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個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、 小説のレビューなどをポツポツと…
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   The Fall


(2006)インド/イギリス/アメリカ
出演…カティンカ・ウンタルー
リー・ペイス
キム・ウィレンブローク
ジットゥ・ヴェルマ
監督…ターセム・シン
★★★★


〔ストーリー〕
 1920年代のロス。左腕を骨折した9才の少女・アレクサンドリアは、おなじ病院に入院中のスタントマンの青年・ロイと親しくなる。退屈するアレクサンドリアのために、ロイは5人(+1人)のヒーローたちが活躍する、摩訶不思議な冒険譚を毎日聞かせることに。だが、ロイの思惑はべつのところにあって、半身不随になってしまったために絶望し、アレクを使って自殺を企てようとしていた…


 ターセム・シン監督というと、殺人鬼の内面世界を幻想的に描いてみせた、「The Cell」「ザ・セル」2000)。6年ぶりの新作が登場しました。もちろん、「ザ・セル」でタッグを組んだ、石岡瑛子さんがふたたび美術を担当しています。
邦題は、「落下の王国/ザ・フォール」

 わたしは「ザ・セル」の独自の映像美がかなり印象に残っているんですが、この作品は、さらにさらに、それをパワーアップさせた感じです。
なんと、ロケ地はインドや中国、ルーマニア、南アフリカ、トルコ… などなど、23ヵ国の大自然や遺跡、世界遺産を使っています。溜息が出ちゃいそうな迫力のある映像もすばらしいんですが、ストーリーも秀逸です。

 半身不随となってしまった映画のスタントマンのロイ(リー・ペイス)は、ある日、二階から落ちてきた手紙を拾って、アレクサンドリア(カティンカ・ウンタルー)と友だちになります。
このアレク少女を演じるカティンカちゃんが、もう、カ~ワイイの、なんのって!!
(…いつも思ってしまうのですが、海外の子役さんたちって、表情が自然ですよねー。屈託ないし、おおらかだし、セリフまわしもうまいし、くるくる変わるいろんな顔を見せてくれます)。

 アレクちゃんの愛らしさに懐柔されちゃったロイ、即興で “5人のキテレツなヒーローが登場する冒険” を聞かせるようになります。このヒーローたちがまた、クセものだらけで、人種も様々なら、出身もいろんなところから。奴隷だった人もいるし、猿を連れたナチュラリストもいるし、得意な武器が爆弾という人もいれば、顔をマスクで隠した、さる高貴な血筋を引く男… なんてね。衣装も奇抜で楽しいです。(このあたり、いかにも石岡さん! という感じです)。

 ここにもうひとり、とある重要な人物がくわわって、6人のヒーローたちは冷酷な独裁者をやっつけようと旅に出るのです。こうして、「現実」 と 「虚構」 がないまぜになった不思議な物語がはじまります。
「虚構の世界」 はふたりの想像力から生まれるので、「現実の世界」 と重なることもしばしば。
すっかりロイと仲よしになるアレクちゃんですが、ロイは彼女を利用して、モルヒネを手に入れようとしていました… そして、そうと知らないアレクちゃんは…!!

 説教くさくなりがちなテーマをごく自然に、素直に描かれていて、また、弱った人にたいする温かい眼差しもやさしいです。
まるで子供むけ映画のようなファンタジーですが、ラストにむかうにつれて、現実の過酷さが露呈してきます。(…一部は涙ナシでは観れませんでした~)お話に熱中するアレクちゃん、べつの意味で登場人物に自分を重ねるロイは、いつしか「虚構の世界」 に自己を投影するようになって…

 前作が奇抜すぎて感情移入できなかったという方にも、この作品はオススメです。
“想像力こそ生きる力” という直球不滅のテーマながら、完成度はかなり高し。大画面で観るとすっごく迫力がありそうな作品でした!














オトコマエ5人衆、見参!
はぐれ者の勇者たちが運命の出会いを果たしたとき、壮大な旅が
はじまるのです…






仮面の男(キム・
ウィレン・ブローク)。
「オレの二挺拳銃が火
を吹くぜ!!」








こちらは、現実世界の
アレクちゃん
(カティンカ・ウンタルー)
と、ロイ(リー・ペイス)。
(注:ロイはイイ男です








6人目の勇士登場!
しかし、キレイなシーン
ですねー。







婚礼の儀で、くるくるまわ
る男たち!
(しかし、この後…!!)







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石岡瑛子さん
「セル」に引き続き石岡瑛子さんが美術を担当したんですね。これは見たいなぁ。「ドラキュラ」の頃から石岡瑛子さんのデザインには注目していたんです。もうすぐ日本でも公開されるみたいですね。
クロケット 2008/09/02(Tue)09:10:34 編集
ラッカノオウコク
>クロケットさん
これはとてもよかったですー!!
クロケットさんにも自信をもってオススメ♪ といいますか、たぶん、クロケットさん好みの作品だと思います。
「ドラキュラ」も目を見張るシーンが多々ありましたよね。石岡さんは初期のころは、アジア的な要素が多かったんですけど、じつは多国籍?だったんですね。
“ごった煮世界観” に独自の美を追求しておられて、かすかにホラーです。そして、ドラマチックです。
だけど、いちばんの功労賞はやっぱりカティンカちゃん♪
ななみ 2008/09/03(Wed)22:50:17 編集
薬の部屋は施錠しないと!
「愛くるしい」という言葉はカティンカ嬢のために
ありますわ。こんな表情は日本では昭和30年代の
写真集でしかお目にかかれません。大人の女性に
成長した彼女も見てみたい。でも自分はロイに本気で腹をたててしまいました。いい歳をした大人が
純真無垢な少女を欺いて危険な薬品を盗み出す
ようにしむけ、大怪我させるなんて・・・。そんなに欲しけりゃ自分で這いずってでも取りにいかんかい!
現実世界も空想世界も本当に美しかった。
臨終を迎えるならあんな病院がいいな。今の日本
じゃ無機質な器械に囲まれて管を一杯取り付けられて死んで行くんだもの。
奈良の亀母 2009/02/20(Fri)10:06:56 編集
カティンカちゃんかわいすぐる
>亀母さん
カティンカちゃんの自然な表情があったゆえの、感動作でしたよね。
あとで知ったことなのですが、スタッフ全員で彼女をだまして(ロイの足の怪我のことです)、演技ではない彼女の喜怒哀楽を撮ったんだそうです。
大人って、大人って…!って、エピソードですけど、彼女がいたからこそ、あんなすばらしい作品になったんだと思います。
世界各地をめぐったロケの成果もよかったです。
うつくしくてやさしい映画でしたね。
ななみ 2009/02/20(Fri)23:28:27 編集
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〈苦手かも…〉
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