個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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The Haunting in
Connecticut
(2009)アメリカ
出演…ヴァージニア・マドセン
カイル・ガルナー
アマンダ・クルー
監督…ピーター・コーンウェル
★★★
〔ストーリー〕
長男のマットの癌治療のため、診療所に近いコネティカット州に居を移す決心をしたキャンベル一家。妻のサラ、夫のピーター、子供はマットのほかに長女のウェンディ、幼いメアリーとビリーという大所帯だったが、手ごろな価格の広い屋敷を見つける。そこは以前葬儀屋だったのだが、家族はそれを承知のうえで引っ越しする。マットは絶望的になるまいと健気に振る舞う。しかし、奇怪な幻影が見えるようになってしまい、しだいに精神的に追いつめられて…!!
1980年代にコネティカット州で、スネデカーという一家にじっさいに起こった事件をもとにしているんだそうです。ドラマにもなっていまして、その反響が大きかったのか、とうとう映画化されました。実話幽霊奇譚の本にも紹介されているんですが、こちらはなんと、レイ・ガートンが執筆しています。(翻訳されないかなー!)
実話もの、引っ越しさきに “悪しきもの” がとり憑いていた… というストーリーというと、まず思いつくのが「The Amityville Horror」(「悪魔の棲む家」1974)でしょうか。あの作品も、実話うんぬん…~ という話がありました。それに、ずいぶん長いことシリーズ化もされています。
「悪魔の棲む家」が受け入られやすかったのは、たぶんホラーがどうこういうよりも、せっかく大金を払って手に入れた家がとんでもない代物だった! という、シャレにならない一大悲劇の叙事詩になっているからだと、わたしは勝手に思っているんですが…
だって、そりゃ~、ショックですよ。手抜き工事よりもひどいんですもん! 新しい家に越してきたのはいいけれど、お金は失くすは、子供はやたらケガするは、夫婦ゲンカは絶えないは、窓枠に手を挟むはで… しまいには、家が燃えちゃうんでしたっけ? 「この家族、火災保険にはちゃんと入っていたの?」と、わたしなんかハラハラしてしまったんですが。
それで、この作品もそんな王道「幽霊屋敷」を連想させるはじまりなんですが、あらすじにも書きましたように、ちょっとばかしホラーではありません。家族に病人がいて、その彼を中心に複雑な事情やさまざまな苦労、それらをなんとか乗り越えようとする一家の姿が描かれるのでありますが…
…と思って観ていると、やっぱりおどろおどろしいホラーだったりもします。あれ? いったいどっちなんだ!! そんな中途半端さがなんとも愛しい、一般受けしそうな良心的ホラー映画です。わたしは好きです。
母親のサラには、ヴァージニア・マドセン。こんなきれいなお母さん、現実にはなかなかいないですよねー、などと文句をいいながら観ましょう。サラとピーター(マーティン・ドノヴァン)夫妻はある決断を迫られていまして、それは息子のマット(カイル・ガルナー)が癌に冒されていて、治療をつづけるためにもコネティカットに引っ越す必要がありました。
そして彼らが見つけたのは、家族6人が住むにはじゅうぶんな広さと快適さを備えた古い家。値段もびっくりするほどお買い得です。理由は以前、葬儀屋として使われていたとのこと。夫婦はそんなことはまったく気にせず、その家に決めてしまいます。
ですが、引っ越し当日から、マットが不気味な幻覚を見るようになってしまいます。はじめは家族もマット本人も、病気によるストレスからくる神経症だと思っていたのですが… 家に巣くっていた “悪しきもの” は、その程度の嫌がらせでは満足しませんでした!!
全体としての印象は、起承転結がはっきりした、どこか懐かしい雰囲気のホラー映画です。が、ホラー好きのあなたが期待して観てしまうと、いくらかもの足りないかもしれません。かといって、家族のドラマを期待して観ていたわたしにも、やっぱりいくぶんもの足りなかったです。
結論としては、どちらかに焦点を絞ったほうがよかったのでは?… ですが、映画としては良質な出来で、結末はなかなか迫力があるように作られています。ちょっとネタばらし! 楳図かずおさんみたい!!
美人すぎるお母さん、
ヴァージニア・マドセン。
死の恐怖と戦うマット
(カイル・ガルナー)。
ウェンディ役の
アマンダ・クルー。
マットの様子は
どんどんおかしく
なってしまい…!!
ついに原因をつきとめる
ため、交霊会をはじめる
のですが…
Connecticut
(2009)アメリカ
出演…ヴァージニア・マドセン
カイル・ガルナー
アマンダ・クルー
監督…ピーター・コーンウェル
★★★
〔ストーリー〕
長男のマットの癌治療のため、診療所に近いコネティカット州に居を移す決心をしたキャンベル一家。妻のサラ、夫のピーター、子供はマットのほかに長女のウェンディ、幼いメアリーとビリーという大所帯だったが、手ごろな価格の広い屋敷を見つける。そこは以前葬儀屋だったのだが、家族はそれを承知のうえで引っ越しする。マットは絶望的になるまいと健気に振る舞う。しかし、奇怪な幻影が見えるようになってしまい、しだいに精神的に追いつめられて…!!
1980年代にコネティカット州で、スネデカーという一家にじっさいに起こった事件をもとにしているんだそうです。ドラマにもなっていまして、その反響が大きかったのか、とうとう映画化されました。実話幽霊奇譚の本にも紹介されているんですが、こちらはなんと、レイ・ガートンが執筆しています。(翻訳されないかなー!)
実話もの、引っ越しさきに “悪しきもの” がとり憑いていた… というストーリーというと、まず思いつくのが「The Amityville Horror」(「悪魔の棲む家」1974)でしょうか。あの作品も、実話うんぬん…~ という話がありました。それに、ずいぶん長いことシリーズ化もされています。
「悪魔の棲む家」が受け入られやすかったのは、たぶんホラーがどうこういうよりも、せっかく大金を払って手に入れた家がとんでもない代物だった! という、シャレにならない一大悲劇の叙事詩になっているからだと、わたしは勝手に思っているんですが…
だって、そりゃ~、ショックですよ。手抜き工事よりもひどいんですもん! 新しい家に越してきたのはいいけれど、お金は失くすは、子供はやたらケガするは、夫婦ゲンカは絶えないは、窓枠に手を挟むはで… しまいには、家が燃えちゃうんでしたっけ? 「この家族、火災保険にはちゃんと入っていたの?」と、わたしなんかハラハラしてしまったんですが。
それで、この作品もそんな王道「幽霊屋敷」を連想させるはじまりなんですが、あらすじにも書きましたように、ちょっとばかしホラーではありません。家族に病人がいて、その彼を中心に複雑な事情やさまざまな苦労、それらをなんとか乗り越えようとする一家の姿が描かれるのでありますが…
…と思って観ていると、やっぱりおどろおどろしいホラーだったりもします。あれ? いったいどっちなんだ!! そんな中途半端さがなんとも愛しい、一般受けしそうな良心的ホラー映画です。わたしは好きです。
母親のサラには、ヴァージニア・マドセン。こんなきれいなお母さん、現実にはなかなかいないですよねー、などと文句をいいながら観ましょう。サラとピーター(マーティン・ドノヴァン)夫妻はある決断を迫られていまして、それは息子のマット(カイル・ガルナー)が癌に冒されていて、治療をつづけるためにもコネティカットに引っ越す必要がありました。
そして彼らが見つけたのは、家族6人が住むにはじゅうぶんな広さと快適さを備えた古い家。値段もびっくりするほどお買い得です。理由は以前、葬儀屋として使われていたとのこと。夫婦はそんなことはまったく気にせず、その家に決めてしまいます。
ですが、引っ越し当日から、マットが不気味な幻覚を見るようになってしまいます。はじめは家族もマット本人も、病気によるストレスからくる神経症だと思っていたのですが… 家に巣くっていた “悪しきもの” は、その程度の嫌がらせでは満足しませんでした!!
全体としての印象は、起承転結がはっきりした、どこか懐かしい雰囲気のホラー映画です。が、ホラー好きのあなたが期待して観てしまうと、いくらかもの足りないかもしれません。かといって、家族のドラマを期待して観ていたわたしにも、やっぱりいくぶんもの足りなかったです。
結論としては、どちらかに焦点を絞ったほうがよかったのでは?… ですが、映画としては良質な出来で、結末はなかなか迫力があるように作られています。ちょっとネタばらし! 楳図かずおさんみたい!!
美人すぎるお母さん、
ヴァージニア・マドセン。
死の恐怖と戦うマット
(カイル・ガルナー)。
ウェンディ役の
アマンダ・クルー。
マットの様子は
どんどんおかしく
なってしまい…!!
ついに原因をつきとめる
ため、交霊会をはじめる
のですが…
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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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