Puppet Master

       　Puppet Master



（1989）アメリカ
出演…ポール・ル・マット
ウィリアム・ヒッキー
ジミー・F・スキャッグス
監督…デビット・シュモーラー
★★★


〔ストーリー〕
　「人形に生命を宿らせる」という古代エジプトの秘法に通じる人形師・トゥーロンは、追っ手に追いつめられて海辺のホテルで自ら命を絶つ。その五十年後、トゥーロンが死んだホテルの所有者であるメーガンの夫・二ールが拳銃自殺をする。
　ニールの知己の友人四人は集まり、彼らの持つ霊能力によって死の真相を探ろうとするが…


　邦題まんま、「パペット・マスター」です。
人形もののホラーというと、けっこうありますね…スチュアート・ゴードンの「Dolls」（1986）、忘れちゃいけないみんなのアイドル・チャッキー、「Pinocchio's Revenge」（「ピノキオ・シンドローム」1996）、変り種では「Mannequin」（「マネキン」1987）（キュートな恋愛もの♪でおススメ！）なんてのもありました。
　
　でも、個人的になにがいちばん好きかと訊かれると、この「パペット・マスター」なんですねー。
映画にはストーリーがいいとか、展開が目新しいとか、バックグラウンドが凝っているとか、役者陣が魅力的だとか、いろいろありますが…
この映画の場合は、ダークでファンタジックな雰囲気が抜群にイイんです！
これ、わかる人にはすごくわかってもらえると思うんですけどね～。

　トゥーロンが魔術で「生き人形」を作るんですが、この魔術、映画全体に効いています。
脇役陣も、けっこう個性的なキャラをそろえてますね…
ニールの友人四人なんですが、
アレックスは〈予知夢〉、ダナは〈魔術〉、カリッサは〈サイコメトリック〉、フランクは〈オカルト研究〉なんて得意分野も。

　んで、これに対抗するのが、トゥーロン作の超個性的な人形たち。
この人形がとにかく、カワイすぎるっ！！ 冒頭でトコットコッ駆けてくシーンなんか、（目線が人形なわけですが）、も～、カワイイ～！！
なんでそんな歩きにくい場所を（？）ってなところを、一生懸命走るんです。

　調べてみたら、なんとこれ、原作がアメコミだったんですね。
しかも劇場未公開。
映画自体はさほど評価されていませんが、知る人ぞ知るカルト映画として、愛されつづけている作品…それがこの、「パペット・マスター」です。








人形師・トゥーロン。
海辺のホテルに愛する子供たち
（人形）を隠し、自殺してしまい
ます。







表情がくるくる変わる人形。
セリフもないのに、
じつにいい演技！






トゥーロンの秘蔵っ子、ブレイド
くん。こんな忠実なイイ子、
わたしもほしい～！！







口からヒルを出す、
やたらセクシーな人形は
ミス・リーチ。