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個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、 小説のレビューなどをポツポツと…
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   Stag Night



(2008)アメリカ
出演…キップ・パルドュー
ヴァネッサ・ショウ
ブレッキン・マイヤー
監督…ピーター・A・ドウリング
★★★


〔ストーリー〕
 クラブからの帰り道。マイクは友人のトニー、カール、ジョーといっしょに、最終の地下鉄に飛びこむ。偶然居合わせたのは、クラブで見かけたクレアとブライタのふたり組。ジョーとクレアはいい雰囲気になり、トニーもブライタいちょっかいを出そうとする。読書を中断されたブライタは怒り、痴漢撃退スプレーを噴射するトラブルに。あわてて仲裁しようとして、ちょうど列車が赤信号で使われなくなった駅に停まった。頭を冷やすためにおりたところ、列車は5人を残して走り去ってしまう。途方に暮れた彼らは、つぎの駅まで歩こうと線路づたいに進むのだが…


 これはイイ!!
ホラー黄金期の80年代テイストなノリが楽しい、厳密にはスリラーでいいのでしょうか。さほど期待しないで観たぶん、新鮮な驚きなどがあっておもしろかったです。

 まずですね、アイデアがよいのですよ。
 NYの地下鉄なんて、たぶん使われなくなった廃線やトンネル、地下道や下水道なんてのがたくさんあるんだと思います。じっさいに東京の地下も、迷路になっていたりして。その巨大な地下迷路に、世間の法則も常識も逃れて、おっかなーいひとたちがひそんでいたら…!! そんな、事実どこかにありそうなお話のホラー・スリラー。この監督さんはなかなかよかったので、チェックしといてもいいかもしれません。

 物語は、マイク(キップ・パルドュー)が友人のトニー(ブレッキン・マイヤー)、カール(スコット・アドキンス)、ジョー(カール・ゲアリー)と最終の地下鉄に飛びこむところからはじまります。その列車には偶然、さっきまでおなじクラブにいたクレア(レイチェル・オリヴァ)とブライタ(ヴァネッサ・ショウ)の美女ふたり。

 男どもは当然盛りあがって、クレアたちに話しかけます。クレアはジョーと意気投合した様子。いっぽうブライタは、しつこくからかうトニーにブチ切れしてしまい、痴漢撃退スプレーを噴射しちゃいます。(←わたしもこれ、ほしいよう!)

 仰天したマイクたち、あわてて仲裁に入る、といいますか、トニーを助けに入ります。そこで偶然列車が赤信号で停まり、いまでは使われなくなった駅が目の前に。思わず外に飛びだすブライタ。つづいてクレア、マイクたちも列車を降りてしまいます。すこし外の空気を吸って、頭を冷やすだけだったのに… 車掌は彼らに気づかずドアをしめてしまい、そのまま発進してしまいます。

 古い駅に取り残されてしまった5人。仕方なくふたつのグループにわかれて、マイクとブライタたちはつぎの駅を目指して歩きはじめるのですが…

 ここで、地下に住みついたバケモンのような浮浪者たちに襲われちゃうという、なかなかリアルな設定です。この浮浪者グループ、見た目はそんなにこわくありません。汚い格好に長髪で、「ガオー!!」って襲いかかってくるだけ。で、なにがそんなにこわいのかというと?被害者の視点のキッチリぶれない姿勢が、たまらなくスリルを生みだすんですねー。

 地下鉄という場所を利用して、一風変わった切り株もあったりして、その方面もたいへん満足できる内容となっています。浮浪者グループの武器もいろいろあって楽しいですよ。あんまり書くとなんですけど、わたしは最初の犠牲者が死んじゃった… と思ったら、まだ生きてた!ってシーンで、ガツンときちゃいました。このとき、彼の正面には物陰に隠れた仲間たちがいるんですよ。で、完全に目があっちゃう… う~ひ~、こういうリアルさが、わたしは大好きなんです! この監督さん、かなりセンスがあると見ました!!

 登場人物たちも、最初は垢抜けないのですが、物語が進むにつれて個性を発揮していきます。というよりも、見せ場を与えられて大活躍していきます! ベタなノリなんですけどね。ベタベタな演出も大好き! だから、感情移入もしやすく、キャラが死んじゃうたびにどひ~っとなっちゃいます。

 で、これだけおもしろいのに、なぜか世間一般的な評価は低かったり? その理由もなんとなくわかっちゃったり。画面が暗すぎることにくわえて、へんにカメラがブレまくってるんですよ。そこへ、やたらとコマの早いシーンがきたりすると、も~う、なにがなにがなんだかなんだか!!
 
 惜しいな~、非常ーーっに惜しい!

 ですが、じゅうぶんハラハラドキドキできる快作です。オススメ!!
『オフスプリング』の映画化作品なんかより、こっちのほうがずーっとこわくてスリル満点だったりして!









主人公のマイク。
ん?
人の気配がする…?







カールとブライタ。
カールはじつは、
すごくいいやつ。





トニー。
いいかげんそうに
見えて、
トニーもじつは、
めちゃいいやつ!!






すぐそこに光が
見えるのに…
だれも気づいて
くれない~!!





そこのころ、
クレアとジョーは…
暖なんかとってる
場合じゃないですよ!!







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   Survival of the Dead



(2009)アメリカ/カナダ
出演…アラン・ヴァン・スプラング
デヴォン・ボスティック
ウェイン・ロブソン
監督…ジョージ・A・ロメロ
★★★☆


〔ストーリー〕
死者が歩きはじめて、8日後。北アメリカの海岸沿いの小さな島で、住人たちは生きるための戦いをくりひろげていた。おなじころ、軍人のクロケットは3人の部下と、偶然出会ったティーンエイジャーの少年をしたがえて、汚染されていない地域を探していた。陸路を断たれた孤島なら希望があるのではないかと、孤島にむかうために桟橋を目指すが… そこには、島を追いだされたオフリンをはじめとするグループが篭城していた…


つい最近、息子さんの作品を観たばっかりなんですけど、今度はお父ちゃんの逆襲~!!
上記のポスターの時点では、まだタイトルが決まっていなかったようですね。

さーて、ロメロですよ、ロメロ。かなり頑固に、意固地に、ゾンビ映画を撮りつづけていますよね。やはりロメロでゾンビとくると、ウケがいいんでしょうね。今回はまた、すごーく評価に悩む内容でした! で、おもしろいか、おもしろくないかと訊かれれば、一応おもしろかったんです。地味にね。

「Diary of the Dead」「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」2007)ほど話題を集めるとは思えないんですが、最近のホラー映画とくらべると、スピード感も、ショッキングさもないんですが… ゾンビシリーズとしては、ちょっとずつ進化しているんでしょうか。今回は「ダイアリー」のようなリアリティ追求はやめて、じっくりドラマに専念しています。それでおもしろいのが、ロメロはこういうほうが、ゾンビとしてのリアリティが強いようです。

クロケット(アラン・ヴァン・スプラング)はケニー、シスコ、サリーの3人を部下を連れて、ゾンビ戦線を続行中。途中でティーンエイジャーの少年(デヴォン・ボスティック)と出会い、かわいそうなので拾っていくことにします。彼らが目指すのは、北アメリカの海岸沿いに位置する小さな島。島ならゾンビがすくないんじゃないか、この考え、ゾンビ映画のお約束です。そこで船を使おうと、桟橋にむかうのですが…

桟橋の小屋には、島を追いだされたばかりのオフリン(ウェイン・ロブソン)をはじめとする、田舎モンの元気なオッサングループがおりました。オッサンたちはやる気まんまん、クロケットたちを元気に狙撃しはじめます。

今回のテーマはずばり、人間の愚かしさと矮小さ!! かな? ゾンビ現象にくらべたら、こういう人間の浅ましさとアホらしさって、ほんと、どーでもいいことばっかです。こんな究極の事態に直面しながら、なぜ争う?? 不思議でなりませんが、これが人間の本性なんでしょうね。で、オフリンじいさんがまた元気で、小憎らしくって、主役はクロケットなのか? オフリンなのか? いちばんキャラ発揮していたかもしれません。

さてさて、こうしたいろんな障害を乗り越えて、クロケットたちは無事島にたどりつくことができるのでしょうか…??

さっきも書きましたけど、あくまで人間ドラマ重視の内容なので、ドキドキハラハラの追いかけっこなどありません。ちょーっと大人むけの内容ですかね? 地味という意味でです。でも、ときどきニヤリとさせるジョークもはさんできて、キャラもそれぞれ立ってておもしろかったです。好きなキャラクターがいつ死んじゃうんじゃないかと、地味にドキドキしたりしてね。わたしは、「あっ、釣れた!」「また釣れた!」ってシーンがおもしろかったです。

巨匠の名前を前にして、どうしてもバッサリ評価ができないわたくし… 皮肉もきいてるし、ストーリーもちゃんと意味があっておもしろいんですけど、最近のホラーがリアルすぎるのか? 刺激が強すぎるのか?

じっくり楽しむドラマということにしておきましょうかね、うーん…
でも、「ダイアリー」とどっちが好みかと訊かれると、わたしはこちらのほうが好きですねー











ゾンビ相手に、
余裕綽々のオフリン。









あーっ!!
食われちゃった…






こういうの、はじめて
かもしれないです。
美形ゾンビ!









リーダーのクロケット。
カッコイイ!!







サリーもなかなか見ごたえがあります。
勇ましい女兵士。











ロメロ監督が好きそうな男の子ですよね。
デヴォン・ボスティック。







   The Final



(2010)アメリカ
出演…マーク・ドナト
リンゼイ・セイデル
ジャスティン・アーノルド
監督…ジョーイ・スチュワート
★★★

〔ストーリー〕
 高校を卒業間近のエミリーは、友人がいなくていじめられっこ。いつもカーティスやブリジットらにからかわれていた。おなじように、デーンやアンディらおとなしい少年たちも、ブラッドリーをはじめとする人気者にいじめられていた。
 エミリーたち排他されるメンバーはつるみあい、いじめっこグループに復讐する計画を練る。チャンスは卒業パーティーをかねた仮装パーティーで、だれにも邪魔されずに報復をするのだ…!!


 今回の〈アフターダーク〉のなかで、いちばん観たかったのがこれ!
ちょ~っとばかし想像していたのとちがったんですけど、わりかしおもしろかったです。

 監督さんのジョーイ・スチュワートは、いろんなインデペンデス系映画にかかわってきた方らしいです。で、今回がやっとデビュー作。ほかのラインナップ作品とくらべると、元気があるほうなんですかね?

 エミリー(リンゼイ・セイデル)は地味ないじめられっこ。毎日のように、同級生のカーティスやブリジット、へザーの3人組にいじめられています。おなじように、やっぱり地味めでおとなしい、アンディ(トラヴィス・テッドフォード)やデーン(マーク・ドナト)や、彼の仲間たち。仲間といっても、いじめられっこ同士で自然とグループ形成するようになった、そんな感じです。彼らをいじめてるのは、カーティスたちとも仲のいい、乱暴者のフットボールのヒーロー、ブラッドリー(ジャスティン・アーノルド)。

 もうすぐ卒業間近なのですが、エミリーたちには夢も希望もない。いじめも一応、その原因になってるのですが、そもそも彼ら自身にそれぞれ問題があるようですね~…
 家庭内にいざこざがあったり、コミュニケーションがうまくいかなかったりと、どんどん悲観的になっちゃう。んで、ついに我慢の限界まできたとき! いじめっこたちに、キッツーいお仕置きをしてやろうと決意するのです。

 このお仕置きなんですが、こっちの痛みを思い知らせてやる、いままでの報復をしてやる! という意味なので、けして殺したりはしません。ただ、今後の彼らの人生でとりかえしのつかない、かなりえげつない復讐法になっております。

 高校生の閉塞感とか、自己実存できない欲求不満とか、ちょっとうまい具合に描かれてるんですけど、これははっきり好き嫌いがわかれそうな映画でしょうか~

 だって、復讐リーダーとなるデーンに、「ああ、たしかにおれはモンスター。でも、おまえらがつくったんだよ」といわせるところなんか、イマドキの犯罪者ぽいんですもん。自己中すぎるし。で、とりかえしのつかないことに至る経緯として、ほんとにそんなひどい苦痛を味わってきたのか? このあたりにも、中途半端に疑問が残ります。たまにちがった方向にもいっちゃうし。かといって、ユーモアもないんですよー。わたしはもうすこし、肩の力をぬける部分があってもいいかなと思いましたけど…

 前半は低脳ないじめっこたちにムカ入って、後半から犯罪者に変貌したいじめられっこたちに共感もできず… うーん、といっても、そんなに緊張感もないし、殺伐とした暴力性もない。これ、いったいどういう感じで観たらいいんだろう? とか、ずいぶん悩んじゃいましたよ。

 ですが、高校生たちがいっぱい出てきて、残酷なシーンもたくさんあるので、それなりになかなかおもしろいです。こういうのが許容範囲に入るかどうかで、作品の評価も決まると思います。
 なんだか感触的にもよくわかんなかったのでー、いまのところ保留にしといて、監督さんの真価が決まるのは、2作目以降からになりますかね??














笑ってられるのもいまのうちー!!生意気ないじめっこ軍団。









ガスマスクをかぶった
デーン。







エミリーは復讐の
機会をうかがい…








あ~らら、
痛そうですねー、
これはかわいそう!!









さ~て、
どんなふうに
お仕置きしよっかな、
フン、フン…







   Daybreakers



(2009)オーストラリア/アメリカ
出演…イーサン・ホーク
ウィレム・デフォー
サム・ニール
監督…マイケル・スピエリッグ
ピーター・スピエリッグ
★★★★

〔ストーリー〕
 近未来(…といっても、それほど未来じゃない!)の世界、人類は謎の病原体に冒されて、地球上の全人工のおよそ95パーセントが吸血鬼になってしまうという、異常事態が発生する。しかし、知性になんら変化があるわけでもなく、彼らは昼夜逆転の生活を送り、人類は血液を供給するために飼育されるエサとなる。その血液管理会社〈サブウェイ〉の研究員として働く、エドワード。彼は人類を家畜のように扱うことに心を痛め、人工血液の開発に力をそそいでいた… そんなある晩、帰り道に車の衝突事故を起こしてしまう。相手の車に乗っていたのはなんと、人間だった…!!


 このポスターをはじめて見たとき、まさか吸血鬼映画だとは思いませんでした。
 それ以上にびっくりしちゃったのは、監督のマイケル、ピーター・スピエリッグ兄弟、な、な、ななんと「Undead」「アンデッド」2003)を撮ったご兄弟だったんですねー!!

 いや~~、この出世ぶりにはわたしもほんと、驚きでした。「アンデッド」は、その個性的なストーリー展開、キャラのアクの強さで、ゾンビファンにもかなりの話題を集めました。わたしは、ゾンビよりもヒロインの顔がこわかった! という印象があります。
 で、「アンデッド」のときもそうだったんですけど、こちらもしっかりSFホラーとなっています。出演陣も豪華すぎて、これまたびっくり。

 近未来のアメリカ、人類は謎の病原体が介した病気で、地球上の約95パーセントがヴァンパイアになってしまうという、超異常事態に直面してしまいます。
 ですが、いくらヴァンパイアといっても、食生活と生活形態が変化したくらいで、それまでの暮らしとなんら変わりはなし。ようするに、夜に活動するようになったということです。で、駅には〈キオスク〉みたいに、“血液バー” が並んでいます。そこでちょっと、仕事の前に一杯ひっかけて~、なんて生活をしているわけです。

 世界中に血液を供給する巨大会社〈サブウェイ〉の社長はサム・ニール。そこで研究員として働くエドワード(イーサン・ホーク)は、ひとり心を痛めていました。どうにか人類と共存する方法はないものか? なにしろ、ヴァンパイアのほうが圧倒的に数が多いので、人類が滅亡してしまうのは目に見えています。それはヴァンパイアにとっても致命的な問題です。

 ある晩、考えごとをしていたエドワード、車の事故を起こしてしまいます。相手の車に乗っていたのはなんと、オードリー(クラウディア・カーヴァン)をはじめとする人間グループでした。そうなのです、人間たちも、ヴァンパイアにつかまらないように、ひっそりと隠れ住んでいたりもするのです。それとはべつに、ヴァンパイアでも、人間でもない、完全に “バケモノ” になってしまった連中もまた、地下に隠れひそんでいるのですが…

 エドワードは人道的ヴァンパイアなので、オードリーたちを助けてあげます。そして数日後、オードリーのほうからエドワードに接触があるのですが…

 マシスンの 『地球最後の男』 が、「では、ノーマルとアブノーマルの境界はなんなのか?」というのをテーマにしていたのにくらべて、こちらはさらに半歩踏みこんで、「ノーマルとアブノーマルの境界が消えたとき、ひとはどこまでノーマルでいたいと思うのか?」という内容になっています。

 前半、会話のシーンばっかりなんですけど、イーサン・ホークの魅力だけでじゅうぶんひっぱれます。そこに、人間グループのリーダーのデフォー様がくわわって、画面がステキすぎる 状態になってきたころ、ストーリーも徐々に加速。ラストの超展開がとにかくおもしろかった。わたくし、こういう使い古されたストーリーで、斬新な部分を発見してしまいますと、ものすごーくうれしくなってしまうのです!!!

 これは、ここ最近観たヴァンパイアものの映画のなかでは、ダントツの目新しさがありますね~。
やっぱりハリウッドとはちがう方向から作ったほうが、内容も変わったものになって楽しいんでしょうかね…?

 舞台がほとんど夜ですから、それにあわせた近未来的な雰囲気もカッコよかったです。イーサン・ホークはイケメンすぎるし、デフォー様はすてきだし、ああ、それにしても、デフォー様!! 最後においしいところをガッチョリもっていってしまいます。これはデフォー様のアタリ役映画でもあるようです。

 あと、エドワードの弟のフランキー役に、マイケル・ドーマン。どこかで聞いたことあるなと思っていたら、C・スミスの「Triangle」「トライアングル」2009)に出ていた方でした。役者さんて、こんなに歳が変わっちゃうのがまたスゴイです。こちらのドーマン、ちゃんと少年ぽい青年になっちゃっています。

 いちばんのポイントは、ヴァンパイアを “未知なる病原体” ととらえたところにあると思います。このご兄弟は、もともとこうしたサイファイものが好きなのでしょう。もしかしたら、続編が作られる可能性もありますけど… でも、個人的には新しいのがいいな!

 はあ、それにしても、イーサン・ホークとデフォー様がステキすぎた。キャスティングで女性ファンを集めそうですが、ちゃんと切り株も入ってる優秀映画です!











吸血鬼のエドワードは、
〈サブウェイ〉の研究員。








ある晩、人間と
接触事故を起こして
しまいます!









人類存続の鍵を握るのは、
もちろんデフォー様!!








血液会社〈サブウェイ〉の
代表、サム・ニール。








こんなバケモノも
出てきます!!







   Jennifer's Body



(2009)アメリカ
出演…ミーガン・フォックス
アマンダ・セイフライド
ジョニー・サイモンズ
監督…カリン・クサマ
★★★


〔ストーリー〕
 チアリーダーの花形ジェニファーと、地味めな女の子ニーディは幼なじみの親友同士。ある晩、ジェニファーごひいきのバンドがやってくるというので、ふたりでバーに出かけることに。ジェニファーはバンドメンバーに夢中、しかし、ショーの途中で火事が発生して、大惨事となってしまう。あわやというところで脱出したジェニファーとニーディ、そこへバンドのボーカルがあらわれた。ニーディが止めるのも聞かず、ジェニファーは彼らのワゴンに乗りこんでしまうが…
 

 おもしろいと評判なので、やっと観てみました~
 わたしはコメディかと思ってたんですが、かなりしっかりした作りの青春ホラーになっていました。ジェニファー役のミーガン・フォックスのチラ・ヌードが話題を集めているようです。あと、ニーディ役のアマンダもかわいいです。

 もうすでに、いろんな方がすぐれたレビューを書いてらっしゃるので、いまさらわたしが書くこともないんですが…
 監督は、「ガールファイト」(2000)「イーオン・フラックス」(2005)のカリン・クサマ。キャピキャピしてるかと思わせて、女子力を前面に押しだした楽しいホラー作品でした。わたしはもっと、笑える要素だらけなのかなと勝手に思ってたんですけど、意外や意外、ちゃんとまじめな作りでした。一応、ストーリーっぽいのを書いときますか。

 ジェニファー(ミーガン・フォックス)はチアリーダーの花形で、美人女子高生。そんな彼女と幼少期から親友なのは、地味めなメガネっ娘のニーディ(アマンダ・セイフライド)。とはいっても、ニーディだってじゅうぶん美人です。物語の最後のほうで、メガネをとってきれいにお化粧すると… あらっ、かーわいい ということで、ふたりの美人女子高生が出てくる青春ホラーでーす。

 ジェニファーは、まだメジャーデビューする直前のとあるバンド(← 名前をおぼえる気がまるでなし!)に夢中、彼らが町はずれのバーに巡業にやってくるというので、喜びいさんで二ーディと出かけます。このバンド、物語の重要なキーとなるのですが、美人のジェニファーが夢中になるほど魅力的でも、かっこよくもなく、百パーセントしらけることうけあい!!
 
 …なんつてね。でも、ほんとにダサダサすぎてガッカリなんですよ~。(あれっ、ジェニファーたしか、ベッドの上にフォール・アウト・ボーイのポスター貼ってたよね?)
 なので、なんでこんなイモバンドに人気があるの? ねえ、なんなの? 田舎なの? 娯楽すくないの?… などと、つっこみを入れまくりで鑑賞しましょう。細かいことはいいんです!

 ところがこのバー、ショーの途中で火事になってしまいます。お約束のどっかーん連発、ニーディは機転を働かせて、ジェニファーを連れて外に逃げるのですが… そこに待っていたのは、イモバンドのボーカル。ニーディが「あぶないよ!」と忠告するにもかかわらず、ジェニファーは彼らのワゴンに乗っていずこへ消えてしまいます。

 ジェニファーのその後が気になるニーディ。ボーイフレンドのチップ(ジョニー・サイモンズ)と電話で話していると… なにやら物音が? こわごわニーディが様子を見にいってみると、なんとそこには、血だらけになったジェニファーがいましたっ!!

 監督さんが華々しい経歴の持ち主なだけに、ストーリーはじつにそつなく、コメディ・ホラーかと見せかけて、女子の友情や青春の痛みを問うといった熟練した手さばきです。ミーガン・フォックスの見えそうで見えないヌードシーンも、サービス精神たっぷりメガネっ娘に萌えるのもよし、穢れを知らない男子たちに萌えるのもよし。

 確実におもしろい作品なので、だれが観ても楽しめる映画かと思います。ホラー初心者にもオススメ。
わたしは個人的には、ラストでもっと皮肉をきかせてほしかったですね。「これでセレブリティの仲間入りをはたしました…」みたいな~(笑)













美人女子高生、
ジェニファー。











そういうニーディも、
じゅうぶん美人すぐる。








ふたりはむかりからの
大の仲良し
しぶしぶジェニファーの
誘いをうけて出かけると…








サービスショット!!
これは話題になりますよね~。















この後、ジェ二ファーはどんどんえらいこっちゃになってしまいます!







   Staunton Hill



(2009)アメリカ
出演…クリスティン・コッペン
キャシー・ラムキン
チャーリー・ボッディン
監督…G・キャメロン・ロメロ
★★☆


〔ストーリー〕
 60年代のヴァージニア。ヒッチハイクで旅する男女5人は、クウィンティンという気のいい男と知りあい、車に乗せてもらうことに。しかし、途中で車が故障、仕方なく歩きだした彼らは、ストーントン農場に到着する。大きな農家の隣には納屋があり、家主と話をつけてきたというクウィンティンの勧めで、今夜はそこで夜を明かすことにする。翌朝、彼らが目を覚ましてみると…


 監督はなんと、あのロメロ監督の息子さん!!
「ストーントン・ヒル」です~

 わたしはまったく知らなかったのですが、キャメロン監督、これで3作目だったのですね。あのロメロ監督の息子さんと聞いたら、観ないわけにはいかないじゃないですか。
 それでですね、これがまた~、偉大なお父上の影響よりも、トビー・フーパーの影響をうけまくった映画になっちゃってます。

 物語もよくあるものでして、60年代のアメリカで、若い男女がヒッチハイクで旅をする。運悪く泊まっちゃったところが、悪魔のような一家だった!! という、お話。
 父上が偉大だと、息子さんはどうしてもプレッシャーをうけてしまうようです。で、評価のほうはさんざんになっちゃってるのですが、思ったほど悪くもなく、ストーリーとしてきちんとまとまっています。まとまりすぎちゃって、やや印象が薄くなっちゃったという感も否めないんですが。

 えーと、ジョーダン(クリスティン・コッペン)は恋人のコール、友人たちのライナ、トリッシュ、ブーンたちとヒッチハイクで旅行中。途中で、クウィンティン(チャーリー・ボッディン)という親切な男性に拾われるのですが… 彼の車は途中で故障してしまいます。仕方なく、歩きだす6人。すると広大な農場と農家が見えてきます。ここでひと晩休めると、彼らはひと安心するのですが…

 まず、ストーリーに新味なところはまったくなく、フーパーの影響がところどころで散見できます。若者たちが農家にたどりつくまでのくだりが、まさしく「テキチェン」。これは笑ったらいいのかな~、まあ、わたしはかわいらしいなと思いましたけど。

 殺人一家もまた、「テキチェン」シリーズのティー・レディ(キャシー・ラムキン)をもってきて、ほかに彼女のやや池沼ぎみの息子とか、電動車椅子のバアさんとか。ショックシーンの演出もやっぱりフーパーっぽいです。

 前半なんの事件もなくて、だんだん眠くなってきちゃうんですけど、後半からのゴア描写は鬼のようにキツくなります。さすがロメロの息子さん! なんですが、鬼のようにキツくても、あんまり被害者に焦点をあててないんですよー。それで、全体的にまとまりはあるものの、インパクトが弱い… かな?

 たぶん、わざとこんなふうに撮ったんだと思うんですけど、(…けだるい日常の空気とか、アメリカの片田舎でひそかに起こる惨劇とかね)、そんな雰囲気を出したかったんだと思うんですけど、そのぶん監督の個性は薄れちゃってます。でも、酷評されるほど悪くもない出来なんですよ。

 偉大な父君の枷はかなり重いんでしょう、でも、これをはねのけないことには、“有名人の息子” というレッテルからは逃れられないのです! キャメロン監督、負けるな!!












なにも知らない若者たちは、農場に泊まってさっそくトラブルに。







クウィンティン役の
C・ボッディン。






ジョーダンと
ティー・レディ…
じゃなかった、
農場のおかみさん。








たすけてぇー!!
と、男が叫んでもなあ…







鬼グロ描写、
ここから開始!!







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(いちおう)プロフィールです
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ななみといいます
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女性
自己紹介:

 独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。

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 おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…

〈苦手かも…〉
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