個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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El traspatio
(2009)メキシコ
出演…アナ・デ・ラ・レゲラ
ホアキン・カシオ
アレヤンドロ・カルヴァ
監督…カルロス・カレラ
★★★☆
〔ストーリー〕
メキシコ北部のシウダー・フアレスという辺境の町では、被害者が女性ばかりという連続殺人が多発していた。メキシコ・シティからやってきた女刑事ブランカは、事件を解決しようと捜査を指揮することに… おなじころ、いとこのマラガナを頼って田舎から出てきたフアニータという少女。シウダー・フアレスには日本企業の工場があり、そこで働こうと夢と希望をかかえてやってくるのだが…
ようやく観ることができました。英語タイトルでは「Backyard」、いろいろなところで話題になっているようです。これはじっさいにメキシコ北部で起こっている事件を題材にしていまして、硬派な社会派スリラーとなっています。
シウダー・フアレスという町は、北米とメキシコの国境付近にある町なんだそうです。そして、数年前までは日本企業の大工場がたくさんあったのも事実。でも、コスト削減のために、アジア諸国に労働をもとめるようになり、シウダー・フアレスは大切な利潤を失ってしまいます。映画の題材となっている問題も、いま現在もつづいているという、たいへんシリアスで重い作品です。
女刑事のブランカ(アナ・デ・ラ・レゲラ)は、都会からやってきたキャリア組。辺境の町で多発する犯罪を一挙解決しようと、理想に燃えています。そして着任そうそう、若い女性の遺体を発見することに。遺体は性的暴行をくわえられたうえに、身体を傷つけられているという残酷なものでした。
おなじころ、17歳の少女フアニータがいとこのマラガナを頼ってやってきます。マラガナは日本企業が誘致した工場で働いていて、彼女もそこに職をもとめようとしたのです。田舎町から出てきたフアニータ、最初は環境にとまどいますが、だんだん仕事になれてきて、マラガナや同僚たちを真似るように。着飾って、パブを出入りして、そこで地元の青年と知りあい、仲よくなるのですが…
わたしはこの映画を観るまでよく知らなかったんですが、先進国の大企業が、メキシコからアジア、インドへ労働地を乗り換えたとき、こんな傷も生まれてしまったんだなーと、たいへん勉強になりました。以前から問題になっていたことですが、先進国の労働搾取(低賃金、長時間勤務、劣悪な環境)って、わたしたち、ふだんはまったく気づかないものですよね。でも、この身のまわりにあるもの、そのほとんどが、そうした遠い国のひとたちの労働の手によって生産されたもの。つまり、彼らを搾取していることに手を貸しちゃってるのは、どうしても避けられない。だって、国産ばかりにこだわっていたら、ぜったい生活できないですもん。
シウダー・フアレスでは日本企業の進出によって人口が増加、犯罪も増加して、その矛先がいちばん弱い立場にいる女性にむかってしまうという、深刻なお話です。ときどきCBSでもやってますけど、現地でどんな犯罪が起ころうと、労働者が巻きこまれようと、企業は知らんぷりなんですよ。あまり報道されませんが、それこそ映画以上に悲惨な事件がいっぱりあるんです。
ブランカとフアニータの対照を物語の軸にすえて、そこにDJのペラルタ(ホアキン・カシオ)、シウダー・フアレスの市長が登場し、ブランカは政治的思惑に翻弄されていきます。彼女の努力は空まわりするばかり… やっと犯人検挙かと思えた、その人物とは…??
シリアスなんですけど、とても重要で重い内容をあつかっていると思うんですけど、ここまで描く必要があったのかな~ というくらい、具体的で残酷な映画になっています。これ、馴れていないひとが観たら、ぜったい嫌悪感がさきにたってしまうと思う。
エンドロールで「ある数字」が何度もカウントされるんですが、これまた重く、シリアスすぎる。こういう問題って、あらゆる途上国にありますよ。でも、自国で解決しようと積極的にならないと、いつまでたってもくりかえされちゃう気がします…
非常に重たく、暗鬱な気になりますけど、現代世界のテーマをあつかっているという意味では、とても重要な映画だと思います。
書き忘れましたが、ヒロインのブランカは、「ナチョ・リブレ/覆面の神様」(2006)で修道女だった美女です。あまりの別人っぷりに、なかなか気づきませんでした~!
田舎から出てきた少女、
フアニータ。
一方、都会からやってきた
ブランカ。
また遺体が
発見された!!
犠牲者たちがつぎつぎ
増えていき…!!
そのころフアニータは、
地元の青年と恋に
堕ちるのですが…
(2009)メキシコ
出演…アナ・デ・ラ・レゲラ
ホアキン・カシオ
アレヤンドロ・カルヴァ
監督…カルロス・カレラ
★★★☆
〔ストーリー〕
メキシコ北部のシウダー・フアレスという辺境の町では、被害者が女性ばかりという連続殺人が多発していた。メキシコ・シティからやってきた女刑事ブランカは、事件を解決しようと捜査を指揮することに… おなじころ、いとこのマラガナを頼って田舎から出てきたフアニータという少女。シウダー・フアレスには日本企業の工場があり、そこで働こうと夢と希望をかかえてやってくるのだが…
ようやく観ることができました。英語タイトルでは「Backyard」、いろいろなところで話題になっているようです。これはじっさいにメキシコ北部で起こっている事件を題材にしていまして、硬派な社会派スリラーとなっています。
シウダー・フアレスという町は、北米とメキシコの国境付近にある町なんだそうです。そして、数年前までは日本企業の大工場がたくさんあったのも事実。でも、コスト削減のために、アジア諸国に労働をもとめるようになり、シウダー・フアレスは大切な利潤を失ってしまいます。映画の題材となっている問題も、いま現在もつづいているという、たいへんシリアスで重い作品です。
女刑事のブランカ(アナ・デ・ラ・レゲラ)は、都会からやってきたキャリア組。辺境の町で多発する犯罪を一挙解決しようと、理想に燃えています。そして着任そうそう、若い女性の遺体を発見することに。遺体は性的暴行をくわえられたうえに、身体を傷つけられているという残酷なものでした。
おなじころ、17歳の少女フアニータがいとこのマラガナを頼ってやってきます。マラガナは日本企業が誘致した工場で働いていて、彼女もそこに職をもとめようとしたのです。田舎町から出てきたフアニータ、最初は環境にとまどいますが、だんだん仕事になれてきて、マラガナや同僚たちを真似るように。着飾って、パブを出入りして、そこで地元の青年と知りあい、仲よくなるのですが…
わたしはこの映画を観るまでよく知らなかったんですが、先進国の大企業が、メキシコからアジア、インドへ労働地を乗り換えたとき、こんな傷も生まれてしまったんだなーと、たいへん勉強になりました。以前から問題になっていたことですが、先進国の労働搾取(低賃金、長時間勤務、劣悪な環境)って、わたしたち、ふだんはまったく気づかないものですよね。でも、この身のまわりにあるもの、そのほとんどが、そうした遠い国のひとたちの労働の手によって生産されたもの。つまり、彼らを搾取していることに手を貸しちゃってるのは、どうしても避けられない。だって、国産ばかりにこだわっていたら、ぜったい生活できないですもん。
シウダー・フアレスでは日本企業の進出によって人口が増加、犯罪も増加して、その矛先がいちばん弱い立場にいる女性にむかってしまうという、深刻なお話です。ときどきCBSでもやってますけど、現地でどんな犯罪が起ころうと、労働者が巻きこまれようと、企業は知らんぷりなんですよ。あまり報道されませんが、それこそ映画以上に悲惨な事件がいっぱりあるんです。
ブランカとフアニータの対照を物語の軸にすえて、そこにDJのペラルタ(ホアキン・カシオ)、シウダー・フアレスの市長が登場し、ブランカは政治的思惑に翻弄されていきます。彼女の努力は空まわりするばかり… やっと犯人検挙かと思えた、その人物とは…??
シリアスなんですけど、とても重要で重い内容をあつかっていると思うんですけど、ここまで描く必要があったのかな~ というくらい、具体的で残酷な映画になっています。これ、馴れていないひとが観たら、ぜったい嫌悪感がさきにたってしまうと思う。
エンドロールで「ある数字」が何度もカウントされるんですが、これまた重く、シリアスすぎる。こういう問題って、あらゆる途上国にありますよ。でも、自国で解決しようと積極的にならないと、いつまでたってもくりかえされちゃう気がします…
非常に重たく、暗鬱な気になりますけど、現代世界のテーマをあつかっているという意味では、とても重要な映画だと思います。
書き忘れましたが、ヒロインのブランカは、「ナチョ・リブレ/覆面の神様」(2006)で修道女だった美女です。あまりの別人っぷりに、なかなか気づきませんでした~!
田舎から出てきた少女、
フアニータ。
一方、都会からやってきた
ブランカ。
また遺体が
発見された!!
犠牲者たちがつぎつぎ
増えていき…!!
そのころフアニータは、
地元の青年と恋に
堕ちるのですが…
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Legion
(2010)アメリカ
出演…ポール・ベタニー
デニス・クエイド
ルーカス・ブラック
監督…スコット・スチュワート
★★★
〔ストーリー〕
ある晩、背中に大怪我を負った男・マイケルが銃器店を襲う。そして翌日、荒野の一軒家でダイナーを経営するボブとジープ父子に場面が移る。ほかにコックのパーシー、ウェイトレス、偶然立ちよったケイルと歳ごろの娘を連れたアンダーソン夫妻がいた。馴染み客の老婆がやってきたときから、彼らの平穏な日常が徐々に崩れはじめて…??
一方、謎の男マイケルもまた、ある目的のために父子のダイナーにむかって車を飛ばしていた!!
天使と堕天使の壮絶な戦い!!
ガン・アクション満載の宗教をからめたホラー映画です~
…といいましても、これ、あんまり宗教関係ないんですよね。一応そういう設定で、天使とか宗教がらみの問題とかが出てきますけど、これはむずかしいことをほぼ考えなくてよい、単純なアクション・ホラー。
あらすじを聞いた時点で、壮絶な物語になっちゃうのかな? とか、思ってたのですが。これが案外、コンパクトにまとまっちゃってました。でも、なんだかんだいっておもしろかったです。
前述しました謎の男マイケル(ポール・ベタニー)は、じつは堕天使。ですから、背中の傷は、ええっと、そういうことなんですね~。
で、マイケルは地上に落とされてそうそう、銃器店を襲います。じつはマイケル、刺客に追われる身でした。でも、この刺客、具体的に姿が見えるわけではありません。人間の身体を乗っとっちゃって、それで襲ってくるんです。
場所は変わって、荒野のどまんなかに立つダイナーを経営する、ボブ(デニス・クエイド)とジープ(ルーカス・ブラック)父子。母親は数年前に家を出ていて、以来父子の仲はあんまりよくありません。
ウェイトレスのチャーリー(アンドレア・パリキ)は妊娠中、コックのパーシー(チャールズ・S・ダットン)はわりと頼りになるやつ。
ほかに、偶然通りかかったケイル(タイラース・ギブソン)とか、生意気盛りの娘オードリー(ウィラ・ホランド)を連れたアンダーソン夫妻なんかがおりました。そこへ炎天下のなか、歩行器をついた老婆グラディスがやってきます。グラディスも、じつはこの店の常連。彼女は愛想がよくて、ほかの客にも無邪気に話しかけます。チャーリーが注文された料理を持っていくと… そこで突然、グラディスは豹変してしまいます。口汚くチャーリーをののしりはじめちゃうのです。
みなさんもご察しのとおり、なんか、天界の問題であーだこーだ、腐敗しきった人間たちなんか、もういらないんじゃね?! などと、神様の意向によるド派手な戦闘物語になるのですが。その戦闘のほとんどが、このダイナー内で展開されます。偶然そこに居合わせちゃったひとたちが、人類存続の鍵をにぎることになっちゃうと。でも、コンパクトなんですけど、要所要所に楽しませようというシーンがあってよかったです。
わたしはバアさんの壁歩きシーン(← ここ、おもしろいですよ!)からツボにはまりまして、蜘蛛人間とかも楽しかったです。マイケル(じつは大天使ミカエル)は元天使ですから、そうとう強かったりします。でも、数じゃ勝てないし、いくら元天使といっても武器を使用すると(笑)。ついでに、後半からはガブリエル(ケヴィン・デュランド)も登場しちゃって、まあ~、元気な兄弟喧嘩になっちゃいます。
で、マイケルと天使たちは、わざわざこんな辺鄙な場所にきて、いったいなにを争っているのかというと…?
マンガみたいなありえない展開で、ストーリーもよく考えるとボロが出ちゃうんですけど、こういうのもたまにはいいと思います。こんな天使がいたっていいじゃない!
なんですが、結末がある有名作品まんまになっちゃってるのが惜しかったです。どうせなら、もうワンクッション驚きがあってもよかったんじゃないですかね…?
マイケル役のポール・ベタニーもかっこよかったんですけど、それ以上に、ボブ役のデニス・クエイドが存在感がありました。デニス・クエイド、最近いろんな作品に起用されてます。
ガブリエル役のケヴィン・デュランドもよかった。マイケルとガブリエルの愛憎もありまして、このへん、もっと深くしてもよかったですかも!
個人的には楽しめたんですが、こういう映画って、キリスト圏のひとたちが見たらどう思うんでしょうかね? 評価うんぬんのまえに、そっちのほうに目がいっちゃいそうな気がしますが…
端的に結論からいってしまいますと、頭を空っぽにして観れるエンターテイメント! ひと騒がせな天使たちのおちゃめな争い♪
銃をかまえる
大天使ミカエル!
脇役なのに目立っちゃう、
ボブ役のデニス・クエイド。
ウェイトレスの
チャーリー。
オードリーと
ケイル。
ガブリエル様、
降臨!!
(2010)アメリカ
出演…ポール・ベタニー
デニス・クエイド
ルーカス・ブラック
監督…スコット・スチュワート
★★★
〔ストーリー〕
ある晩、背中に大怪我を負った男・マイケルが銃器店を襲う。そして翌日、荒野の一軒家でダイナーを経営するボブとジープ父子に場面が移る。ほかにコックのパーシー、ウェイトレス、偶然立ちよったケイルと歳ごろの娘を連れたアンダーソン夫妻がいた。馴染み客の老婆がやってきたときから、彼らの平穏な日常が徐々に崩れはじめて…??
一方、謎の男マイケルもまた、ある目的のために父子のダイナーにむかって車を飛ばしていた!!
天使と堕天使の壮絶な戦い!!
ガン・アクション満載の宗教をからめたホラー映画です~
…といいましても、これ、あんまり宗教関係ないんですよね。一応そういう設定で、天使とか宗教がらみの問題とかが出てきますけど、これはむずかしいことをほぼ考えなくてよい、単純なアクション・ホラー。
あらすじを聞いた時点で、壮絶な物語になっちゃうのかな? とか、思ってたのですが。これが案外、コンパクトにまとまっちゃってました。でも、なんだかんだいっておもしろかったです。
前述しました謎の男マイケル(ポール・ベタニー)は、じつは堕天使。ですから、背中の傷は、ええっと、そういうことなんですね~。
で、マイケルは地上に落とされてそうそう、銃器店を襲います。じつはマイケル、刺客に追われる身でした。でも、この刺客、具体的に姿が見えるわけではありません。人間の身体を乗っとっちゃって、それで襲ってくるんです。
場所は変わって、荒野のどまんなかに立つダイナーを経営する、ボブ(デニス・クエイド)とジープ(ルーカス・ブラック)父子。母親は数年前に家を出ていて、以来父子の仲はあんまりよくありません。
ウェイトレスのチャーリー(アンドレア・パリキ)は妊娠中、コックのパーシー(チャールズ・S・ダットン)はわりと頼りになるやつ。
ほかに、偶然通りかかったケイル(タイラース・ギブソン)とか、生意気盛りの娘オードリー(ウィラ・ホランド)を連れたアンダーソン夫妻なんかがおりました。そこへ炎天下のなか、歩行器をついた老婆グラディスがやってきます。グラディスも、じつはこの店の常連。彼女は愛想がよくて、ほかの客にも無邪気に話しかけます。チャーリーが注文された料理を持っていくと… そこで突然、グラディスは豹変してしまいます。口汚くチャーリーをののしりはじめちゃうのです。
みなさんもご察しのとおり、なんか、天界の問題であーだこーだ、腐敗しきった人間たちなんか、もういらないんじゃね?! などと、神様の意向によるド派手な戦闘物語になるのですが。その戦闘のほとんどが、このダイナー内で展開されます。偶然そこに居合わせちゃったひとたちが、人類存続の鍵をにぎることになっちゃうと。でも、コンパクトなんですけど、要所要所に楽しませようというシーンがあってよかったです。
わたしはバアさんの壁歩きシーン(← ここ、おもしろいですよ!)からツボにはまりまして、蜘蛛人間とかも楽しかったです。マイケル(じつは大天使ミカエル)は元天使ですから、そうとう強かったりします。でも、数じゃ勝てないし、いくら元天使といっても武器を使用すると(笑)。ついでに、後半からはガブリエル(ケヴィン・デュランド)も登場しちゃって、まあ~、元気な兄弟喧嘩になっちゃいます。
で、マイケルと天使たちは、わざわざこんな辺鄙な場所にきて、いったいなにを争っているのかというと…?
マンガみたいなありえない展開で、ストーリーもよく考えるとボロが出ちゃうんですけど、こういうのもたまにはいいと思います。こんな天使がいたっていいじゃない!
なんですが、結末がある有名作品まんまになっちゃってるのが惜しかったです。どうせなら、もうワンクッション驚きがあってもよかったんじゃないですかね…?
マイケル役のポール・ベタニーもかっこよかったんですけど、それ以上に、ボブ役のデニス・クエイドが存在感がありました。デニス・クエイド、最近いろんな作品に起用されてます。
ガブリエル役のケヴィン・デュランドもよかった。マイケルとガブリエルの愛憎もありまして、このへん、もっと深くしてもよかったですかも!
個人的には楽しめたんですが、こういう映画って、キリスト圏のひとたちが見たらどう思うんでしょうかね? 評価うんぬんのまえに、そっちのほうに目がいっちゃいそうな気がしますが…
端的に結論からいってしまいますと、頭を空っぽにして観れるエンターテイメント! ひと騒がせな天使たちのおちゃめな争い♪
銃をかまえる
大天使ミカエル!
脇役なのに目立っちゃう、
ボブ役のデニス・クエイド。
ウェイトレスの
チャーリー。
オードリーと
ケイル。
ガブリエル様、
降臨!!
Dark Country
(2009)アメリカ
出演…トーマス・ジェーン
ローレン・ジェーマン
ロン・パールマン
監督…トーマス・ジェーン
脚本…タブ・マーフィー
★★★☆
〔ストーリー〕
ある朝ディックが目覚めると、モーテルのベッドの上。隣には見知らぬ金髪の美女が。カジノで遊び、酒を飲んで、盛りあがってそのままひと晩過ごしてしまったらしい。美女はジーナと名乗り、気分も高まったふたりは、勢いで結婚することに。ベガスで結婚式をあげようと車を飛ばす途中、ジーナはエッチな遊びをしかけてくる。ライトを消して走行中に、ディックはひとりの男を轢いてしまい…!!
これ、おもしろかったんですー♪
主演、監督をつとめたトーマス・ジェーンは、なんと「The Mist」(「ミスト」2007)で悲劇パパを演じた方です。最近は、こういうパターンが流行ってるみたいですね。
メル・ギブソンの影響かどうかは知りませんが、役者自ら製作に携わろうという方が増えてきました。それって、ワンマンな監督を避ける意味もあるんでしょうけど、自分でやりたい方向性をわかってるから、いい作品が生まれやすいのかもしれません。
脚本のタブ・マーフィーは、ディズニー映画によく登場してくる方です。で、今回の作品なんですが、これがディズニーの夢の世界とはまっこう逆でして、わたしとしては非常に楽しめました!
主人公のディック、ある朝目覚めると、モーテルのなか。隣のベッドには金髪美女のジーナ(ローレン・ジェーマン)が寝ています。どうやら盛りあがっちゃって、ひと晩そのまま過ごしちゃったようなのですが。
で、ディックもイイ男だし、ジーナもイイ女だしで、よし、ここはいっちょ、結婚しちゃうか! と、気分もノリノリにベガスにむかいます。それから楽しいハネムーンを過ごすはずだったのですが…
車で移動中、なにを思ったのか、ジーナはエッチな気分に。氷で身体中濡らしちゃって、挑発しちゃって、あーん♪ とか、いっちゃって、もう、ディックは運転どころじゃなくなっちまいます。これはまた、わかりやすい悪女ですよね。ディックの男の性もわかりやすいです。
で、いったんライトを消して、暗闇を運転しながら彼女と〇〇していると… つぎにライトを点灯したとき、ひとりの男性が浮かびあがったのでした。でも、ハンドルを切るにはおそすぎたのです…!!
オープニングからシンプルな演出法を使ってまして、むかしなつかしいスリラーなんかを思い出しちゃいました。雷がゴロゴロッと鳴るシーンとか、一直線の道路とか、妙にむかしの映画っぽいんです。懐古趣味があるんですかね?
で、この押さえ気味の演出が男っぽく、同時に色っぽくもあってよかったです。ジーナのビッチぶりも楽しいですよ。「ミスト」のときはひたすら悲惨なパパを演じてましたが、こっちはちょっと滑稽さも入っています。そして、どんどん薄気味悪い方向にストーリーが進んじゃうんですー♪
肝心のストーリーですが、これまた、最近流行っている例のアノ代物。
でも、演出がちょっと個性的だったのにくわえて、わたしはこの系統のお話が大好きなので、こんな高得点になっちゃいました。監督第一作を見るかぎりでは、この方はホラーの方向にいきたいと思っていると考えていいんですかね?
とりあえず、すごくよかったです! 非常に器用な方なんだと思います、次回作もぜひ、この系統でお願いします!!
役者業にくわえて、監督の腕もすごかった!
トーマス・ジェーン。
楽しいハネムーンに
なるはずが…
人を轢いちゃった!!
男を病院に運ぶ
つもりが…
一方、
ジーナは??
(2009)アメリカ
出演…トーマス・ジェーン
ローレン・ジェーマン
ロン・パールマン
監督…トーマス・ジェーン
脚本…タブ・マーフィー
★★★☆
〔ストーリー〕
ある朝ディックが目覚めると、モーテルのベッドの上。隣には見知らぬ金髪の美女が。カジノで遊び、酒を飲んで、盛りあがってそのままひと晩過ごしてしまったらしい。美女はジーナと名乗り、気分も高まったふたりは、勢いで結婚することに。ベガスで結婚式をあげようと車を飛ばす途中、ジーナはエッチな遊びをしかけてくる。ライトを消して走行中に、ディックはひとりの男を轢いてしまい…!!
これ、おもしろかったんですー♪
主演、監督をつとめたトーマス・ジェーンは、なんと「The Mist」(「ミスト」2007)で悲劇パパを演じた方です。最近は、こういうパターンが流行ってるみたいですね。
メル・ギブソンの影響かどうかは知りませんが、役者自ら製作に携わろうという方が増えてきました。それって、ワンマンな監督を避ける意味もあるんでしょうけど、自分でやりたい方向性をわかってるから、いい作品が生まれやすいのかもしれません。
脚本のタブ・マーフィーは、ディズニー映画によく登場してくる方です。で、今回の作品なんですが、これがディズニーの夢の世界とはまっこう逆でして、わたしとしては非常に楽しめました!
主人公のディック、ある朝目覚めると、モーテルのなか。隣のベッドには金髪美女のジーナ(ローレン・ジェーマン)が寝ています。どうやら盛りあがっちゃって、ひと晩そのまま過ごしちゃったようなのですが。
で、ディックもイイ男だし、ジーナもイイ女だしで、よし、ここはいっちょ、結婚しちゃうか! と、気分もノリノリにベガスにむかいます。それから楽しいハネムーンを過ごすはずだったのですが…
車で移動中、なにを思ったのか、ジーナはエッチな気分に。氷で身体中濡らしちゃって、挑発しちゃって、あーん♪ とか、いっちゃって、もう、ディックは運転どころじゃなくなっちまいます。これはまた、わかりやすい悪女ですよね。ディックの男の性もわかりやすいです。
で、いったんライトを消して、暗闇を運転しながら彼女と〇〇していると… つぎにライトを点灯したとき、ひとりの男性が浮かびあがったのでした。でも、ハンドルを切るにはおそすぎたのです…!!
オープニングからシンプルな演出法を使ってまして、むかしなつかしいスリラーなんかを思い出しちゃいました。雷がゴロゴロッと鳴るシーンとか、一直線の道路とか、妙にむかしの映画っぽいんです。懐古趣味があるんですかね?
で、この押さえ気味の演出が男っぽく、同時に色っぽくもあってよかったです。ジーナのビッチぶりも楽しいですよ。「ミスト」のときはひたすら悲惨なパパを演じてましたが、こっちはちょっと滑稽さも入っています。そして、どんどん薄気味悪い方向にストーリーが進んじゃうんですー♪
肝心のストーリーですが、これまた、最近流行っている例のアノ代物。
でも、演出がちょっと個性的だったのにくわえて、わたしはこの系統のお話が大好きなので、こんな高得点になっちゃいました。監督第一作を見るかぎりでは、この方はホラーの方向にいきたいと思っていると考えていいんですかね?
とりあえず、すごくよかったです! 非常に器用な方なんだと思います、次回作もぜひ、この系統でお願いします!!
役者業にくわえて、監督の腕もすごかった!
トーマス・ジェーン。
楽しいハネムーンに
なるはずが…
人を轢いちゃった!!
男を病院に運ぶ
つもりが…
一方、
ジーナは??
Manhattan Baby
(1982)イタリア
出演…クリストファー・コネリー
マーサ・テイラー
ブリキッタ・ボッコリ
監督…ルチオ・フルチ
★★☆
〔ストーリー〕
考古学者のハーカー教授は、妻のエミリー、娘のスーザンを連れてエジプト・カイロで発掘をおこなっていた。ハーカーは現地の案内人から危険だと忠告されたにもかかわらず、最近発見されたというピラミッド内部への潜入をこころみる。そこには蛇の紋章があり、秘密の通路が隠されていた…!!
そのころ、観光を楽しむエミリーとスーザン。エミリーが写真を撮っているあいだに、スーザンは盲目の不気味な老女に接触される。老女は青い石のついたアムレットをスーザンに手渡すのだが…?
どうにか新作が片づいてきましたので、ここらでちらちら、旧作もはさんでいこうかと思います。まずは、フルチの「マンハッタン・ベイビー」~!!
「マンハッタン・ベイビー」 ってぜったい英題かと思ってたんですけど、これが原題だったのですね。わたしこれ、観るのすごーく楽しみにしていました。異国情緒なエジプトの呪い、そんで、ミイラとか出てきちゃったりするのかな~ と、わくわくしておりましたら、方向がちょっとちがいました。ジャンル的にいうと、“邪悪な子供” だと思います。
えーと、まずはくわしいストーリー説明から。
若き考古学者ハーカー(クリストファー・コネリー)は、妻のエミリー(マーサ・テイラー)と娘のスージー(ブリキッタ・ボッコリ)を連れて、カイロで発掘作業をおこなっています。エジプト、ピラミッドというと、死のトラップですよ、ファラオの呪いですよ!! オープニングから、なにかがおこりそうな予感にわくわさせます。ハーカーはピラミッドのなかで秘密の通路を発見! そこに入っていくと… 予想どおり、死の罠が待ちうけていたのでした~。あやうく難をのがれたハーカー、そこで不思議な青い石の光を浴びて気を失ってしまいます。
…そのころ、妻と娘は観光中。エミリーがちょっと目を離した隙に、スーザンは盲目の不気味オバチャンにつかまっちゃいます。フルチといったら、白眼! 白眼といったら、フルチ! このオバチャン、白いコンタクトレンズをはめてまして、セリフはいっさいなし。こわいです。超ビビリます。スーザンに有無いわせず、奇妙なアムレットを渡して消えちゃいます。
最近新作ばっかり観てたので、クラシックってこんなに楽しかったんだなーと、逆に新鮮な気持ちになりました。マカロニ・ホラーのおもしろいところは、音楽がやけにドラマチックなんですよね。なんか、印象的なシーンのたびにジャ・ジャーン!! と、盛りあがって、怪しげなアラビア音楽が流れていたり。
これはもしかして、フルチの隠れた名作なのでは…?? とか、思っちゃいました。思っちゃいました、ということは、そうなんですー、パンチがいまひとつでした…
こういうわけのわからない系(?)ストーリーはもともと好きですし、エジプシャンな不気味マジックもおもしろいんですけど、フルチ監督お得意の嗜虐シーンがほとんどなしなんですよ。そっちのほうを期待されると、あり? と、思っちゃいますかも。
で、話のほうも例によって例のごとく、ちゃんと解決されてません。ですから、それはいったいなんだったの? ねえ、結論は? という以前に、呪いの元凶(モンスターといいますか、ようするにその正体ね)が出てこなかったのが、非常に残念でした。だって、音楽がジャ・ジャ・ジャーン!! と、鳴るたびに、おおっと期待するのですが… 結局肩すかしばっかり。こんなにじれったいフルチ、はじめてかもしれないです!!
監督本人も、これを駄作ときめつけていたようですが、変わり種として見るぶんにはおもしろいです。雰囲気もいいですよ。神秘的で謎めいた要素もたっぷり。前述した “邪悪な子供” とは、もちろんスーザンのことなのですが、あともうひとり、弟のトミー(ジョバンニ・フレッザ)も重要な役割をはたすのであります。
やっぱり、本作に足りないものは勢いですかね?
この作風で、いつもどおりの精力的なゴア度が発揮されていたら、ほんと、傑作になっていたかもしれません。ですが、個人的にはひさしぶりのフルチ、とってもよかったです。
次回のクラシックは、ジェス・フランコの 「フェイスレス」 だっ!!
オープニングのステキなシーンから。
エジプト、ミイラ、ピラミッドとくると、なんかRPGみたいですよね。
ダンジョンに使えそうな遺跡がいっぱい…
スージーはNYに帰ってか
ら、様子がおかしくなり…?
考古学者のパパと、
美人記者のママ。
弟のトミー。
この子かわいくないな~
と思ってたら、フルチ関係
おなじみの子役さんでした。
子守役のジェイミーに迫る
恐怖とは?!?
(1982)イタリア
出演…クリストファー・コネリー
マーサ・テイラー
ブリキッタ・ボッコリ
監督…ルチオ・フルチ
★★☆
〔ストーリー〕
考古学者のハーカー教授は、妻のエミリー、娘のスーザンを連れてエジプト・カイロで発掘をおこなっていた。ハーカーは現地の案内人から危険だと忠告されたにもかかわらず、最近発見されたというピラミッド内部への潜入をこころみる。そこには蛇の紋章があり、秘密の通路が隠されていた…!!
そのころ、観光を楽しむエミリーとスーザン。エミリーが写真を撮っているあいだに、スーザンは盲目の不気味な老女に接触される。老女は青い石のついたアムレットをスーザンに手渡すのだが…?
どうにか新作が片づいてきましたので、ここらでちらちら、旧作もはさんでいこうかと思います。まずは、フルチの「マンハッタン・ベイビー」~!!
「マンハッタン・ベイビー」 ってぜったい英題かと思ってたんですけど、これが原題だったのですね。わたしこれ、観るのすごーく楽しみにしていました。異国情緒なエジプトの呪い、そんで、ミイラとか出てきちゃったりするのかな~ と、わくわくしておりましたら、方向がちょっとちがいました。ジャンル的にいうと、“邪悪な子供” だと思います。
えーと、まずはくわしいストーリー説明から。
若き考古学者ハーカー(クリストファー・コネリー)は、妻のエミリー(マーサ・テイラー)と娘のスージー(ブリキッタ・ボッコリ)を連れて、カイロで発掘作業をおこなっています。エジプト、ピラミッドというと、死のトラップですよ、ファラオの呪いですよ!! オープニングから、なにかがおこりそうな予感にわくわさせます。ハーカーはピラミッドのなかで秘密の通路を発見! そこに入っていくと… 予想どおり、死の罠が待ちうけていたのでした~。あやうく難をのがれたハーカー、そこで不思議な青い石の光を浴びて気を失ってしまいます。
…そのころ、妻と娘は観光中。エミリーがちょっと目を離した隙に、スーザンは盲目の不気味オバチャンにつかまっちゃいます。フルチといったら、白眼! 白眼といったら、フルチ! このオバチャン、白いコンタクトレンズをはめてまして、セリフはいっさいなし。こわいです。超ビビリます。スーザンに有無いわせず、奇妙なアムレットを渡して消えちゃいます。
最近新作ばっかり観てたので、クラシックってこんなに楽しかったんだなーと、逆に新鮮な気持ちになりました。マカロニ・ホラーのおもしろいところは、音楽がやけにドラマチックなんですよね。なんか、印象的なシーンのたびにジャ・ジャーン!! と、盛りあがって、怪しげなアラビア音楽が流れていたり。
これはもしかして、フルチの隠れた名作なのでは…?? とか、思っちゃいました。思っちゃいました、ということは、そうなんですー、パンチがいまひとつでした…
こういうわけのわからない系(?)ストーリーはもともと好きですし、エジプシャンな不気味マジックもおもしろいんですけど、フルチ監督お得意の嗜虐シーンがほとんどなしなんですよ。そっちのほうを期待されると、あり? と、思っちゃいますかも。
で、話のほうも例によって例のごとく、ちゃんと解決されてません。ですから、それはいったいなんだったの? ねえ、結論は? という以前に、呪いの元凶(モンスターといいますか、ようするにその正体ね)が出てこなかったのが、非常に残念でした。だって、音楽がジャ・ジャ・ジャーン!! と、鳴るたびに、おおっと期待するのですが… 結局肩すかしばっかり。こんなにじれったいフルチ、はじめてかもしれないです!!
監督本人も、これを駄作ときめつけていたようですが、変わり種として見るぶんにはおもしろいです。雰囲気もいいですよ。神秘的で謎めいた要素もたっぷり。前述した “邪悪な子供” とは、もちろんスーザンのことなのですが、あともうひとり、弟のトミー(ジョバンニ・フレッザ)も重要な役割をはたすのであります。
やっぱり、本作に足りないものは勢いですかね?
この作風で、いつもどおりの精力的なゴア度が発揮されていたら、ほんと、傑作になっていたかもしれません。ですが、個人的にはひさしぶりのフルチ、とってもよかったです。
次回のクラシックは、ジェス・フランコの 「フェイスレス」 だっ!!
オープニングのステキなシーンから。
エジプト、ミイラ、ピラミッドとくると、なんかRPGみたいですよね。
ダンジョンに使えそうな遺跡がいっぱい…
スージーはNYに帰ってか
ら、様子がおかしくなり…?
考古学者のパパと、
美人記者のママ。
弟のトミー。
この子かわいくないな~
と思ってたら、フルチ関係
おなじみの子役さんでした。
子守役のジェイミーに迫る
恐怖とは?!?
Seventh Moon
(2009)アメリカ
出演…エイミー・スマート
ティム・チョウ
デニス・チャン
監督…エドアルド・サンチェス
★★☆
〔ストーリー〕
メリッサとヨーの新婚カップルは、ユルの実家の中国の田舎へとむかう。そこで親戚たちに祝ってもらうはずだったのだが、乗せてもらったタクシー運転手は車の調子が悪いといって、辺鄙な場所に停められてしまう。そして、そこには満月にかんする不気味な風習があった…!!
あんまり評価が芳しくないので、敬遠していたのですが… これがちゃんとホラーになってました。なんといっても、「ブレア~」の監督さんですからね。ついでに、「Altered」(「地球外生命体捕獲」2006)も変わったホラーでおもしろかった気がします。邦題がまず、いいですよね。「ムーン・オブ・ザ・デッド」。
といいましても、これはゾンビ映画ではなく、なんか、中国の片田舎の風習で、「鬼月」 とかいうのがありまして、満月の晩に村人のなかからひとりだけ生贄が必要だとか、うんぬん~、そんな感じの伝奇ホラー。考えてみれば、この監督さんじたいがマニアックな内容のホラーばかり撮ってる気がします。で、今回は舞台が中国と。
新妻メリッサを演じるのは、エイミー・スマート。かわいいですねー♪ いまいちばん売れている女優さんのひとりなんじゃないでしょうか。親しみやすいタイプの美人さんです。
夫のユル(ティム・チョウ)は中国系のアメリカ人のため、新婚旅行もかねて、彼の実家に帰ろうということになります。そして、そこで乗ったタクシーが運のつき、とんでもない場所に連れこまれてしまいます。
バケモノなんですが、白塗りの前衛的な方たちでして、夜道にこんな方々に出会ったら、確実にチビると思います。あと、わたしはもっとゴアゴアを期待していたんですが、直接描写はあんまりなしでした。登場人物もすくないので、ショックシーンじたいがすくないんですよ。そこがちょっと残念でした。ここでもっとテンションをあげてくれればな~
でも、ストーリーのほうはわりかししっかりしていて、単純なホラーになっていてよかったです。ラスト近くでメリッサが携帯の明かりを頼りに洞窟のなかに入っていくんですが… ここは理屈ぬきにこわかったかも~。わたし、閉所恐怖症なんです。
考えてみたんですけど、この作品があんまりアメリカ人うけしないのは、もしかして、オリエンタルなホラーを期待してしまったからじゃないですかね?
でも、日本人からすると、こういう追いつ追われつのホラーは楽しいです。ついでに、もうすこしゴア度、ショック度をアップしてくれれば、もっとマニアも食いつくと思います。サンチェス監督、がんばれ!!
メリッサ役のエイミー・
スマート。
村人たちはこわがって、
ドアをあけてくれません。
たどりついた屋敷からは、
不気味な祈祷が聞こえて
きて…??
ウガーッ!!!
(2009)アメリカ
出演…エイミー・スマート
ティム・チョウ
デニス・チャン
監督…エドアルド・サンチェス
★★☆
〔ストーリー〕
メリッサとヨーの新婚カップルは、ユルの実家の中国の田舎へとむかう。そこで親戚たちに祝ってもらうはずだったのだが、乗せてもらったタクシー運転手は車の調子が悪いといって、辺鄙な場所に停められてしまう。そして、そこには満月にかんする不気味な風習があった…!!
あんまり評価が芳しくないので、敬遠していたのですが… これがちゃんとホラーになってました。なんといっても、「ブレア~」の監督さんですからね。ついでに、「Altered」(「地球外生命体捕獲」2006)も変わったホラーでおもしろかった気がします。邦題がまず、いいですよね。「ムーン・オブ・ザ・デッド」。
といいましても、これはゾンビ映画ではなく、なんか、中国の片田舎の風習で、「鬼月」 とかいうのがありまして、満月の晩に村人のなかからひとりだけ生贄が必要だとか、うんぬん~、そんな感じの伝奇ホラー。考えてみれば、この監督さんじたいがマニアックな内容のホラーばかり撮ってる気がします。で、今回は舞台が中国と。
新妻メリッサを演じるのは、エイミー・スマート。かわいいですねー♪ いまいちばん売れている女優さんのひとりなんじゃないでしょうか。親しみやすいタイプの美人さんです。
夫のユル(ティム・チョウ)は中国系のアメリカ人のため、新婚旅行もかねて、彼の実家に帰ろうということになります。そして、そこで乗ったタクシーが運のつき、とんでもない場所に連れこまれてしまいます。
バケモノなんですが、白塗りの前衛的な方たちでして、夜道にこんな方々に出会ったら、確実にチビると思います。あと、わたしはもっとゴアゴアを期待していたんですが、直接描写はあんまりなしでした。登場人物もすくないので、ショックシーンじたいがすくないんですよ。そこがちょっと残念でした。ここでもっとテンションをあげてくれればな~
でも、ストーリーのほうはわりかししっかりしていて、単純なホラーになっていてよかったです。ラスト近くでメリッサが携帯の明かりを頼りに洞窟のなかに入っていくんですが… ここは理屈ぬきにこわかったかも~。わたし、閉所恐怖症なんです。
考えてみたんですけど、この作品があんまりアメリカ人うけしないのは、もしかして、オリエンタルなホラーを期待してしまったからじゃないですかね?
でも、日本人からすると、こういう追いつ追われつのホラーは楽しいです。ついでに、もうすこしゴア度、ショック度をアップしてくれれば、もっとマニアも食いつくと思います。サンチェス監督、がんばれ!!
メリッサ役のエイミー・
スマート。
村人たちはこわがって、
ドアをあけてくれません。
たどりついた屋敷からは、
不気味な祈祷が聞こえて
きて…??
ウガーッ!!!
Infestation
(2009)アメリカ
出演…クリス・マークェット
ブルック・ネヴィン
E・クインシー・スローン
監督…カイル・ランキン
★★☆
〔ストーリー〕
ある朝オフィスに出社したクーパー、上司のモーリーンに勤務態度を注意されていると、突然耳をおおう高音が発生! そのまま気を失ってしまう。そして、目が覚めてみると… クーパーは蜘蛛の巣のような白い繭におおわれ、オフィス中には巨大な昆虫が歩きまわっていた…!!
巨大バグが大発生!!
ゆるさかげんがほんわか楽しい、昆虫パニック映画です~。邦題では、「ビッグ・バグズ・パニック」ですね。
カイル・ランキン監督は役者としても活躍されている方でして、本作で注目度アップになったようです。テンポのいいコメディ・ホラーということなんですが、ええと、「Black Seep」(2007)のような手作り感が愛らしいんです。
主人公のクーパー(クリス・マークェット)はさえない会社員。上司のモーリーン(デボラ・ゲフナー)に呼び出しをくらっていると… 急に耳をおおいたくなる音、といいますか、音波? のようなものに襲われちゃいます。そして、数時間後… 目が覚めてみると、繭のようなものにおおわれているじゃあーりませんか!クーパーだけじゃなく、同僚たちも全員繭人間になっちゃってます。そして、オフィスには巨大な黒い甲虫が歩きまわっていたのでした…!!
簡単にいってしまいますと、「The Mist」(「ミスト」2008)を可能なかぎりゆるく、ハッピーにした感じです。昆虫が一種類しか出てこないんですけど、この昆虫、見るからに作りもの感があって動きも楽しい。
クーパーはモーリーンを助けだし、彼女の娘のサラ(ブルック・ネヴィン)が表の道路にいるというので、助けにむかいます。そこで彼らが見たものは…?
この後の展開は、クーパーとサラ、同僚たち、清掃員のアルバート(ウェスリー・トンプソン)、ヒューゴ(E・クインシー・スローン)父子たちでなんとか脱出を図ろうとするのですが… トレイラーにもありましたけど、半分虫人間(で、ゾンビ!)なんかも登場したりして、サービス精神たっぷり。思ったんですけど、いくら巨大バグがいようと、繭人間たちをいちいち助けていったら、数で余裕で勝てるんでないの? というのは、たぶんわたしの気のせいですかね… ええ、気のせいです!!
後半、クーパーのパパ(レイ・ワイズ)の軍事マニアが出てきて、またまた楽しい展開になります。ラストがちょっと謎なんですけど~、こんな映画ですから、たいして意味はないと思います。
クーパーのとぼけっぷりもいいし、サラ役のブルック・ネヴィンもかわいい。これはだれが観ても楽しいコメディ・ホラーだと思いまーす♪
頼りない主人公、クーパー!
ヒロインはかわいいサラ♪
目覚めると、なんか
巨大な繭におおわれ
ちゃってました!
軍事マニアのパパ。
なぜかノリノリな展開に?
なんだかすごいものにたどりついてしまいましたが~
(2009)アメリカ
出演…クリス・マークェット
ブルック・ネヴィン
E・クインシー・スローン
監督…カイル・ランキン
★★☆
〔ストーリー〕
ある朝オフィスに出社したクーパー、上司のモーリーンに勤務態度を注意されていると、突然耳をおおう高音が発生! そのまま気を失ってしまう。そして、目が覚めてみると… クーパーは蜘蛛の巣のような白い繭におおわれ、オフィス中には巨大な昆虫が歩きまわっていた…!!
巨大バグが大発生!!
ゆるさかげんがほんわか楽しい、昆虫パニック映画です~。邦題では、「ビッグ・バグズ・パニック」ですね。
カイル・ランキン監督は役者としても活躍されている方でして、本作で注目度アップになったようです。テンポのいいコメディ・ホラーということなんですが、ええと、「Black Seep」(2007)のような手作り感が愛らしいんです。
主人公のクーパー(クリス・マークェット)はさえない会社員。上司のモーリーン(デボラ・ゲフナー)に呼び出しをくらっていると… 急に耳をおおいたくなる音、といいますか、音波? のようなものに襲われちゃいます。そして、数時間後… 目が覚めてみると、繭のようなものにおおわれているじゃあーりませんか!クーパーだけじゃなく、同僚たちも全員繭人間になっちゃってます。そして、オフィスには巨大な黒い甲虫が歩きまわっていたのでした…!!
簡単にいってしまいますと、「The Mist」(「ミスト」2008)を可能なかぎりゆるく、ハッピーにした感じです。昆虫が一種類しか出てこないんですけど、この昆虫、見るからに作りもの感があって動きも楽しい。
クーパーはモーリーンを助けだし、彼女の娘のサラ(ブルック・ネヴィン)が表の道路にいるというので、助けにむかいます。そこで彼らが見たものは…?
この後の展開は、クーパーとサラ、同僚たち、清掃員のアルバート(ウェスリー・トンプソン)、ヒューゴ(E・クインシー・スローン)父子たちでなんとか脱出を図ろうとするのですが… トレイラーにもありましたけど、半分虫人間(で、ゾンビ!)なんかも登場したりして、サービス精神たっぷり。思ったんですけど、いくら巨大バグがいようと、繭人間たちをいちいち助けていったら、数で余裕で勝てるんでないの? というのは、たぶんわたしの気のせいですかね… ええ、気のせいです!!
後半、クーパーのパパ(レイ・ワイズ)の軍事マニアが出てきて、またまた楽しい展開になります。ラストがちょっと謎なんですけど~、こんな映画ですから、たいして意味はないと思います。
クーパーのとぼけっぷりもいいし、サラ役のブルック・ネヴィンもかわいい。これはだれが観ても楽しいコメディ・ホラーだと思いまーす♪
頼りない主人公、クーパー!
ヒロインはかわいいサラ♪
目覚めると、なんか
巨大な繭におおわれ
ちゃってました!
軍事マニアのパパ。
なぜかノリノリな展開に?
なんだかすごいものにたどりついてしまいましたが~
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女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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