個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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Pin...
(1988)カナダ
出演…デイヴィット・ヒューレット
シンシア・プレストン
テリー・オクィーン
監督…サンドール・スターン
★★★
〔ストーリー〕
医師の父、継母と四人で暮らす裕福な家庭の幼い兄妹、レオンとアーシュラ。父親は診療室に 「ピン」 という名の人体模型を持っていて、腹話術を使い、やってくる子供たちをこわがらせないように工夫していた。レオンとアーシュラも 「ピン」 とときどき会話をするが、妹のアーシュラは、父が声音を使ってピンを演じていると気づいていた… しかし、継母とうまくいかず、友人もいないレオンのほうは、全面的にピンを信じるようになっていき…
最近になって、再評価の動きが高まっているようなので、それに乗ってわたしもレ
ビューしてみました。邦題では、「サイコ・シンドローム/僕だけを見て」 になっています… うーん、この邦題がまた、なんか泣かせますよねー。
“人形に心を奪われてしまうホラー” というと、似たようなもので、アンソニー・ホプキンスの「Magic」(「マジック」1978)が、まず有名ではないかと思います。あれは腹話術でしたが、こちらは人体模型。おなじく、等身大タイプの人形ホラーというと、「The Fear」(「ザ・フィアー」1995)なんてのもありました… まあ、この作品は、人形の不気味さというより、あまりに “人間が演じすぎ” ていて、だんだん悲しくなってしまうダメダメ・ホラーなんですが…。。。
監督のサンドール・スターンは、くわしいことはよくわからないのですが、なんだか「悪魔の棲む家」シリーズにずっとかかわっている方のようです。ほかにも、TVドラマやミステリ、サスペンスなど、幅ひろくB級映画を撮っている方です。
わたしはこのレビューを書くにあたってはじめて知ったのですが、なんとこれ、原作があったのですね~。アンドリュー・ネイダーマンといったら、「The Devil's Advocate」(「ディアボロス/悪魔の扉」1997)の原作も書いた人ではないですかっ! 今度ぜひチェックしたいと思います。
…さてさて、サイコもの、テリー・オクィーン出演ホラー(「The Stepfather」(「W ダブル/ステップファーザー」1988)もチェック!)ということで、この作品も知名度は低いですが、じつは隠れた一品なのです。
ストーリーは、孤独な少年が父の腹話術で人体模型を友人と思いこみ、ついには生涯のパートナー(ヘンな意味じゃないですよ!)としてしまう… そんな奇怪なお話なのですが、これがじつに、丁寧につくられているドラマでして、ラストが近づくにつれてしんみり泣かせるんですね~。
医師のフレッド(テリー・オクィーン)は前妻を亡くし、いまは後妻と息子のレオン(スティーヴン・べドナスキ)、アーシュラ(ケイティ・シングラー)の四人で暮らしています。オクィーンの演じる医師は厳格なパパ、ときどき 「ピン」 という人体模型を使い、幼い兄妹ふたりに道理を示そうとします。
この人体模型の 「ピン」 というのが、理科室によく置いてあるのとはちょっとちがう、えーと、なんといいますか、半透明のプラスティックに覆われているお人形さん… ということで、ちょっと “ぬめっとしてる” といいますか(笑)、表情も悲しく見えたり、ときには笑ってるように見えたり、なんか不気味。でも、人形なの。でも、人みたいなの! という、まさにうってつけの人体模型さんなのです。
子供が純真でなにごとも信じやすいという特質にくわえて、レオンはねじくれた性格でもあって… という、サイコお決まりのパターンなのですが、そこに至ってしまうまでの経緯が悲しい。家族がおかしくなってしまうのに、なにが原因かって、やっぱり 「コミュニケーション不足」 がいちばんじゃないですか!!
この作品も、青年に成長したレオン(デイヴィット・ヒューレット)と、美人になったアーシュラ(シンシア・プレストン)の複雑な愛情、葛藤劇が中心となっています。アーシュラは外の世界に羽ばたこうとするのだけれど、いつまでも子供の世界にとじこもっていたいレオンは、どんどん 「ピン」 に依存するようになってしまい…
しだいに狂気に冒されていくデイヴィット・ヒューレットの演技がかなり膚寒いです。それから、アーシュラ役のシンシア・プレストンも、ツンとした美人さんタイプで、非常に魅力的でかわいらしい♪ 地味ながら、じっくり見せてくれるドラマになっています。
なかなか手に入りにくい作品のようですが、一見の価値があると思いますので、見かけたらぜひどうぞ。でも、すごく悲しいお話なんですよ。
人体模型の「ピン」。
この通り、ぬめっとしてます!
医師のパパのテリー・
オクィーン。
幼いころのレオンと
アーシュラ。
レオンは 「ピン」 と会話
していると思っている
ようですが…
ショック!!
看護婦さんが、「ピン」を
使って…?!?!
大人になったレオン
(デイヴィット・
ヒューレット)。
とうとう食卓の席に
まで、「ピン」を
座らせるようになって…!!
(1988)カナダ
出演…デイヴィット・ヒューレット
シンシア・プレストン
テリー・オクィーン
監督…サンドール・スターン
★★★
〔ストーリー〕
医師の父、継母と四人で暮らす裕福な家庭の幼い兄妹、レオンとアーシュラ。父親は診療室に 「ピン」 という名の人体模型を持っていて、腹話術を使い、やってくる子供たちをこわがらせないように工夫していた。レオンとアーシュラも 「ピン」 とときどき会話をするが、妹のアーシュラは、父が声音を使ってピンを演じていると気づいていた… しかし、継母とうまくいかず、友人もいないレオンのほうは、全面的にピンを信じるようになっていき…
最近になって、再評価の動きが高まっているようなので、それに乗ってわたしもレ
ビューしてみました。邦題では、「サイコ・シンドローム/僕だけを見て」 になっています… うーん、この邦題がまた、なんか泣かせますよねー。
“人形に心を奪われてしまうホラー” というと、似たようなもので、アンソニー・ホプキンスの「Magic」(「マジック」1978)が、まず有名ではないかと思います。あれは腹話術でしたが、こちらは人体模型。おなじく、等身大タイプの人形ホラーというと、「The Fear」(「ザ・フィアー」1995)なんてのもありました… まあ、この作品は、人形の不気味さというより、あまりに “人間が演じすぎ” ていて、だんだん悲しくなってしまうダメダメ・ホラーなんですが…。。。
監督のサンドール・スターンは、くわしいことはよくわからないのですが、なんだか「悪魔の棲む家」シリーズにずっとかかわっている方のようです。ほかにも、TVドラマやミステリ、サスペンスなど、幅ひろくB級映画を撮っている方です。
わたしはこのレビューを書くにあたってはじめて知ったのですが、なんとこれ、原作があったのですね~。アンドリュー・ネイダーマンといったら、「The Devil's Advocate」(「ディアボロス/悪魔の扉」1997)の原作も書いた人ではないですかっ! 今度ぜひチェックしたいと思います。
…さてさて、サイコもの、テリー・オクィーン出演ホラー(「The Stepfather」(「W ダブル/ステップファーザー」1988)もチェック!)ということで、この作品も知名度は低いですが、じつは隠れた一品なのです。
ストーリーは、孤独な少年が父の腹話術で人体模型を友人と思いこみ、ついには生涯のパートナー(ヘンな意味じゃないですよ!)としてしまう… そんな奇怪なお話なのですが、これがじつに、丁寧につくられているドラマでして、ラストが近づくにつれてしんみり泣かせるんですね~。
医師のフレッド(テリー・オクィーン)は前妻を亡くし、いまは後妻と息子のレオン(スティーヴン・べドナスキ)、アーシュラ(ケイティ・シングラー)の四人で暮らしています。オクィーンの演じる医師は厳格なパパ、ときどき 「ピン」 という人体模型を使い、幼い兄妹ふたりに道理を示そうとします。
この人体模型の 「ピン」 というのが、理科室によく置いてあるのとはちょっとちがう、えーと、なんといいますか、半透明のプラスティックに覆われているお人形さん… ということで、ちょっと “ぬめっとしてる” といいますか(笑)、表情も悲しく見えたり、ときには笑ってるように見えたり、なんか不気味。でも、人形なの。でも、人みたいなの! という、まさにうってつけの人体模型さんなのです。
子供が純真でなにごとも信じやすいという特質にくわえて、レオンはねじくれた性格でもあって… という、サイコお決まりのパターンなのですが、そこに至ってしまうまでの経緯が悲しい。家族がおかしくなってしまうのに、なにが原因かって、やっぱり 「コミュニケーション不足」 がいちばんじゃないですか!!
この作品も、青年に成長したレオン(デイヴィット・ヒューレット)と、美人になったアーシュラ(シンシア・プレストン)の複雑な愛情、葛藤劇が中心となっています。アーシュラは外の世界に羽ばたこうとするのだけれど、いつまでも子供の世界にとじこもっていたいレオンは、どんどん 「ピン」 に依存するようになってしまい…
しだいに狂気に冒されていくデイヴィット・ヒューレットの演技がかなり膚寒いです。それから、アーシュラ役のシンシア・プレストンも、ツンとした美人さんタイプで、非常に魅力的でかわいらしい♪ 地味ながら、じっくり見せてくれるドラマになっています。
なかなか手に入りにくい作品のようですが、一見の価値があると思いますので、見かけたらぜひどうぞ。でも、すごく悲しいお話なんですよ。
人体模型の「ピン」。
この通り、ぬめっとしてます!
医師のパパのテリー・
オクィーン。
幼いころのレオンと
アーシュラ。
レオンは 「ピン」 と会話
していると思っている
ようですが…
ショック!!
看護婦さんが、「ピン」を
使って…?!?!
大人になったレオン
(デイヴィット・
ヒューレット)。
とうとう食卓の席に
まで、「ピン」を
座らせるようになって…!!
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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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