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個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、 小説のレビューなどをポツポツと…
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    It


1990)アメリカ
出演…リチャード・トーマス
ハリー・アンダーソン
デニス・クリストファー
アネット・オトール
監督…トミー・リー・ウォレス
★★★★


〔ストーリー〕
 メイン州デリーの町で起こった不可解な子供の連続殺人事件。デリー図書館の司書のマイクの脳裡に、かつての6人の仲間とともに体験した身も凍る恐怖が甦る。マイクは震えながら6人の幼馴染みたちと連絡をとって、彼らを呼びもどす。「“イット”(あいつ)が帰ってきたから、約束を果たしてほしい」 と…


 みなさんも大好きな「イット」です!
これはテレビ映画なんですが、リストにはずせない重要な作品ということで、あらためてご紹介します。前編、後編とわかれて、約3時間(!)の超大作になんですが、これがおもしろくて、あっという間にときが過ぎてしまいました~。

 キング作品といえば、テレビ映画でも優秀なものが非常に多いですね。テレビ映画は、原作をあまりいじらない(?)という傾向が見られるようです。「The langoliers」「ランゴリアーズ」1995)なんか、ほんとまんまでしたもんね。
 さて、ホラー小説史上最大級のメタフィクショナル怪作を、あまりいじらずに映像化できるのか?
でもこれが、けっこう成功してるんですよね。

 まず、ティム・カリー演じるペニーワイズ、やたらめったらコエ~! てか、すんごいインパクトです!! 「凶暴ピエロ」のキャラクターって(活字で読んでもじゅうぶんコワいですけど)、映像で観ると、泣く子も黙る強烈さなのがわかります。(バカ殿のような)白塗りの顔! オレンジ色の髪!(おでこがやけに広い!)  ド派手な衣装! 原作でも小道具として使われていたボンボン!

 原作の 『イット』 は、じつは 『セイラムズ・ロット』 がはじまりです。『セイラム
ズ~』 に影響を受けたストラウブが 『ゴースト・ストーリー』 を書いて、それに影響を受けたキングが、今度は本作を書いたというわけ。才能ある人同士で影響しあって、なんだかとってもおもしろうそうですねー。そんなわけで、この3作品は構成が非常に似ています。恐怖と対面した登場人物が過去を物語るというゴシックなかたちで、どの作品にも “不滅の怪物” が登場します。

 数々の名作を生みだした第一期黄金期にちょこちょこ書かれたということもあって、少年時代が「Stand By Me」「スタンド・バイ・ミー」1986)の雰囲気そっくりです。じつをいうと、少年時代のほうが圧倒的におもしろいです。主人公7人の子供たちの家庭も、 “アメリカの影の象徴” のようで、あちこち問題だらけ。片親だったり、ネグレクトだったり、マザコンだったり、虐待があったり…。

 でも、そんななかでも彼らは素直に育つんですねー。それというのも、「仲間」という強烈な武器があるからです。この明朗で善なるメッセージがイヤミなく前面に打ちだされて、映画のほうも愛と希望に満ちています。恐怖が存在する一方で、愛や希望も存在する。

 う~ん、すばらしいですね!!!
 
 ペニーワイズの登場シーンなんですが、けっこうすごいことになってます。シャワー室の排水溝から出てくるシーンは興奮ものですし、神出鬼没のイカレっぷりには鬼気迫るものがあります。なにより、アノ顔がイイ! (というか、コワい!) 冗談じゃなく、ティム・カリー、人間に見えません。世にもおそろしいバケモノです。洗面台で血のつまった風船が破裂するシーンは、気が効いていてかなり盛りあがります。

 後半戦の大人になってからの冒険も、息をつかせぬ展開です。
ただ、ラストの “イット” の正体で賛否両論に別れるようですが、いえ、あれは、〇〇ではないのですよ。ほんというと、〇〇なのですよ! でも、〇〇にするには〇〇が〇〇だし…〇〇だって、〇〇だし…(って、なに書いてるのか、ぜんぜんわかんないですねー!)。

 ホントの “イット” の正体を知りたい方は、ぜひ原作を読んでみてください。目からウロコになりますよ。
 







排水溝からウフフ と、登場する
ペニーワイズ。ドナルドそっくりです
が、連続殺人鬼のジョン・ウェイン・
ゲイシーという話も。



(左から)、物真似リッチー(セス・グリーン)、太っちょベン(ブランドン・クレーン)、
喘息持ちのエディ(アダム・フリースル)、ユダヤ人で鳥博士のスタン(ベン・へラー)、
かわいいべヴァリー(エミリー・パーキンス)、主人公のビル(ジョナサン・ブランディス)。







 うわ、グロいですねー!
子供の恐怖心をそのまま
表現してますね。








このシーンもお見事です。
質素ながら“ガツン”ときますね。






「エ? なになに?」と、みんなで
本を読んでいると、挿絵が
動きだして…







ジャ、ジャ、ジャーン、と、登場!
(ものすっごく)なんかいいたそうに
近づいてきて…






 
ハウリング!!!







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ピエロのままでいてー!
ペニーワイズのモデルはやっぱり
ジョン・ゲイシーなんですね。
キラークラウンとか呼ばれたりして。
ゲイシーが描いたピエロの絵を
ジョニー・デップが購入したそうです。
原作はホンマ長い。キング様はやっぱり
短編がいいと思います。
これもテレ東で前に観ましたが
「うーん・・・。」
私は「八つの悪夢」の方が好きです。
しかしキングといいケッチャムといい
どうしようもないDV夫が追いかけて
くるのは何故なんでしょう。
奈良の亀母 2007/12/16(Sun)22:37:22 編集
亀母さん♪
「キラークラウン」って映画ありましたよね~。
ピエロの格好をした宇宙人(?)が、町を襲う、みたいな内容の…(うろ覚えです。また観たいなー)。
ジョニー・デップはカッコイイのに、おバカちゃんなのか! おバカちゃんなのに、カッコイイのか?

やっぱりこの原作は長すぎて、一般受けがよろしくないようですね。だって、まずあの作品自体が“イット”になっちゃってますからね。
それから、DⅤ夫はたぶん、アメリカの影なんだと思います(最近、日本の影になりつつありますが…)。
ななみ 2007/12/16(Sun)23:29:08 編集
「IT」
キングの映画化では、良く出来ていると思いました。ピエロの怖さがじわじわと・・中盤まで楽しめましたが、ラストの〇〇がねぇ・・。原作を読めば納得いくのですかね。「it」はまだ読んでません。「スタンド」がもうすぐ読み終わるので読もうかな。
クロケット 2007/12/17(Mon)22:16:11 編集
クロケットさん♪
ぜひぜひ、読んでみてください♪
御仁の集大成といいますか、怪物的な超大作になっています。
「スタンド」の途中なんですね。
「トミーノッカーズ」も未読でしたら、これまたぜひぜひ♪
ななみ 2007/12/17(Mon)23:37:11 編集
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女性
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 独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。

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 おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…

〈苦手かも…〉
 かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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