個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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Dorothy Mills
(2008)アイルランド/フランス
出演…カリス・ファン・ハウテン
ジェン・マーレイ
デヴィット・ウィルモット
監督…アニエス・メルレ
★★★
〔ストーリー〕
ベビーシッター先で、赤ちゃんの首を絞めて殺害しようとした嫌疑をかけられている少女ドロシー。事件が起こったのは、アイルランドの本土から離れた小さな島の寒村。事実関係をたしかめるために、ダブリンの精神科医ジェーンは調査にむかうことにするのだが…
てっきりサイコ・サスペンスものかと思っていたら、いや、ミステリなのかと思っていたら、ホラーでした!! という作品をご紹介です。…といいましても、やっぱりサイコ・サスペンスよりの、どちらかというとミステリ的なホラーなんですけどね。
監督は、17世紀のローマに実在した女流画家の半生を描いた「アルテミシア」(1997)でデビューした、アニエス・メルレ。デビュー作もそんな雰囲気ですけど、この作品も、いかにも女性監督が撮ったという感触が強いです。あ、べつに、フェミニストを刺激しているわけではありません! ですが、ヒロインの細やかな心情や、登場人物の配置、物語の文学性なんか、いかにも女性らしいんですよね。ホラーなんですけど、ドラマ性の高い、ミステリアスなお話といった感じ。
(…個人的には、チャールズ・グラント+ミネット・ウォルターズかな、と)。
主人公の精神科医ジェーンを演じるのは、オランダの人気女優、カリス・ファン・ハウテン。わたしははじめてこの方を知ったのですが、えらい美人で色っぽい方です
ねー。ジェーンは都会の女、トレンチコートを格好よく着こなして、タバコを吸ったりするのですが、彼女がむかった先はまるで時間が逆行したような辺鄙な田舎。村人たちは教会に通い、新参者にたいする態度はけしてやさしくなく、下卑た男たちが彼女をからかい、必要最小限のこと以外はむっつり口を閉ざしたまま。
じつは、村にもうすぐ到着しようかというところで、とあるアクシデントに遭遇しちゃいます。猛スピードで飛ばす若者たちの車にひっかけられて、湖にザッパーン!! それ以外にも、ずぶ濡れでやっとこさ到着すると、バカな男どもにからかわれるし、食堂の2階に部屋を用意してもらったのはいいけど、深夜になるとギターの音がうるさくて眠れないし、なんか暴走してた若者が宿の下にいてこわいし、白眼のバアサンはもっとこわいし…!!
とまあ、いろいろとすったもんだがあるのですが、一方で、謎めいた少女ドロシーとの対話が行われるわけですが…
ドロシー役のジェン・マーレイは、これがデビュー作となるそうですが、なかなかよいです。映画のなかで彼女は薄い金髪と抜けるような白い肌を強調していて、服装もメルヘンチック、どことなく人間離れした雰囲気とエキセントリックな役柄がうまくはまっています。もちろん、ヒロインのジェーン役のカリスは魅力絶大です。彼女はもう、動いているだけでいいです。彼女の持つ年相応の知性と色気と悲しみがまた、ストー
リーに奥ゆきを与えています… なんていったら、やっぱり女性的だからー、とかいわれちゃいますか。
あと、警官のコリン役のデヴィット・ウィルモットもよかったですね。
ものすごーく丁寧に作られていて、伏線も複雑にはられているし、役者さんたちも素晴らしいし、ドラマ性もかなり高いんですけど、いまいち感情移入しにくい作品でもあります… それは結局、「閉鎖されたコミュニティ」というテーマに帰結してしまったから? 内容が複雑なわりには、全体的にあっさり淡白だから? ですが、カリス・ファン・ハウテンを見るだけでも、この作品は鑑賞する価値があると思います。
ジェーン役のカリス・ファン・ハウテン。
べっぴんさんですね~
ドロシー役の
ジェン・マーレイ。
楽しいお誕生日会…
ではありません!!
ジェーンが驚愕しちゃっ
てる理由とは…??
ジェーンと村人たちの目のまえに、驚愕の真実が明かされる…!!
(2008)アイルランド/フランス
出演…カリス・ファン・ハウテン
ジェン・マーレイ
デヴィット・ウィルモット
監督…アニエス・メルレ
★★★
〔ストーリー〕
ベビーシッター先で、赤ちゃんの首を絞めて殺害しようとした嫌疑をかけられている少女ドロシー。事件が起こったのは、アイルランドの本土から離れた小さな島の寒村。事実関係をたしかめるために、ダブリンの精神科医ジェーンは調査にむかうことにするのだが…
てっきりサイコ・サスペンスものかと思っていたら、いや、ミステリなのかと思っていたら、ホラーでした!! という作品をご紹介です。…といいましても、やっぱりサイコ・サスペンスよりの、どちらかというとミステリ的なホラーなんですけどね。
監督は、17世紀のローマに実在した女流画家の半生を描いた「アルテミシア」(1997)でデビューした、アニエス・メルレ。デビュー作もそんな雰囲気ですけど、この作品も、いかにも女性監督が撮ったという感触が強いです。あ、べつに、フェミニストを刺激しているわけではありません! ですが、ヒロインの細やかな心情や、登場人物の配置、物語の文学性なんか、いかにも女性らしいんですよね。ホラーなんですけど、ドラマ性の高い、ミステリアスなお話といった感じ。
(…個人的には、チャールズ・グラント+ミネット・ウォルターズかな、と)。
主人公の精神科医ジェーンを演じるのは、オランダの人気女優、カリス・ファン・ハウテン。わたしははじめてこの方を知ったのですが、えらい美人で色っぽい方です
ねー。ジェーンは都会の女、トレンチコートを格好よく着こなして、タバコを吸ったりするのですが、彼女がむかった先はまるで時間が逆行したような辺鄙な田舎。村人たちは教会に通い、新参者にたいする態度はけしてやさしくなく、下卑た男たちが彼女をからかい、必要最小限のこと以外はむっつり口を閉ざしたまま。
じつは、村にもうすぐ到着しようかというところで、とあるアクシデントに遭遇しちゃいます。猛スピードで飛ばす若者たちの車にひっかけられて、湖にザッパーン!! それ以外にも、ずぶ濡れでやっとこさ到着すると、バカな男どもにからかわれるし、食堂の2階に部屋を用意してもらったのはいいけど、深夜になるとギターの音がうるさくて眠れないし、なんか暴走してた若者が宿の下にいてこわいし、白眼のバアサンはもっとこわいし…!!
とまあ、いろいろとすったもんだがあるのですが、一方で、謎めいた少女ドロシーとの対話が行われるわけですが…
ドロシー役のジェン・マーレイは、これがデビュー作となるそうですが、なかなかよいです。映画のなかで彼女は薄い金髪と抜けるような白い肌を強調していて、服装もメルヘンチック、どことなく人間離れした雰囲気とエキセントリックな役柄がうまくはまっています。もちろん、ヒロインのジェーン役のカリスは魅力絶大です。彼女はもう、動いているだけでいいです。彼女の持つ年相応の知性と色気と悲しみがまた、ストー
リーに奥ゆきを与えています… なんていったら、やっぱり女性的だからー、とかいわれちゃいますか。
あと、警官のコリン役のデヴィット・ウィルモットもよかったですね。
ものすごーく丁寧に作られていて、伏線も複雑にはられているし、役者さんたちも素晴らしいし、ドラマ性もかなり高いんですけど、いまいち感情移入しにくい作品でもあります… それは結局、「閉鎖されたコミュニティ」というテーマに帰結してしまったから? 内容が複雑なわりには、全体的にあっさり淡白だから? ですが、カリス・ファン・ハウテンを見るだけでも、この作品は鑑賞する価値があると思います。
ジェーン役のカリス・ファン・ハウテン。
べっぴんさんですね~
ドロシー役の
ジェン・マーレイ。
楽しいお誕生日会…
ではありません!!
ジェーンが驚愕しちゃっ
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ジェーンと村人たちの目のまえに、驚愕の真実が明かされる…!!
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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
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