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個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、 小説のレビューなどをポツポツと…
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   Stand By Me


1986)アメリカ
出演…ウィル・ウィートン
リバー・フェニックス
コリー・フェルドマン
ジェリー・オコネル
監督…ロブ・ライナー
★★★★


〔ストーリー〕
 ある日、作家のゴーディーは新聞の片隅に載せられた小さな記事を目にする。『地元の弁護士、喧嘩を仲裁に入って刺殺される』。
 その記事をきっかけに、魔法のように遠い過去の記憶が甦る。それは甘い郷愁と痛みと死の恐怖を伴う、彼の人生のなかでもけして忘れられない思い出だった…


 おそらくみなさんも大切にしている映画のひとつ、「スタンド・バイ・ミー」 です。原作はもちろん、S・キングの〈恐怖の四季〉 のなかの 『スタンド・バイ・ミー』 。主題曲も流行りました。この曲が流れてきただけで、映画のイメージと結びついてジーンと胸が痛くなってしまいますね~。

 それにしても、この映画を再見してみまして、有名人ばかり出ているのには驚いてしまいました!

 なんと、主人公のゴーディー演じるウィルの兄は、ジョン・キューザックだったのですね! 当時はまったく気づきませんでした… キューザック、すっごく若いー! それからそれから、大人になったゴーディーは、リチャード・ドレイファス。すくない出番ながらも、とても印象深い、奥ゆきのある演技を見せてくれます。

 そしてそして、ゴーディーの親友クリス(リバー・フェニックス)の兄の不良仲間で、乱暴者のイカれポンチ(…ついでに、キング作品ではひっぱりダコの悪役といえば!!)のエース様は、キーファー・サザーランド!
いまの人たちはきっと、コレがいちばんびっくりするのではないかと思います。
だって、キーファーさん、以前は悪役専門(?)だったのですよ。見るからに悪役顔ですもん。ほかにも、「The Lost Boy」「ロスト・ボーイ」1987)(←  イカしたタイトルですねっ!)で、イカれた吸血鬼を演じてるんですよ。

 さて、原作では “ノヴェラ”(中編)という概念を世に復活させたほど、キングの作品は超
パーフェクトな出来だったわけですが、監督のロブ・ライナーの姿勢は、これに忠実に従っています。もう、ですね、たとえるなら、すっごくキレイな円! パーフェクトサークル!! 着地点、ほんとにお見事って感じです。 まったく無駄のない映画になってるんですねー。
 
 映画がとびきり上質な出来なのにくらべて、現実では、子役の悲劇が。この映画で大成した役者さんって、(ドレイファスはべつにして)、キーファーさんとキューザックのみ。それもまた、この作品を燦然ときらめかせている要因になっているのではないでしょうか…

 だれもが通る少年時代のきらめきと暗い影を、せつないメロディと、想像力豊かなエピソード、アメリカのどこまでもつづく田舎の風景とで鮮烈に描きだした傑作。かといって、けしてお涙頂戴式ではないのです(…なにせ、旅の第一目的は、列車事故で死んだ少年の死体探しなんですからね! 青春もへったくれもありません。いたずら半分ではじめた旅も、結末は超現実的)…。

 そのわりには、観終わったあとになにか新しい発見をしたような、ほっとあたたかい気持ちが残ります。

 ときの流れって、とても悲しいものです… (うう、書いていても、泣けてきます!)、でも、この時代にこういう友人にめぐり会えるかどうかということが、その人間にも、その後の人生にも、大きく作用する。キングがいいたかったのは、まさにそういうことだと思います。

 普遍的テーマの金字塔を打ちたててしまったために、後続がすべて類似作になってしまったようです。







左から、精神病の父を持
つテディ(フェルドマン)、
ドジなバーン
(オコネル)、
繊細なゴーディー
(ウィートン)、
賢いクリス
(フェニックス)。





線路の上を歩いていくだけ、
っていうシンプルな計画。
十代の無鉄砲さと単純さですね。
でも、絵になるんだなー。






クリスたん、ほんとはイイ子
なのです。
無力な子供を利用しちゃダメー!






エース役のキーファー・
サザーランド!
キング作品は、いじめっ子が
共通テーマですね。



橋の上で、列車に追いかけられています! 超アブない! !
どうしてこういうときにかぎって、わざわざ転ぶドンくさい子っているんでしょう(笑)。






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映画でも現実でも過去は切ない。
レンフロ君もヒース様も亡くなり訃報ばかりですね。名作の中に永遠に生き続けるとは言ってもまだまだ色々な作品に出てほしかった。渋いオジサマになるまで生きて欲しかった。なんか「スタンドバイミー」とか涙無しに観ることが出来ない歳になってしまった。でも原作でも映画でも一番思い出すシーンは「ブルーベリーパイの大食い大会」なのです。
奈良の亀母 2008/01/24(Thu)11:58:39 編集
亀母さん♪悲しい思い出…
…のひとつです、この作品は。
わたしの場合、カート・コバーンと一緒くたになって、記憶にインプットされています。
スターの悲劇って、スターそのものを象徴しているようで、すごくせつないです。
それにしても、ブルーベリーパイのサイドストーリーは、強烈に印象的でわたしも大好きです。
ななみ 2008/01/24(Thu)22:50:50 編集
ぶるーべりーぱい…
私はあのシーンが苦手です(笑。切り株シーンとかは全然平気なのに…。
この映画はほんっといい出来ですよね。原作もクリスの例のセリフ(「おまえはおれたちと一緒にいちゃいけないんだ~」)のところは涙なしでは読めません。子供って無力ですよね。親を選べない。親という立場になった今見たら、またさらに考えさせられそうです…。
ユキまま 2008/05/09(Fri)11:35:52 編集
…ぶるーべりーぱい
>ユキままさん
何度も映画を観たり、原作を読みかえしたりしてみると、この作品の奥深さがわかります。
人に及ぼす影響(いいものも悪いものも)が、メインテーマなんでしょうね。ひどい両親がいても、貧乏でも、ステキな友だちがいれば大丈夫!!っていうメッセージ、いま書いていてもジーンときちゃいました…
こんな名作は何度でもTV放映してほしいなあ~。
ななみ 2008/05/10(Sat)21:31:19 編集
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ななみといいます
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 独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。

〈好きかも♪〉
 おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…

〈苦手かも…〉
 かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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