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個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、 小説のレビューなどをポツポツと…
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    The Burrowers



(2008)アメリカ
出演…カール・ゲアリー
ウィリアム・メイポーザー
クランシー・ブラウン
監督…J・T・ぺティ
★★☆



〔ストーリー〕
 1897年のアメリカ北部ダコタ・テリトリー。開拓者たちが荒れた大地を果敢に切り開くなか、青年コフィは、恋仲のメアリーアンに結婚の申しこみをする。しかし、その夜、メアリーアンの家族は何者かに襲撃され、幼い弟・妹をふくめた家族四人の虐殺遺体が発見、メアリーアンは行方不明となってしまう。村人たちは怒りに燃え、この虐殺行為をインディアンたちの仕業だと思いこみ、騎馬隊を組んで犯人探しをはじめるのだが…


 J・T・ぺティの新作、ウェスタン・ホラーです。ぺティ監督というと、「Batman Begins」「バットマン・ビギンズ」2005)の脚本担当がいちばん有名でしょうか。あと、「Mimic: Sentinel」「ミミック3」2003)の脚本・監督もしていらっしゃいますね。

 ブライアン・ラムレイの〈タイタス・クロウ〉シリーズに、似たようなタイトルのクトゥルフものがあったので、てっきりその映画化かと思ってたんですが… ぜんぜんちがいました、ぺティ監督のオリジナルでした。といっても、内容はわりと似通っています。とくに、モンスターが地中を自由にいききするところなんか。肝心のモンスターの正体も、クトゥルフといえなくもないです。

 ときは19世紀末のダコタ・テリトリー。青年コフィ(カール・ゲアリー)は、恋人のメアリーアンに銀にブローチを贈ってプロポーズをします。幸せの絶頂なふたり… でも、その幸せはほんのちょっとしかつづきませんでした。その夜、農場主だったメアリーアンの父の家を何者かが襲い、家族は地下に非難するのですが、不気味な犯人はとうとう彼らの居場所を嗅ぎつけてしまい…

 そして翌朝、無惨な遺体が発見されます。犯人は幼い子供たちにも容赦がなく、喉を掻き切られていて、メアリーアンだけ遺体が発見されませんでした。
 村人たちはこのおそるべき犯行に怒りを隠しきれず、インディアンの仕業と見当をつけて、騎馬隊を組んで犯人捜しに乗りだします。そして、運悪く近くにいたインディアンの青年を見つけるや、おぞましい報復を開始してしまうのです…!!

 なにがこわいってですね、この報復&拷問シーンがいちばん見るに耐えられなかったです。騎馬隊長のヘンリー(ダグ・ハッチソン)がまた、これでもかというくらい陰険で冷酷なサディストを演じていて、史実を紐解けば、こんなこといくらでもあったのだろうなーと、思うと、背筋が寒くなってしまいます。過去もの、ある特定の場所や時間に舞台を設定した場合、こんなふうに人間の愚かさが露呈してしまうからイヤですよね。そんなわけでして、早くモンスター、出てこいっ! こんなひどいこと、早く終わらせてくれいっ!! という気分になってしまいます。

 もちろんカウボーイのなかにもいい人はいまして、主人公のコフィをはじめ、友人の黒人青年カラガン(ショーン・パトリック・トーマス)とか、語学力に長けているウィル(ウィリアム・メイポーザー)とか、彼らの父親役にあたるジョン(クランシー・ブラウン)などといった、まともな性格の人たちもいるんですが。

 開拓時代の男たちがどれだけ血なまぐさかったかは予想がつきますが、インディアンひとりをいじめただけでは満足できないヘンリーは、グループにわかれて探索することを提案します。当然コフィは、仲のいい友人たちとジョンとで組んで行動することにするのですが…

 ウェスタンということで、まあ、ある程度は想像がついちゃったんですけど、たいした人間関係の発展もないままに、延々野原を駆けめぐる映像を見せられるのはちょっと苦しいです。でも、後半になって、なんとか盛りかえしてくれます。地下を跋扈するモンスターは、「ある昆虫の習性」 をモデルにしていると思うのですが、その正体は、なんとなんと~!!

 人がどんどん死んでいくわりには、たいした余情も感慨も残さず、そのあたりがまたいかにもウェスタン映画らしくて、ホラーらしくないといえばホラーらしくないかもしれません。そこんとこがまた、ちょっとおもしろいかなあと思いました。モンスターがわりとグロかったですね。それ以上にグロイのは、やはり人間ですねん…










コフィ役のカール・
ゲアリー。








無実の青年をいたぶる
騎馬隊!!





ジョン(クランシー・ブラウン)
は、現場で奇妙な穴を発見
するのですが、周囲は
相手にしてくれません。









こんなんで “男のロマン”
とかいってる人は、
軟弱すぎですよ~








…うあんっ!!
端っこになんか、
なんかいるようっ!!







 
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私もウエスタンは…
わかりませんです。
サム・ライミの『クイック・アンド・デッド』は面白かったですけど。
歴史って別の側面から見れば、常に加害者と被害者なんですよね。
インディアンっていうか、ネイティブアメリカンですよね。元々いた人たち。アメリカでは正直に学ぶんですかね?自分の祖先が彼らにしてきたことを。
それを言ったら日本も人のこと言えないのですが。

「なんかいるようっ!!」の何かが気になりますが、これはウエスタンなんですか?ホラーなんですか?
ユキまま 2009/03/14(Sat)13:46:36 編集
ドライな空気
>ユキままさん
なんとなーく、白人の側から見た都合のいいドラマという印象が強いからでしょうか…?
わたしもウェスタンは苦手です。そういえば、ケビン・コスナーの映画とかも、嘘くさかったおぼえが…
日本人もひとのことはいえませんけど、客観的な立場だからこそ、正しく判断できるってこともありますよねー。高校の歴史の先生が、「事実を知らなければいけない」と、よくいっていたのを思い出します。

それから、「なんかいるようっ!!」は、ほんとになんかいるんです。こいつの正体がまた、薄気味悪くて~、異様でして~…そうですね、乾いた風味のウェスタン・ホラーですね。
ななみ 2009/03/15(Sun)23:22:16 編集
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 独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。

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