個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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La Campana del
inflerno
(1973)スペイン/フランス
出演…ルノー・ベルレー
ヴィヴェカ・リンドフォース
マリベル・マーチン
監督…クラウディオ・ゲリン
ファン・アントニオ・バルデム
★★☆
〔ストーリー〕
精神病院から自宅に帰ることを許された、青年ジュアン。故郷にバイクを飛ばす彼の胸には、ある想いが… 幼いころに両親を亡くしたジュアンは、伯母のマルタと彼女の娘たちとともに、幸福な子供時代を送っていた。それも、彼が物心つくまでのこと。欲に目がくらんだマルタはジュアンの遺産を横どりしようと、無理やり精神病にして刑務所のような病院に入れてしまう。そして、晴れて自由の身となったジュアンの目的は、もちろん…
カルト映画なのですが、日本ではほとんど知られていないみたいです。邦題は「地獄へ誘う鐘」。
海外ではかなり評価がよくって、気になって観ちゃったのですが、これはたしかにクオリティ高しです。70’では、さすがにスペイン映画はあまり日本に紹介されていなかったように思います。そんななかで埋もれてしまったスリラーなのですが、ドラマ性がなかなかすばらしい。役者さんも監督さんも、まったく勉強不足なのでわからないのですが、いわくつきの作品でもあるようです。
まるで刑務所のような精神病院から、やっと退院を許された青年ジュアン(ルノー・ベルレー)。彼はいたって理知的な青年でして、こんな彼がどうして??
それもそのはず、ジュアンの両親は遠いむかしに亡くなっており、残された遺産めあてに伯母マルタ(ヴィヴェカ・リンドフォース)のたくらみにより、精神病人あつかいされてしまったのです。マルタはジュアンが孤立無援なのをいいことに、そのまま遺産を手に入れてしまおうともくろんでいました。
故郷に帰るジュアンは複雑な思いです。しかし、彼にもある計画が… それは、伯母と彼女の娘の三姉妹たちに復讐をしてやろう!! というもの。自宅にもどったジュアンは復讐の準備を着々とはじめ、なにも知らない伯母と三姉妹を家に招くのですが…
最初にことわっておきますが、残酷描写はいっさいナシです。が、スリラーとしての物語性は上質。とくに、ジュアン青年の屈折した心理描写がすばらしく、たんなる復讐譚になっていないところもいいかなと思いました。
ジュアンには歳上の知人女性がいるのですが、ひさしぶりに再会した彼女から、「わたし、結婚したの」。ここで一瞬間が空いちゃうところなんか、あー、少年時代はこの女性に恋心をいだいていたんだな、というのがわかります。で、歳上女性にたいする思慕の根底にあるものは… もうおわかりですよね。そーなんです、愛していたからこそ、裏切られたときの恨みは深ーーーく、ぜったい許せないのです!!!
この作品がいわくつきになっている理由は、監督のクラウディオ・ゲリンが撮影終了間近というときに、ストーリーでも象徴的役割をはたす教会から転落、死亡してしまったとのこと。そこで、ファン・アントニオ・バルデムが彼の仕事をうけついだんだそうです。
全体的にも情感たっぷり、しかし、けして主張しすぎない、品のよさと泥くささがうまく調和した一作。結末の曖昧さがまた、不思議な余韻を残します。で、観ているこっちが想像するしかないのですが… うーん、たぶんあーいうことがあったから、こーなったんだな? うん、きっとそうだ!! そうなの!!
で、結局スリラーなのか? 質の高いドラマなのか?
両方だと思います。観終わったあともなんとなく、哀しい? うれしい? やっぱりせつない…???
とにかく不思議な印象が残る映画です。これほどの出来なんですから、あらためて紹介されてもいいような気がしますが…
屈折した心理の
ジュアン青年。
なにも知らない
伯母&三姉妹が
やってきましたよ!!
あらー、、、
ステキな器具も用意
しておきます♪
あぎゃー!!!
(残酷描写ナシって
いったじゃない~!!)
次女のエッシャーとは
こんな関係。
(ほのかなエロスもまた、
Good!!)
inflerno
(1973)スペイン/フランス
出演…ルノー・ベルレー
ヴィヴェカ・リンドフォース
マリベル・マーチン
監督…クラウディオ・ゲリン
ファン・アントニオ・バルデム
★★☆
〔ストーリー〕
精神病院から自宅に帰ることを許された、青年ジュアン。故郷にバイクを飛ばす彼の胸には、ある想いが… 幼いころに両親を亡くしたジュアンは、伯母のマルタと彼女の娘たちとともに、幸福な子供時代を送っていた。それも、彼が物心つくまでのこと。欲に目がくらんだマルタはジュアンの遺産を横どりしようと、無理やり精神病にして刑務所のような病院に入れてしまう。そして、晴れて自由の身となったジュアンの目的は、もちろん…
カルト映画なのですが、日本ではほとんど知られていないみたいです。邦題は「地獄へ誘う鐘」。
海外ではかなり評価がよくって、気になって観ちゃったのですが、これはたしかにクオリティ高しです。70’では、さすがにスペイン映画はあまり日本に紹介されていなかったように思います。そんななかで埋もれてしまったスリラーなのですが、ドラマ性がなかなかすばらしい。役者さんも監督さんも、まったく勉強不足なのでわからないのですが、いわくつきの作品でもあるようです。
まるで刑務所のような精神病院から、やっと退院を許された青年ジュアン(ルノー・ベルレー)。彼はいたって理知的な青年でして、こんな彼がどうして??
それもそのはず、ジュアンの両親は遠いむかしに亡くなっており、残された遺産めあてに伯母マルタ(ヴィヴェカ・リンドフォース)のたくらみにより、精神病人あつかいされてしまったのです。マルタはジュアンが孤立無援なのをいいことに、そのまま遺産を手に入れてしまおうともくろんでいました。
故郷に帰るジュアンは複雑な思いです。しかし、彼にもある計画が… それは、伯母と彼女の娘の三姉妹たちに復讐をしてやろう!! というもの。自宅にもどったジュアンは復讐の準備を着々とはじめ、なにも知らない伯母と三姉妹を家に招くのですが…
最初にことわっておきますが、残酷描写はいっさいナシです。が、スリラーとしての物語性は上質。とくに、ジュアン青年の屈折した心理描写がすばらしく、たんなる復讐譚になっていないところもいいかなと思いました。
ジュアンには歳上の知人女性がいるのですが、ひさしぶりに再会した彼女から、「わたし、結婚したの」。ここで一瞬間が空いちゃうところなんか、あー、少年時代はこの女性に恋心をいだいていたんだな、というのがわかります。で、歳上女性にたいする思慕の根底にあるものは… もうおわかりですよね。そーなんです、愛していたからこそ、裏切られたときの恨みは深ーーーく、ぜったい許せないのです!!!
この作品がいわくつきになっている理由は、監督のクラウディオ・ゲリンが撮影終了間近というときに、ストーリーでも象徴的役割をはたす教会から転落、死亡してしまったとのこと。そこで、ファン・アントニオ・バルデムが彼の仕事をうけついだんだそうです。
全体的にも情感たっぷり、しかし、けして主張しすぎない、品のよさと泥くささがうまく調和した一作。結末の曖昧さがまた、不思議な余韻を残します。で、観ているこっちが想像するしかないのですが… うーん、たぶんあーいうことがあったから、こーなったんだな? うん、きっとそうだ!! そうなの!!
で、結局スリラーなのか? 質の高いドラマなのか?
両方だと思います。観終わったあともなんとなく、哀しい? うれしい? やっぱりせつない…???
とにかく不思議な印象が残る映画です。これほどの出来なんですから、あらためて紹介されてもいいような気がしますが…
屈折した心理の
ジュアン青年。
なにも知らない
伯母&三姉妹が
やってきましたよ!!
あらー、、、
ステキな器具も用意
しておきます♪
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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
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