る人、と思っています(笑)。今回もまた、ステキに能天気な映画です。子供です。SFです。侵略モノです。パチモンな邦題がつけられちゃってますが、けっこう皮肉のきいた内容となっております。
カール少年(ヨナス・ヴァンドシュナイダー)は、交通事故で母親を亡くしたばかり。幼い妹と父親のジェスパー(ウーリッチ・トムセン)の3人暮らし、自分の世界に入りこんで、髪を短く刈りこんじゃったりと、ちょっと病んでしまいます。お約束の意地悪っこなクラスメイトたちからも、からかわれたり。そこへ、病気になった担任教師の代わりにと、ウーラと名乗る女性教師(パプリカ・ステーン)がやってきます。この教師、当然人間ではありません。ナゾの宇宙生物にパラサイトされちゃってます。
“先生はエイリアン” というと、わたしはゲイアン・ウィルソンの短編、『代理教師』(『ナイト・ソウルズ』所蔵)をすぐに思い浮かべてしまったんですが、まさにそんな感じの、なかなかインパクト大な先生になっていました。パプリカ・ステーンの演じるウーラは奇っ怪で、いってることは超ヘンだし、意味不明のスパルタをするし、たまにアチラの世界にイっちゃうしで、子供たちは初日そうそう、「ヤッヴァーイ!」と身の危険を感じるわけです。親に話します。そりゃ、コワいもんねえ。
しかし、敵もさることながら、集まった親たちにたいして泣き落とし作戦! なんか、妙な色気も使ってみたり! なんか、妙な銀色の球体に手をかざして、「教育省のお偉いさん」 を作りだしちゃって、あっさり説得してしまいます。ですが、カールはそのすべてを目撃してしまうのでした…!!
カールの訴えによって一致団結した子供たちと、エイリアン先生の戦いがメインとなっているのですが、このエイリアンが地球にやってきた目的というのが、愛を知るためだというのが、いかにもボールネダル監督らしいです。つまり、彼らの惑星では 「愛」 という概念がなく、そのため争いが絶えなくて、愛の溢れる地球に学びにやってきたんですね。といいますか、手っ取り早く○○しちゃおうか、と。
ホラー要素はほぼ皆無なんですが、妙に懐かしい侵略ホラー・テイストもあったりして、ラストまで楽しく観ることができました。パプリカ・ステーンのハイテンションな演技もよかったです。映画自体は明るくハッピーなものなんですが、画面がやけにひんやり見えるのは、これはヨーロッパ映画の特徴なんでしょうね。
主人公のカールくん(ヨナス・
ヴァンドシュナイダー)。
初日から大爆笑のウーラ先生。
だれが見てもヤヴァイ人です。
「先生はモンスター!」という
子供たちの訴えにたいし、
怪物の真似をして場を
和ませるウーラ先生。
親は能天気すぎ。
ウーラ先生の真の目的とは…?
パプリカ・ステーンはよくある侵略SFものにしては、あまり若くも、うつくしくもない
んですが、妙な色気と不気味さが非人間的でエイリアンしています。
(2007)デンマーク
出演…パプリカ・ステーン、ヨナス・ヴァンドシュ
ナイダー、ウーリッチ・トムセン、エマ・
ユエル・ユステセン
監督…オーレ・ボールネダル
★★☆
〔ストーリー〕
宇宙から謎の飛行物体が漂着、あらわれた奇怪な発光物体は、近くに暮らす鶏卵農家の妻に寄生してしまう… 一方、小学6年生のカールは、交通事故で母親を亡くしたばかり、塞ぎこんでクラスメイトたちともうまく馴染めずにいた。そこへ、病気になった担任の代わりにと、ウーラと名乗る女性教師がやってくる。ウーラの不可解なきびしい授業、狂った言動に、子供たちは不信感を抱いて親たちに相談するのだが…
注: 邦題では「パラサイトX」となっているんですが、(また、日本版ジャケが思いっきりホラーしているんですが)、この作品はホラーではありません。よって、「The Faculty」(「パラサイト」1998)的なことはいっさい期待しないよーに!
オーレ・ボールネダル監督というと、「Nattevagten」(「モルグ」1996)、「Nightwatch」(「ナイトウォッチ」1998)。どちらもかな~りなホラーな題材ながら、その不思議と “のほほん” とした雰囲気から、わたしは勝手にのんびり屋さんホラーを撮る人、と思っています(笑)。今回もまた、ステキに能天気な映画です。子供です。SFです。侵略モノです。パチモンな邦題がつけられちゃってますが、けっこう皮肉のきいた内容となっております。
カール少年(ヨナス・ヴァンドシュナイダー)は、交通事故で母親を亡くしたばかり。幼い妹と父親のジェスパー(ウーリッチ・トムセン)の3人暮らし、自分の世界に入りこんで、髪を短く刈りこんじゃったりと、ちょっと病んでしまいます。お約束の意地悪っこなクラスメイトたちからも、からかわれたり。そこへ、病気になった担任教師の代わりにと、ウーラと名乗る女性教師(パプリカ・ステーン)がやってきます。この教師、当然人間ではありません。ナゾの宇宙生物にパラサイトされちゃってます。
“先生はエイリアン” というと、わたしはゲイアン・ウィルソンの短編、『代理教師』(『ナイト・ソウルズ』所蔵)をすぐに思い浮かべてしまったんですが、まさにそんな感じの、なかなかインパクト大な先生になっていました。パプリカ・ステーンの演じるウーラは奇っ怪で、いってることは超ヘンだし、意味不明のスパルタをするし、たまにアチラの世界にイっちゃうしで、子供たちは初日そうそう、「ヤッヴァーイ!」と身の危険を感じるわけです。親に話します。そりゃ、コワいもんねえ。
しかし、敵もさることながら、集まった親たちにたいして泣き落とし作戦! なんか、妙な色気も使ってみたり! なんか、妙な銀色の球体に手をかざして、「教育省のお偉いさん」 を作りだしちゃって、あっさり説得してしまいます。ですが、カールはそのすべてを目撃してしまうのでした…!!
カールの訴えによって一致団結した子供たちと、エイリアン先生の戦いがメインとなっているのですが、このエイリアンが地球にやってきた目的というのが、愛を知るためだというのが、いかにもボールネダル監督らしいです。つまり、彼らの惑星では 「愛」 という概念がなく、そのため争いが絶えなくて、愛の溢れる地球に学びにやってきたんですね。といいますか、手っ取り早く○○しちゃおうか、と。
ホラー要素はほぼ皆無なんですが、妙に懐かしい侵略ホラー・テイストもあったりして、ラストまで楽しく観ることができました。パプリカ・ステーンのハイテンションな演技もよかったです。映画自体は明るくハッピーなものなんですが、画面がやけにひんやり見えるのは、これはヨーロッパ映画の特徴なんでしょうね。
主人公のカールくん(ヨナス・
ヴァンドシュナイダー)。
初日から大爆笑のウーラ先生。
だれが見てもヤヴァイ人です。
「先生はモンスター!」という
子供たちの訴えにたいし、
怪物の真似をして場を
和ませるウーラ先生。
親は能天気すぎ。
ウーラ先生の真の目的とは…?
パプリカ・ステーンはよくある侵略SFものにしては、あまり若くも、うつくしくもない
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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
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