忍者ブログ
個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、 小説のレビューなどをポツポツと…
[370]  [369]  [368]  [367]  [366]  [365]  [364]  [363]  [362]  [361]  [360
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

    Imago Mortis



(2009)イタリア/スペイン/アイルランド
出演…アルベルト・アマリア、
オナ・チャプリン
レ ティシア・ドレラ
監督…ステファノ・ベッソー二
★★★☆


〔ストーリー〕
 撮影技術と歴史を学ぶブルーノ。ある日、構内をカメラ片手に歩いていると、突然大きな物音がして… 青年が降ってきたではないか!! しかも、その青年はあきらかに死んでいるにもかかわらず、起きあがってブルーノに手を伸ばそうとする…! その日から、青年の亡霊という幻覚に悩むようになるブルーノ。地下のフィルム倉庫で見つけた古いフィルムを映写していると、その青年が映っているのを発見する。
 ブルーノはガールフレンドのアリアナを連れて、フィルムに映っていた洞窟に出かけてみることにするのだが…


 たぶん、チェックしていらっしゃる方も多いんではないかと思います。以前からかなり話題になっていました。内容もすごくおもしろくて、興味深いんですよね。ヨーロッパのアカデミックな雰囲気と、緻密なゴシック&知的さがたまらない、ホラー・ミステリーの登場です。

 こういうノーブルな佇まいのホラー・ミステリというと、世界的なベストセラーとなった、ウンベルト・エーコの「Le Nom de la Rose」「薔薇の名前」1986)とか、レベルテの「The Ninth Gate」「ナインスゲート」1999)とか、最近では、パトリック・ジュースキントの「Perfume: The Story of a Murder」「パフューム/ある人殺しの物語」2006)の映画化とか… わりとたくさんありますよね。この作品も、そんな系統にくくられそうな、すごく上質のオカルちっくなミステリーなんです。

 まず、ストーリーがかなりいいですよね。写真技術が発明されるよりずっと以前の1600年代のこと、とある科学者が、画像再生技術にとりつかれて “禁忌の法” に手を出してしまいます。それというのは、「死者の眼球を使って、網膜に残された最後の映像を実体化しよう」 というもの。

 主人公の青年ブルーノを演じるのは、アルベルト・アマリア。
ブルーノは大学で映写技術とその歴史を学んでいて、自ら写真を撮るのも大好き、クラスメイトにはアリアナ(オナ・チャプリン)というかわいいガールフレンドもいます。

 ある日、カメラを片手に構内を歩いていると、突然空から青年が降ってきたではないですか!! キャ~、な、なに? 自殺??  しかし、青年は即死しているにもかかわらず、起きあがってブルーノにむかってこようとします。ショックをうけるブルーノ!! と、思ったら、ただの幻覚だった…?
 
 しかし、その日を境に、おそろしい亡霊につきまとわれるようになってしまいます。ぼくは変なのだろうか? なぜ、ぼくの前にあらわれる…??

 大学の地下のフィルム倉庫でおなじような悪夢に襲われたブルーノは、やがて、青年が映っているフィルムを発見します。ためしにアリアナとその場所にむかってみると、古い木箱を発見。木箱を持ち帰ったブルーノとアリアナは、「タナト・スコーピア」という、なにやら聞きなれない、不吉な映写技術を知ることになるのですが…

 前述した作品郡のように、つぎつぎ事件が起こる! という、派手な内容ではないんですが… こういう真新しいプロットが出現してくると、うきうきしてしまいますよね~。西欧ミステリ独特の雰囲気もとてもよく、品のよさとグロテスクさをいい状態で保っている感じがあります。アメリカン・ホラーに馴れた目で見てしまうと、よけいにおもしろく感じてしまうかもしれません。  

 ついでに、これに原作はなく、監督のステファノ・ベッソーニとスタッフたちが共同で書いたようです。スタッフも監督も、ナイス・ジョブ!!

 またまたついでに、世間的には、オナ・チャプリンとジェラルディン・チャプリンの母娘共演が話題になっているようですが、わたし的には、市川純さん(アキ役)と、小橋賢児さん(オズ役)の出演が非常にうれしかったです。おふたりとも、フランス語(← わたしが観たのは吹き替え版ですね、すみません)がとても上手でした。













ブルーノ役の
A・アマリア。








亡霊につきまとわれる
ようになるブルーノ。
(?なぜ?なぜ?)
…ひーん、こわいよ!










アリアナ役のオナ・
チャプリン。










オルシニ女史(ジェラル
ディン・チャプリン)。










無垢な少女の瞳は、
なにを見る…?



恐怖の 〈タナト・グラファー〉 の館へようこそ…!!!







PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
<< Susuk  | HOME |  Plague Town >>
カレンダー
11 2024/12 01
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:

 独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。

〈好きかも♪〉
 おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…

〈苦手かも…〉
 かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
ねこじかんです

ホームページ制作浮気調査ホームページ制作会社 東京浮気調査ホームページ制作 千葉ホームページ制作ブログパーツ 動物

最新CM

[03/28 PatlealaRag]
[02/29 あぐもん]
[02/29 あぐまn]
[01/11 わかりません]
[01/01 クロケット]
[10/23 ナマニク]
[10/23 ナマニク]
[10/20 nasu]
[10/17 奈良の亀母]
[10/16 ななみ]
気になる新作!

*A Lonely Place to Die

*Super 8

*Insidious

*The Woman

*Rammbock

*Season of the Wich

*Red Rising

*The Violent Kind

*Red White & Blue

*11-11-11

*The Feed

*Nang Phee

*Scream of the Banshee

*Dylan Dog: Dead of the Night

*Misteri Hantu Selular

*The Silent House

*Who Are You

*I Didn't Come Here to Die

*Famine

*I'm not Jesus Mommy

*Monster Brawl

*Some Guy Who kills People

*Falling Skies

*The Wicker Tree

*Hisss

*ChromSkull: Laid to RestⅡ

*Father's Day

*Drive Angry

*Fertile Ground

*Wake Wood

*Mientras Duermes

*Hobo with a Shotgun

*Atrocious

*KaraK

*Penunggu Istana

*Borre

*The Broken Imago

*Madison Country

*Viy

*Jenglot Pantai Selatan/Beach Creature

*Urban Explorer

*Los Infectados

*Isolation

*2002 Unborn Child

*The Pack

*El Incidente

*Rat Scratch Fever

*4bia
最新記事

(10/16)
(10/11)
(10/07)
(10/04)
(10/01)
(09/30)
(09/29)
(07/17)
(06/29)
(06/19)
ブログ内検索

最新TB

みなさまの足跡
アクセス解析
バーコード
忍者ブログ [PR]

Graphics by Lame Tea / designed by 26℃