個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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Eden Lake
(2008)アメリカ
出演…ケリー・ライリー、マイケル・ファスベン
ダー、ジャック・オコネル、ジェームズ・
バロウズ
監督…ジェイムズ・ワトキンス
★★★
〔ストーリー〕
小学校教師のジェニーは、恋人のスティーヴとのんびり休暇を過ごすことに。ふたりが選んだのは、壮大な自然に囲まれた、あまり人に知られていないエデン湖。しかし、湖畔で寛いでいるふたりの前に、粗野な若者集団がやってくる。犬を放し飼いにし、ラジカセのボリュームをあげて傍若無人に振る舞う彼らに、大人のスティーヴは注意しようとするのだが…
海外ではやたら評価が高かったので、じゃあ、観てみようかな~ なんて、ふとした遊び心を起こしたのが失敗でした。こんなに残酷な映画、はじめて観ました… はじめて観ました…… いえ、これは誇張じゃないです。あまりのショッキングさに、ちょっと立ち直れません。。。orz
…なんて、最初に脅してしまいましたが、あらすじを読んでいただけるとわかるかと思いますが、まあ、最近やけに増えている題材ですね。“少年犯罪” を扱った内容なんですが、「Ils」(「THEM/ゼム」2006)にしろ、「The Strangers」(2008)にしろ、「現代殺人」 にクローズアップした、リアリティ重視の作品でした。たいして、こちらはよりドラマしています。どのようにして事件が起こったか、キャラクターたちの心情、行動などを、ぐっと細密に描写していくので、よけいタチが悪いです。しかし、91分という時間があっという間に過ぎてしまうほど、オソロシクて息もつけませんでした。
ヒロインのジェニーは、小学校の先生。学校から解放された彼女は、さっそく恋人のスティーヴとキャンプに出かけます。ここで、エデン湖に着く途中でも、さまざまな子供(と、彼らの立場)などが挿入されます。かなり意識的に “十代の潜在犯罪” を示唆していますね。また、その背景にある 「要因」 なども匂わせています。
目的地に着いた彼らは、水着に着替えてウッキウキ。だれもいない湖畔で、空を見上げて横になって… ロマンチックですね~ うらやましい…、と、ここで不良少年団の登場です。これがまた、見るからに不愉快なの、下品なの、頭悪いヤツラなのっ!!
はじめにドラマ仕立てと書きましたが、これはけして、初心者にはオススメできる内容ではありません。スティーヴにたいする虐待は反吐が出ちゃいそうなほどひどすぎるし、人格をまったく無視しているし、「製作陣は、どうしてこんな不愉快な映画を撮ったんだろう?」 と、疑問視してしまうほど。(←たぶん、こんな気持ちにさせたかったんだと思います)。
でも、「Funny Games」(「ファニーゲーム」1997)のミヒャエル・ハネケ監督のように、はなから観客を挑発しているという姿勢はなく、ごくフツーの映画を装っているところが、さらに始末が悪いのです。
犠牲者たちが虐げられても生き生きしているのにくらべて、加害者の少年たち(リーダーのブレットを除いて)は生気がないのが、おそらく偶然の産物なんでしょうけど、現実的です。まるでロボットのように、不快な表情を浮かべながらも、結局はブレットのいいなりになる姿は、じっさいの犯罪現場を見ているような暗澹たる気持ちになります。そして、彼らはどこにでもいる少年なんですね。
作品としてはかなりおもしろく作ってはいるんですが、う~ん、ただ 「不愉快さ」 だけを追求した映画っていうのも、どうなんでしょう…? (ついでに、こういうのを喜んで観ているわたしたちってのも、どうなんでしょう!!)
余談ですが、これより評価を低くしてしまった「Splinter」(2008)のほうが、ずっと良質なエンタテイメントをしています。よって、やはりこれは万人にはオススメできる代物ではありません。
「現代の危機の警鐘」 を装ってはいますけど、たんなる悪趣味なホラー作品ですね。けなしたり、けなしたり~ してしまいましたが(笑)、ラストの、ブレット少年(ジャック・オコネル)の表情はなにを語る…?
ジェニー(ケリー・ライリー)と、
スティーヴ(マイケル・ファス
ベンダー)。ロマンチックな
キャンプ旅行になるはずが…
悪ガキどもに車を盗まれた!
キレる少年とナイフ。これほど
危険な組みあわせはありませ
ん。
泥だらけになったジェニー、
必死に助けを呼ぼうとしま
すが…!
愛する人を守るためなら、
女性はどこまでも強くな
れるのです!
(2008)アメリカ
出演…ケリー・ライリー、マイケル・ファスベン
ダー、ジャック・オコネル、ジェームズ・
バロウズ
監督…ジェイムズ・ワトキンス
★★★
〔ストーリー〕
小学校教師のジェニーは、恋人のスティーヴとのんびり休暇を過ごすことに。ふたりが選んだのは、壮大な自然に囲まれた、あまり人に知られていないエデン湖。しかし、湖畔で寛いでいるふたりの前に、粗野な若者集団がやってくる。犬を放し飼いにし、ラジカセのボリュームをあげて傍若無人に振る舞う彼らに、大人のスティーヴは注意しようとするのだが…
海外ではやたら評価が高かったので、じゃあ、観てみようかな~ なんて、ふとした遊び心を起こしたのが失敗でした。こんなに残酷な映画、はじめて観ました… はじめて観ました…… いえ、これは誇張じゃないです。あまりのショッキングさに、ちょっと立ち直れません。。。orz
…なんて、最初に脅してしまいましたが、あらすじを読んでいただけるとわかるかと思いますが、まあ、最近やけに増えている題材ですね。“少年犯罪” を扱った内容なんですが、「Ils」(「THEM/ゼム」2006)にしろ、「The Strangers」(2008)にしろ、「現代殺人」 にクローズアップした、リアリティ重視の作品でした。たいして、こちらはよりドラマしています。どのようにして事件が起こったか、キャラクターたちの心情、行動などを、ぐっと細密に描写していくので、よけいタチが悪いです。しかし、91分という時間があっという間に過ぎてしまうほど、オソロシクて息もつけませんでした。
ヒロインのジェニーは、小学校の先生。学校から解放された彼女は、さっそく恋人のスティーヴとキャンプに出かけます。ここで、エデン湖に着く途中でも、さまざまな子供(と、彼らの立場)などが挿入されます。かなり意識的に “十代の潜在犯罪” を示唆していますね。また、その背景にある 「要因」 なども匂わせています。
目的地に着いた彼らは、水着に着替えてウッキウキ。だれもいない湖畔で、空を見上げて横になって… ロマンチックですね~ うらやましい…、と、ここで不良少年団の登場です。これがまた、見るからに不愉快なの、下品なの、頭悪いヤツラなのっ!!
はじめにドラマ仕立てと書きましたが、これはけして、初心者にはオススメできる内容ではありません。スティーヴにたいする虐待は反吐が出ちゃいそうなほどひどすぎるし、人格をまったく無視しているし、「製作陣は、どうしてこんな不愉快な映画を撮ったんだろう?」 と、疑問視してしまうほど。(←たぶん、こんな気持ちにさせたかったんだと思います)。
でも、「Funny Games」(「ファニーゲーム」1997)のミヒャエル・ハネケ監督のように、はなから観客を挑発しているという姿勢はなく、ごくフツーの映画を装っているところが、さらに始末が悪いのです。
犠牲者たちが虐げられても生き生きしているのにくらべて、加害者の少年たち(リーダーのブレットを除いて)は生気がないのが、おそらく偶然の産物なんでしょうけど、現実的です。まるでロボットのように、不快な表情を浮かべながらも、結局はブレットのいいなりになる姿は、じっさいの犯罪現場を見ているような暗澹たる気持ちになります。そして、彼らはどこにでもいる少年なんですね。
作品としてはかなりおもしろく作ってはいるんですが、う~ん、ただ 「不愉快さ」 だけを追求した映画っていうのも、どうなんでしょう…? (ついでに、こういうのを喜んで観ているわたしたちってのも、どうなんでしょう!!)
余談ですが、これより評価を低くしてしまった「Splinter」(2008)のほうが、ずっと良質なエンタテイメントをしています。よって、やはりこれは万人にはオススメできる代物ではありません。
「現代の危機の警鐘」 を装ってはいますけど、たんなる悪趣味なホラー作品ですね。けなしたり、けなしたり~ してしまいましたが(笑)、ラストの、ブレット少年(ジャック・オコネル)の表情はなにを語る…?
ジェニー(ケリー・ライリー)と、
スティーヴ(マイケル・ファス
ベンダー)。ロマンチックな
キャンプ旅行になるはずが…
悪ガキどもに車を盗まれた!
キレる少年とナイフ。これほど
危険な組みあわせはありませ
ん。
泥だらけになったジェニー、
必死に助けを呼ぼうとしま
すが…!
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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
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かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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