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個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、 小説のレビューなどをポツポツと…
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  The Thirteenth Floor


1999)ドイツ/アメリカ
出演…クレイグ・ビアーコ
グレッチェン・モル
ヴィンセント・ドノフリオ
監督…ジョセフ・ラスナック
製作…ローランド・エメリッヒ
★★★☆


〔ストーリー〕
 コンピューター・ソフト会社の開発者ホールは、バーチャル・リアリティ技術を駆使してコンピューター内に1937年のロサンゼルスを再現しようとしていた。だが、上司フ
ラーが何者かに殺害される事件が起こり、ホールが第一容疑者に。アリバイがないどころか、その時間帯の記憶をいっさい失っていた彼は、無実を証明する手段がない。やがて、フラーの娘を名乗る人物があらわれて、事業を中止しようとするのだが…

 
 邦題では「13F」です。製作者のローランド・エメリッヒという人は、「Independence Day」「インディペンデンス・デイ」1996)で監督を務めた人。
 まあ、いってみれば “バーチャル・リアリティ” がネタのSF映画なんですが、ストーリーがたいへん凝っていて楽しめました。オープニングで1930年代のロサンゼルスが登場するんですが、雰囲気のまったく異なる世界をいったりきたりするのは、映像で見ていてもとてもおもしろいです。

 仮想現実の世界に入るには、当然、その空間(??…なんといったらいいんでしょうね?)にも自分の意識を連結する「媒体」が必要となるんですが、それらの「媒体」はふだんプログラムされた行動レベル内で自由に活動しています。でも、もしも彼らが自由意識を持ち、疑問を抱いてしまったとしたら…?

 このあたりのプロット、まるでレプリカントの反乱みたいですが、ホールの足跡をたどる過程で、仮想現実世界の裏事情なんてのも垣間見えたりして、なかなか興味深いです。  

 信じている世界がニセモノだったらという “センス・オブ・ワンダー”、いまではちっともめずらしいことじゃないのかもしれませんが、なんとこの作品、「The Matrix」(1999)と公開年がおなじなんですねー。あちらが万人受けする派手なアクションの超大作になっているのにくらべて、この作品は通好みのミステリ要素をふくんだサスペンス・スリラーになってます。
 
 後味もすがすがしいです。これくらいひねりがきいていると、好印象ですね

 






ある朝ホール(C・ビアーコ)が
目覚めると、血の染みがついた
シャツがあった…!





左が本物のホール。バーチャル世界
に入るために、右のプログラムされた
人物、ジョンに意識を移行させます。








ジョンとなったホールは、1937年の
ロスで上司の足跡をたどりますが…





殺害された上司の娘を名乗る、謎の
美女ジェーン(グレッチェン・モル)。
ダンスシ-ンが妙に色っぽい!







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洋画ドラマの棚で発見!SFの棚に置いてよ。
マトリックスと同年に公開されていたなんて全然知りませんでした。あっちはド派手
で続編も作って一時代を築いたのに。
ラッキョウの皮のように上部世界が続いて
いるというのは怖いですね。
「俺達をそっとしておいてくれ」という
刑事さんの懇願が胸に迫ります。
姿はそのままで意識が乗っ取られるのも
恐ろしい!ラスト主人公の意識が未来に
跳んで愛する人達に再会するのは「昇天」
に似ています。私も死んだらもう亡くなってしまった愛する人達に逢えるのでしょうか。生きている時に言えなかった言葉を
伝えたい。それまでしっかり生きないと。
奈良の亀母 2008/01/05(Sat)18:47:16 編集
亀母さん♪
サイエンス・フィクションて、もともと思索的な内容だったりするから、意味が深いですよね。
この作品のラストも、ただのハッピーエンドとはちがうような気も、しないでもないです…
亀母さんの「昇天」ていう言葉が、まさにぴったりかもしれません!
卵の薄皮を剥がすように、現実世界に近づいていく、このコンセプトがまさに、自己認識してますもんね。
未来がほんとに、あんなうつくしい風景だったらいいですね。
ななみ 2008/01/05(Sat)22:53:56 編集
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(いちおう)プロフィールです
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 独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。

〈好きかも♪〉
 おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…

〈苦手かも…〉
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