個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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Possession
(1981)フランス
出演…イザベル・アジャー二
サム・ニール
ハインツ・ベネント
監督…アンジェイ・ズラウスキ
★★★☆
〔ストーリー〕
数年間の単身赴任を終え、西ドイツの近郊都市にある自宅に帰ってきたマルク。妻のアンナの冷たい態度に愕然とする。やがてアンナは夜な夜な外出するようになり、結婚生活に疲れたこと、母親業から逃れたいこと、愛人の存在などをマルクに告げる。愛人の身元を突きとめたマルクはそこに押しかけるが、彼のほかにも愛人がいると聞かされて…
「ポゼッション」 です。
イザベル・アジャー二という女優さんは、無邪気なのに悪魔的だったり、純真なのに奔放だったりと、複雑な二面性と謎めいた表情が魅力の人。白い陶器のような肌と澄んだ瞳が印象的です。「La Reine Margot」 (「王妃マルゴ」 1994)では、尋常ではないその美貌とエロティックで一途な演技に、ひと目でファンになってしまいました。
そんなアジャー二を主演に迎えたこの作品、えーと…、ど~う書いたらいいのやら…
正直にいいます。
だって、ぜんぜんわっかんないんだもーん!
ストーリーはつまり、夫が単身赴任中に孤独な妻が狂気に冒されていくというものなんですが、それが妻の狂気によって生みだされたものなのか、狂気につけこんだ悪魔の仕業なのか、簡単には理解できない仕組みになっています。
論理的な理解を拒む映画ってけっこうありますが、こちらは結末でほんとに 「ポカーン」 としてしまうすぐれもの( …と、呼ぶべきでしょうかね?)。
こういうの、監督の悪意っていうんでしょうが、観客への媚や歩みよりをいっさい無視した撮りかたってのも、ある意味潔くもあります。
地下鉄の発狂シーンは、何度観てもすさまじいです。
女優さんてホントすごいですねえー、青いドレスは卵と牛乳でぐしゃぐしゃ、へヴィメタ少年みたいに頭を上下に振って、もう完全に悪魔つきといった体です。 「だれか、エクソシスト呼んでくれ!」 って感じです。リーガンよりも壊れまくってて不謹慎な感じがするのは、最後の堕胎にそんな意味がふくまれてるからでしょう。
だって、自分の想像上の怪物をやっちゃうんだもんね、悪魔に魅入られちゃっても仕方ない!
針を振りきった演技ということにかけては、サム・ニールもけっこう負けてません。アンナに振りまわされる夫役がおかしくもあり、哀くもあり…
この人、どうしても 「カインとアベル」 のイメージが抜けないんですが、ホラーにもわりと出演してるんですね。カーペンターの 「In The Mouth Of Madness」 (「マウス・オブ・マッドネス」1995)や、ポール・W・S・アンダーソンの 「Event Horizon」 (「イベント・ホライゾン」1997)なんてのも。
嫉妬に狂ったマルクにDV
されちゃったアンナ。
それでもすたすた歩きつづけ
ます!
この後、アジャー二の針の
飛びまくった
演技がはじまります。
息子の先生のヘレン(アジャー二のふ
た役)。ここからえらくややこしくなるん
ですよ…
うわあ、なにコレ!
うわあっっ!!!
拳銃をむけてるのはマルクです。
「エ? じゃあ、アンナのうしろの人
は…?」って、
あー、もう、
これだからややこしいの、
いったいなんなの!!!
(1981)フランス
出演…イザベル・アジャー二
サム・ニール
ハインツ・ベネント
監督…アンジェイ・ズラウスキ
★★★☆
〔ストーリー〕
数年間の単身赴任を終え、西ドイツの近郊都市にある自宅に帰ってきたマルク。妻のアンナの冷たい態度に愕然とする。やがてアンナは夜な夜な外出するようになり、結婚生活に疲れたこと、母親業から逃れたいこと、愛人の存在などをマルクに告げる。愛人の身元を突きとめたマルクはそこに押しかけるが、彼のほかにも愛人がいると聞かされて…
「ポゼッション」 です。
イザベル・アジャー二という女優さんは、無邪気なのに悪魔的だったり、純真なのに奔放だったりと、複雑な二面性と謎めいた表情が魅力の人。白い陶器のような肌と澄んだ瞳が印象的です。「La Reine Margot」 (「王妃マルゴ」 1994)では、尋常ではないその美貌とエロティックで一途な演技に、ひと目でファンになってしまいました。
そんなアジャー二を主演に迎えたこの作品、えーと…、ど~う書いたらいいのやら…
正直にいいます。
だって、ぜんぜんわっかんないんだもーん!
ストーリーはつまり、夫が単身赴任中に孤独な妻が狂気に冒されていくというものなんですが、それが妻の狂気によって生みだされたものなのか、狂気につけこんだ悪魔の仕業なのか、簡単には理解できない仕組みになっています。
論理的な理解を拒む映画ってけっこうありますが、こちらは結末でほんとに 「ポカーン」 としてしまうすぐれもの( …と、呼ぶべきでしょうかね?)。
こういうの、監督の悪意っていうんでしょうが、観客への媚や歩みよりをいっさい無視した撮りかたってのも、ある意味潔くもあります。
地下鉄の発狂シーンは、何度観てもすさまじいです。
女優さんてホントすごいですねえー、青いドレスは卵と牛乳でぐしゃぐしゃ、へヴィメタ少年みたいに頭を上下に振って、もう完全に悪魔つきといった体です。 「だれか、エクソシスト呼んでくれ!」 って感じです。リーガンよりも壊れまくってて不謹慎な感じがするのは、最後の堕胎にそんな意味がふくまれてるからでしょう。
だって、自分の想像上の怪物をやっちゃうんだもんね、悪魔に魅入られちゃっても仕方ない!
針を振りきった演技ということにかけては、サム・ニールもけっこう負けてません。アンナに振りまわされる夫役がおかしくもあり、哀くもあり…
この人、どうしても 「カインとアベル」 のイメージが抜けないんですが、ホラーにもわりと出演してるんですね。カーペンターの 「In The Mouth Of Madness」 (「マウス・オブ・マッドネス」1995)や、ポール・W・S・アンダーソンの 「Event Horizon」 (「イベント・ホライゾン」1997)なんてのも。
嫉妬に狂ったマルクにDV
されちゃったアンナ。
それでもすたすた歩きつづけ
ます!
この後、アジャー二の針の
飛びまくった
演技がはじまります。
息子の先生のヘレン(アジャー二のふ
た役)。ここからえらくややこしくなるん
ですよ…
うわあ、なにコレ!
うわあっっ!!!
拳銃をむけてるのはマルクです。
「エ? じゃあ、アンナのうしろの人
は…?」って、
あー、もう、
これだからややこしいの、
いったいなんなの!!!
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無題
こんばんは、wataruです。
凄いぢゃないですか、ななみさん......こちらも是非参考にさせて下さいね♪
で、このポゼッション、僕トラウマなんですよね。
今だに何がなんだかサッパリ分らない映画ですが、あの「発狂」シーンは壮絶ですね。
そこまでするか!?という役者魂には感服しますけど、やり過ぎるのも逆に損かな、なんて思ったりも。しかし、黒のアジャーニはひたすら醜悪に、白のアジャーニはひたすら可憐に演じ分けていたのは、もう凄いとしか言いようがないですね。
凄いぢゃないですか、ななみさん......こちらも是非参考にさせて下さいね♪
で、このポゼッション、僕トラウマなんですよね。
今だに何がなんだかサッパリ分らない映画ですが、あの「発狂」シーンは壮絶ですね。
そこまでするか!?という役者魂には感服しますけど、やり過ぎるのも逆に損かな、なんて思ったりも。しかし、黒のアジャーニはひたすら醜悪に、白のアジャーニはひたすら可憐に演じ分けていたのは、もう凄いとしか言いようがないですね。
WATARUさん♪
コメントありがとうございます~!!
なんといいますか、憧れの先生にテストの答案を見られちゃって、キャ♪みたいな気分です。
でも、ほとんどご覧になった映画ばかりですよね…うーん、今後はなんとかがんばってみます~。
わたしもこの映画、トラウマになってますよー。ラストシーンで、息子が浴槽にプカーンと浮かぶとこなんて、エ…?なんで?? と、ひたすらハテナマークで頭がいっぱいでした。ここまで観客を突き放した映画って、なかなかないですよね。
こんな趣味のページですが、よろしかったらたまに覗いてみてください。
しばらくはこんなふうに、ひっそりやっていきたいと思ってます。こちらからも、どうぞよろしくです♪
なんといいますか、憧れの先生にテストの答案を見られちゃって、キャ♪みたいな気分です。
でも、ほとんどご覧になった映画ばかりですよね…うーん、今後はなんとかがんばってみます~。
わたしもこの映画、トラウマになってますよー。ラストシーンで、息子が浴槽にプカーンと浮かぶとこなんて、エ…?なんで?? と、ひたすらハテナマークで頭がいっぱいでした。ここまで観客を突き放した映画って、なかなかないですよね。
こんな趣味のページですが、よろしかったらたまに覗いてみてください。
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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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