個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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Musallat
(2007)トルコ
出演…バイケム・カラバス、ブラク・オズキ
ヴィット、クルトゥルス・サキラゴーギュ
監督…アルパー・メストキ
★★☆
〔ストーリー〕
工場に勤める青年シャットは、死んだ妻ナーカンがもどってくるという幻影に悩んでいた。そればかりか、時計の秒針が耐えられないほど大きく聞こえたり、自分自身の幻を見たり、危険なフラッシュバックを起こしたりと、精神安定剤を飲んでも、脳検査を受けても事態は改善されない。やがてシャットは、著名な霊媒師ハジの元に助けを求めて訪ねるのだが…
たとえば、今後も “ホラー先進国” の仲間入りはちょっとむずかしいであろう、インドとか、スウェーデンとか、デンマークとか、メキシコとか… ホラー映画馴れしているわたしたちから見れば、そのいたらなさ加減が微笑ましかったり、もの足りなかったり、たまに理解不能だったり、見覚えのない景色に強い新鮮さを感じてしまうことがあるのですが、この作品も、そんな感想を抱かせる種類のものです。
トルコ映画ということで、使用される言語も当然トルコ語、語学力のないわたしにはちょ~っとばかしハードルが高すぎたのですが、雰囲気はそれなりに楽しめました。テーマは悪霊憑き、イスラムの古い伝説が元になっているようです。
主人公のシャット(バイケム・カラバス)は、暗い過去をひきずる病んだ青年。毎晩精神安定剤を服用しているのですが、死んだはずの妻ナーカン(ブラク・オズキヴィット)がおそろしい形相でもどってくるという幻影に悩まされていました。彼の不調はそれだけにとどまらず、絶え間ないフラッシュバック、気がついたらビルの屋上(!)、突然痙攣の発作を起こして昏倒してしまったりと、周囲もだんだん心配するようになってきます。これはもしや、なにか悪いものに憑りつかれているのでは…?
妻の母親の幻(これがいちばんコワイー!)まで見るようになった彼は、とうとう霊媒師ハジの門を叩くことになるのですが…
作品全体が暗く、陰鬱な画面で物語が進み、オカルトな雰囲気を盛りあげます。主人公のシャットを演じるバイケム・カラバス、ナーカン役のブラク・オズキヴィットはともに文句のつけどころのない美男美女で、クラシックなホラーのイメージ、地味ながらも格調高さと味わい深さを添えています。
ストーリーは一応わかりやすい、あるカップルに起こった悲劇なんですが、アメリカに見られるような 「サッパリ起承転結型」 ではなく、そのあたりが好みが分かれるところ… なんでしょうが、オカルト色全面のアイデア・背景などが、こうした画面をふだん見慣れていないわたしたちからすると、逆に新しい。引きこまれてしまいます。
…とくに、霊媒師ハジが子供を使って霊視する場面が印象的。このシーンでは幽霊はどこにも出現しないのですが、ゾクゾクするほど恐怖を感じさせてくれます。また、あっけらかんとしたストーリー進行、余計な感情を挟まないカメラワークなども、ホラー途上国ならではのものなのでしょうか。
作品としてはもうすこし改善する余地が見られそうですが、この不気味さ、オリジナリティ、陰鬱なムードなどは、たぶんほかの国には真似できないタイプのものだと思います。(…といいつつも、なんだか、さっそく映画大国アメリカが目をつけそう…!)
でも、お金ばっかりかけている既視感のある映画と、小品ながらも見たことのない世界が展開される映画だったら、当然後者のほうが興味深いし、おおいに刺激もされますよね~!
シャットを演じるバイケム・カラ
バス。(これまたイイ男~♪
イイ男ファンのみなさんは、
要チェックですね!)
ナーカン役のブラク・オズキ
ヴィット。キレイですね~、
完璧な女優さん顔の方です。
幸せな結婚生活になるはず
が…
霊媒師ハジ役のクルトゥルス・
サキラゴーギュ。
汚れのない子供を使って、霊視
を試みるのですが…
(2007)トルコ
出演…バイケム・カラバス、ブラク・オズキ
ヴィット、クルトゥルス・サキラゴーギュ
監督…アルパー・メストキ
★★☆
〔ストーリー〕
工場に勤める青年シャットは、死んだ妻ナーカンがもどってくるという幻影に悩んでいた。そればかりか、時計の秒針が耐えられないほど大きく聞こえたり、自分自身の幻を見たり、危険なフラッシュバックを起こしたりと、精神安定剤を飲んでも、脳検査を受けても事態は改善されない。やがてシャットは、著名な霊媒師ハジの元に助けを求めて訪ねるのだが…
たとえば、今後も “ホラー先進国” の仲間入りはちょっとむずかしいであろう、インドとか、スウェーデンとか、デンマークとか、メキシコとか… ホラー映画馴れしているわたしたちから見れば、そのいたらなさ加減が微笑ましかったり、もの足りなかったり、たまに理解不能だったり、見覚えのない景色に強い新鮮さを感じてしまうことがあるのですが、この作品も、そんな感想を抱かせる種類のものです。
トルコ映画ということで、使用される言語も当然トルコ語、語学力のないわたしにはちょ~っとばかしハードルが高すぎたのですが、雰囲気はそれなりに楽しめました。テーマは悪霊憑き、イスラムの古い伝説が元になっているようです。
主人公のシャット(バイケム・カラバス)は、暗い過去をひきずる病んだ青年。毎晩精神安定剤を服用しているのですが、死んだはずの妻ナーカン(ブラク・オズキヴィット)がおそろしい形相でもどってくるという幻影に悩まされていました。彼の不調はそれだけにとどまらず、絶え間ないフラッシュバック、気がついたらビルの屋上(!)、突然痙攣の発作を起こして昏倒してしまったりと、周囲もだんだん心配するようになってきます。これはもしや、なにか悪いものに憑りつかれているのでは…?
妻の母親の幻(これがいちばんコワイー!)まで見るようになった彼は、とうとう霊媒師ハジの門を叩くことになるのですが…
作品全体が暗く、陰鬱な画面で物語が進み、オカルトな雰囲気を盛りあげます。主人公のシャットを演じるバイケム・カラバス、ナーカン役のブラク・オズキヴィットはともに文句のつけどころのない美男美女で、クラシックなホラーのイメージ、地味ながらも格調高さと味わい深さを添えています。
ストーリーは一応わかりやすい、あるカップルに起こった悲劇なんですが、アメリカに見られるような 「サッパリ起承転結型」 ではなく、そのあたりが好みが分かれるところ… なんでしょうが、オカルト色全面のアイデア・背景などが、こうした画面をふだん見慣れていないわたしたちからすると、逆に新しい。引きこまれてしまいます。
…とくに、霊媒師ハジが子供を使って霊視する場面が印象的。このシーンでは幽霊はどこにも出現しないのですが、ゾクゾクするほど恐怖を感じさせてくれます。また、あっけらかんとしたストーリー進行、余計な感情を挟まないカメラワークなども、ホラー途上国ならではのものなのでしょうか。
作品としてはもうすこし改善する余地が見られそうですが、この不気味さ、オリジナリティ、陰鬱なムードなどは、たぶんほかの国には真似できないタイプのものだと思います。(…といいつつも、なんだか、さっそく映画大国アメリカが目をつけそう…!)
でも、お金ばっかりかけている既視感のある映画と、小品ながらも見たことのない世界が展開される映画だったら、当然後者のほうが興味深いし、おおいに刺激もされますよね~!
シャットを演じるバイケム・カラ
バス。(これまたイイ男~♪
イイ男ファンのみなさんは、
要チェックですね!)
ナーカン役のブラク・オズキ
ヴィット。キレイですね~、
完璧な女優さん顔の方です。
幸せな結婚生活になるはず
が…
霊媒師ハジ役のクルトゥルス・
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汚れのない子供を使って、霊視
を試みるのですが…
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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
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