忍者ブログ
個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、 小説のレビューなどをポツポツと…
[287]  [286]  [285]  [284]  [283]  [282]  [281]  [280]  [279]  [278]  [277
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

     Eskalofrio



    (2008)スペイン
    出演…フニオ・バルベルデ、ブランカ・スワレス、
         ジミー・バルナタン、マール・ソデュープ
    監督…イシドロ・オルティス
    ★★★



〔ストーリー〕
 サンティ少年は紫外線ダメージを直接肌に受けてしまうという、特異体質。そのため「ドラキュラ」 と仇名をつけられていじめられ、精神的に参ってしまっていた。サンティのために太陽のあまり当たらない場所で新生活をはじめようと、母のジュリアは郊外に引っ越すことを決断する。ふたりは緑豊かな山奥に一軒家を借りるが、越してきたその晩から、「何者かに見られている」 という奇妙な感覚がサンティにつきまとう。折りしもそのころ、町では家畜のヤギが無惨に噛み殺され、血を吸われるという事件が起こっていた…!

 
 独自の進化をつづけているスペイン・ホラーの、いかにもそれらし~い、期待の新作の登場です。

 …スペイン・ホラーといいますと、これはまったく個人的な感想なんですが、すこしアジアン・ホラーと似通ったところがあると思います。それは 「流行に左右されない」 という意味で、無邪気に幽霊を出現させてしまったり、夢オチにしてしまったりと、それはそれで日本人ウケするのですけど(当然、ホラー大国アメリカにも)、ぶっちゃけ強力にアピールする力が足りないというか、熱狂的なファンを掴むというところまではいっていません。(…でも、その “のんびりさ” がよかったりするのですけどね~)

 今回は、そんなスペイン・ホラーの注目株が、満を持して登場! 英語のタイトルは「Shiver」、邦題では「悪魔の棲む森」となっています。

 紫外線ダメージを大幅に受けてしまう病気を 「羞明症」 というそうなのですが、サンティ少年(フニオ・バルベルデ)はまさしくそれ。肌が青白く、虚弱体質っぽくてそばかすで、いつもフードにサングラスをかけています。そのため、心ない少年たちから 「ドラキュラ」 呼ばわりされて、いじめられてしまいます。
 すっかり参ってしまったサンティのために、母ジュリア(マール・ソデュープ)は一大決心。すべてを捨てて、山間の辺鄙な町に居住を移すことにします。
 
 さてさて、転校初日は… (ちょっとドキドキ~)、今度は自分を受け入れてくれるかな… かな? なんと、超カワイイ女の子・アンジェラ(ブランカ・スワレス)とお近づきになっちゃいます。ちなみにアンジェラのお父さんは刑事さんだったりします。そして帰り道には、ティトという少年が「方向がおなじだから」と、一緒に帰ってくれることに。

 なんだかすべてが好転しそうに思えだした矢先に、ある事件が。家畜のヤギが襲われて、森の中を “得体の知れないものが潜んでいる” というのです。そして、翌日にはティトが、「サンティと別れた直後に、不気味なものに追いかけられた!」 と訴えるようになります…

 新参者であることにくわえて、特異体質であるために 「アウトサイダー」 となって孤立してしまうサンティを、フニオ・バルベルデが繊細に好演しています。「自分はほんとうにヴァンパイアなのかもしれない…!」 という不安なんかも、十代の不安定さとあいまっていて、唯一心を許せる相手がペットのトカゲというのもかなりよし。このトカゲはサンティの 「孤独」と「病」 の象徴でもあるし、のちに○○の○○ともなります。これは見事な青春ホラーに仕上がったかも~、かも~… と、期待させておいて、けっこう早くにネタが割れてしまうんですよねー、残・念…!

 ですが、TVドラマを撮ってきた監督さんらしく、わかりやすくて丁寧な伏線が観ていてとてもよかったです。ヨーロッパ映画に共通する、湿っぽい雰囲気もイイと思います。いちばんの押しは、若手俳優さんたちの多彩な表情でしょうか。サンティ、アンジェラをはじめ、前の学校でただひとりの友人だったレオ(ジミー・バルナタン)が、ブサ・キュートで注目! スペイン・ホラーの未来を象徴しているようでもありました。









 日光浴することができない、
 そばかす美少年サンティ
 (フニオ・バルベルデ)。







 母親のジュリア
 (マール・ソデュープ)。





 イイ男な刑事さん、アントニオ
 (ロベルト・エンリケス)。
 …お母さん、ときめいてる場合
 じゃありませんよ!






 大親友レオ(ジミー・バルナ
 タン)も交えて、アンジェラ
 (ブランカ・スワレス)と3人で、
 自分にかけられた疑いを晴ら
 そうとしますが…










怪事件続出! 森の中で彼らが発見したものは…?!
(ジミーたん、カワユス~







PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
<< The Night Strangler  | HOME |  Gothic >>
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:

 独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。

〈好きかも♪〉
 おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…

〈苦手かも…〉
 かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
ねこじかんです

ホームページ制作浮気調査ホームページ制作会社 東京浮気調査ホームページ制作 千葉ホームページ制作ブログパーツ 動物

最新CM

[03/28 PatlealaRag]
[02/29 あぐもん]
[02/29 あぐまn]
[01/11 わかりません]
[01/01 クロケット]
[10/23 ナマニク]
[10/23 ナマニク]
[10/20 nasu]
[10/17 奈良の亀母]
[10/16 ななみ]
気になる新作!

*A Lonely Place to Die

*Super 8

*Insidious

*The Woman

*Rammbock

*Season of the Wich

*Red Rising

*The Violent Kind

*Red White & Blue

*11-11-11

*The Feed

*Nang Phee

*Scream of the Banshee

*Dylan Dog: Dead of the Night

*Misteri Hantu Selular

*The Silent House

*Who Are You

*I Didn't Come Here to Die

*Famine

*I'm not Jesus Mommy

*Monster Brawl

*Some Guy Who kills People

*Falling Skies

*The Wicker Tree

*Hisss

*ChromSkull: Laid to RestⅡ

*Father's Day

*Drive Angry

*Fertile Ground

*Wake Wood

*Mientras Duermes

*Hobo with a Shotgun

*Atrocious

*KaraK

*Penunggu Istana

*Borre

*The Broken Imago

*Madison Country

*Viy

*Jenglot Pantai Selatan/Beach Creature

*Urban Explorer

*Los Infectados

*Isolation

*2002 Unborn Child

*The Pack

*El Incidente

*Rat Scratch Fever

*4bia
最新記事

(10/16)
(10/11)
(10/07)
(10/04)
(10/01)
(09/30)
(09/29)
(07/17)
(06/29)
(06/19)
ブログ内検索

最新TB

みなさまの足跡
アクセス解析
バーコード
忍者ブログ [PR]

Graphics by Lame Tea / designed by 26℃