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個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、 小説のレビューなどをポツポツと…
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  The Woman


(2011)アメリカ
出演…ポリヤンナ・マッキントッシュ
ショーン・ブリッジャース
アンジェラ・ベティス
監督…ラッキー・マッキー
★★★☆


〔ストーリー〕
 弁護士のクリスは、妻のベラ、高校生のペギー、長男ブライアン、幼い次女と、3人の子供に恵まれて幸せな生活を送っている… かに見えたが。
ハンティングが趣味のクリスは、ある日森で蛮人のような恰好をした女に出くわす。そのいでたちに興奮し、クリスは彼女を生け捕りにして、地下室に監禁しようともくろむが…


 さすがラッキー・マッキー、いい仕事をしてくれています!!
ジャック・ケッチャム映画化作品としては、たぶん、パーフェクトな出来なんじゃないでしょうかー。
あと、キーワードは、「親父がヤバイ」です。

 本作は、ジャック・ケッチャムの『オフシーズン』『襲撃者の夜』の続編にあたる、『The Woman』の映画化作品です。
ケッチャムの映画化は数あれど~、、、
おそらく、この作品がいちばんケッチャムの世界観に近いところまでいっているかと思われます。まずは、内容説明から。

 クリス(ショーン・ブリッジャース)は、町の成功した弁護士。従順な妻のベラ(アンジェラ・ベティス)、思春期の娘のペギー(ローレン・アシュリー・カーター)、ブライアン(ザック・ランド)、まだちっこい次女(シャイア・モルフソン)の5人暮らし。だれもがうらやむ、裕福な生活を送っているかに見えますが…

 この家族、登場しょっぱなから、問題ありありでイヤ~な緊張感をかもしだしてます。まず、妻のベラがぜんぜん幸福そうじゃない。ペギーもどこか、様子がおかしい。次女はまだ小さいせいか、天真爛漫ですが、長男ブライアンがまた、いかがなものかと。ようするに、彼には暴力傾向があるのです。

 白人社会に見られる、家庭内での暴力の伝承って、たいがい父親から息子というパターンが多いです。なので、ああ、これは父親がよくないヤツなんだなと、オープニングからわかる空気になってます。事実、この親父はそうとうヤヴァイ系の人種でした!!

 クリスは表面的には人格者をよそおってますが、家庭のなかではひどい暴君で、専制的、妻から3人の子にいたるまで力で支配している。幼い次女はまだ、その影響をうけていませんが、ペギーもブライアンも、父の毒牙にかかってしまっているのです。ブライアンが父の危険性向をうけついでいるのにたいして、ペギーは…

 そのクリス、暴力的な白人の趣味につきものの、ハンティングが欠かせない週末行事となっているのですが、ある日、森のなかでウーマン(ポリヤンナ・マッキントッシュ)を発見してしまいます。ウーマンとは、さきに挙げたケッチャム作品に描かれた食人一家の、最後の生き残りの女性。人間でありながら、人間社会とはあいまみえない、凶暴な人種。クリスは彼女の発見に大喜びして、生け捕りにして、地下室に監禁できないものかと考えるのです…

 いちばんのポイントは、ウーマン役の女優がはまりすぎてまして、冗談でもちーっとも笑えません!
いままでの映像化された食人一家って、たいがい小汚い恰好をして、フガフガ言葉が不自由だったり、動作がすばやかったりと、ただ見てくれだけだったじゃないですか。こちらのウーマンは、まったくちがいます。完・全に、別人種になりきってます!!
威嚇の咆哮とか、鋭い目つきとか、あと、何語にも分類できない言語とか… 見ていて、思わずゾワッとなる完成度の高さなのです。

 そこに、ヤバイ父親、そのヤバイ父親に影響されまくった息子と、不愉快要素タップリで物語は不吉な方向に進んでいきます。あー、食人バージョンの、『隣の家の少女』と思っていただいても、ほぼまちがいないかと思います。ケッチャムは「監禁」というテーマに興味があるらしく、『地下室の箱』でも鬼畜描写が炸裂していましたもんね。

 ベラ役のアンジェラ・ベティスが、ウーマンのつぎに存在感あり。この人、いくつになっても妙なゴスロリちっくな魅力がたまりません~、おばさん役になっても、すぐに目がいっちゃう!

 結末の残酷さ、不条理感も、やはりケッチャム世界と重なります。ときどき人を食ったような場ちがいな音楽とか、間延びしたシーンとか、センスあると思います。結末もずーんと、重たいです。

 それで、「ウーマン」、「ラッキー・マッキー」と画像検索すると、アンジェラ・ベティスばっかりでてきちゃう。うーん、褒めといてなんですけど、やっぱりあの「May」「MAY/メイ」2002)の衝撃は越えられないんでしょうか… じつはわたしも、つねにオールタイム・ベストに入っていたりします… あのビタースウィート感が、やはり魅力な気がするんですが…













これがラッキー・マッキー
のウーマンだ!!











親父、ヤヴァイ。









息子もヤバイ…








今回は、虐げられる妻役の
アンジェラ・ベティス。
なにもしなくても、
クリスを食っちゃう存在感て…







ペギーは
病んでます…って、
だれのせいだよ!!







ヤヴァ親父に
つかまっちゃった、
ウーマンは…!!






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  Bu dang geo rae



(2010)韓国
出演…ファン・ジョンミン
リュ・スンボム
ユ・へジン
監督…リュ・スンワン
★★★☆


〔ストーリー〕
 容疑者を誤って射殺してしまう事件が発生。このところ失態つづきだった警察は、この事件を隠蔽しようともくろむ。かわりになにか、市民の注意をひく事件を起こせないか? そこで、少女連続強姦殺人の犯人をでっちあげようと思いつく… その隠蔽工作に白羽の矢をたてられたのは、チョルギ刑事。上司に半ば脅されるかたちで、家族のため、部下のためにと裏工作に手をまわすチョルギだが… 以前とある因縁のある、チュ検事の疑惑を招いてしまうことになった!!


 話題の韓国バイオレンスその②、「生き残るための3つの取引」
これも、たいしてバイオレンスしてなかったです。でも、おもしろかったです!

 完全にクライム・スリラーなんですけどね。これがよくできているんですよ、ホントに! 警察内部の腐敗と癒着と裏取引と、どんどん堕落してっちゃうドキドキなハートの不幸と!! 漫画っぽいんですけど、結末はわかっていても、やはり熱くなります。

 主人公は、チョルギ刑事(ファン・ジョンミン)。彼は部下の信頼も厚く、きまじめで有能な刑事さんなのですが、警察学校を出ていないため、完全に出世街道からはずされています。それで格下からナメられたり、反対に上司からはせっつかれたりと、胃が痛い日々。おれだって、おれだって学歴があれば~!! と、ひそかに鬱々としていました。

 そんなとき、容疑者を射殺してしまうというとんでもない事件が起きてしまいます。そのころ警察はなにかと失態つづきで、これ以上批判されないためにと、この事件を隠蔽しちゃおうと考える。死体を車のトランクに詰めて、そのままスクラップ場へ。世間の目をごまかすため、なにかド派手な手柄を立てなくては!! そこで、能力はあるのに無視されつづけてきたチョルギに、白羽の矢が立ってしまうのです。

 チョルギはとある建設会社の裏社会のヒト(…日本でいったらヤクザかな?)、チャン(ユ・へジン)と接触して、連続少女殺人事件の犯人をでっちあげてしまう。これも、まるっきり無関係の人じゃなくて、とりあえず前科があって、知能がちょっと弱くて、貧しくて… って、社会的に立場の弱い人ですね。その人を犯人にしたてあげて、すごいやつ逮捕しましたー!! と、華々しく逮捕劇を宣伝するのですが…

 これに、疑問をもった人がいました。その名はチュ検事(リュ・スンボム)、父は検事局上層部という超エリート。チュ検事にはチュ検事なりに、やましいことがありまして、他方面の大物と不正取引中でウハウハ。この大物を検挙されたことがある恨みから、チョルギに一矢むくってやろうと思いつく…!!

 日本のこの手の警察の縦社会映画・ドラマなんかとくらべると、だんぜん緊張感があって展開もスピーディです。ただし、このリアリティはあくまで映画のなかのリアリティなので、コッテコテの展開なのですが、まず、キャラクターが楽しいのです。裏社会のチャンが濃いな~、漫画みたいなおもろワルだな!と思ってましたら、さらに濃ゆいのがチュ検事役のスンボムさん。この人の一挙手一投足、コントみたいでおかしいです。

 チョルギが感情移入担当、ヤクザのチャンがボケ担当、チュ検事はツッコミ担当??
あ、タイトルになっている「3つの取引」とは、汚職刑事、汚職検事、裏社会のアブナイ人と、この3人のことをしめしているんですねー。

 結末がやっぱりなー という、韓国映画に特徴のあんな感じです。で、これはもう、ひとつのジャンルとして確立してしまうのでは? というくらい、最近勢いがいいのですよ。構成もうまいし、質の高いドラマ作りもできちゃう。わたしは思うんですけど、この、ちょっと古臭い感じのドラマ性、コテコテの泥臭い雰囲気なんかは、むしろ長所としてどんどん多用していただきたいのです!!

 チョルギの寡黙な演技にジーンときて… チュ検事、チャンのおもしろ芸でときどき爆笑。なんて楽しいクライム・スリラーなんでしょう! でも、緊張感はあるのです、そこのところを誤解なくっ

 どうせなら、4つ目の取引も見てみたかったかなあ、というのは素人の意見なのです。その場合、4つ目は観客がいちばん感情傾倒する被害者視点になるのですから、生半可は描き方は許されないのです。そこのところを、どうかよろしくお願いします!










いい人っぽいから
よけい同情してしまう、
チョルギ刑事。









上司にいびられ、
脅され、強要されて…








鼻持ちならんエリート
検事にはいじめられ、
ネチネチ、ネチネチ!!









裏社会のクズの
相手もせにゃならん!
もうやってられんよ!!









んで、とち狂っちゃった
チョルギのいきつく末
とは…?!?!







  The Shrine



(2010)カナダ
出演…シンディ・サンプソン
アーロン・アシュモア
メーガン・フィファーン
監督…ジョン・ノーツ
★★★


〔ストーリー〕
 ヨーロッパを旅行中のバックパッカー青年が、行方不明になったという事件を追うことになった記者のカーメン。マーカス、サラとともに、青年の母親に事情をたずねると… どうやら、ポーランドのとある小さな町で行方を絶ったらしい。さっそく現地に取材にむかう3人だが、言葉も通じず、町の住人は無愛想で不気味な連中ばかり。ただし、子供たちは英語を話せるようだ。森のなかに奇妙な煙のようなものを発見したカーメンは、たしかめにいくことにするのだが…


 こちらもおもしろい出来です!!
監督のジョン・ノーツは、「Jack Brooks: Monster Slayer」「モンスターズハンター」2007)で一躍注目を集めたあの方。それで、わたしはてっきり「モンスターズ」の続編がくるかと思ってたんですが、なかなかたタフで野心家のようですね。そこまで単純じゃありませんでした(笑)。今回は笑いなし、シリアス一貫のオカルト・ホラーです。

 コメディ・ホラーが得意な方なのかと思ってましたら、そうでもなかったようです。というか、本気でこわがらせることだってできるのだ! と、証明してみたかったみたい。それで、その試みは案外成功しているんですよ。成功しているんですけど、やはり独特のクセのある監督さんなんだなと思いました。

 ヒロインのカーメン(シンディ・サンプソン)はジャーナリスト。恋人とぎくしゃくしだした最近、反動で仕事に熱が入ります。ある日、上司からバックパッカー青年の不明事件を聞くことに。これがモノになるとは思えなかったのですが、同僚のサラ(メーガン・フィファーン)をつれて母親に事情を聞きにいくことにします。

 くわしい話を聞くうちに、しんみりしてしまうふたり。ヨーロッパを旅行中、気のいい兄ちゃんが突然姿を消してしまった… よくある話ですよね。ですが、青年の部屋を見せてもらったその晩、カーメンは不思議な現象を体験します。いなくなった青年らしき血まみれの人物があらわれて、「もう放っておいてくれ!!」 はっと目覚めると、夢?? でも、やけにリアルだった!!

 これをきっかけに、カーメンはなにか霊的なものに接触したと興奮し、事件の裏には重大な秘密が隠されていると、確信することに。そこで、サラのほかにマーカス(アーロン・アシュモア)もつれて、3人で現地の取材旅行を敢行するのですが…

 そこはポーランドの観光地でもない小さな町、旅行者に親切な土地ではないし、言葉も通じない。町の住人は不気味な連中ばかり、これでは取材にもならない…
と、思っていたら、小さな女の子を発見。このあたりに、学校なんてないはずでは? しかし、話しかけてみると、たどたどしいながらも英語が話せます。「この人を見たことはある?」 消えた青年の写真を見せると、うなずくではありませんか! しかし、彼女はなにかおびえている様子… 肝心の行方を聞きだそうとしたところで、おっかない父親の邪魔が入ってしまいます。

 やはりこの町には、なにか秘密があるのでは?! 怪しい雲行きを感じたマーカスは、今回の旅行は無駄足だったといいかけたころ… 町はずれの森の上に、奇妙な煙を発見。あれはなに?? 好奇心を駆られたカーメンは、気の進まないマーカス、ボーっとしてるサラをつれて煙があがっている方角に進むのですが…

 よくあるオカルト・ホラーで、内容的にも、べつだん斬新な部分は見あたらず。ですが、前半を盛りあげる異様な緊張感が、恐怖を生みだすリアリティに成功しています。「ジャックさんのモンスター大捕り物」を撮った人だとわかっていても、冗談でもクスリと笑える箇所もありません。

 ただ、唐突な展開やコンパクトにまとまりすぎちゃっている部分は、前作とたしかに通じますね。あと、謎もほとんど解明されないまま終わってしまいます。この方は、わたしの勝手な想像なんですけど、きまじめな人なんじゃないでしょうか。それで、思うほど残酷になりきれていない部分がある。そのかわり、想像力を駆使した雰囲気づくりはホラーというより、ファンタジーとして突出している。

 前半部分のどこにつれていかれるのかわからない、ゾクゾクする恐怖は味わっていただいてもじゅうぶん損はないと思います。この監督さん、次回はどんな方向にいくのか楽しみです。今後の成長株として、これまた楽しみです!!










消えたバックパッカー
青年を追って…








僻地に迷いこんだ3人は、
少女と出会います。









町の住人は不気味で
暴力的でした!!








ひいーっ、
ひいぃぃ!!!







うきゃーっ!!
とりかえしのつかない
事態に…!!!









あぎゃぎゃっ!!!
怪異の正体は???







  Stake Land



(2010)アメリカ
出演…コナー・パオロ
ニック・ダミチ
ダニエル・ハリス
監督…ジム・マイケル
★★★


〔ストーリー〕
 近未来のアメリカ。ひとびとの大半がヴァンパイアと化した世界で、家族を失った少年マーティンはある男と出会う。彼にヴァンパイアと戦うすべを教えてもらい、ともに協力しながら、生存者たちだけで暮らせる楽園をもとめてさまようことに。途中、獣の皮をかぶった男たちに追われる女性を助けることになるのだが…


 監督は、「Mulberry Street」「ネズミゾンビ」2006)のジム・マイケル。さすが「ネズミゾンビ」の監督さんです、ヴァンパイアというか、ゾンビというか、ゾンビというか…
それで、ゾンビっぽいヴァンパイア版の「ベストキッド」みたいです!!

 期待していた以上におもしろかったので、快心のオススメ作なのです~。
 本国でも、かなり評判いいみたいなんですよね。この手のものを「感染系」としますと、事後の話、終末論のほうが映画としての選択肢がまだまだ残っている。まず、個人のお話に掘り下げることができます。あと、いろいろなドラマを生みだすことができます。こういう作品があるかぎり、感染系はまだまだおもしろいものが作れるなと、安心しましたー

 物語は、世界人口の半数以上がヴァンパイアと化したアメリカ。主人公の少年マーティン(コナー・パオロ)は家族を失い、ひとり途方に暮れていたところ… とある、寡黙なおいさん(ニック・ダミチ)と出会います。このおいさん、小柄なんですけどめちゃくちゃ強いです!! それに、瞬発力があるよね!! マーティンを危機からあっという間に救っちゃって、ついでにいろんな戦う手段を教えてくれます。おいさん、おいさーん!!! おいさんに出会えてよかったよ!!

 ふたりはさまざまな自衛手段を講じながら、車で旅することになります。生存者たちだけで暮らせる楽園がどこかにあるはずだと、希望を胸に… そしてある日、獣の皮をかぶった連中に追われる中年女性(ケリー・マクギリー)を救うことになります。彼女が自宅を離れられないのは、とある事情があったのですが…

 家族のいないマーティンは、しだいに彼女に母性を感じはじめてしまう。旅の仲間は三人になったわけですが、道を進むたびまた、新たな問題と強敵があらわれることに…!!

 わかりやすくいっちゃうと、ヴァンパイア版「ベストキッド」のロードムービーです。あ、「Carriers」「フェーズ6」2009)っぽいですよね。雰囲気もよく似てます。ただし、あっちがまじめな終末論なら、こちらは楽しいエンタメ・ドラマ。最初、あまりに「ベストキッド」臭が強すぎて、狙いすぎでなんか乗れなかったんです。マーティンの独白もおセンチすぎちゃって、これ、マジメに観なきゃいけないのかな…? いや、これどう考えたって、笑っちゃうとこだよな、と(笑)。でも、途中から登場人物が増えていくと、ちゃんとおもしろくなっていきます!

 終末論は個人のドラマを活かせる内容だと思うんですけど、やはり派手さも必要です。ハイ、ちゃーんと派手になっております! ヴァンパイアがほんとにゾンビっぽくて、ヴァンプ+ゾンビのいいとこどりしただけ? 早い話がそれなんですが(笑)、動きの速いやつはけっこうこわいです。ダッシュ系はぜったい勝ち目がないので、キャー、こわいようと、お家でDVDで観るのがベストです。

 おいさんがすごく頼もしくて、感染世界でどうやって生きのびていけばいいか、ためになる豆知識もたくさんあります。みなさんも、もしものときのために勉強しておきましょう。グロはありませんが、ストーリー展開が早いので、あっという間に終わってしまいます。

 おいさんは最後までカッコつけすぎちゃって、そんなに男にならなくてもいいのに… おいさん、おいさーん!!!
で、共演者たちで撮った写真を見てみますと、おいさんよりも、ほかの役者さんのだれよりも、監督さんがいちばんでかくて目立っています… か、かんとくー!!!








ゾンビみたいなヴァンプ。
これでダッシュ系とくれば、
逃げ場なんてありません!








あああ、
食われちゃった!!!










少年です。










おいさんです。









ベルは妊娠中!








おいさん、
おいさーん!!!







  Source Cord



(2011)アメリカ
出演…ジェイク・ギレンホール
ミシェル・モナハン
ヴェラ・ファーミガ
監督…ダンカン・ジョーンズ
★★★★



〔ストーリー〕
 目覚めるとそこは、移動中の列車のなか。彼のまえには、かわいい美人が坐っている。「あなたの言葉、そのとおりだったわ。ありがとう、ショーン」。でも彼は、ショーンじゃなくてコルター。ショーンてだれ? この美女は? パニックに陥ってトイレにむかうと、鏡に映るのは見ず知らずの男の顔だった… この男がショーンなのか? そのとき、爆発音が起こってあたりは炎につつまれた…!!!


 監督のダンカン・ジョーンズが、「Moon」「月に囚われた男」2009)のダンカン・ジョーンズだったと知って、軽いショックに襲われたわたくしです。ま~じ~ですかっ!! 神は二物も三物もあたえちゃって… きーっ、くやしいっ!!(← 興奮してすいません!)

 でも、この作品を観た関係者の方なんかは、それに近い感情を抱いた人がいたかもしれませんね(笑)。わたしの大好きなタイム・トラベルもの、ジェイク・ギレンホールとくれば、観ないわけにはいかないではないですか。それで、前評判どおりのおもしろさで、これまた興奮気味です。前作「月に~」を観た方ならわかっていただけるかと思いますが、リアリティのある哀愁をふくんだSF映画が得意な人みたいです。派手さはないのですが、あとからじわじわ、よく味わってみたらすばらしい作品でした。

 お話は、ギレンホール演じる男コルターが、列車のなかで目覚めるところからはじまります。どうやら、シカゴの列車のようです。どうしてこんなところにいるんだろ? そして目の前には、笑顔のすてきな美人(ミシェル・モナハン)が。美人は彼を「ショーン」 と呼びますが、まったく身におぼえがありません。
ここ、どこですか? というか、あなたはダレですか…??

 冷静になろうと、トイレに立つコルター。すると、鏡に映った自分を見て、ふたたびびっくり! ぜんぜん知らない男が映ってるー!! はっとなって、札入れのなかをたしかめてみると… たしかに、身分証明書にはショーンの名前があります。これ、だれ?? おれ、どうなっちゃったの???

 追ってきた美人はクリスティーナといって、「シェーンどうしたの? ねえ、どうしたの?」と、心配そう。事情を説明しようとしたら、どっかーん!!! すごい爆発音が。そして一瞬にして、あたりは火の海につつまれてしまうのです…

 と、ここまでがタイム・トラベルのお話。
ここでようやくわれにかえったコルター、自分は多面体のシェルターのような場所にとじこめられいます。目の前には、モニタ画面と、そこに映るべつの美女(ヴェラ・ファーミガ)。どうやらコルター、タイム・トラベルの実験中で、過去にあった列車爆発事件の現場に飛ばされていたんですね。で、「どう? 証拠はつかんだ?」「爆発物がどこにあるのか見つけてきてちょうだい!」と、また理由を訊くひまもなく、無理やり飛ばされてしまう… すると、最初の列車のシーンにもどってる。

 このくりかえしで、すこしずつヒントを得ていくことによって、列車爆破事件のナゾに迫っていく、というのがおおまかなストーリーです。
コルターの入ってるシェルターですが、最初アイソレーション・タンクかと思わせて、どんどん大きくなっていきます。ここにもまた、ナゾの一部が~

 こういうタイム・ワープもの、過去にもどるお話って、たいていせつない内容になってしまうのが必然みたいです。過去はけして変えられないからなのか… それなので、この作品も非常にせつなくて悲しい。途中から、お願い、ハッピーエンドにして!って、何度も思っちゃいました。結末がまた、泣けてしまうのです… その涙が、悲しいからか、感動的なのかは… 観てのお楽しみなのです!!

 ちょっとだけネタばらししてしまいますと、タイトルの「ソース・コード」とは、この過去にもどる装置のこと。これは死んだ人間の死ぬ間際の8分間だけ、そこに意識を転送できるというもの。だから、コルターはショーンの死ぬまえの8分間を何度も経験することになるのです。

 いくらリアリティのある仮想現実を体験しているといっても、それはしょせん、過去のこと。だから、起きてしまったことはもう二度と変えられない。変えられないのだけれど、ここにひとつだけ、そのメビウスの輪から抜けだす手段があるのです…!!

 結末の解釈がとてもすばらしくて、わたしはこれを希望の映画と呼びたいです。せつなくて、悲しいけれど、じつに感動的。しかしこの監督さん、なんでこんなにSFに強いんでしょう? なんか、スタッフもいつも優秀な人ばかりそろえてる気がするんですが。











わっ、なにこれ~!!!










…で、ここどこ?










どこなんだよ~??







何度も会う美人は
クリスティーナ。







きみに伝えたいことが
あるんだよ!!







  Kim Bok nam
salinsageonui jeonmal


(2010)韓国
出演…チ・ソンウォン
ソ・ヨンヒ
パク・チョンハク
監督…チャン・チョルス
★★★


〔ストーリー〕
 ソウル市内の銀行に勤めるへウォンは、ある日街中で暴行事件を目撃。しかし、加害者の少年チームから、「証言したらどうなるかわかってるな!」 と、脅されてしまう。仕事もいきづまり、限界を感じてしまった彼女は、休暇をとって祖父の住んでいた孤島にむかうことに。そこには、一時期であれ親しくなった友人のボンナムが待っていた。ボンナムに歓迎されて、都会であったいやなことを忘れるへウォン… が、そこは彼女も知らない過酷な現状が隠されていた…!!


 話題の韓国バイオレンス映画、その①「ビー・デビル」
あ、でも、思ったほどバイオレンスじゃなかったです。なので、ホラー度はやや弱めです。

 韓国映画って、日本映画に通じるものがありますよねー。とくに、暴力描写が! んで、最近は若手の勢いのある監督さんが話題になっているみたいでして、今回はその一本です。なんといいますか、派手さがないぶん、ジトッとした暗いイメージに生々しい暴力が似合いますね!

 お話は、ソウルで働く美人OLのへウォン(チ・ソンウォン)が、暴力事件の目撃者になっちゃうところからはじまります。事件の加害者は不良少年グループで、女の子を暴行したというもの。もちろん犯人たちはすぐに捕まりますが、そこでへウォンの目撃情報が左右することになる。当然少年たちはどうすればいいのかわかっているから、へウォンを脅しにかかります。

 それから、会社に帰れば、なぜかトイレにとじこめられるという嫌がらせに遭遇。ただの偶然だったのかもしれません。が、気分が昂ぶっていたへウォンは爆発してしまいます。もうだめー!!! そこで、休暇をもらって、唯一の郷里でもある、祖父の家があった孤島に気分転換に出かけることにするのですが…

 この孤島には、一時期親しくなった友人のボンナム(ソ・ヨンヒ)が暮らしていました。とても小さな島なので、人口は10人もいません。ボケちゃったおじいさん、意地悪バアさん集団、ボンナムと彼女の夫、幼い娘、夫の兄と、若い連中はたった3人だけ。へウォンは島の暮らしも短かったし、それ以前にボンナムともあまり連絡もとっていなかったので、もっぱら都会で疲れた心と身体を癒そうと、バカンス気分の旅行でした。

 ですが、この島には彼女も知らないおそろしい現実が隠されていたのです…!! という、シリアスなオープニングです。

 田舎暮らし、そこで人口もすくないとなると、まー、ホラー的な意味での想像がついちゃいますが、ボンナムの生活がまさにそんな感じです。たったひとりの若い女性ということで、男たちから性のはけ口にされている。いっぽう、バアさん集団からは奴隷のようにこき使われている。それでも彼女ががんばってこれたのは、遠い都会に暮らすへウォンの存在と、愛しい娘がいたから。

 しかし、ここにほんとうにへウォンがやってくることによって、島でのバランスがいっきに崩れてしまうのです!!

 崩れるといっても、もともと非常にあやうく、危険なバランスを保っていたのですがね。うーんと、あまり書くとネタばらしになるので、気を使いますが… ボンナムの心の動きに注目です。少女時代の回想シーンが、ふたりの関係をよくあらわしていると思いました。都会育ち、美人でかわいくて、きれいな服を着たへウォン。たいするボンナムは、いつも日に焼けていて、汚い恰好で、髪もぼさぼさ。愚鈍で純朴すぎる。同世代の少女がいないぶん、ボンナムにはヘウォンが天使みたいに見えちゃったということでしょう。

 また、ここで島の少年たちも登場するんですが、このシーンがなにげにいちばんこわかったかもです~
ヘウォンの噂を聞きつけたらしく、興味津々、たくさん集まってくると、棒でスカートめくりしようとする。ヘウォンは無邪気に、「ヤダ、やめてよ!」 なんて笑ってますが、ボンナムが顔色を変えて立ちはだかります。「逃げて!!」

 隔絶した世間て、それだけでもこわいですよね~… 女の子はとくに危険なんです!!
よくいいますけど、「女性の文化」というのは薄氷の上になりたっているようなもので、そこに豊かさ、余裕がなくなってしまうと、あっという間に地に落ちてしまうもの。ボンナムの存在は、その地に落ちた女性そのものなのです。

 へウォンが帰郷したあと、とあることをきっかけに、島の大虐殺へと発展するんですが… あんなひどいことをされたんだから、もうちょっとガッツガッツやってくれてもいいのに!! などと思ったわたしは、多少アブナイ人でしょうか。でも、最後の口技(まさに口技!)がなかなかよかったです レロレロ~のあとに、〇〇とな!! 器用な殺し方だなと思いました。器用さは身を助けますね。

 最後の最後に、ちょっとした真相があきらかになったりします。それで、大虐殺のきっかけというのもあきらかになってしまうんですが… こういうテーマって、なんか身におぼえがあるような、ないようなで、ラストにすこし悲しくなりますね…
結局そうやって、人は弱い存在を忘れていっちゃうものなのですよぅ~、 そんなことしちゃダメって、わかっていても。

 かなり暗くて残酷な内容のわりには、映像としてみるとさほどダメージはうけないので、初心者の方でも平気かなと思います… たぶんですけど!!








美人銀行員の
ヘウォン。






暴行事件の
目撃者になっちゃった!!









島暮らしのボンナムは、
過酷な現状でした…









ボンナムの娘と仲よくなる
ヘウォン。







少女時代のヘウォンと
ボンナム。










やったろかっ!!!!






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(いちおう)プロフィールです
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ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:

 独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。

〈好きかも♪〉
 おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…

〈苦手かも…〉
 かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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