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Rose Red
(2002)アメリカ
出演…ナンシー・トラヴィス
マット・キースラー
キンバリー・J・ブラウン
マット・ロス
監督…クレイグ・R・バクスリー
脚本…スティーヴン・キング
★★★
〔ストーリー〕
“超自然現象を計測して、実在しているということを証明したい” という野心を持つ心理学者のジョイスは、怪奇現象で有名な〈ローズ・レッド〉と呼ばれる広大な屋敷に、6人の超能力者を招いて実験を開始することに。メンバーは彼らのほかに、〈ローズ・レッド〉の所有者にあたる、創立者の子孫でジョイスの恋人のスティーヴン、6人目の能力者の自閉症のアニーの姉レイチェル。
だが、ジョイスに対抗心を燃やす同僚のミラーは、彼女を潰そうと新聞部のケヴィンをスパイとして送りこむ。〈ローズ・レッド〉が「男性を殺し、女性を行方不明にさせる」というおそろしい屋敷だとも知らずに…
キングが脚本を担当したテレビ映画「ローズ・レッド」です。脚本担当といっても、書き下ろしですので、もちろん原作はありません。それゆえのいきあたりばったりストーリーといいますか(笑)、それまでの映画化作品とくらべると、ずいぶんアラが見え隠れするんですが、いかにもキングらしい、幽霊屋敷になっています。
もともとキングという人は、オリジナリティはそれほどない人でした。(…ここで、「エエーッ!!」 と驚かれた方、一例までに、大ヒット作 『トミー・ノッカーズ』 は、ラブクラフトの短編 『宇宙からの色』 が原典、映画もヒットしました『シャイニング』 は、ジャクスンやマシスンが元ネタ、超能力ものは、ジョン・ファリスなどなど… つまり、筋金入りのホラー・オタクちゃんだったのですね~)
そんなホラー生き字引のような人が幽霊屋敷の脚本を書いてみると、ああ、いかにも! な展開が目白押しとなっています。
*まず、キャラクターの作り方がいかにも。
キングというと、善悪をくっきり区別して、いかにもマンガちっくに、大袈裟なくらいに描いて滑稽にしてしまうのが得意なんですが、本作でもそれが生かされています。
ナンシー・トラヴィス演じるヒロインのジョイスは、オカルトに傾倒した心理学者。実証をもってして名をあげようと野心を燃やしているのですが、おなじく心理学部の教授ミラーは、そんな彼女を目の敵にします。このミラーを小憎らしいまでに演じてくれるのが、デイヴィット・デューク。彼は不幸にも、撮影中に突然死してしまったため、本作が遺作となってしまいました。彼らのやりとりで、作品にメリハリが生まれています。また、ミラーの手先のケヴィンもいい邪魔者になっています。
*枠役の活躍がいかにも。
ミラー教授が急死してしまったため、脚本をあわてて書き直して、ほかの人物に焦点を当てることになりました。それが、「過去を読みとる能力」 に長けているものの、いまだに母親離れ(それとも、子離れ?)できていないエメリー(マット・ロス)の超絶ママン、ミセス・ウォーターストン。キングというとマザコン、マザコンというと、これまたキングですもんねー、これはお約束です(笑)。
このママンがまた、ひどいのなんのって。完全に息子を食いものにしてます。息子が稼いだお金でくだらないぬいぐるみなんか山ほど買ってくるわりには、冷蔵庫の中はゴミばっかり… こんなダメ母、アメリカにはほんとにいそうだからコワいです。
*前半で蒔いたタネが開花するのもいかにも。
キングというと、伏線、伏線というと、これまたキングですよね。こちらでは、幽霊屋敷の王道、「(よくない)影響を受けて、次第に本性をあらわしていく登場人物」 がサブ・テーマになっています。自身の研究のことばかりで頭がいっぱいのジョイス、ジョイスの恋人で学生のスティーヴンは、幼いころのトラウマを抱え、かつ没落した両親に育てられたために、いまいち押しが弱いイイ男。集められた6人の超能力者も、それぞれ強さと弱さをあわせ持っています。
*最後に、キングなエッセンスを見つけて楽しみましょう!
書いた本人がキングなんですから、いかにもなエッセンスがあちこちにちりばめられています。オープニング、最高最強の超能力者、アニーの少女時代、隣家に石を降らせてしまうエピソードはもちろん、『キャリー』(元ネタはジャクスンの 『山荘奇談』)。それから、「家」に憑りつく悪意うんぬんは、 『セイラムズ・ロット』 でも長々と語られていました。そして、アニーを欲しがるその「家」の動機は、やはり 『シャイニング』 ですね!
テレビ映画というと、CM前に必ず切迫するシーンを入れたりとか、つなぎの部分が微妙だったりと、小さな難があるんですが、そういったことが気にならなければ、じっくり楽しめるゴースト・ストーリーではないかと思います。(…しかし、あいかわらず前フリが長い~っ!)
こちらが噂の〈ローズ・レッド〉邸。シスコに実在しています。(← ウソ)
過去に数十人の不明者を出しているそうです… (ホンマかいな…!)
ジョイス演じるナンシー・トラヴィス。
「The Legend Of Hell House」(1973)
でいったら、フローレンス役かな?
「悪いこというのはこの口か? ん?
この口か?」と、超能力仲間に
思いっきりいじめられてるエメリー
(マット・ロス)。
うしろのパム(エミリー・デシャネル)
の表情もおもしろい(笑)。
噂の超絶ママン(ローラ・
ケニー)!!
ひ~~、なんかよくわかんない
けど、ごめんなさい~~。。。
〈鏡の広間〉にて。
アニー(キンバリー・J・
ブラウン)を呼ぶ霊の
正体は?!
本篇もあるんですが、どうしても「ビギニング」が先に見たくて・・・・未見です。
キングの作品、マイブームになりつつあります。
でも、どれもやたら長い・・・・
ななみさんのコメント読んで、時間のある時にぜひ、観たいと思います。
ベレッタさんと気が合ってしまいましたねー♪(*^-^*)
じつはわたしも、「ビギニング」のほうが気になっています。近いうちにぜひ観たいと思います!
キング作品、おもしろいですよね~!!
いったん観はじめると、アレも、コレも… と欲張りになってしまいます。
それにしても、「ローズ・レッド」本編は、前編が信じられないくらい長くて、びっくりしてしまいました…(…ぜったい区切り方をまちがってると思うんだけどな~汗)
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独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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