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個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、 小説のレビューなどをポツポツと…
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   Non Ho Sonno



2001)イタリア
出演…マックス・フォン・シドー
ステファノ・ディオニジ
キアラ・カゼッリ
監督…ダリオ・アルジェント
★★★☆


〔ストーリー〕
 サディスティックな客と出くわした娼婦アンジェラは、危機を感じて部屋を出ようとしたさい、動転したため戸棚を倒してしまう。そこには、ぎらつく刃物のコレクションが。あわてて荷物をまとめて列車に飛び乗るも、客の持ちものも一緒に持ってきてしまったことに気づく。そして、不気味な電話が…
 場所は変わって、ローマの中華料理店で働くジャコモは、幼馴染みのロレンツォから連絡を受けて故郷トリノに帰ることに。ジャコモは17年前、目の前で母親を無残に殺害されるという暗い過去があった…


 アルジェント監督の「Sleepless」「スリープレス」です。「20年前のスタイルにもどりたくなった」と、監督自身が語っているように、「Tenebre」
「シャドー」1982)や、「Profondo rosso」「サスペリア2」1975)のようなジャーロな雰囲気たっぷりの、初期の黄金期を思わせる作品です。

 主役のひとり、元刑事のモレッティは、「The Exorcist」「エクソシスト」1973)でメリン神父を演じた名優、マックス・フォン・シドー。彼と青年ジャコモ(ステファノ・ディオジニ)が連続殺人の謎を追う、といったあまりに定番なストーリーなんですが、ここはさすがアルジェント、完成度が高いです。

 タイトルが「スリープレス」となっているのは、とある残酷な子守歌をモチーフに殺人が行われていくからです。狙われるのは、美女ばかり…! とまではいきませんが(笑)、古色蒼然としたトリノを舞台に、おどろおどろしくも魅力的な惨劇が刺激的に幕をあけます。
アルジェント監督というと、いつも感じるんですが、恐怖表現で構築している全体の世界観がすばらしいですね。だって、なんにもない暗闇にも、殺人鬼が潜んでいそうですもん!

 キャラクターたちも魅力的です。渋いオジサマのモレッティをはじめ、小人作家の殺人鬼、ジャコモの友人のロレンツォは喘息持ちのお坊ちゃん、美女に成長したグロリアはハープ弾き…
でも、今回は、さすがに猟奇さがおとなしめ(?)なんでしょうか… 構成を丁寧にすることに、力を入れたようですね… と、鑑賞していましたら、ドッキーン!! となる場面に突然遭遇してしまいました。ショックに弱い方はご注意ください!

 さきほどジャーロ回帰と書きましたが、ミステリー主眼ではないです。かといって、ミステリ要素が薄いからといって、結末までつづく緊張感は並みの人が出せるものでもありません。

 それから、エンドロールにアーシアの名前が出てくるんですが、「あれっ? どこに出ていたの?」と、思っていたら、なんとモチーフに使われる童謡 「動物農場」 の作者ですって! さすがアルジェント、親バカですね~。新作がほんとに待ち遠しいかぎりですね









引退したモレッティとジャコモ青
年は、犯人探しに乗りだします。







あら、このステキなコレクション
は、なに…?!?







ハープを弾く美女(キアラ・カゼッ
リ)。絵になってますねー。



「ええ~と… うん!
あれはたしか…」
17年も前のことなので、
記憶が曖昧なモレッティ。 
インコと一緒に推理をめぐ
らします!







再会したジャコモとグロリアは、
恋に堕ちてしまったようですが…







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   The Tattooist



2007)ニュージーランド/シンガポール
出演…ジェイソン・ベア
ミア・ブレイク                                                    デイヴィット・フェーン
監督…ピーター・バーガー
★★★


〔ストーリー〕
 刺青師のジェイクは、サモアの伝統的な刺青技術を学ぼうと、古い手彫り道具を手に入れる。その帰り道、前日に病気の子供を治すために刺青を彫ってほしいと頼んだ父親があらわれ、「息子は死んだ。おまえの刺青に力がなかったせいだ!」と、責められる。そのさい、道具をとり落としたジェイクは、誤って自分の掌を傷つけてしまう。
 掌の傷はなかなか癒えず、その後彼は奇怪な悪夢にうなされるようになり…
 

 ジェイソン・ベア主演ということで、ふだんホラーに興味がない人も注目している作品のようです。いってしまえば、「刺青+憑きもの」 系のオカルト譚なんですが、こうしたストレートな作品を観るのはひさしぶりだったので、逆に新鮮でおもしろかったです。

 ジェイクを演じるジェイソン・ベア、甘いマスクに涼しい目元と、女性の心をわし掴みにするルックスです。ずいぶん人気のある俳優さんみたいです。一方相手役の女性は、オリエンタルな黒髪美人のミア・ブレイク。うつくしいカップルですねー。
 
 日本で刺青というと、あっち系の人を連想してしまいますが、海外だとアートなとらえ方で、もっとべつの場所だと、呪術的な意味なども含まれているんですね。なかなか興味深いです。
 ジェイクがサモア出身の人々と対話するシーンなんですが、異国文化をごく自然に描いているので、スムーズに入りこむことができます。このあたりの空気もぜんぜんわざとらしくなくて、むしろ気持ちがいいです。
 
 さて、肝心のゴーストなんですが、主役はもちろん “刺青” です。
掌に傷を負ってしまったジェイク、彼の彫った作品が、勝手にどんどん成長して本体の人間を殺してしまうんですが、これが急成長していく癌みたいで気色悪いです。みるみる広がって、最終的には刺青人間みたいになっちゃいます。「カタカタ、カタカタ…!」っていう、手彫り機の音も不気味(…眼球にまで亀裂が入るシーンは、「ひえーっ!!」 ものです)。じゃあ、だれが彫ってるんだって話ですが、これがなかなか見えないんですねー! 

 お客さんにもいろんな人がきます。刺青歴ン十年といった感じのオジサマもいれば、金持ちの道楽息子とその従姉なんかも。オシャレ感覚で入れちゃうんですね~。で、あとでとんでもないことになっちゃう。

 目新しく感じられたのが、ヒップホップ少年の霊媒師が登場するんですが、この子の霊媒方法がおもしろい。猛スピードで車を飛ばして、ゴキゲンなヒップを 「ラウド! ラウド!」と、ボリュームアップして、トランス状態に入ります。時代が変われば、霊媒の仕方だって変わるわけで、このシーン、すごく新味が感じられました

 日本人には馴染みやすい一般的な幽霊譚なんですが、描写がとにかく丁寧で、サモアな異国情緒もすがすがしい。ひさしぶりにオリジナル的なものが観れた! と、いくぶん気分がよくなれます。








商売にせっせと励むジェイク。
親御さんたちが見たら、「だから、
いまどきの若者は…!」って、
思っちゃうシーンかも。










自分の身体にもこんなに入れてます!
愛する人(シーナ)の身体にも入れて
しまいますが…







ジェイクの友人、クラッシュ役の
マイケル・ハースト。
気合入ってますね~。
ついでに頭も剃っちゃったようです。








次々と悲惨な死を遂げていく
客たち。
ジェイクはシーナを救うことが
できるでしょうか…?







   Demoni 2...
      L'incudo retorna


1986)イタリア
出演…デイヴィット・エドウィン・ナイト
ナンシー・ビリー
監督…ランベルト・バーヴァ
脚本…ダリオ・アルジェント/
ランベルト・バーヴァ
★★★

〔ストーリー〕
 高層マンションに暮らすジョージとハンナ夫妻。ハンナは妊娠中で、もうすぐ子供が生まれそう。そのころ、おなじマンションに住む少女サリーは、16才の誕生パーティーを開いていた。友人たちが多数詰めかけるなかで、ひとり機嫌を損ねて部屋に閉じこもるサリー。テレビでは「デモンズ」なるホラー映画が放映中で、しだいにのめりこむサリー。と、突然、映画のなかのデモンがサリーにむかって襲いかかってきた…!


 みなさん、「デモンズ2」の時間ですよ!
前作
「Demoni」(1985)にひきつづき、ランベルト・バーヴァが監督を務めています。前作では映画館が舞台でしたが、こんどは高層マンション!ちょっとスケールが広がりましたね。よって、鬼ごっこもスケールアップして楽しさ倍増です

 記念すべき第一作では、映画のスクリーンからデモンズが飛びだすという、非常にイカした演出がされていたんですが、本作は素直にそれを踏襲しています。今度はなんと、テレビ画面から!

 このテレビで放映している映画がまた、とてもオソロシイことになってます。おバカな若者四人衆が、例によって、入ってはいけないところに入ってしまい、化石化したデモンと記念写真。ところがこのデモン、死んでなかったんですねー。運悪くケガした女の子の腕から、生き血をすすって甦っちゃいます。

 デモンズの魅力はなんといっても、その変身シーンにあるようです。ある意味、ゾンビよりも強烈で、邪悪さ凶暴さが滲みでています!
誕生パーティーは惨劇となって、デモン化したサリーたちは部屋を飛びだします。こうして、ビル内でドッタバッタと走りまわるんですが、この経過をウキウキ楽しみながらも、もしも自分がここにいたら、絶対生き残れないだろうなー… と思わせる、感情投影しやすいシチュエーションもまた楽しさの秘訣。

 あらためて観なおしてみますと、また新たな発見というのもあって楽しいです。
・サリーのパーティー会場でかかるのは、スミスの「パニック」。
・12才くらいのカワイイ女の子は、なんとアーシア・アルジェント。
フィットネスクラブで励む筋肉マンたちの活躍も、ほのぼのしてておもしろいです。
それにしても、子デモンがタイトルからして愛らしい「Critter」「クリッター」1986)っぽくて、やけにキュートな感じです)の登場のしかた、罰あたりですねー!! こんなことになってたとは、まるきり憶えてませんでした…(汗)。

 一般的な評価はほんと低いんですが、わたしは大好きです~。









テレビ画面から、びよーん
来襲!!







ガクガク、ブルブル…!!
ひーん、コワいよー!と、
泣いているひまもなく…








あっという間にデモンズ!!









いやーん! 
今度は妊婦さんに、
執拗な嫌がらせ!!







命からがら逃げのびた人たちは、
地下駐車場にバリケードを築きま
すが…!!







   Donnie Darko


2001)アメリカ
出演…ジェイク・ギレンホール
ジェナ・マローン                             
ドリュー・バリモア
パトリック・スウェイジ
監督…リチャード・ケリー
★★★☆


〔ストーリー〕
 17才のドニーは両親と、姉のエリザベスと妹サマンサの5人暮らし。分裂病と診断されて、精神科に通っている。ある夜、夢遊病を起こして外に出ると、銀色のウサギが庭にいてドニーを呼んでいた。ウサギがいうには、「世界はあと、28日6時間42分12秒で終わる」というのだ。
 翌朝、ゴルフ場で目覚めたドニーが自宅にもどってみると、飛行機のエンジンがドニーの部屋に墜落していた…


 「ドニー・ダーコ」 です。

 グレアム・グリーンという作家さんのことはあまりよく知らないのですが(無知ですみません~!)、彼の原作というわけではなく、作中に彼の短編(『廃物破壊者たち』)が語られるシーンがあります。イギリスを代表する作家さんでして、音楽関連の話にもよく出てくる方です。というわけでして、この作品も非常に文学色の濃い、音楽方面でもとても充実した青春ファンタジーの秀作です。

 公開当時からリピーター続出、“ドニー・ダーコ・ファン” なるものを生みだしたとのことですが、その秘密は、積極的に映画を押し進めない、観客まかせのゆったりしたテンポと謎ときのミックスにあるようです。また、その場面、場面で効果的に使われている80' の音楽なども、流行を先どりしていましたね~!

 主人公のドニーを演じるジェイク・ギレンホール、思春期のむずかしい年頃に差しかかった男の子役が、絵に描いたようにはまっています。ちょっと、アークティックのアレックス・ターナーに似てるんですよねー。(正直、直球好みです!)
彼の繊細な演技が十代特有の鋭敏さ、孤独さ、屈折した心理などをものの見事に表現してくれています。そして、転校生の美少女グレッチェン(ジェナ・マローン)の登場で、ドニーの生活にすこしずつ変化が訪れて…

 機会があったら、ぜひ観てほしい作品のひとつです。
ジェイクやジェナ・マローンだけでなく、ほかの俳優さんもいい雰囲気を出しています。知的でステキな先生役のドリュー・バリモア(この作品の本に惚れこんで、製作に自ら名乗りでたのは有名な話ですね!)、インチキくさい自己啓発セミナーの伝道師パトリック・スウェイジ、精神科医のキャサリン・ロス、近所の徘徊老女ペイシェンス・クリーヴランド、などなどといった、魅力的な脇役もたくさん。

 もしも、世界があと何日で終わると告げられたら、あなたならどうする… ? ラストで胸がいっぱいになって、噂通り、もう一度体験したくなってしまいます。








教師に問題視されてるむずかしい
子、ドニー。そんななかでも、カレン
(ドリュー・バリモア)は、革新的な
先生です。







刃物で脅すいじめっ子!
ドニーの憂鬱そうな表情が
いいですね~。







エリザベス役のマギー・ギレン
ホールは、なんとジェイクの実姉
だそうです。



ハロウィーンの夜に、だれもいない映画館で恋人と銀色ウサギと映画鑑賞。
不気味なんだけど、妙にお茶目で愛らしい(?)。そんなウサギに注目!



ほんとに世界の終わりはやってくるのでしょうか…??






 
  The Deaths of 
             an Stone



2007)イギリス/アメリカ
出演…マイク・ヴォーゲル
クリスティーナ・コール
ジェイミー・マーレイ
 監督…ダリオ・ピアナ
★★☆


〔ストーリー〕
 大学生のイアンは、アイスホッケー選手。ここぞというときに得点を逃してしまい、チームメイトからも冷たい視線を受けることに。恋人のジェニーに慰められ、自宅に帰る途中、線路の前に横たわる不審な黒い影を発見する。と、突然その人物に襲われて、殺害されてしまった…! と、思ったら、じつは夢で、イアンはビジネスマンとして働いており、同僚のジェニーが顔を見せるが…


 〈LIONSGATE〉と〈AFTER DARK〉がはじめた、「AFTER DARK HORRORFEST」というホラー映画のお祭り。お上品な作品や、無難なものしか扱わない劇場にたいする怒りなんかもこめられているようですが、8本の作品を上映しながら移動していくらしいです。でも、動機がパンクなわりには、前シーズンは地味めな作品が多かったようですね。

 それで、本シーズンのラインナップを見てみたんですが、ああ…! けっこう、イケそうな作品が多いじゃないですかー!(イイ感じに仕上がっているポスターに、すこしワクワク期待を募らせながら)、まずは「ザ・デス・オブ・イアン・ストーン」を鑑賞してみました。

 ええ、ふつうにおもしろいんです!
 
 内容のほうはといいますと、主人公のイアンくんがなにものかに殺されるたびに、パラレルワールドに移行するといった話です。しかも、相手は正体不明のバケモノ。
物語のはじめ、なかなか緊張感があります。イアンくん、いつ殺されちゃうの…? だれに殺されちゃうの…?? という、スリリングでけっこうひっぱります。イアンくんを囲む人すべてが、凶悪な殺人犯に見えちゃうのもワクワクものです。
 
 と、思っていたら、突然デンゼル・ワシントン主演の「Fallen」「悪魔を憐れむ歌」1997)のような展開になっちゃいます。ええー? ア、アクマもの? と、思っていたら、今度は
「Final Destination」シリーズに! いいえ、「The Butterfly Effect」(2003)逆バージョンですかね! パラレルワールド暗黒編! と、思っていたら、パチモン「The Matrix」(1999)のコスプレファッションに!!
 
 おもしろいですねー。
こんなふうに、いろいろなヒット作の断片が見られます。
…でも、これで完全に物真似映画になっているかというと、そうでもなくて、たしかに映像的には見覚えのあるものばかりなんですが、内容的には一生懸命新しい方向に進めようとしているのがわかります。それがけっこう、好印象なのです。

 モンスター造形なんですが、派手すぎず、地味すぎず、煙みたいなもの(?)にモヤモヤ覆われてまして、最近のCG映像なんかで、「見えすぎちゃって、逆に損!」 なんてことがありません。じっさい、こんな怪物に追われちゃったら、ビビリ度100点満点だと思います。

 結末も容易に予想がつくものなんですが、及第点は軽く越えている娯楽作だと思います。









イアン役のマイク・ヴォーゲル。
時計が止まるたびに、なにか
が彼に迫ってきます!







恋人のジェーン(クリスティーナ・
コール)。どんなパラレルに移動
しても、必ず彼女がそばにいて
くれます。









なんで、こーなるのっ!!!







モンスターのひとり、メデア(ジェイ
ミー・マーレイ)。手がカマキリみた
いになるんですよ!






SMチックな女王さまに変身した
メデア。この後、イアンにたいして
執拗ないじめをくりかえします。
この方の存在感はバツグンです!







   The Wizard of Gore



1970)アメリカ
出演…ルイ・セイガー
ジュディ・クレア
ウェイ ン・レイティー
監督…ハーシェル・ゴードン・ルイス
★★★


〔ストーリー〕
 ステージ上で美女を惨殺するという残酷なマジックで評判の、魔術師モンターグ。彼に興味を抱いたテレビレポーターのシャーリーと新聞記者のジャックのカップルは、舞台にあがったボランティアの女性たちが、その後、舞台のマジックとまったくおなじ方法で殺害されていることに気づくが… !


 そろそろリメイクが公開されてもいいころ! の、ルイス監督の「血の魔術師」です。
この作品、かねてより観たい、観たいと思っていたんですが、今回はじめて鑑賞することになりました。そして、感想なんですが…

 お、おもしろいじゃないですかー!!!

 ルイス作品というと、ゴアゴアでスプラッタな印象がありますよね。だって、“スプ
ラッター界のゴッドファーザー” なんて、いわれてますもん! 本作品も、そんな期待にまっこうから応えてくれる(?)、ステキで楽しい血まみれ映画となっています。

 業界の人(とくに、いまノリにノッて活躍している若い監督さんたち!)には絶大な支持を受けているのに、批評家たちのあいだでは不当に無視されつづけている… そんな不思議な立ち位置にいるのが、ルイス監督です。どうしてそんなことになったんでしょう? …それというのも、徹底した残酷描写にあるようです。

 美女が泣きわめく!
 (糊)がほとばしる!
 (ありあわせの)内臓が、ドロッドロ!!
 
 作品のほとんどが、こんな感じなんですね~。
こうしたあまりに露骨すぎる描写が、当時は受け入れられなかった(…でも、ドライブイン・シアターのティーンには大ウケ!)ようなんですが、いまのホラーを見れば、最先端をいってたことがわかりますよね。だって、やってることはほとんどおなじじゃないですか!

 ホラーって、低予算で、いかにお客さんが入るように(利益が上がるように)撮るかってとこが問題なんですけど、この監督さんもロジャー・コーマンのような確信犯。
いわば、“もっと血を! もっと刺激を!” が、モットーなんですね。

 作品の紹介なんですが、あまり下手なことは書きません。ただ、「Two Thousand Maniac!」「2000人の狂人」1964)では、気まずい殺戮が、なんともいえない不気味なリアリティを醸しだしてましたが、本作はより “映画” してます。これがですねー、また、とんでもなく 「確信犯」 なんですよ! 特殊効果なんかはさすがにオモチャっぽいですが、ストーリーや映画の質のほうは、いまのものとくらべても、ぜんぜん遜色ありません。ルイス監督、カッコイイ~♪♪











あっ、あれはなに? (マネキン?)
いえ、中学生の美術の課題?!






かぎりなくアヤシイ雰囲気の、
魔術師モンターグ(R・セイガー)。
冒頭の前口上に注目!







考えつくかぎりのさまざまな
残酷な方法で、美女を次々と
血祭りに!!










今度はふたりいっぺんに!!



偶然舞台を観ていたジャック
(ウェイン・レイティー)と、
シャーリー
(ジュディ・クレア)。
シャーリーの70' なファッション
にも注目!









「オーマイガーッッ!!!」
舞台に上がったら最後、
無事で済まされないのです!











             
                          この写真には、正直惚れちゃいますね!
                          カッコよすぎ~な、ルイス監督






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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:

 独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。

〈好きかも♪〉
 おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…

〈苦手かも…〉
 かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
ねこじかんです

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