個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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Whoever Slew
Auntie Roo?
(1971)イギリス
出演…シェリー・ウィンタース
マーク・レスター
クロエ・フランクス
監督…カーティス・ハリントン
★★☆
〔ストーリー〕
大金持ちのフォレスト夫人は、クリスマスに孤児院の子供たちを家に招くことを毎年楽しみにしていた。じつは、彼女は過去に愛する娘を事故で亡くしていた。クリスマス会に招待されるのは健康そうな、礼儀正しい子供たちで頭数がかぎられていたが、どうしても参加したいクリストファーとケイティの兄妹は、こっそり車のトランクに忍びこんでパーティーに参加することに成功。しかし、楽しいクリスマスをむかえるはずが、フォレスト夫人のある秘密を知ってしまい…
ほとんどレビューを見かけないようなので… といいますか、あまり知られていない作品なようなので、あえてレビューしてみました。邦題では、「だれがルーおばさんを殺したか?」になっています。
ニューロティック・サスペンス、それと、似たようなタイトルの映画としてすぐに思いつくのが、ロバート・アルドリッチ監督、ジョン・クロフォードとベティ・デイヴィスの狂気がおぞましい「What Ever Happened to Baby jane?」(「何がジェーンに起こったか?」1962)なんですが…
こちらの脚本を担当したのが、ヘンリー・ファレル。おなじくヘンリー・ファレルつながりで、「What's The Matter With Hellen?」(「ヘレンに何が起こったのか?」1971)なんて作品もありました。本作品は、この映画の監督をつとめたカーティス・ハリントンなんです。ちょっとややこしいことを書いてしまいましたが、同年にこんな似たような作品も残していたんですね。そして、カルトな雰囲気がただよっています。感触もとても近いと思います。
邦題が似通っていることからもわかるように、おそらくアルドリッチの成功と才能に刺激された映画界が、60年代後半から70年代前半にかけて、良質な、ある一定の様式美をそなえたホラー・サスペンスを量産していた時期があったのですが、カーティス・ハリントンもそんな監督さんのひとりです。「Devil Dog: The Hound of Hell」(「地獄の犬/さけび」1978)なんて奇抜なタイトルを、みなさんも一度は目にしたことがあるのでは?
ストーリーは、『ヘンゼルとグレーテル』 の童話をモチーフにしています。孤児院の幼い兄妹・クリストファーとケイティが、ヘンゼルとグレーテルに代わって主人公となるのですが、グリム童話はみなさんも知ってのとおり、じつはじつは、残酷でおそろしい内容が多いもの! 彼らが迷いこんでしまったフォレスト夫人のお屋敷には、どんな秘密が隠されているんでしょう…?
ニューロティックも暗にほのめかす程度、サスペンスな部分もじつにひかえめですが、登場人物のだれひとりとして信用できない人間(!)として描かれているところが、鑑賞し終わったあとになんともいえない、複雑な余韻を残します。そして、タイトルの意味をじっくり考えてみてしまうかも…
目立ってすぐれているとはいいませんが、もうすこし評価されて、注目を浴びてもいいような作品… そんな気がします。カルト映画に強い人には、先刻承知の作品なんでしょうけれど。
クリストファーと
ケイティ。
フォレストおばさん
(左S・ウィンタース)
は、大の子供好き
なのですが…
じつは、あやしい交霊術
にはまっています。
それから…
クリスマスの翌朝…
ケイティがいなく
なっちゃった!
こわいよ~、
おばさん!!
Auntie Roo?
(1971)イギリス
出演…シェリー・ウィンタース
マーク・レスター
クロエ・フランクス
監督…カーティス・ハリントン
★★☆
〔ストーリー〕
大金持ちのフォレスト夫人は、クリスマスに孤児院の子供たちを家に招くことを毎年楽しみにしていた。じつは、彼女は過去に愛する娘を事故で亡くしていた。クリスマス会に招待されるのは健康そうな、礼儀正しい子供たちで頭数がかぎられていたが、どうしても参加したいクリストファーとケイティの兄妹は、こっそり車のトランクに忍びこんでパーティーに参加することに成功。しかし、楽しいクリスマスをむかえるはずが、フォレスト夫人のある秘密を知ってしまい…
ほとんどレビューを見かけないようなので… といいますか、あまり知られていない作品なようなので、あえてレビューしてみました。邦題では、「だれがルーおばさんを殺したか?」になっています。
ニューロティック・サスペンス、それと、似たようなタイトルの映画としてすぐに思いつくのが、ロバート・アルドリッチ監督、ジョン・クロフォードとベティ・デイヴィスの狂気がおぞましい「What Ever Happened to Baby jane?」(「何がジェーンに起こったか?」1962)なんですが…
こちらの脚本を担当したのが、ヘンリー・ファレル。おなじくヘンリー・ファレルつながりで、「What's The Matter With Hellen?」(「ヘレンに何が起こったのか?」1971)なんて作品もありました。本作品は、この映画の監督をつとめたカーティス・ハリントンなんです。ちょっとややこしいことを書いてしまいましたが、同年にこんな似たような作品も残していたんですね。そして、カルトな雰囲気がただよっています。感触もとても近いと思います。
邦題が似通っていることからもわかるように、おそらくアルドリッチの成功と才能に刺激された映画界が、60年代後半から70年代前半にかけて、良質な、ある一定の様式美をそなえたホラー・サスペンスを量産していた時期があったのですが、カーティス・ハリントンもそんな監督さんのひとりです。「Devil Dog: The Hound of Hell」(「地獄の犬/さけび」1978)なんて奇抜なタイトルを、みなさんも一度は目にしたことがあるのでは?
ストーリーは、『ヘンゼルとグレーテル』 の童話をモチーフにしています。孤児院の幼い兄妹・クリストファーとケイティが、ヘンゼルとグレーテルに代わって主人公となるのですが、グリム童話はみなさんも知ってのとおり、じつはじつは、残酷でおそろしい内容が多いもの! 彼らが迷いこんでしまったフォレスト夫人のお屋敷には、どんな秘密が隠されているんでしょう…?
ニューロティックも暗にほのめかす程度、サスペンスな部分もじつにひかえめですが、登場人物のだれひとりとして信用できない人間(!)として描かれているところが、鑑賞し終わったあとになんともいえない、複雑な余韻を残します。そして、タイトルの意味をじっくり考えてみてしまうかも…
目立ってすぐれているとはいいませんが、もうすこし評価されて、注目を浴びてもいいような作品… そんな気がします。カルト映画に強い人には、先刻承知の作品なんでしょうけれど。
クリストファーと
ケイティ。
フォレストおばさん
(左S・ウィンタース)
は、大の子供好き
なのですが…
じつは、あやしい交霊術
にはまっています。
それから…
クリスマスの翌朝…
ケイティがいなく
なっちゃった!
こわいよ~、
おばさん!!
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今夜から寒いです
>ユキままさん
たしかに、ユキままさん好みの作品かもしれませんね。といっても、ヒッチコックとはまたちがうんですけど…えーと、不条理系…?
「ヒッチコック劇場」、わたしも大好きでした!
毎週楽しみにして観ていました。けっこう傑作がありましたよねー、『特別料理』とか…また再放送してくれないですかね? ヒッチコック本人のモノローグも大好きでした。
たしかに、ユキままさん好みの作品かもしれませんね。といっても、ヒッチコックとはまたちがうんですけど…えーと、不条理系…?
「ヒッチコック劇場」、わたしも大好きでした!
毎週楽しみにして観ていました。けっこう傑作がありましたよねー、『特別料理』とか…また再放送してくれないですかね? ヒッチコック本人のモノローグも大好きでした。
ルーおばさん?
「だれがルーおばさんを殺したか?」はタイトルは知っていましたが、未見です。
「なにがジェーンに起こったか?」は傑作でしたね。
マーク・レスター少年は「小さな恋のメロディ」で有名ですが、丁度同じ頃、確かスーザン・ジョージと競演した「小さな目撃者」という映画が子供心に怖かった記憶があります。
大統領の暗殺を目撃してしまったためにレスター少年が犯人グループ(確かニセ警官)に追われる話でした。
それと「ヒッチコック劇場」は懐かしいですね。
先日、「新ヒッチコック劇場」のビデオを見つけて購入しましたが、TVで昔みたエピソード(少女が男の子たちの軍隊ごっこから仲間はずれにされて、おじさんの実銃をたまたま手に入れ街で銃を撃つまねをし、いつ発砲するかわからないというスリラー)を見つけて嬉しかったです。
長文失礼しました!
「なにがジェーンに起こったか?」は傑作でしたね。
マーク・レスター少年は「小さな恋のメロディ」で有名ですが、丁度同じ頃、確かスーザン・ジョージと競演した「小さな目撃者」という映画が子供心に怖かった記憶があります。
大統領の暗殺を目撃してしまったためにレスター少年が犯人グループ(確かニセ警官)に追われる話でした。
それと「ヒッチコック劇場」は懐かしいですね。
先日、「新ヒッチコック劇場」のビデオを見つけて購入しましたが、TVで昔みたエピソード(少女が男の子たちの軍隊ごっこから仲間はずれにされて、おじさんの実銃をたまたま手に入れ街で銃を撃つまねをし、いつ発砲するかわからないというスリラー)を見つけて嬉しかったです。
長文失礼しました!
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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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