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個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、 小説のレビューなどをポツポツと…
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  An American Werewolf
     In London


1981)イギリス
出演…デイヴィット・ノートン
グリフィン・ダン
ジェニー・アガター
監督…ジョン・ランディス
★★★


〔ストーリー〕
 3ヶ月のヨーロッパ旅行を計画したデイヴィットとジョンは、北イングランドの荒涼とした地を歩いていた。ようやくパブを見つけてひと休みしようとしたが、地元の人たちとうまく馴染むことができず、早々に退散することに。そのさい、「月に気をつけて、道を外れるな」と、忠告される。
 陽も落ちて、雨が降りだしたため、ふたりはしだいに急ぎ足になって、気づいたときには道を外れて湿地帯にまぎれこんでしまっていた。まさにその瞬間、不気味な遠吠えが聞こえはじめた…


 邦題 「狼男アメリカン」 です。
 これとちょうどおなじ時期に、ジョー・ダンテ監督の
「The Howling」「ハウリング」1981)なんて映画もありました。あちらが直球で古典テーマを扱っているのにたいして、この作品はテーマは古典ながら、現代風にアレンジされた異色ドラマとなっています。

 狼男に襲われてしまったジャックとデイヴィット、目覚めれば、デイヴィットは病院のベッドに寝ています。かわいそうなジャックは、助からなかったんですねー。…さて、ふつうだったら、ここで、デイヴィットが真相究明に乗りだすという展開になるところですが、この作品はひと味ちがいます。主眼が、 “狼男になってしまった、超ツイてない男” の悲喜こもごもなんですね。

 わりとコメディタッチな味つけがされているんですが、中身はけっこうシビアです。
デイヴィットのまえにあらわれる、ジャックの幽霊もそのひとつ。
ジャックは見るも無残な様相になっちゃったんですが、その姿も、じつに鮮明にあますことなく見せてくれます。

 明るい陽の光の下で、フツーに喋ったり、動いたりする幽霊っていうのも、ナイトシャマランよりずっと以前に実現されていたんですね。
そのジャックがいうには、「きみは自殺したほうがいいよ」 なんです。

 殺人で死んでしまった魂は浮かばれることができず、現世にとどまってしまう。ジャックの幽霊は、デイヴィットの “ヒューマニティ” といえなくもないんですが、何度も登場するさいに、すこしずつ腐敗していきます。幽霊なのに、腐敗していくっていう不思議な法則(?)も魅力的です。とくに、ポルノ映画館で並んで席につくシーンは、なんともいえないおかしさと哀しさが同居しています。

 終盤はとんでもない惨劇の嵐となっていて、ちょっとびっくりしてしまいました! けっこうパワーのある作品だったんですね。ラストの余韻もなかなか。主人公はアメリカ人なんですけど、製作国はイギリス。(イギリス映画、やっぱりおもしろいですねー!)

 短い時間のなかにギュッとさまざまなドラマが凝縮された、再見の価値アリの佳作だと思います。






注意されたにもかかわらず、道
に迷っちゃうジャック(左ダン)と、
デイヴィット(ノートン)。
「…ねえ、なんか聞こえなか
った?」
「き、気のせいじゃない…?」





デイヴィットは美人看護婦
さん(ジェニー・アガター)とも
恋仲になって、ムフフな立場
だったのですが…





「ハーイ 元気ー?」と、
もどってきちゃうジャック。
(このあと、飲んだオレンジ
ジュース
が喉からこぼれたり
するんですよ!)



ちょwwなにこれwwwどーなってんのっ?!?







 

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   Stand By Me


1986)アメリカ
出演…ウィル・ウィートン
リバー・フェニックス
コリー・フェルドマン
ジェリー・オコネル
監督…ロブ・ライナー
★★★★


〔ストーリー〕
 ある日、作家のゴーディーは新聞の片隅に載せられた小さな記事を目にする。『地元の弁護士、喧嘩を仲裁に入って刺殺される』。
 その記事をきっかけに、魔法のように遠い過去の記憶が甦る。それは甘い郷愁と痛みと死の恐怖を伴う、彼の人生のなかでもけして忘れられない思い出だった…


 おそらくみなさんも大切にしている映画のひとつ、「スタンド・バイ・ミー」 です。原作はもちろん、S・キングの〈恐怖の四季〉 のなかの 『スタンド・バイ・ミー』 。主題曲も流行りました。この曲が流れてきただけで、映画のイメージと結びついてジーンと胸が痛くなってしまいますね~。

 それにしても、この映画を再見してみまして、有名人ばかり出ているのには驚いてしまいました!

 なんと、主人公のゴーディー演じるウィルの兄は、ジョン・キューザックだったのですね! 当時はまったく気づきませんでした… キューザック、すっごく若いー! それからそれから、大人になったゴーディーは、リチャード・ドレイファス。すくない出番ながらも、とても印象深い、奥ゆきのある演技を見せてくれます。

 そしてそして、ゴーディーの親友クリス(リバー・フェニックス)の兄の不良仲間で、乱暴者のイカれポンチ(…ついでに、キング作品ではひっぱりダコの悪役といえば!!)のエース様は、キーファー・サザーランド!
いまの人たちはきっと、コレがいちばんびっくりするのではないかと思います。
だって、キーファーさん、以前は悪役専門(?)だったのですよ。見るからに悪役顔ですもん。ほかにも、「The Lost Boy」「ロスト・ボーイ」1987)(←  イカしたタイトルですねっ!)で、イカれた吸血鬼を演じてるんですよ。

 さて、原作では “ノヴェラ”(中編)という概念を世に復活させたほど、キングの作品は超
パーフェクトな出来だったわけですが、監督のロブ・ライナーの姿勢は、これに忠実に従っています。もう、ですね、たとえるなら、すっごくキレイな円! パーフェクトサークル!! 着地点、ほんとにお見事って感じです。 まったく無駄のない映画になってるんですねー。
 
 映画がとびきり上質な出来なのにくらべて、現実では、子役の悲劇が。この映画で大成した役者さんって、(ドレイファスはべつにして)、キーファーさんとキューザックのみ。それもまた、この作品を燦然ときらめかせている要因になっているのではないでしょうか…

 だれもが通る少年時代のきらめきと暗い影を、せつないメロディと、想像力豊かなエピソード、アメリカのどこまでもつづく田舎の風景とで鮮烈に描きだした傑作。かといって、けしてお涙頂戴式ではないのです(…なにせ、旅の第一目的は、列車事故で死んだ少年の死体探しなんですからね! 青春もへったくれもありません。いたずら半分ではじめた旅も、結末は超現実的)…。

 そのわりには、観終わったあとになにか新しい発見をしたような、ほっとあたたかい気持ちが残ります。

 ときの流れって、とても悲しいものです… (うう、書いていても、泣けてきます!)、でも、この時代にこういう友人にめぐり会えるかどうかということが、その人間にも、その後の人生にも、大きく作用する。キングがいいたかったのは、まさにそういうことだと思います。

 普遍的テーマの金字塔を打ちたててしまったために、後続がすべて類似作になってしまったようです。







左から、精神病の父を持
つテディ(フェルドマン)、
ドジなバーン
(オコネル)、
繊細なゴーディー
(ウィートン)、
賢いクリス
(フェニックス)。





線路の上を歩いていくだけ、
っていうシンプルな計画。
十代の無鉄砲さと単純さですね。
でも、絵になるんだなー。






クリスたん、ほんとはイイ子
なのです。
無力な子供を利用しちゃダメー!






エース役のキーファー・
サザーランド!
キング作品は、いじめっ子が
共通テーマですね。



橋の上で、列車に追いかけられています! 超アブない! !
どうしてこういうときにかぎって、わざわざ転ぶドンくさい子っているんでしょう(笑)。






   The Nines



2007)アメリカ
出演…ライアン・レイノルズ
メリッサ・マッカーシー
ホープ・デイヴィス
監督…ジョン・オーガスト
★★★☆


〔ストーリー〕
 テレビ俳優のゲイリーは麻薬所持で逮捕され、エージェントと弁護士が立ちあいのもと、一軒家に閉じこめられてクリーンになることに。隣人のサラとも仲よくなり、優雅な囚われ生活にも馴れて、なに不自由なく暮らしていたが、だれかの気配を感じて仕方なかった。ある日のこと、電話をとると、「ナイン、ナイン、ナイン…!」と、囁く声が聞こえてきて…


 サンダンス映画祭でも大いに注目を集めたこの作品、観る者にパラノイアを起こさせると話題のようです。ジョン・オーガストというこの若い監督さんは、これが初の監督作品になるらしいんですが、「チャーリーズ・エンジェル」「ビッグ・フィッシュ」「チャーリーとチョコレート工場」の脚本を書いた人。いわば、映画経験を積んだプロなんですね。

 ストーリーなるものを一応書いてみましたが、じつはほとんど意味がありません。
この作品は3つのストーリーから成り立っていて、1話めが「The Prisoner」、2話めが「Reality Television」、3話めが「Knowing」となっています。すべておなじ俳優さんたちで演じわけられていて、といっても、なにかしら重複するところがあって、それらが相互に関係していくことによって、だんだん全貌が明らかになってくる… という形式をとっています。

 1話めでは、「テレビ俳優」のゲイリーは、2話めになると、「プロデューサー」のギャビン。3話めでは、「ゲームデザイナー」のガブリエル。この関連性がまた、映画を解く重要なキーワードとなるのですが、あまり下手なことはいいません(…といいますか、いえません!)。

 役者さんたちが、とにかく魅力的です。主演のライアン・レイノルズをはじめ、ミステリアスなホープ・デイヴィス、メリッサ・マッカーシーは、どんな役になっても溌剌としていて、カワイイ~!! 彼女のコロコロ変わる表情の七変化を見ているだけでも、ウキウキ 楽しい気分になれました。
また、3話めでガブリエル(レイノルズ)とメアリー(メリッサ)夫婦に聾唖の娘が登場するんですが、やけに見覚えのある子だなーと思っていたら、ダコタ・ファニングの妹でした!

 まずストーリーありき、もしくは、視覚的な説明でなに不足なく(…ときには、じゅうぶんすぎるほど!)見せてくれる最近の映画の傾向に馴れている人には、とまどってしまう内容かもしれません。そのあたりが “新感覚ムービー” と評されているゆえんなのでしょうが、むずかしいことは考えずに、あれこれ想起しながらこの空気に乗ってみる。それが監督の意図したことではないかと思います。

 想像力をフルに刺激されて、ラストで壮大なイメージに結びつく。
そして、観終わったあとも、しばらくそれらの絵が頭に焼きついて離れなくなってしまいます。








赤信号で停止したゲイリーの車
の横を、自分のテレビドラマの
ポスターが。
イキな演出ですね~。







これ見よがしなハダカな
シーン。
また、鍛えてます!






メアリー(M・マッカーシー)と、
ノエル(エル・ファニング)母娘。
このストーリーのメリッサは、
ちょっと疲れたお母さん。








ガブリエルが謎の女性シエラ
(ホープ・デイビス)に導かれた
さきにある答えとは…?







   Shoot 'Em Up




2007)イギリス/イタリア
出演…クライブ・オーウェン
モニカ・ベルッチ
ポール・ジアマッティ
監督…マイケル・デイヴィス
★★★


〔ストーリー〕
 ある夜のこと、ベンチに座ってニンジン(?)を食べていたスミスのまえを、産気づいた妊婦が通りすぎる。妊婦のあとには、銃をかまえた危険な男が。放っておけなくなったスミスはふたりのあとを追い、彼女を助けようとするのだが…


 あちらこちらで話題になりつつあるこの映画、売れない(?)映画監督マイケル・デイヴィスが、ジョン・ウーに憧れて撮った作品らしいんですが、まあ、なんといいますか、これっぽっちも頭を使う必要がありません!

 全編、そんなの、ありえないからー!! 的な、ガン・ショットのオンパレード。
このガン・ショットがどれくらいありえないかというと、
「The Hills Have Eyes」「ヒルズ・ハブ・アイズ」2006)のダグと犬の活躍に輪をかけたぐらい、ありえないです。まるでマンガの世界です。ウォシャウスキー兄弟もびっくりです。いえ、ある意味、マンガを越えてしまっているかもしれません。

 マイケル・デイヴィスという監督、「Sin City」(2003)にえらく感銘を受けたらしく、自身で考えだしたトンデモ・ガン・アクションの絵コンテをWEB上で公開していたようです。これがまるで、中学生男子が描いたような代物(笑)なんですが、目をつけちゃったのが〈New Line Cinema〉。「おもしろそうだから、まあ、映画を作ってみなよ」と、出資しれくれたわけです。太っ腹ですねえ。

 こんな脚本に、よくこんな一流俳優さんたちばかりが集まったなあと感心していましたが、いちばん驚いたのは監督本人だったのではないでしょうか。
ようするに、アイデアは例の絵コンテだけだったので、ストーリーのほうはまるでなしです。

さあ、困った!

そこで、無理くり(?)アクションをつなげて本を書きました。
その完成形が、コレ。

 クライブ・オーウェン演じるスミスは、いつもなぜかニンジンをポリポリ齧ってます(“ミスター・バーニー” なんて呼ばれてちゃってます)。ポケットにいくつ忍ばせてるんだってくらい(笑)、あとからあとから、出てきます。このニンジン、武器になったりもするんですねえ。新発見です。

 モニカ・ベルッチは、乳児プレイ専門のコールガールです。イイですねえ~!彼女のふくよかな身体と母性に包まれたい男性なんて、たくさんいるのではないでしょうか。
ポール・ジアマッティは、スミスの宿敵となるんですが、イカれた変態ぶりが絶妙です。拷問シーンなんかもネチネチしていて、嬉々として演じています。観ているこちらも、ウフフ♪ なモードになってしまいます。 

 お下品で、節度がなくて、ベタなユーモアもいくとこまでいっちゃうくらい、痛快。頭を空っぽにして、おおいにバカになって楽しみましょう。





赤子を片手に、決死のガン・ファイト!
…といいますか、まるで最先端の驚異のイリュージョンか、サーカスを見ている
ような気分になってきます!







子供の世話に困ったスミスは、
コールガールのドナに預けよう
としますが…








最初はいやがっていたドナも、徐々
に母性を感じはじめて…チュッ








最強の(ド変態)刺客、ハーツ!
往生際の悪さもステキです!








哺乳ビンのまえで睨みあい!
ニンジンに注目!)







 

   Event Horizon


1997)イギリス/アメリカ
出演…サム・ニール
ローレンス・フィッシュバーン
ジョエリー・リチャードソン
キャスリーン・クインラン
監督…ポール・W・S・アンダーソン
★★★


〔ストーリー〕
 2010年、月に移住地をつくった人類は、2040年に銀河系の果てまで探索できる巨大宇宙船〈イベント・ホライゾン〉を完成させた。だが、〈ホライゾン〉は海王星付近で消息を断ってしまう。
 7年後、消えたはずの〈ホライゾン〉からSOS信号を受けた宇宙ステーション。〈ホライゾン〉の開発者のひとり、科学者ウェアーは、ミラー艦長が指揮をとる宇宙船に乗って救出にむかう計画をするが…


 さまよえる幽霊船、「イベント・ホライゾン」です。
ポール・S・W・アンダーソン監督というと、「Resident Evil」「バイオハザード」2002)。マニアックな演出がとても話題になりましたが、もっとマニアックしているのが、この作品です。
とにかく、ありとあらゆる娯楽映画のエッセンスが詰めこまれていて、それだけでも楽しいSFホラーとなっています。
 
 …とまあ、書いてみましたが、わたしはそれほど、この作品がほかの映画と似通っているとは思っていません。いえ、たしかに断片的なものはたくさん見られるんです。そういうものをひとつ、またひとつ、と見つけるたびに、思わずニヤリ としてしまうんですが、映画自体は、どの映画とも似ていないような… そんな気がします。
だってこれ、つきつめていってしまえば、

 宇宙船版お化け屋敷ですよ。

 この設定だけでもう、ホラー好きにはたまりませんよね~。
マニア泣かせなのは、ストーリーだけではありません。キャスティングも通好みの役者さんが揃っています。

 サム・ニールはホラー顔(…どんな顔?)なのでしょうか? 数々のホラーものに出演してますよね!
 ミラー役のローレンス・フィッシュバーンは、頼りがいのあるリーダーがステキです。もしかしたら、この役で「The Matrix」(1999)のモーフィアスを射止めたのかもしれませんね。
それから、忘れちゃいけないのが、スミス役のショーン・パートウィー! この方のなんともいえない情けない表情、大好きです。ほかの作品でも見かけるたびに、好きになってしまいます(やっぱり、いつも情けな~いのです)

 セットもすばらしいです。前半から大掛かりな仕掛けが用意されていて、けっこう驚いてしまいます(「…え? ここでもう、そんなことになっちゃうの?」 といった具合です)。 
SFホラー・ネタとして埋もれてしまっていますが、テーマはじつは深遠で、とんでもなく不気味なんですよね~。  









ウェアーを演じるサム・ニール。
超売れっ子の役者さんですね。





これが全長2.5Km(!)にも及ぶとい
う、〈イベントホライゾン〉。
シャレになんないくらい、バカでかい
んです。







ミラー艦長(左ローレンス・
フィッシュバーン)は、
超男前なリーダーです!








時空をねじまげて、ワームホール
を作りだす装置(…らしいです)!
 






   Spawn


1997)アメリカ
出演…マイケル・ジェイ・ホワイト
ジョン・レグイザモ
マーティン・シーン
監督…マーク・ディッペ
★★★


〔ストーリー〕
 闇の支配者にして地獄の王マレボルギアは、自身の軍勢ヘルスポーンを率いる司令官として、ひとりの男を選ぶ。手下クラウンによってひそかに取引が行われ、選ばれた不運な男・CIA工作員のアルは、罠にはめられて火だるまにさせられてしまう。
 命を失って地獄に堕ちたアル。妻のワンダと再会したいがために、魂を差しだして現世にもどる。だが、すでに5年の歳月が流れていた…


 ダーク・ヒーローもの佳作のひとつ、「スポーン」です。原作はトッド・マクファーレンの同名漫画。この原作、天国と地獄、善と悪といった壮大なテーマのなかで繰りひろげられる、ゴシック・ヒーロー・アクション・ファンタジーといった感じなんですが、本作品では映像面に力が入れられています。公開当時も、CGを多用した内容に、「これをアクション映画と呼んでいいの?」 という、賛否両論の声があがったんだとか。

 でもこれ、いま観てみたら、どれだけ後続の作品に影響を与えたかがわかります。
血みたいな真っ赤なマントをなびかせるスポーンが、とにかくカッコイイ!
スポーンのいちばんの武器は変幻自在な、その不思議な中間的存在にあります。カメレオンのように建物に溶けこんだり、全身固い凶器になってみたり。そのさい、マントがバラの大輪を散らしたようにざわざわ揺らめくんですが、このシーン、かなりうつくしいです。

 悪者を追いつめていく過程も、「いけ、いけーっ!!」と、盛りあがっちゃいます。なにせ、一度死んでいるスポーンは無敵なので、ハラハラ心配する必要がありません。

 クラウンを演じるジョン・レグイザモ、下品でいいんですが、弱冠ほかのダーク
ヒーローものの悪役とくらべると、パワーダウンしている気がしないでもないです。地獄絵図もとんでもないことになってますが、視覚的な迫力で押しているという感じでしょうか。

 せっかくのダークヒーローもの、しかも黒人男性が主役ということで、そのあたりの葛藤や内事情が描かれていると、もっと奥の深い作品になったんではないかと思います。
 








地獄の王に狙われてしまった、
アル
(マイケル・ジェイ・ホワイト)。












イエイ、クラウンだぜっ!!
(ジョン・レグイザモだぜ!)。








アルの上司で、権力と金の亡者
ジェイソン(マーティン・シーン)。







全身火だるまになったため、
こんな顔になっちゃってます…!






闇の呪いを背負ったマント。
このいでたちが、すばらしく
カッコイイです~!!







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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:

 独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。

〈好きかも♪〉
 おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…

〈苦手かも…〉
 かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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