個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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Dorian Gray
(2009)イギリス
出演…ベン・バーンズ
コリン・ファース
レベッカ・ホール
監督…オリヴァー・パーカー
★★★
〔ストーリー〕
祖父の莫大な遺産と屋敷をうけついだ、美貌の青年ドリアン・グレイ。ドリアンはうつくしいのにくわえて、性格も純真無垢、社交界の注目となる。画家のバジルはそんな彼に惹かれ、肖像画を描くことに。絵のできばえはすばらしく、ドリアンそのものの生き写しだった。一方、叔父のヘンリー卿は有名な享楽家。ヘンリーはドリアンをそそのかし、悪い遊びに誘おうとする。彼に連れていかれたパブで、舞台女優のシヴィルを見初めるドリアンだが…
前評判があまりふるわなかったので、心配していたのですが、思っていた以上にしっかりした出来でおもしろかったです。ワイルドの 『ドリアン・グレイの肖像』 の映画化作品です。
ドリアン・グレイと聞くと、わたしはいつもワイルドの晩年を思い出しちゃって、悲しい気持ちになります。だって、自分の作品そのまんまな末路をむかえちゃいましたもんねー。この小説はワイルドの思想がつめこまれた作品でして、快楽主義、退廃趣味、芸術至上主義などといったテーマが浮き彫りにされていきます。
祖父の立派な屋敷をうけついだ、青年ドリアン・グレイ(ベン・バーンズ)。彼は若さ、うつくしさにくわえて、性格も純真で素直という、類まれな美青年でした。画家のバジル(ベン・チャプリン)はそんな彼に興味をいだき、肖像画を描くことになります。この絵がまた、すばらしいほどの出来映えとなり、社交界の話題となります。ドリアンはこの肖像画とともに、華々しく社交デビューするのです。
一方、叔父のヘンリー卿(コリン・ファース)は、これまた超有名な遊び人。なにかにつけてドリアンを誘い、悪い遊びに染めようとします。バジルはそんな彼に危機感をおぼえ、警戒中。バジルは芸術家ですから、美がそこなわれてしまうことをおそれたのですね。その美とは、精神的なもの、ドリアンの穢れなさがヘンリーに毒されてしまうことをおそれたのです。
見事な出来映えの肖像画を前に、ヘンリーはこんなことをドリアンにささやきます。「若いのはいまのうちだよ。若さはあっという間に消えてしまう。いまのうちに、やりたいことをやっておくんだ!」
このささやきによって、ドリアンは肖像画の普遍性に嫉妬をおぼえるように。結果として、これが悪魔に魂を売ってしまったも同然となり、絵に魂が宿るようになってしまうのです。
そして、ある晩ヘンリーに連れていかれた町はずれのパブで、若い娘(レイチェル・ハードウッド)を見初めるドリアン。彼女は舞台女優のシヴィルといい、彼はひと目で恋に堕ちてしまうのですが…
ええーと、一応原作をよく知らない方のために。
ヘンリー卿の悪魔のささやきによって、肖像画に嫉妬したドリアン。すると、彼の悪事、醜悪さ、裏切り、年齢までもが、肖像画に刻まれていくようになります。現実のドリアンにはなにもあらわれない。「すごい、これはすごい!」と、ドリアンはもろ手で喜ぶのですが…
こんな感じに、原作どおりに進むんですけど、原作はドリアンのよこしまな心によって、悪魔と契約を交わしてしまうといった経緯なんですが、こちらはバジルの並々ならない才能も一端をになっているようです。あと、原作にはけして描かれなかった、ドリアンとバジルの関係(…彼がドリアンに惹かれたのは、芸術面、人間性、あとほかに… もうおわかりですよね、ウフフー♪)もちゃんと挿入されてまして、物語に奥ゆきがありました。
ヘンリー卿もちゃんと人間面が出てるんですよ。最後には、ヘンリーもそれなりの因果応報をうけることになります。それは、原作には登場しない、あるキャラクターが鍵を握っているのですが…
いつも思うんですけど、イギリス映画ってドラマ作りがほんとしっかりしてます!
ドリアン演じるベン・バーンズくん、最初は健康的すぎるかな? などと思ってたんですが… ストーリーが進行するにつれてドリアンになりきっていきまして、最後には迫力があってかっこよかったです。
古典の傑作は映画化してもおもしろい! バーンズくん、これから人気が出てきそうな色気と気迫がありました。女性のみなさん、要チェックかもしれないです!!
ヘンリー卿の
C ・ファース。
画家のバジル。
お抱え芸術家って
とこでしょうか。
女優のシヴィル。
無名ですが、
ひたむきな女性です。
人気者のドリアンは、
享楽的な生活を
送るようになり…
ふたたび恋に
堕ちるドリアン。
彼の魂は救われる
のでしょうか??
(2009)イギリス
出演…ベン・バーンズ
コリン・ファース
レベッカ・ホール
監督…オリヴァー・パーカー
★★★
〔ストーリー〕
祖父の莫大な遺産と屋敷をうけついだ、美貌の青年ドリアン・グレイ。ドリアンはうつくしいのにくわえて、性格も純真無垢、社交界の注目となる。画家のバジルはそんな彼に惹かれ、肖像画を描くことに。絵のできばえはすばらしく、ドリアンそのものの生き写しだった。一方、叔父のヘンリー卿は有名な享楽家。ヘンリーはドリアンをそそのかし、悪い遊びに誘おうとする。彼に連れていかれたパブで、舞台女優のシヴィルを見初めるドリアンだが…
前評判があまりふるわなかったので、心配していたのですが、思っていた以上にしっかりした出来でおもしろかったです。ワイルドの 『ドリアン・グレイの肖像』 の映画化作品です。
ドリアン・グレイと聞くと、わたしはいつもワイルドの晩年を思い出しちゃって、悲しい気持ちになります。だって、自分の作品そのまんまな末路をむかえちゃいましたもんねー。この小説はワイルドの思想がつめこまれた作品でして、快楽主義、退廃趣味、芸術至上主義などといったテーマが浮き彫りにされていきます。
祖父の立派な屋敷をうけついだ、青年ドリアン・グレイ(ベン・バーンズ)。彼は若さ、うつくしさにくわえて、性格も純真で素直という、類まれな美青年でした。画家のバジル(ベン・チャプリン)はそんな彼に興味をいだき、肖像画を描くことになります。この絵がまた、すばらしいほどの出来映えとなり、社交界の話題となります。ドリアンはこの肖像画とともに、華々しく社交デビューするのです。
一方、叔父のヘンリー卿(コリン・ファース)は、これまた超有名な遊び人。なにかにつけてドリアンを誘い、悪い遊びに染めようとします。バジルはそんな彼に危機感をおぼえ、警戒中。バジルは芸術家ですから、美がそこなわれてしまうことをおそれたのですね。その美とは、精神的なもの、ドリアンの穢れなさがヘンリーに毒されてしまうことをおそれたのです。
見事な出来映えの肖像画を前に、ヘンリーはこんなことをドリアンにささやきます。「若いのはいまのうちだよ。若さはあっという間に消えてしまう。いまのうちに、やりたいことをやっておくんだ!」
このささやきによって、ドリアンは肖像画の普遍性に嫉妬をおぼえるように。結果として、これが悪魔に魂を売ってしまったも同然となり、絵に魂が宿るようになってしまうのです。
そして、ある晩ヘンリーに連れていかれた町はずれのパブで、若い娘(レイチェル・ハードウッド)を見初めるドリアン。彼女は舞台女優のシヴィルといい、彼はひと目で恋に堕ちてしまうのですが…
ええーと、一応原作をよく知らない方のために。
ヘンリー卿の悪魔のささやきによって、肖像画に嫉妬したドリアン。すると、彼の悪事、醜悪さ、裏切り、年齢までもが、肖像画に刻まれていくようになります。現実のドリアンにはなにもあらわれない。「すごい、これはすごい!」と、ドリアンはもろ手で喜ぶのですが…
こんな感じに、原作どおりに進むんですけど、原作はドリアンのよこしまな心によって、悪魔と契約を交わしてしまうといった経緯なんですが、こちらはバジルの並々ならない才能も一端をになっているようです。あと、原作にはけして描かれなかった、ドリアンとバジルの関係(…彼がドリアンに惹かれたのは、芸術面、人間性、あとほかに… もうおわかりですよね、ウフフー♪)もちゃんと挿入されてまして、物語に奥ゆきがありました。
ヘンリー卿もちゃんと人間面が出てるんですよ。最後には、ヘンリーもそれなりの因果応報をうけることになります。それは、原作には登場しない、あるキャラクターが鍵を握っているのですが…
いつも思うんですけど、イギリス映画ってドラマ作りがほんとしっかりしてます!
ドリアン演じるベン・バーンズくん、最初は健康的すぎるかな? などと思ってたんですが… ストーリーが進行するにつれてドリアンになりきっていきまして、最後には迫力があってかっこよかったです。
古典の傑作は映画化してもおもしろい! バーンズくん、これから人気が出てきそうな色気と気迫がありました。女性のみなさん、要チェックかもしれないです!!
ヘンリー卿の
C ・ファース。
画家のバジル。
お抱え芸術家って
とこでしょうか。
女優のシヴィル。
無名ですが、
ひたむきな女性です。
人気者のドリアンは、
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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
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