個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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Dead Air
(2009)アメリカ
出演…ビル・モーズリー
エル・トラヴィス
ジョシュア・フェインマン
監督…コービン・バーンセン
★★☆
〔ストーリー〕
バスケットボールの試合が行われるスタジアムで、テロ行為が発生!!ボンベのなかから出てきた液体は、換気扇を通じて客席へと流れて…
その夜、DJのローガンはいつものように仕事場へ。スタッフたちと和気あいあいと仕事をしていると、突然リスナーからおかしな電話をもらう。彼がいうには、いまたいへんな事態が起きているというのだが…??
ビル・モーズリー主演ということで、どーうしても期待してしまったのですかねえ…
蓋をあけてみれば、ごくフツーな、よくある低予算のゾンビ映画でした。
…というだけではまずいと思いますので、一応内容紹介を。
モーズリーは今回はDJローガンの役です。DJ、ゾンビというと、去年観た「Pontypool」(2008)。これはすばらしい出来でした。なんだか、DJとゾンビって古きよきホラー魂をくすぐる組み合わせみたいでして、有名どころをあげたりしますと、「ZOMBIE」(「サンゲリア」1979)なんて作品がありました。
とあるスタジアムで、ナゾの男たちによるテロ行為から物語ははじまります。彼らはなにかを撒布しようとしてまして、うっかり仲間のひとりがスプレー缶を落としちゃったら… もうひとりがガスマスクをかぶって、NO~!!と、顔を拭きまくってるその仲間の頭をズドン。ここから悪夢がはじまっちゃうのです。
場所は変わって、DJモーズリーの登場。スタッフはバート(ジョシュア・フェイルマン)、ギル(デヴィット・モスコー)、ナタリー(エル・トラヴィス)の3人。いつものように軽快に仕事を進めていると、リスナーからおかしな電話が入ります。相手はかなりパニくっていて、なんだか、外の世界ではたいへんなことが起きているようなのです。
そして、それとはべつのところで、夜の闇にまぎれて逃げまどう3人組の男たちの影がありました。さて、彼らの正体は…??
こういうのって、腕しだいかと思うんですけど、ええと、本作はあんまり緊張感はないです。うーん、モーズリーのゾンビ映画っていうから、やっぱり期待しすぎてしまったのですかね…?
あの、それなりに緊張するシーンもあるんですけど、全体的に薄い印象です。ゾンビもそれほどゾンビしてません。ゾンビファンとしては、これでもかっ! という残酷描写がほしかったところですけど、なんか、妙に品よく仕上がっちゃってます。
ひとつ気に入ったシーンは、エレベーターのなかで格闘するシーン。こんな狭いところで戦えるんだな~、と感心するくらいいい動きをしてました。戦っていたのはバートさんでしたね。モーズリーより活躍していたかもしれません。
今回はあまりにフツーな内容すぎちゃいまして、書くことに苦労します、はあ…
結末も、ふーん、あっそう… って、感じで終わっちゃうんですよ~、えーん、悲しい。
ゾンビとDJとモーズリーを出せば、いいってわけでもないんですよ!! と、一応愚痴ったところで、次回のゾンビ映画に期待を託すことにします。
モーズリー演じる
ローガン。
自宅には愛する妻と娘が…
お調子者のギル。
女性スタッフの
ナタリー。
銃を構える男の正体
は…??
(2009)アメリカ
出演…ビル・モーズリー
エル・トラヴィス
ジョシュア・フェインマン
監督…コービン・バーンセン
★★☆
〔ストーリー〕
バスケットボールの試合が行われるスタジアムで、テロ行為が発生!!ボンベのなかから出てきた液体は、換気扇を通じて客席へと流れて…
その夜、DJのローガンはいつものように仕事場へ。スタッフたちと和気あいあいと仕事をしていると、突然リスナーからおかしな電話をもらう。彼がいうには、いまたいへんな事態が起きているというのだが…??
ビル・モーズリー主演ということで、どーうしても期待してしまったのですかねえ…
蓋をあけてみれば、ごくフツーな、よくある低予算のゾンビ映画でした。
…というだけではまずいと思いますので、一応内容紹介を。
モーズリーは今回はDJローガンの役です。DJ、ゾンビというと、去年観た「Pontypool」(2008)。これはすばらしい出来でした。なんだか、DJとゾンビって古きよきホラー魂をくすぐる組み合わせみたいでして、有名どころをあげたりしますと、「ZOMBIE」(「サンゲリア」1979)なんて作品がありました。
とあるスタジアムで、ナゾの男たちによるテロ行為から物語ははじまります。彼らはなにかを撒布しようとしてまして、うっかり仲間のひとりがスプレー缶を落としちゃったら… もうひとりがガスマスクをかぶって、NO~!!と、顔を拭きまくってるその仲間の頭をズドン。ここから悪夢がはじまっちゃうのです。
場所は変わって、DJモーズリーの登場。スタッフはバート(ジョシュア・フェイルマン)、ギル(デヴィット・モスコー)、ナタリー(エル・トラヴィス)の3人。いつものように軽快に仕事を進めていると、リスナーからおかしな電話が入ります。相手はかなりパニくっていて、なんだか、外の世界ではたいへんなことが起きているようなのです。
そして、それとはべつのところで、夜の闇にまぎれて逃げまどう3人組の男たちの影がありました。さて、彼らの正体は…??
こういうのって、腕しだいかと思うんですけど、ええと、本作はあんまり緊張感はないです。うーん、モーズリーのゾンビ映画っていうから、やっぱり期待しすぎてしまったのですかね…?
あの、それなりに緊張するシーンもあるんですけど、全体的に薄い印象です。ゾンビもそれほどゾンビしてません。ゾンビファンとしては、これでもかっ! という残酷描写がほしかったところですけど、なんか、妙に品よく仕上がっちゃってます。
ひとつ気に入ったシーンは、エレベーターのなかで格闘するシーン。こんな狭いところで戦えるんだな~、と感心するくらいいい動きをしてました。戦っていたのはバートさんでしたね。モーズリーより活躍していたかもしれません。
今回はあまりにフツーな内容すぎちゃいまして、書くことに苦労します、はあ…
結末も、ふーん、あっそう… って、感じで終わっちゃうんですよ~、えーん、悲しい。
ゾンビとDJとモーズリーを出せば、いいってわけでもないんですよ!! と、一応愚痴ったところで、次回のゾンビ映画に期待を託すことにします。
モーズリー演じる
ローガン。
自宅には愛する妻と娘が…
お調子者のギル。
女性スタッフの
ナタリー。
銃を構える男の正体
は…??
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Forget Me Not
(2009)アメリカ
出演…カーリー・シュローダー
コーディ・ライネリー
ブリエ・ガブリエル
監督…タイラー・オリバー
★★☆
〔ストーリー〕
高校を卒業したてのサンディは友人に恵まれ、大学進学までのあいだ、彼らと賑やかに過ごしている。ある晩、友人T・Jの家でパーティーをして騒ぎ、弟のイーライもふくめて、9人である遊びをすることに。それは墓場で行うゲームで、サンディはもちろん、友人たちも全員知っているルールだった。ゴースト役の友人と追いかけっこをし、最後にひとり残った女友だちを追いかけるサンディ。と、彼女は突然ふりかえって、「わたしをおぼえている?」 と、たずねる。直後、彼女は崖から飛びおりてしまい…!!
Jホラーの影響をうけまくった怨霊ホラーとして、話題になっているようです。
でも、結果としてアメリカ人がJホラーを撮ると、Jホラーとモンスターのミックスみたいなのが生まれちゃうんですけどね。
ストーリーは、高校を卒業したばかりの裕福な若者たちの日常から。
サンディ(カーリー・シュローダー)は恋人のジェイク(ミカ・アルバート)、多くの友人たちに囲まれた人気者、家も金持ちだし、弟のイーライ(コーディ・ライネリー)はかわいいし。あ~、弟。わたし、弟萌えでもあるんです。いいなー、かわいい弟。わたしもほしいよう。
友人たちも甘ったれた中流階級の坊ちゃん、嬢ちゃんばかりでして、ある晩友人のひとりT・J(ショーン・ウィング)の家でパーティーをします。
アメリカの中流階級の若者たちのパーティーといったら~、
プールサイド、アルコール、踊りまくって、エッチな気分になって!!
まあ、そんなステレオタイプですよ。世間舐めんなよといいたくなりますが、そこで彼ら、やたらと子供っぽいゲームを思いつきます。
このゲーム、墓場でゴースト役の子がほかの仲間をつかまえて、つかまったらその子もゴーストになっちゃう。たあいもない鬼ごっこなんですが、なぜか彼らはノリノリに。
で、その途中、ひとりの女の子がサンディとふたりきりになったときに、突然 「わたしのこと、おぼえてる?」なんて、訊きます。「え、どういこと?」 つぎの瞬間、彼女は崖を飛びおりてしまって、キャー!!
ゲームどころではなくなって、警察も出動するのですが、飛び降りた女の子は見つからず。おまけに、彼女はいったいだれだったのか、名前はなんといったのか? まるで思い出せない始末です。仲のいい友人のひとりだったはずなのに…?
と、ここから怨霊の復讐ゲームがスタート。ひとり、またひとりと、友人たちが襲われていってしまいます。そして、友人たちの存在そのものが、この世から消滅してしまうのです。
「Paranormal Activity」(「パラノーマル・アクティビティ」2009)を観ていたときも思ったんですが、Jホラーがハリウッドに与えたショックって大きかったんだと思います。だって、銃で退治できないんですもん! これはアメリカ人をふるえあがらせちゃうわけで~
それで、彼らがおなじようにゴースト映画を撮ろうとすると、スピリット(霊魂)の概念がないものですから、どうも具体的に、即物的になってしまう。
その証拠に、本作のゴースト登場シーンなんですが、人気のない道路の路肩だったり、モーテルだったり、これはゴーストというより、殺人鬼が出没しそうな場所ですし、最後のほうには〇〇シーンもあったりします… 悪魔かいな!
モンスターとゴーストのハイブリット的な怪物ですけど、いかにもなデザインされた雰囲気で、ちっともこわくありません。ええ、笑えます。へんな動きでカクカク踊ってるし。そういえば、伽耶子さんも笑えました。まあ、ホラーって、悪趣味な笑いと恐怖が隣あわせになっているようなものですから。
要所要所で的確なポイントをついていて、ティーン・ホラーとしてそれなりに楽しめると思います。
ラストはなぜか、ハッピーエンドになっています(← …あ、ネタバレしてしまいました、すいません~♪) とりあえず、めでたし、めでたしと!!
サンディ役のカーリー・
シュローダー。
かわいい弟♪
こんな弟ほしいよう!
友人たちとパーティーで
盛りあがっていると…
Yes,
We love bitch!!
どう見ても森の妖精です。
いたずら好きな森の妖精
さんなんです!
(2009)アメリカ
出演…カーリー・シュローダー
コーディ・ライネリー
ブリエ・ガブリエル
監督…タイラー・オリバー
★★☆
〔ストーリー〕
高校を卒業したてのサンディは友人に恵まれ、大学進学までのあいだ、彼らと賑やかに過ごしている。ある晩、友人T・Jの家でパーティーをして騒ぎ、弟のイーライもふくめて、9人である遊びをすることに。それは墓場で行うゲームで、サンディはもちろん、友人たちも全員知っているルールだった。ゴースト役の友人と追いかけっこをし、最後にひとり残った女友だちを追いかけるサンディ。と、彼女は突然ふりかえって、「わたしをおぼえている?」 と、たずねる。直後、彼女は崖から飛びおりてしまい…!!
Jホラーの影響をうけまくった怨霊ホラーとして、話題になっているようです。
でも、結果としてアメリカ人がJホラーを撮ると、Jホラーとモンスターのミックスみたいなのが生まれちゃうんですけどね。
ストーリーは、高校を卒業したばかりの裕福な若者たちの日常から。
サンディ(カーリー・シュローダー)は恋人のジェイク(ミカ・アルバート)、多くの友人たちに囲まれた人気者、家も金持ちだし、弟のイーライ(コーディ・ライネリー)はかわいいし。あ~、弟。わたし、弟萌えでもあるんです。いいなー、かわいい弟。わたしもほしいよう。
友人たちも甘ったれた中流階級の坊ちゃん、嬢ちゃんばかりでして、ある晩友人のひとりT・J(ショーン・ウィング)の家でパーティーをします。
アメリカの中流階級の若者たちのパーティーといったら~、
プールサイド、アルコール、踊りまくって、エッチな気分になって!!
まあ、そんなステレオタイプですよ。世間舐めんなよといいたくなりますが、そこで彼ら、やたらと子供っぽいゲームを思いつきます。
このゲーム、墓場でゴースト役の子がほかの仲間をつかまえて、つかまったらその子もゴーストになっちゃう。たあいもない鬼ごっこなんですが、なぜか彼らはノリノリに。
で、その途中、ひとりの女の子がサンディとふたりきりになったときに、突然 「わたしのこと、おぼえてる?」なんて、訊きます。「え、どういこと?」 つぎの瞬間、彼女は崖を飛びおりてしまって、キャー!!
ゲームどころではなくなって、警察も出動するのですが、飛び降りた女の子は見つからず。おまけに、彼女はいったいだれだったのか、名前はなんといったのか? まるで思い出せない始末です。仲のいい友人のひとりだったはずなのに…?
と、ここから怨霊の復讐ゲームがスタート。ひとり、またひとりと、友人たちが襲われていってしまいます。そして、友人たちの存在そのものが、この世から消滅してしまうのです。
「Paranormal Activity」(「パラノーマル・アクティビティ」2009)を観ていたときも思ったんですが、Jホラーがハリウッドに与えたショックって大きかったんだと思います。だって、銃で退治できないんですもん! これはアメリカ人をふるえあがらせちゃうわけで~
それで、彼らがおなじようにゴースト映画を撮ろうとすると、スピリット(霊魂)の概念がないものですから、どうも具体的に、即物的になってしまう。
その証拠に、本作のゴースト登場シーンなんですが、人気のない道路の路肩だったり、モーテルだったり、これはゴーストというより、殺人鬼が出没しそうな場所ですし、最後のほうには〇〇シーンもあったりします… 悪魔かいな!
モンスターとゴーストのハイブリット的な怪物ですけど、いかにもなデザインされた雰囲気で、ちっともこわくありません。ええ、笑えます。へんな動きでカクカク踊ってるし。そういえば、伽耶子さんも笑えました。まあ、ホラーって、悪趣味な笑いと恐怖が隣あわせになっているようなものですから。
要所要所で的確なポイントをついていて、ティーン・ホラーとしてそれなりに楽しめると思います。
ラストはなぜか、ハッピーエンドになっています(← …あ、ネタバレしてしまいました、すいません~♪) とりあえず、めでたし、めでたしと!!
サンディ役のカーリー・
シュローダー。
かわいい弟♪
こんな弟ほしいよう!
友人たちとパーティーで
盛りあがっていると…
Yes,
We love bitch!!
どう見ても森の妖精です。
いたずら好きな森の妖精
さんなんです!
Skjult
(2009)ノルウェー
出演…クリストファー・ヨーネル
セシリー・A・モスリ
カリン・パーク
監督…ポール・オイエ
★★★
〔ストーリー〕
母の死をきっかけに、19年ぶりに故郷へ帰ったカリ。実家は町はずれにある廃屋のような屋敷で、いい思い出なんてひとつもない。彼は母を好きではなかった。実家の整理をしていると、突然奇妙な幻覚に襲われるカリ。赤いボールを拾って地下に転がすと、ボールは勝手にもどってきて…??
たぶん、こういう感じの結末を迎えちゃうんだろうな~ と、考えながら観ていましたら、結末でどうしようもなく悲しくなってしまいまいた。こちらも、〈アフターダーク・ホラ・フェス〉の一作。
ノルウェーの作品です。なんか、見おぼえのある方が出ているなと思ってましたら、「Naboer」(「ネクスト・ドア」2006)に出演していた男優さん、女優さんだったんですね。えっとですね、ありがちな内容なんですけど、悲しい余韻がいまだにつづいています。英語タイトルでは「Hidden」になっています。
オープニング、とある悲劇のシーンからはじまります。ひとりの少年がドライブ中に車を降りて、小用を足しにいきいます。オシッコを我慢できなくなっちゃったんで、じゃあ、両親たちはここで待ってるから、あっちの茂みでしてきなさい、そんなところへ、べつの少年がやってきます。彼はなにかから逃げている(?)様子でして、道路に飛びだしたとたん、トラックに轢かれそうになってしまい…!!
このトラックは少年を轢かずに、路肩で停まっていた車をはねてしまいます。それで、オシッコが終わった男の子がふりかえったときには、両親は火だるまに…
それから19年後。
カリ(クリストファー・ヨーネル)という男性が、ひとり暮らしの母親の死をきっかけに故郷にもどってきます。母親はずいぶんまえから病院でお世話になっていたようなのですが、彼は一度も見舞いにきたことがありません。故郷にもどってきたのだって、書類上の手続きで仕方なく、といった雰囲気です。できれば、故郷は彼にとって忘れていたい存在だったのですが…
職員のサラ(セシリー・A・モスリ)と仲よくなって、自宅に帰ってみるカリ。このあたりから、びっくらかしやら不意打ちやら、あの手この手を使ったこわいシーンが挿入されます。あの、大きな音とかわたし苦手なんですけど、何度もやらされてると、さすがにビクッ! となるシーンとかありました。不可解な現象に悩まされるカリ。当然そんな場所に寝泊りできなくて、ホテルに宿泊することに。ここで、ホテル従業員の美人(カリン・パーク)と出会います。なんだか神秘的な美人です。
母の死、過去の惨劇が忘れられないカリ。あの少年、両親を目の前で失ってしまったピーターはどうなったのだろう? じつは、ピーターはショックで森に迷いこみ、そのまま滝に落ちて行方不明になってしまった、地元の人間はそんなふうに考えていたのです。そして、カリの帰郷にあわせたかのように、おそろしい事件が起きてしまいます…
こういうホラーって、観なれているひとにはめずらしくもなんともないです。はい、正直にいいます、そんな感じの内容です。ですが、いくら観なれていても、やっぱり結末が気になっちゃうし、最後まで観ちゃう。それにしても、この結末は悲しすぎる~
ヨーロッパ映画って、こういう情感豊かな結末とか余韻とかが、特徴的なんだと思います。しんみりした味わい深さがこの作品の見どころ。
ということで、ラストのラスト、あれっ? やっぱりどっちだったの?? ということになってるんですが、この映画は結末がどーのこーのという作品ではないのです。
こういうじんわりした悲しみ、せつなさみたいなものは、アメリカ映画にはあんまり見られないんですよね。なかなかの良作です。
「Naboer」コンビ、
カリとサラ。
絵になる美人!
(カリン・パーク)
不気味なお人形の山…
すっごく不気味な実家…
鏡に映る過去の亡霊は?
(2009)ノルウェー
出演…クリストファー・ヨーネル
セシリー・A・モスリ
カリン・パーク
監督…ポール・オイエ
★★★
〔ストーリー〕
母の死をきっかけに、19年ぶりに故郷へ帰ったカリ。実家は町はずれにある廃屋のような屋敷で、いい思い出なんてひとつもない。彼は母を好きではなかった。実家の整理をしていると、突然奇妙な幻覚に襲われるカリ。赤いボールを拾って地下に転がすと、ボールは勝手にもどってきて…??
たぶん、こういう感じの結末を迎えちゃうんだろうな~ と、考えながら観ていましたら、結末でどうしようもなく悲しくなってしまいまいた。こちらも、〈アフターダーク・ホラ・フェス〉の一作。
ノルウェーの作品です。なんか、見おぼえのある方が出ているなと思ってましたら、「Naboer」(「ネクスト・ドア」2006)に出演していた男優さん、女優さんだったんですね。えっとですね、ありがちな内容なんですけど、悲しい余韻がいまだにつづいています。英語タイトルでは「Hidden」になっています。
オープニング、とある悲劇のシーンからはじまります。ひとりの少年がドライブ中に車を降りて、小用を足しにいきいます。オシッコを我慢できなくなっちゃったんで、じゃあ、両親たちはここで待ってるから、あっちの茂みでしてきなさい、そんなところへ、べつの少年がやってきます。彼はなにかから逃げている(?)様子でして、道路に飛びだしたとたん、トラックに轢かれそうになってしまい…!!
このトラックは少年を轢かずに、路肩で停まっていた車をはねてしまいます。それで、オシッコが終わった男の子がふりかえったときには、両親は火だるまに…
それから19年後。
カリ(クリストファー・ヨーネル)という男性が、ひとり暮らしの母親の死をきっかけに故郷にもどってきます。母親はずいぶんまえから病院でお世話になっていたようなのですが、彼は一度も見舞いにきたことがありません。故郷にもどってきたのだって、書類上の手続きで仕方なく、といった雰囲気です。できれば、故郷は彼にとって忘れていたい存在だったのですが…
職員のサラ(セシリー・A・モスリ)と仲よくなって、自宅に帰ってみるカリ。このあたりから、びっくらかしやら不意打ちやら、あの手この手を使ったこわいシーンが挿入されます。あの、大きな音とかわたし苦手なんですけど、何度もやらされてると、さすがにビクッ! となるシーンとかありました。不可解な現象に悩まされるカリ。当然そんな場所に寝泊りできなくて、ホテルに宿泊することに。ここで、ホテル従業員の美人(カリン・パーク)と出会います。なんだか神秘的な美人です。
母の死、過去の惨劇が忘れられないカリ。あの少年、両親を目の前で失ってしまったピーターはどうなったのだろう? じつは、ピーターはショックで森に迷いこみ、そのまま滝に落ちて行方不明になってしまった、地元の人間はそんなふうに考えていたのです。そして、カリの帰郷にあわせたかのように、おそろしい事件が起きてしまいます…
こういうホラーって、観なれているひとにはめずらしくもなんともないです。はい、正直にいいます、そんな感じの内容です。ですが、いくら観なれていても、やっぱり結末が気になっちゃうし、最後まで観ちゃう。それにしても、この結末は悲しすぎる~
ヨーロッパ映画って、こういう情感豊かな結末とか余韻とかが、特徴的なんだと思います。しんみりした味わい深さがこの作品の見どころ。
ということで、ラストのラスト、あれっ? やっぱりどっちだったの?? ということになってるんですが、この映画は結末がどーのこーのという作品ではないのです。
こういうじんわりした悲しみ、せつなさみたいなものは、アメリカ映画にはあんまり見られないんですよね。なかなかの良作です。
「Naboer」コンビ、
カリとサラ。
絵になる美人!
(カリン・パーク)
不気味なお人形の山…
すっごく不気味な実家…
鏡に映る過去の亡霊は?
Lake Mungo
(2009)オーストラリア
出演…タリア・ザッカー
マーティン・シャープ、
デヴィット・プレジャー
監督…ジョエル・アンダーソン
★★☆
〔ストーリー〕
オーストラリアのサウスウェールズ州にある、ムンゴ国立公園湖畔。そのダムで、地元の少女アリスが行方不明になる。警察の必死の捜索により、やがて遺体を発見。悲しみにくれる両親、弟のマシュー。だが、マシューの撮った写真にアリスらしき人影が映っていたことから、遺体は別人ではないかと疑念をいだくのだが…?
〈アフターダーク・ホラー・フェス〉の一作です。レイク・ムンゴというのは実在する場所でして、神秘的な場所として観光客も多く訪れるそうです。
オーストラリアの映画なんですが、流行のモキュメンタリーでして、リメイクも決定しています。ちなみにリメイクでは、通常のドラマとして製作されるもよう。とりあえず、アメリカ人はこういうモキュメンタリー・タッチが大好きなんだというのはわかりました。
ええと、物語は16才の少女アリス(タリア・ザッカー)の失踪からはじまります。
アリスは明るくて、だれからも好かれるかわいい女の子。弟のマシュー、両親の4人で暮らしています。そんな彼女が行方不明になってしまい、やがてムンゴ湖底から腐乱死体を発見。うぎゃー!! 両親、かわいそう… 弟のマシューは趣味で写真を撮ってまして、そこに姉らしき人影がいるのを発見。ついでに、家のなかに設置したカメラにも、あやしい人影が映っちゃってます。
これは姉ではないのか? そう思って、両親は埋葬した遺体を堀りおこすのですが… DNA鑑定をした結果、やはりアリスでした。ということは、亡霊? 彼女はなにか、わたしたちにいいたいことがあるのではないか?
こんな感じで、ニュース映像や家族、友人、近所のひとびとなどの証言が挿入されて、淡々とひとつの事件を追っていく、という物語。
トレイラーを見るかぎりでは、Jホラーっぽい印象が強いんですが、あんまりJホラーしてません。というか、ゴーストもそれほど出てきません。
視点が多角的で、さほど強調された事件も起こらず、たぶん、こういうのが苦手なひとはかなり苦手なんじゃないかと思います。
でも、ちょうどわたしは体調が万全だったせいか(?)最後までちゃんと観れましたよ!(← 自慢するほどのことでもありませんが…)
個人の好みもあるんでしょうけど、ちょっとまえに観た「Paranormal activity」(「パラノーマル・アクティビティ」2009)より気持ち悪いかなと、思っちゃいました。もちろん「パラ~」より、お金もスタッフもたくさん使ってます。まあ、気持ち悪いのはほんの一瞬なんですけどね。なんだか煮えきらない内容なんですけど。
えーと、あんまり書くこともないので、今回はこのへんで簡潔に終わらせていただきますが…
この作品は、こわがらせてやる~! 系のゴースト映画ではなくて、心理学的解釈のできる作品です。
アイデアはいいんですけど、うーん、もうちょっとそのアイデアを、複雑でおもしろいほうにいかしてほしかったです。リメイクとなると、これよりずっと派手な内容になると思います。それこそJホラーになりそうな予感がしますが。
不思議な雰囲気をもつ
ムンゴ湖畔。
パパのラッセル。
弟のマシュー。
友人のケイル。
観光客が、いっぱい落書き
を残してますね。
おなじく友人の
メラディス。
(2009)オーストラリア
出演…タリア・ザッカー
マーティン・シャープ、
デヴィット・プレジャー
監督…ジョエル・アンダーソン
★★☆
〔ストーリー〕
オーストラリアのサウスウェールズ州にある、ムンゴ国立公園湖畔。そのダムで、地元の少女アリスが行方不明になる。警察の必死の捜索により、やがて遺体を発見。悲しみにくれる両親、弟のマシュー。だが、マシューの撮った写真にアリスらしき人影が映っていたことから、遺体は別人ではないかと疑念をいだくのだが…?
〈アフターダーク・ホラー・フェス〉の一作です。レイク・ムンゴというのは実在する場所でして、神秘的な場所として観光客も多く訪れるそうです。
オーストラリアの映画なんですが、流行のモキュメンタリーでして、リメイクも決定しています。ちなみにリメイクでは、通常のドラマとして製作されるもよう。とりあえず、アメリカ人はこういうモキュメンタリー・タッチが大好きなんだというのはわかりました。
ええと、物語は16才の少女アリス(タリア・ザッカー)の失踪からはじまります。
アリスは明るくて、だれからも好かれるかわいい女の子。弟のマシュー、両親の4人で暮らしています。そんな彼女が行方不明になってしまい、やがてムンゴ湖底から腐乱死体を発見。うぎゃー!! 両親、かわいそう… 弟のマシューは趣味で写真を撮ってまして、そこに姉らしき人影がいるのを発見。ついでに、家のなかに設置したカメラにも、あやしい人影が映っちゃってます。
これは姉ではないのか? そう思って、両親は埋葬した遺体を堀りおこすのですが… DNA鑑定をした結果、やはりアリスでした。ということは、亡霊? 彼女はなにか、わたしたちにいいたいことがあるのではないか?
こんな感じで、ニュース映像や家族、友人、近所のひとびとなどの証言が挿入されて、淡々とひとつの事件を追っていく、という物語。
トレイラーを見るかぎりでは、Jホラーっぽい印象が強いんですが、あんまりJホラーしてません。というか、ゴーストもそれほど出てきません。
視点が多角的で、さほど強調された事件も起こらず、たぶん、こういうのが苦手なひとはかなり苦手なんじゃないかと思います。
でも、ちょうどわたしは体調が万全だったせいか(?)最後までちゃんと観れましたよ!(← 自慢するほどのことでもありませんが…)
個人の好みもあるんでしょうけど、ちょっとまえに観た「Paranormal activity」(「パラノーマル・アクティビティ」2009)より気持ち悪いかなと、思っちゃいました。もちろん「パラ~」より、お金もスタッフもたくさん使ってます。まあ、気持ち悪いのはほんの一瞬なんですけどね。なんだか煮えきらない内容なんですけど。
えーと、あんまり書くこともないので、今回はこのへんで簡潔に終わらせていただきますが…
この作品は、こわがらせてやる~! 系のゴースト映画ではなくて、心理学的解釈のできる作品です。
アイデアはいいんですけど、うーん、もうちょっとそのアイデアを、複雑でおもしろいほうにいかしてほしかったです。リメイクとなると、これよりずっと派手な内容になると思います。それこそJホラーになりそうな予感がしますが。
不思議な雰囲気をもつ
ムンゴ湖畔。
パパのラッセル。
弟のマシュー。
友人のケイル。
観光客が、いっぱい落書き
を残してますね。
おなじく友人の
メラディス。
Pig Hunt
(2008)アメリカ
出演…トラヴィス・アーロン・ウェイド
ティナ・ホーング
ハワード・ジョンソン・Jr
監督…ジェイムズ・アイザック
★★★
〔ストーリー〕
サンフランシスコの青年ジョンは休日を利用して、恋人のブルックス、友人のベン、クィンシー、ウェインを連れて、カリフォルニア州メンドシーナへハンティングに出かける。そこはハンティング中に亡くなった叔父の農場があり、“ピッグフット” と呼ばれる、伝説の巨大イノシシの存在があった。農場近くではワイルドな男たち、ヒッピー風の若い娘たちがいるのだが…?
ここんところ快調つづきでして、ここらでひと息入れる意味もこめて、コテコテのB級ホラーでも観てやろう! と、鑑賞をはじめたのですが… これが予想外におもしろくて、困ったことにまたまた高得点になってしまったのであーる。
なんか、「Host」(「グエムル/漢江の怪物」2006)のチームが似たような映画を撮ったらしいんですが、こっちからさきに観ちゃいました。
コテコテのコメディかと思ってましたら、わりかししっかりした作りのアクション・ホラーでした。ゴアもいい感じで炸裂しております。
主人公のジョン(トラヴィス・アーロン・ウェイド)、アジア系美女のブルックス(ティナ・ホーティング)、友人のベン(ハワード・ジョンソン)、クィンシー(トレバー・ブロックス)、ウェイン(ラジ・シャア)を連れて、亡き叔父さんの農場にむかいます。そこには伝説の巨大イノシシ “ピッグフット” 別名「切り裂き魔」 がいて、どうやら叔父さんはそいつに殺されちゃったらしいのです。
おまけに、その近辺の森には見るからに危なそうなワイルドな男たち、ヒッピー風のナゾの森ガールなどもいます。森ガールといっしょの黒人男性は、おなじ黒人のくせにベンをNからはじまる単語で呼んだり。車のガラスに血を塗りつけて、妙なマークを書かれちゃったりします。とりあえず、森にはヤヴァイ人たちがたくさんいると。
で、キャンプを張った翌朝、ジェイク(ジェイソン・フォスター)とリッキー(ニック・タイガス)という兄弟たちに会います。ふたりとも、これまた危なそうな男ですが、人のいいクィンシーのおかげでなんとか仲よくなって、んじゃあ、みんなでピッグフット狩りでもするか! そんな展開になります。
まず、ピッグフットがなかなか出てきません。馬食っちゃったり、人食っちゃったりするんですが、姿はいっこうに見せず。マダー? ピッグフット、ねえマダー? と、思っていると、クィンシー、今度は大麻を発見! ジェイクとリッキーは大喜び。さっそく袋をひろげて採取するのですが…
ここで、妙に正義感のあるジョン、ふたりを止めようとして、とんでもないことになっちまいます。ここから物語が急展開、あれ、ピッグフットは? といいますか、森ガールはどうしたの? などと思ってる間に、マッドマックス顔負けのハイテンションな展開に。荒っぽい男たちを怒らせると、こわいんですねえ。
…とまあ、こんな感じでして、はっきりいって本作はイノシシ映画ではないです。イノシシ狩りに出かけた善良な連中が、とんでもない目に遭っちまった!! そんな感じの内容でした。
といっても、キャラに感情移入するようにできているので、それなりに恐怖もあって、リアルなこわさと哀れさを感じてしまったり。ピッグフットが登場するのは、ほんとに最後の最後です。
最後のラスボスがこんな弱点でいいのかっ! というくらい、あっけなく退治できちゃうんですが… そこにいたるまでの起伏がよかったです。タイトルからは想像つきませんが、良質なアクション・ホラーですね。
あ、森ガール集団もちゃんと出てきますよー♪
ということでして、今回もたいへん満足な結果となっちゃいました。
これはきっと、「グエムル」チームとはぜんぜんべつの作品になっていると予想しましたが…?
ジョン役のトラヴィス・
アーロン・ウェイド。
危ない男ジェイク。
この兄弟にかかわった
ばっかりに~!!
見るからにやばそうな
オジサンたちです。
スプラッタ!!
スプラッタ!!
えと、
森の妖精でしょうか…?
(2008)アメリカ
出演…トラヴィス・アーロン・ウェイド
ティナ・ホーング
ハワード・ジョンソン・Jr
監督…ジェイムズ・アイザック
★★★
〔ストーリー〕
サンフランシスコの青年ジョンは休日を利用して、恋人のブルックス、友人のベン、クィンシー、ウェインを連れて、カリフォルニア州メンドシーナへハンティングに出かける。そこはハンティング中に亡くなった叔父の農場があり、“ピッグフット” と呼ばれる、伝説の巨大イノシシの存在があった。農場近くではワイルドな男たち、ヒッピー風の若い娘たちがいるのだが…?
ここんところ快調つづきでして、ここらでひと息入れる意味もこめて、コテコテのB級ホラーでも観てやろう! と、鑑賞をはじめたのですが… これが予想外におもしろくて、困ったことにまたまた高得点になってしまったのであーる。
なんか、「Host」(「グエムル/漢江の怪物」2006)のチームが似たような映画を撮ったらしいんですが、こっちからさきに観ちゃいました。
コテコテのコメディかと思ってましたら、わりかししっかりした作りのアクション・ホラーでした。ゴアもいい感じで炸裂しております。
主人公のジョン(トラヴィス・アーロン・ウェイド)、アジア系美女のブルックス(ティナ・ホーティング)、友人のベン(ハワード・ジョンソン)、クィンシー(トレバー・ブロックス)、ウェイン(ラジ・シャア)を連れて、亡き叔父さんの農場にむかいます。そこには伝説の巨大イノシシ “ピッグフット” 別名「切り裂き魔」 がいて、どうやら叔父さんはそいつに殺されちゃったらしいのです。
おまけに、その近辺の森には見るからに危なそうなワイルドな男たち、ヒッピー風のナゾの森ガールなどもいます。森ガールといっしょの黒人男性は、おなじ黒人のくせにベンをNからはじまる単語で呼んだり。車のガラスに血を塗りつけて、妙なマークを書かれちゃったりします。とりあえず、森にはヤヴァイ人たちがたくさんいると。
で、キャンプを張った翌朝、ジェイク(ジェイソン・フォスター)とリッキー(ニック・タイガス)という兄弟たちに会います。ふたりとも、これまた危なそうな男ですが、人のいいクィンシーのおかげでなんとか仲よくなって、んじゃあ、みんなでピッグフット狩りでもするか! そんな展開になります。
まず、ピッグフットがなかなか出てきません。馬食っちゃったり、人食っちゃったりするんですが、姿はいっこうに見せず。マダー? ピッグフット、ねえマダー? と、思っていると、クィンシー、今度は大麻を発見! ジェイクとリッキーは大喜び。さっそく袋をひろげて採取するのですが…
ここで、妙に正義感のあるジョン、ふたりを止めようとして、とんでもないことになっちまいます。ここから物語が急展開、あれ、ピッグフットは? といいますか、森ガールはどうしたの? などと思ってる間に、マッドマックス顔負けのハイテンションな展開に。荒っぽい男たちを怒らせると、こわいんですねえ。
…とまあ、こんな感じでして、はっきりいって本作はイノシシ映画ではないです。イノシシ狩りに出かけた善良な連中が、とんでもない目に遭っちまった!! そんな感じの内容でした。
といっても、キャラに感情移入するようにできているので、それなりに恐怖もあって、リアルなこわさと哀れさを感じてしまったり。ピッグフットが登場するのは、ほんとに最後の最後です。
最後のラスボスがこんな弱点でいいのかっ! というくらい、あっけなく退治できちゃうんですが… そこにいたるまでの起伏がよかったです。タイトルからは想像つきませんが、良質なアクション・ホラーですね。
あ、森ガール集団もちゃんと出てきますよー♪
ということでして、今回もたいへん満足な結果となっちゃいました。
これはきっと、「グエムル」チームとはぜんぜんべつの作品になっていると予想しましたが…?
ジョン役のトラヴィス・
アーロン・ウェイド。
危ない男ジェイク。
この兄弟にかかわった
ばっかりに~!!
見るからにやばそうな
オジサンたちです。
スプラッタ!!
スプラッタ!!
えと、
森の妖精でしょうか…?
Necromentia
(2009)アメリカ
出演…レイトン・マシューズ
チャド・グリムス
サンティエゴ・クレイグ
監督…ペアリー・レジナルド・テオ
★★★
〔ストーリー〕
床屋の主人のヘイゲンには、気味の悪い秘密が。死んだ妻の遺体といっしょに暮らしていて、いつか彼女をよみがえらせようと本気で信じていた。ある晩、トラヴィスという男が無口な相棒を連れてやってくる。トラヴィスはヘイゲンの秘密を知っていて、「おれなら彼女に会わせてやれるよ」 と、いうのだが… 半ば疑いながらも、彼らについていってしまうヘイゲン。そこで彼を待っていたのは…??
評価がいまひとつでして、警戒しながら観たのですが、けっこうよかったです。なんでこんなに評価が低いんだろう? バーカーの世界観に「ソウ」っぽい拷問をつけくわえました、クラシックなホラーです。
監督はシンガポールの若手でして、なんでも、これは最初短編として企画されたんだとか。で、資金のめどがついたため、急遽長編として書き直したんだそうです。この監督さん、根っからのホラー好きなんだなというのがわかります。それに、なかなか気合が入っておりますよー。
オープニングから凝ってまして、血染めのクレジットにきれいな音楽、ゴア描写がこれでもか! とインサートされます。おお、自ずと盛りあがってしまいますよね! んで、ストーリーもやっぱり、バーカーっぽい。
ヘイゲン(サンティアゴ・クレイグ)は床屋を経営、二階で死んだ妻のエリザベスと暮らしておりました。ヘイゲンさん、やばいです。妻の死体を愛おしげに洗ったり、なんかやばい施術をしたりして、完全にアブナイ人になってます。彼は死んだ妻が忘れられず、彼女が復活することを信じて、そんなことをくりかえしているんですね。
と、そこへ、トラヴィス(チャド・グリムス)という若者がやってきます。トラヴィスいわく、「あんたの奥さんをよみがえらせる方法を知っている」。そんなバカなと思いつつも、アホなヘイゲンさんはついていってしまいます。
で、見事に騙されちゃいまして、麻酔薬をブスッとな!背中をひんむかれて、なんか、地獄の門にむかう切符だとかいう、奇妙な魔法陣を背中に刻まれてしまいます。これによって、死者の世界に入ることができるんだとか、なんとか、なんとか!
この魔法陣、上記のポスターのようにウィジャ・ボードっぽいです。痛々しいです
ね~、たいへん盛りあがってまいりました! さて、無事地獄の門にたどりつくことができたヘイゲンさんは…?
それから場面は変わって、11ヶ月前のトラヴィス。
トラヴィスはじつは、貧しいうえに障害者の弟トーマスを養っているという、泣けるお兄さんでした。生活を守るために、かなりヤヴァイ仕事に足をつっこんでいます。
トラヴィス自身限界にきていて、へんなトリップを起こしたり、自傷行為に走っちゃったり。その自傷行為が地獄の番人をひきよせちゃいまして、全身灰色の男・モーヴィアス(レイトン・マシューズ)があらわれちゃいます。んで、モーヴィアスいわく、「地獄の門にすべての答えがあるよ」と。
ストーリーはこの通りクラシック、ホラー好きのひとにはたまらないゴシック調。くわえて、ゴア描写がちいとキツイ。あの、肝心なところはそれほどでもなくて、余計(?)な部分でしつこいです。お姉さんの拷問シーンとか、トラヴィスの自傷行為とか。
でも、ところどころでセンスのよさを発揮されてまして、トーマスの狂気の世界とかよかったです。トーマス、兄が仕事に出ているあいだは点けっぱなしテレビの前に座らされていました。しかしそのテレビ、しばらくまえから砂嵐。それによって、彼は気が狂っちゃったんだなー、それとも、そこを悪魔につけいられちゃったのか? そういうことがわかります。
わたしはこの手のうさんくさいホラーは大好きなので、むずかしいことを考えずに素直に楽しめました。ひとつ難点をあげるとすると、ヘイゲンのキャスティングですか… 「ええー、それ、無理!」ということになってるんですよ… はあ、もうちょっと(ry
よって、イイ男が出てくるのは終盤のモーヴィアスのみ。これが3人イイ男だったら、評価も高くなったんでないの? というのは、下世話な意見ですね、すみません。
クリーチャーも気合の入ったお金のかけ方でして、(そのぶん、地獄の番人がアレですが)、オチもありがちながらまたよし。
いかにもなホラーぽい、ホラー映画です。ちいとキツイゴア描写さえ留意しておけば、じゅうぶん楽しめるんじゃないでしょうか。
OPからキてます!!
トラヴィスに脅されちゃう
ヘイゲン。
美女に迫る恐怖の
拷問!!
ナゾの男、モーヴィアス
の正体は??
ナイスなクリーチャー
登場!!!
(2009)アメリカ
出演…レイトン・マシューズ
チャド・グリムス
サンティエゴ・クレイグ
監督…ペアリー・レジナルド・テオ
★★★
〔ストーリー〕
床屋の主人のヘイゲンには、気味の悪い秘密が。死んだ妻の遺体といっしょに暮らしていて、いつか彼女をよみがえらせようと本気で信じていた。ある晩、トラヴィスという男が無口な相棒を連れてやってくる。トラヴィスはヘイゲンの秘密を知っていて、「おれなら彼女に会わせてやれるよ」 と、いうのだが… 半ば疑いながらも、彼らについていってしまうヘイゲン。そこで彼を待っていたのは…??
評価がいまひとつでして、警戒しながら観たのですが、けっこうよかったです。なんでこんなに評価が低いんだろう? バーカーの世界観に「ソウ」っぽい拷問をつけくわえました、クラシックなホラーです。
監督はシンガポールの若手でして、なんでも、これは最初短編として企画されたんだとか。で、資金のめどがついたため、急遽長編として書き直したんだそうです。この監督さん、根っからのホラー好きなんだなというのがわかります。それに、なかなか気合が入っておりますよー。
オープニングから凝ってまして、血染めのクレジットにきれいな音楽、ゴア描写がこれでもか! とインサートされます。おお、自ずと盛りあがってしまいますよね! んで、ストーリーもやっぱり、バーカーっぽい。
ヘイゲン(サンティアゴ・クレイグ)は床屋を経営、二階で死んだ妻のエリザベスと暮らしておりました。ヘイゲンさん、やばいです。妻の死体を愛おしげに洗ったり、なんかやばい施術をしたりして、完全にアブナイ人になってます。彼は死んだ妻が忘れられず、彼女が復活することを信じて、そんなことをくりかえしているんですね。
と、そこへ、トラヴィス(チャド・グリムス)という若者がやってきます。トラヴィスいわく、「あんたの奥さんをよみがえらせる方法を知っている」。そんなバカなと思いつつも、アホなヘイゲンさんはついていってしまいます。
で、見事に騙されちゃいまして、麻酔薬をブスッとな!背中をひんむかれて、なんか、地獄の門にむかう切符だとかいう、奇妙な魔法陣を背中に刻まれてしまいます。これによって、死者の世界に入ることができるんだとか、なんとか、なんとか!
この魔法陣、上記のポスターのようにウィジャ・ボードっぽいです。痛々しいです
ね~、たいへん盛りあがってまいりました! さて、無事地獄の門にたどりつくことができたヘイゲンさんは…?
それから場面は変わって、11ヶ月前のトラヴィス。
トラヴィスはじつは、貧しいうえに障害者の弟トーマスを養っているという、泣けるお兄さんでした。生活を守るために、かなりヤヴァイ仕事に足をつっこんでいます。
トラヴィス自身限界にきていて、へんなトリップを起こしたり、自傷行為に走っちゃったり。その自傷行為が地獄の番人をひきよせちゃいまして、全身灰色の男・モーヴィアス(レイトン・マシューズ)があらわれちゃいます。んで、モーヴィアスいわく、「地獄の門にすべての答えがあるよ」と。
ストーリーはこの通りクラシック、ホラー好きのひとにはたまらないゴシック調。くわえて、ゴア描写がちいとキツイ。あの、肝心なところはそれほどでもなくて、余計(?)な部分でしつこいです。お姉さんの拷問シーンとか、トラヴィスの自傷行為とか。
でも、ところどころでセンスのよさを発揮されてまして、トーマスの狂気の世界とかよかったです。トーマス、兄が仕事に出ているあいだは点けっぱなしテレビの前に座らされていました。しかしそのテレビ、しばらくまえから砂嵐。それによって、彼は気が狂っちゃったんだなー、それとも、そこを悪魔につけいられちゃったのか? そういうことがわかります。
わたしはこの手のうさんくさいホラーは大好きなので、むずかしいことを考えずに素直に楽しめました。ひとつ難点をあげるとすると、ヘイゲンのキャスティングですか… 「ええー、それ、無理!」ということになってるんですよ… はあ、もうちょっと(ry
よって、イイ男が出てくるのは終盤のモーヴィアスのみ。これが3人イイ男だったら、評価も高くなったんでないの? というのは、下世話な意見ですね、すみません。
クリーチャーも気合の入ったお金のかけ方でして、(そのぶん、地獄の番人がアレですが)、オチもありがちながらまたよし。
いかにもなホラーぽい、ホラー映画です。ちいとキツイゴア描写さえ留意しておけば、じゅうぶん楽しめるんじゃないでしょうか。
OPからキてます!!
トラヴィスに脅されちゃう
ヘイゲン。
美女に迫る恐怖の
拷問!!
ナゾの男、モーヴィアス
の正体は??
ナイスなクリーチャー
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独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
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