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個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、 小説のレビューなどをポツポツと…
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   Jacob's Ladder



1990)アメリカ
出演…ティム・ロビンス
エリザベス・ぺーニャ
ダニー・アイエロ
監督…エイドリアン・ライン
脚本…ブルース・ジョエル・ルービン
★★★☆


〔ストーリー〕
 ニューヨークの郵便局員であるジェイコブは、奇妙な幻覚に悩まされていた。ベトナムの戦争体験があまりにも現実的に甦ったり、得体の知れない人々が見えたり。同棲相手のジェジーに打ち明けるも、「ニューヨークはそんなもの」 と、相手にされない。しかし、奇怪な出来事はまだまだつづき、人間とは思えない運転手の車に轢かれそうになり、パーティーでは黒人女性に、「あなたの手相はすでに死んでいる」 と、告げられる。
 混乱したジェイコブは高熱を出して、意識を失ってしまう。目覚めるとそこには、別れたはずの妻サーラと死んだはずの息子がいた…


 「ジェイコブス・ラダー」です。
いい換えると “ヤコブの梯子”、これだけでも、とても宗教色の強い映画だとわかりますね。
なおかつ、主人公は帰還兵…
うーん、これでだいたい物語の方向性が決まってしまうものですが、この作品にはそういった映画にはない非凡さと奥深さが備わってます。
 
 とにかく、ジェイコブの体験する悪夢的なイメージがあまりに鮮烈で、脳裡に焼きついてしまうこと必至です! 浴槽に沈められて氷をぶちまけられるシーンなんか、オ、オソロシすぎる!( …てか、死んじゃいますよ!!)

 わたしがとくに気に入っているシーンで、コインを拾おうと身を屈める一瞬の間があります。ここ、息をひそめたくなるほどの緊張感なんです。
ジェイコブにつきまとう 「怪物たち」 も、ビジュアル面ではかなり洗練されてますね。
非現実なものを一瞬の隙をついて( …この、“一瞬” が大事なんですよね~!)こちらの意識に忍びこませる、そうしたホラー映画が行う 「変換」 という作業においては、ほぼパーフェクトなんじゃないでしょうか?

 ジェイコブの息子で無垢のイメージのマコーレ・カルキンも、出番は少ないながら印象的な役割を果たしてます。このころのカルキンて、「ホーム・アローン」 もコカインのコの字もなくて、育ちよさげでカワイイですね。

 そして、あらためて観なおして気づいたんですが、この作品はいわゆる〇〇オチ映画ではないような気がします。結末の解釈が、そんな単純なものではないとすると…??

 …つまり、そういうことなんですね。
人間とは、生とは、死とは、そんな不滅のテーマを問いかける作品です。







ジェイコブとジェジーは、
ニューヨーク支部の郵便局
に勤める同僚で恋人同士。





混乱していくジェイコブ。
夢と現実と幻覚の境が、次第に
あやふやになりだして…





このお医者さん、コワっ…!!
病院シーン、とにかくコワすぎます!
子供はトラウマになるから観ちゃダメ。





 
おなじ部隊にいた仲間まで
命を狙われだして…?!?







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もう一度見たくなってきた
この映画不気味でいいですよね!
私は単純に○○オチだわ~で済ませちゃった
んですけど、宗教的な背景があるのですか。
「サイレントヒル」のクリーチャーってこの映画
から影響受けたのでは?と私は思っております。
ユキまま 2008/04/27(Sun)22:18:30 編集
これは傑作ですね
>ユキままさん
ユキままさんのご指摘通り、たぶんそうだと思います! あの頭をブルブル~ッとするオバケがコワい…!! (似たようなテイストの怪物をよく見かけますから、ほかの映画にも影響を与えたんじゃないでしょうかね…)
結末は人それぞれですよ♪ ただわたしは、「死」を理解した瞬間が「ほんとうの死」 → 「個人の存在の曖昧さ」という解釈が好きです。
ななみ 2008/04/28(Mon)23:47:24 編集
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 独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。

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〈苦手かも…〉
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