個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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4 Mosche di
velluto grigio
(1971)イタリア/フランス
出演…マイケル・ブランドン
ミムジー・ファーマー
フランシーヌ・ラセット
監督…ダリオ・アルジェント
★★★
〔ストーリー〕
売りだし中のバンドのドラマー、ロベルト。やっと成功をつかみかけたそのころ、不審な男につきまとわれるようになる。ある晩、スタジオ前でバンド仲間たちと別れたロベルトは、ふたたび怪しい男を発見。かっとなってあとをつけてみると、男は小さな劇場に入っていった。それがおそろしい罠だとも知らずに、ロベルトも劇場に入っていってしまうのだが…!!!
なんかこの時期、いつも更新さぼっています、すいません~!!
今回は一応ちゃんと理由がありまして、どーも最近ホラー不況に突入したもようです。それでどーにもこーにも、こーにもどーにも!! 一応新作は観ているのですが、イマイチな作品につき、いまいちレビューする気になれず…
そこで、旧作をポツポツ観ていくことにしました。いきなりですが、アルジェントの「四匹の蝿」。
長らく封印状態がつづいていたのですが、やっとソフト化もされました。ご覧になった方も多いはず。
わたしもひさしぶりに観たのですが、アルジェントはむかしからアルジェントしていました! と、納得しちゃいました。サスペンスとしても上質の部類に入ると思います。
新人バンドのドラムを担当するロベルト(マイケル・ブランドン)は、バンドの顔。チャンスも順調につかみ、メジャーデビューもあと間近というところです。しかし、気がかりなことがひとつありました。ロベルトは不審な男にストーカーされていたのです。
ある晩、リハーサルを終えたロベルト、スタジオ前でふたたびストーカー男を発見します。かっとなってあとを追うと、男は小さな劇場に。ロベルトも劇場に入って男に詰めよると、逆ギレされてしまいます。「おっまえみたいなくだらんヤツ、だーれがあとをつけるかっ!!」そこで揉みあいになり、男は突然ナイフをとりだします。危険を感じたロベルトはナイフを奪いとろうとして… 思わず男を刺してしまうのです!!
すると、だれもいないはずの二階席からカメラのフラッシュがっ!!!
なんと、薄気味悪いお面をかぶった人物に、決定的瞬間を写真に撮られてしまったのでした…
こんな感じの、なんともスリリングなスタートです。
まずロベルト演じるマイケル・ブランドンが、すごくよい。このよさというのは、いかにも野心的な若きドラマーという役柄にぴったりでして、いってみれば、ごくフツーの若者っぽい(笑)。でも、そこがいいんです! とりあえず、つかみは最高にすばらしいのです。
薄気味の悪いお面ですが、こういうアイテムはもう、アルジェント伝説には必須ですよねー♪
写真で見るとなんてことはないんですが、作中に登場するとやったらめったら気持ち悪いです! こういう小道具の使い方も、非常にうまいと思います。あと、オープニングもやたら気持ち悪くてカッコイイです、ここはもう、サイコ~
ロベルトの妻のニーナ役に、ミムジー・ファーマー。ミムジー・ファーマーというと、けっこうファンの多い美人女優さんですが、ホラーファンのあいだでは 「The Victim」(「炎のいけにえ」1974)が有名なんでしょうか。わたしはこれ、未見です。が、スチールは見たことがありまして、この作品のファーマーは神がかりてきなうつくしさがあるみたいです。うーん、観たい!
殺人を犯してしまったロベルト、しかし翌朝の新聞を見ても、劇場で発見された男の死体の記事はありません。「あの男はどうしたんだろう? はれ、あれは夢だったの…?」
でーすーがー、これで済むはずありませんよね。その日からロベルトは、姿なき脅迫者におびえるようになってしまうのです…!!!
この後に謎めいた連続殺人が起こるというストーリーですが、あらためて思ったのは、この作品はミステリとしてかなりフェアな作りになっています。犯人がわかったとき、ああ、あのシーンにヒントがあったな、あー、あのシーンもそうだった! と、無理なく理解できる内容なんです。ときどきインサートされるロベルトの悪夢も、のちの代表作を思い起こさせて興味深いです。ショッキングシーンは間接的ですが、スリリングな撮り方はやはりうまいと思います。
どうしてこの作品て、長いあいだ冷遇されていたのでしょうね??
いまのド派手なアルジェントを想像してしまうと、なんだか別人みたいな内容ですが、わたしはこの作品がけっこう好きです。なんといっても、シンプルな内容がいちばんだと思いました! 「四匹の蝿」の意味は、本編をご覧になってご確認ください。ラストシーンも印象的です。
オープニング、
いきなりハエ登場!
出たー!!
キモいお面!!
脅迫状、キター!!
ときどきインサート
される、ロベルトの
悪夢の意味は…?
追いつめられた
ロベルトは…
妻のニーナも、彼を心配するようになりますが…
velluto grigio
(1971)イタリア/フランス
出演…マイケル・ブランドン
ミムジー・ファーマー
フランシーヌ・ラセット
監督…ダリオ・アルジェント
★★★
〔ストーリー〕
売りだし中のバンドのドラマー、ロベルト。やっと成功をつかみかけたそのころ、不審な男につきまとわれるようになる。ある晩、スタジオ前でバンド仲間たちと別れたロベルトは、ふたたび怪しい男を発見。かっとなってあとをつけてみると、男は小さな劇場に入っていった。それがおそろしい罠だとも知らずに、ロベルトも劇場に入っていってしまうのだが…!!!
なんかこの時期、いつも更新さぼっています、すいません~!!
今回は一応ちゃんと理由がありまして、どーも最近ホラー不況に突入したもようです。それでどーにもこーにも、こーにもどーにも!! 一応新作は観ているのですが、イマイチな作品につき、いまいちレビューする気になれず…
そこで、旧作をポツポツ観ていくことにしました。いきなりですが、アルジェントの「四匹の蝿」。
長らく封印状態がつづいていたのですが、やっとソフト化もされました。ご覧になった方も多いはず。
わたしもひさしぶりに観たのですが、アルジェントはむかしからアルジェントしていました! と、納得しちゃいました。サスペンスとしても上質の部類に入ると思います。
新人バンドのドラムを担当するロベルト(マイケル・ブランドン)は、バンドの顔。チャンスも順調につかみ、メジャーデビューもあと間近というところです。しかし、気がかりなことがひとつありました。ロベルトは不審な男にストーカーされていたのです。
ある晩、リハーサルを終えたロベルト、スタジオ前でふたたびストーカー男を発見します。かっとなってあとを追うと、男は小さな劇場に。ロベルトも劇場に入って男に詰めよると、逆ギレされてしまいます。「おっまえみたいなくだらんヤツ、だーれがあとをつけるかっ!!」そこで揉みあいになり、男は突然ナイフをとりだします。危険を感じたロベルトはナイフを奪いとろうとして… 思わず男を刺してしまうのです!!
すると、だれもいないはずの二階席からカメラのフラッシュがっ!!!
なんと、薄気味悪いお面をかぶった人物に、決定的瞬間を写真に撮られてしまったのでした…
こんな感じの、なんともスリリングなスタートです。
まずロベルト演じるマイケル・ブランドンが、すごくよい。このよさというのは、いかにも野心的な若きドラマーという役柄にぴったりでして、いってみれば、ごくフツーの若者っぽい(笑)。でも、そこがいいんです! とりあえず、つかみは最高にすばらしいのです。
薄気味の悪いお面ですが、こういうアイテムはもう、アルジェント伝説には必須ですよねー♪
写真で見るとなんてことはないんですが、作中に登場するとやったらめったら気持ち悪いです! こういう小道具の使い方も、非常にうまいと思います。あと、オープニングもやたら気持ち悪くてカッコイイです、ここはもう、サイコ~
ロベルトの妻のニーナ役に、ミムジー・ファーマー。ミムジー・ファーマーというと、けっこうファンの多い美人女優さんですが、ホラーファンのあいだでは 「The Victim」(「炎のいけにえ」1974)が有名なんでしょうか。わたしはこれ、未見です。が、スチールは見たことがありまして、この作品のファーマーは神がかりてきなうつくしさがあるみたいです。うーん、観たい!
殺人を犯してしまったロベルト、しかし翌朝の新聞を見ても、劇場で発見された男の死体の記事はありません。「あの男はどうしたんだろう? はれ、あれは夢だったの…?」
でーすーがー、これで済むはずありませんよね。その日からロベルトは、姿なき脅迫者におびえるようになってしまうのです…!!!
この後に謎めいた連続殺人が起こるというストーリーですが、あらためて思ったのは、この作品はミステリとしてかなりフェアな作りになっています。犯人がわかったとき、ああ、あのシーンにヒントがあったな、あー、あのシーンもそうだった! と、無理なく理解できる内容なんです。ときどきインサートされるロベルトの悪夢も、のちの代表作を思い起こさせて興味深いです。ショッキングシーンは間接的ですが、スリリングな撮り方はやはりうまいと思います。
どうしてこの作品て、長いあいだ冷遇されていたのでしょうね??
いまのド派手なアルジェントを想像してしまうと、なんだか別人みたいな内容ですが、わたしはこの作品がけっこう好きです。なんといっても、シンプルな内容がいちばんだと思いました! 「四匹の蝿」の意味は、本編をご覧になってご確認ください。ラストシーンも印象的です。
オープニング、
いきなりハエ登場!
出たー!!
キモいお面!!
脅迫状、キター!!
ときどきインサート
される、ロベルトの
悪夢の意味は…?
追いつめられた
ロベルトは…
妻のニーナも、彼を心配するようになりますが…
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Takut:
Face of Fear
(2009)インドネシア
出演…シャリーファ・ダーニッシュ
アリオ・バーユ
監督…キモ・スタンボーエル
ティモ・ティヤハヤント…
★★☆
〔ストーリー〕
インドネシア産オムニバス・ホラー。「Macabre」(オリジナルタイトル「Darah」2009)の美人食人鬼・ダラ姐さんが登場しています。
以前観た「Macabre」がなかなかおもしろかったので、そのダラ姐さんの初登場ストーリーがあるというので、さっそく鑑賞してみました。正直なところ、ダラ姐さん以外はあんまり見どころはないのですがねー(笑)。ですが、一応丁寧な作りでして、これといって驚きも失望もなく、サクサク進んじゃう感じです。
とりあえず、おぼえているかぎりのストーリー説明から。
〈Show Unit〉
閑静な住宅街で、パーティーの途中。自宅の明かりに気づいたバヤは、強盗かと思いこみ… 過って、妻の連れ子を殺害してしまう。その日は、妻の元夫が子供を迎えにくる約束だったのだが…
〈Titisan Naya〉
身内の葬式のため、実家にもどったナヤ。いとこの少年と危ない雰囲気になったところで、部屋の明かりが消えて…
〈Peppar〉
のぞき趣味のある警備員が、ふらりと入った劇場で女優にひと目ぼれ。彼女の楽屋をのぞき見しようとするが… おりしも、そのころ人体パーツを蒐集する殺人鬼の噂がもちあがっていた。
〈The List〉
元彼に裏切られたとばかり、復讐を決意するサラ。彼女は金にものをいわせて、呪術師に呪いをかけるようにしむけるが…
〈The Rescue〉
ゾンビであふれかえった近未来。わずかに残った生存者たちを救うため、軍人たちが果敢の努力をおこなっていた…
〈Dara〉
ご存知(…でもないか!)ダラ姐さんのお初見ストーリー。ダラは美人、いいよる男を集めては、ウフフ…♪ その夜、彼女の家を訪ねたのは、なにも知らない哀れなアジーだった…
えーとですね、いっちゃなんですが、あまりにストーリーが素直すぎ。単純すぎ! もーすこし、ひねりがあったほうがおもしろくなったのになと、ひねくれているわたしは思いました。でも、わりといい雰囲気は保っています。オープニングから見るからにCGなんですが、このCGもまたよい感じ。良質なオムニバスを目指そうとしたんだな、という意気ごみが伝わってきます。
で、正直ほんと、ダラ姐さん以外はたいしてこわくも、びっくりもないんですが~
なので、ラストのダラ姐さんの話に突入したとたん、いきなり雰囲気が変わるので、べつの映画がはじまったかと思っちゃいます。ダラ役には、例の鳥顔美人のシャリーファ・ダーニッシュ。ほかにも、「Macabre」のキャストがおんなじ名前で登場しています(笑)。アジー(アリオ・バーユ)とか、エコとかね。
ホラーはやはり、テンション、キャラが大事!!というのを実感しました。
だって無条件にイイですもん、この鳥顔美人! チェーンソーがまた似あっちゃって、殺戮顔もス・テ・キ…♪ 三池監督の「オーディション」(1999)に登場したキリキリ娘、椎名英姫さんにも似ているかなと思いました。
この作品で、スタンボーエル&ティヤハントが長編デビューしたのも納得です。
「Macabre」で悲惨なことになってた男性が、またまた悲惨なことになっちゃってて、なんか笑えるんですが、すっかりダラ姐さんのファンになってしまいました。さて、われらが主人公のアジーは、無事食人姐さんの館を脱出することができるでしょうか…??
ゴア描写もけっこうがんばっていたので、続編を希望しますー♪
とりあえず、ゾンビ!!
のぞき屋に訪れた
幸運は…??
ナイフ持ってる時点で、
なんちゃらフラグ。
意識を失ったアジーが
目覚めると、そこは…
ダラ役のシャリーファ。
ふつーに美人だっ!!
Face of Fear
(2009)インドネシア
出演…シャリーファ・ダーニッシュ
アリオ・バーユ
監督…キモ・スタンボーエル
ティモ・ティヤハヤント…
★★☆
〔ストーリー〕
インドネシア産オムニバス・ホラー。「Macabre」(オリジナルタイトル「Darah」2009)の美人食人鬼・ダラ姐さんが登場しています。
以前観た「Macabre」がなかなかおもしろかったので、そのダラ姐さんの初登場ストーリーがあるというので、さっそく鑑賞してみました。正直なところ、ダラ姐さん以外はあんまり見どころはないのですがねー(笑)。ですが、一応丁寧な作りでして、これといって驚きも失望もなく、サクサク進んじゃう感じです。
とりあえず、おぼえているかぎりのストーリー説明から。
〈Show Unit〉
閑静な住宅街で、パーティーの途中。自宅の明かりに気づいたバヤは、強盗かと思いこみ… 過って、妻の連れ子を殺害してしまう。その日は、妻の元夫が子供を迎えにくる約束だったのだが…
〈Titisan Naya〉
身内の葬式のため、実家にもどったナヤ。いとこの少年と危ない雰囲気になったところで、部屋の明かりが消えて…
〈Peppar〉
のぞき趣味のある警備員が、ふらりと入った劇場で女優にひと目ぼれ。彼女の楽屋をのぞき見しようとするが… おりしも、そのころ人体パーツを蒐集する殺人鬼の噂がもちあがっていた。
〈The List〉
元彼に裏切られたとばかり、復讐を決意するサラ。彼女は金にものをいわせて、呪術師に呪いをかけるようにしむけるが…
〈The Rescue〉
ゾンビであふれかえった近未来。わずかに残った生存者たちを救うため、軍人たちが果敢の努力をおこなっていた…
〈Dara〉
ご存知(…でもないか!)ダラ姐さんのお初見ストーリー。ダラは美人、いいよる男を集めては、ウフフ…♪ その夜、彼女の家を訪ねたのは、なにも知らない哀れなアジーだった…
えーとですね、いっちゃなんですが、あまりにストーリーが素直すぎ。単純すぎ! もーすこし、ひねりがあったほうがおもしろくなったのになと、ひねくれているわたしは思いました。でも、わりといい雰囲気は保っています。オープニングから見るからにCGなんですが、このCGもまたよい感じ。良質なオムニバスを目指そうとしたんだな、という意気ごみが伝わってきます。
で、正直ほんと、ダラ姐さん以外はたいしてこわくも、びっくりもないんですが~
なので、ラストのダラ姐さんの話に突入したとたん、いきなり雰囲気が変わるので、べつの映画がはじまったかと思っちゃいます。ダラ役には、例の鳥顔美人のシャリーファ・ダーニッシュ。ほかにも、「Macabre」のキャストがおんなじ名前で登場しています(笑)。アジー(アリオ・バーユ)とか、エコとかね。
ホラーはやはり、テンション、キャラが大事!!というのを実感しました。
だって無条件にイイですもん、この鳥顔美人! チェーンソーがまた似あっちゃって、殺戮顔もス・テ・キ…♪ 三池監督の「オーディション」(1999)に登場したキリキリ娘、椎名英姫さんにも似ているかなと思いました。
この作品で、スタンボーエル&ティヤハントが長編デビューしたのも納得です。
「Macabre」で悲惨なことになってた男性が、またまた悲惨なことになっちゃってて、なんか笑えるんですが、すっかりダラ姐さんのファンになってしまいました。さて、われらが主人公のアジーは、無事食人姐さんの館を脱出することができるでしょうか…??
ゴア描写もけっこうがんばっていたので、続編を希望しますー♪
とりあえず、ゾンビ!!
のぞき屋に訪れた
幸運は…??
ナイフ持ってる時点で、
なんちゃらフラグ。
意識を失ったアジーが
目覚めると、そこは…
ダラ役のシャリーファ。
ふつーに美人だっ!!
I corpi presentano
tracce di violenza
carnale
(1973)イタリア
出演…スージー・ケンドール
ティナ・オーモン
リュック・メランダ
監督…セルジオ・マルティーノ
★★★
〔ストーリー〕
ペルージャの学生街、車を停めて楽しむカップルに、覆面をかぶった男が忍びよる。翌日、ふたりは無惨な遺体となって発見された…
事件は通りすがりの犯行と思われたが、その後も似たような殺人事件が起きる。そのどれもが、若い女性たちを標的にして、首をしめて殺害、身体の一部を切りとるというもの。そのころ美人女子大生のダニエラは、別れた恋人の影におびえていたが…
やっと観ましたー、「影なき淫獣」!!
えっと、、、正しくは淫獣は出てきませんが、ジャーロの傑作の一本です!
あまりにも有名な作品なので、わたしがいまさら書くこともないんですが。ちなみにわたし、原題はずっと「Torso」だと思っていました。アメリカのトレイラーのイメージが強かったんです。
セルジオ・マルティーノという監督さんは、わたしは申しわけないくらい勉強不足なんです。いまもご活躍されているイタリア映画界の重鎮なんですね。おもしろそうな作品がいっぱいあるんですけど、なにぶん知識が足りませんので、おいおい鑑賞していこうかと~、思っています。
それで、そんななかでも、圧倒的なカルト的人気を誇っているのが、この「淫獣」!!
いーですよねー、なんてったって、「淫獣」ですから! そういえば、一時期出版界で「淫獣」という言葉がやたら流行った時期がありました… もしかしたら、この映画の影響だったのかもしれないですね?
「淫獣」というと、女性を襲う性的悪魔といった意味あいですが、この作品はジャーロ、きわめつけのジャーロです。それで、ホラー監督とちがうかなと思ったのは、ホラーに淫した作品ではなくて、正統派のサスペンス映画になっています。ミステリ色はやや薄いんですが、猟奇的なムード、異常性といったイメージが前面に押しだされた野心作です。
まず、殺害シーンがいちいちカッコイイ!!
冒頭、カーセックスしている男女が襲われるんですが、もちろん映画の目的は、美女が殺害されるところ。被害者の女性ひとりひとりにいいシーンがあたえられていて、なんといっても華があります!
いちばん有名なのは、やっぱり森のシーンなんですかね。こ~れ~は~、いままで観なかったことをちょっと後悔しました。スリリングなのに、ちっとも過剰でない。過激でないのに、効果的!
そして、エロチック!!ホラーはやっぱり、エロ!!
オープニングからお色気ムンムン全開です。イタリアン・ホラーって、エロス/タナトスを意識的に利用しているという感があります。で、こちらは健康的なお色気嗜好、なぜかオシャレになってしまうんですねー。マリファナ・パーティー、富豪の娘、レズビアン・カップルとか、いろいろビッチが出てきて楽しいですよー♪
犯人はだれだろうと、ミスリードがたくさんあるんですが、監督さんが描きたかったのはおそらく、ヒロインのハンディある状況とサスペンス。あと、ヒロインのスージー・ケンドールはイギリスの美人女優さんなんですが、「The Bird with the Crystal Plumage」(「歓びの毒牙」1970)にも出演されてますね。
ほかにも、「In the Devil's Garden」(「血臭の森」1971)、「Tales that Witness Madness」(「異界への扉」1973)、「Craze」(「狂気のいけにえ」1974)… その他、多数のホラーものに出演されているもよう。近々彼女の出演作品を中心に、追跡してみようかと考えています!
多くは語りません。
とりあえず、ホラーファンのバイブルのひとつです。お見逃しなく!!
平和なはずの
学生街で…
マスクをかぶった
殺人鬼登場!!
お金持ちの娘の
ダニエラ。
(ティナ・オーモン)
アメリカ人留学生の
ジェーン。
(S・ケンドール)
医師のロベルト。
(リュック・メランダ)
ドラッグパーティー!!
乱れております!!
tracce di violenza
carnale
(1973)イタリア
出演…スージー・ケンドール
ティナ・オーモン
リュック・メランダ
監督…セルジオ・マルティーノ
★★★
〔ストーリー〕
ペルージャの学生街、車を停めて楽しむカップルに、覆面をかぶった男が忍びよる。翌日、ふたりは無惨な遺体となって発見された…
事件は通りすがりの犯行と思われたが、その後も似たような殺人事件が起きる。そのどれもが、若い女性たちを標的にして、首をしめて殺害、身体の一部を切りとるというもの。そのころ美人女子大生のダニエラは、別れた恋人の影におびえていたが…
やっと観ましたー、「影なき淫獣」!!
えっと、、、正しくは淫獣は出てきませんが、ジャーロの傑作の一本です!
あまりにも有名な作品なので、わたしがいまさら書くこともないんですが。ちなみにわたし、原題はずっと「Torso」だと思っていました。アメリカのトレイラーのイメージが強かったんです。
セルジオ・マルティーノという監督さんは、わたしは申しわけないくらい勉強不足なんです。いまもご活躍されているイタリア映画界の重鎮なんですね。おもしろそうな作品がいっぱいあるんですけど、なにぶん知識が足りませんので、おいおい鑑賞していこうかと~、思っています。
それで、そんななかでも、圧倒的なカルト的人気を誇っているのが、この「淫獣」!!
いーですよねー、なんてったって、「淫獣」ですから! そういえば、一時期出版界で「淫獣」という言葉がやたら流行った時期がありました… もしかしたら、この映画の影響だったのかもしれないですね?
「淫獣」というと、女性を襲う性的悪魔といった意味あいですが、この作品はジャーロ、きわめつけのジャーロです。それで、ホラー監督とちがうかなと思ったのは、ホラーに淫した作品ではなくて、正統派のサスペンス映画になっています。ミステリ色はやや薄いんですが、猟奇的なムード、異常性といったイメージが前面に押しだされた野心作です。
まず、殺害シーンがいちいちカッコイイ!!
冒頭、カーセックスしている男女が襲われるんですが、もちろん映画の目的は、美女が殺害されるところ。被害者の女性ひとりひとりにいいシーンがあたえられていて、なんといっても華があります!
いちばん有名なのは、やっぱり森のシーンなんですかね。こ~れ~は~、いままで観なかったことをちょっと後悔しました。スリリングなのに、ちっとも過剰でない。過激でないのに、効果的!
そして、エロチック!!ホラーはやっぱり、エロ!!
オープニングからお色気ムンムン全開です。イタリアン・ホラーって、エロス/タナトスを意識的に利用しているという感があります。で、こちらは健康的なお色気嗜好、なぜかオシャレになってしまうんですねー。マリファナ・パーティー、富豪の娘、レズビアン・カップルとか、いろいろビッチが出てきて楽しいですよー♪
犯人はだれだろうと、ミスリードがたくさんあるんですが、監督さんが描きたかったのはおそらく、ヒロインのハンディある状況とサスペンス。あと、ヒロインのスージー・ケンドールはイギリスの美人女優さんなんですが、「The Bird with the Crystal Plumage」(「歓びの毒牙」1970)にも出演されてますね。
ほかにも、「In the Devil's Garden」(「血臭の森」1971)、「Tales that Witness Madness」(「異界への扉」1973)、「Craze」(「狂気のいけにえ」1974)… その他、多数のホラーものに出演されているもよう。近々彼女の出演作品を中心に、追跡してみようかと考えています!
多くは語りません。
とりあえず、ホラーファンのバイブルのひとつです。お見逃しなく!!
平和なはずの
学生街で…
マスクをかぶった
殺人鬼登場!!
お金持ちの娘の
ダニエラ。
(ティナ・オーモン)
アメリカ人留学生の
ジェーン。
(S・ケンドール)
医師のロベルト。
(リュック・メランダ)
ドラッグパーティー!!
乱れております!!
Peacock
(2010)アメリカ
出演…キリアン・マーフィー
エレン・ペイジ
スーザン・サランドン
監督…マイケル・ランダー
★★★☆
〔ストーリー〕
小さな町の銀行員として働くジョンには、ある秘密が。彼には「エマ」という女性人格があり、ひとりふた役を演じていたのだ。しかし、エマの存在はだれにも秘密のはずだったのだが… ある朝、列車の脱線事故により、近所の人々に目撃されてしまう。おまけに、新聞の写真にまで撮られてしまい…
ホラーではないんですけどね。キリアンが女装する映画だったので、つい。
今回は簡単にいきます。さて、キリアンですよ。女装ですよ! こういう役って、若いころにもやってましたもんね。やっぱりあの美貌ですからー、みなさんキリアンに女装させたくなるんです!!
お話は、悲しい子供時代からはじまります。ジョン(キリアン・マーフィー)は母親に虐待されて育ったため、二重人格になってしまいました… そのもうひとつの人格が、エマ。母親が亡くなったいま、ジョン/エマは生家にひとり暮らし。その町の銀行員として働き、穏やかな生活を送っていました…
ジョン/エマの共同生活は、まずエマがお洗濯! 朝食! ランチ! と、新妻のようにルンルン作ってあげて、その後ジョンにもどります。すると、ジョンはにっこり満足しながら、エマが用意した朝食を食べる。このとき、エマはメモなんかも用意していて、なんかほんとに新婚カップルのように楽しそう。こうやって、彼の精神の均衡は保たれていたのです。
彼らの家は大きな板柵に囲まれていて、そのむこうには列車が通っていました。ある朝のことです。エマが洗濯物を干している途中、突然の大きな物音と衝撃が!! ショックで気を失ってしまい、目覚めたときには… 柵は壊れ、近所の人々に囲まれちゃっていました!! エマの存在は秘密だったはずなのに、ご近所さんたちは、ジョンがいつの間にか結婚していて、しかもこんなキレイな奥さんがいたのか!と、沸きたってしまいます。
さあ、困った! 焦るジョン。じつは、人格が入れ替わっているあいだ、お互いに記憶がありません。そのため、エマのときになにがあったのか、ジョンは感知できないのです… 当然ジョンはおびえます。困惑しちゃいます! なんだか知らないが、すごいトラブルに巻きこまれてしまった~!!
ジョンが無口で人ぎらいなのにたいして、エマは人好きで性格も穏やか。上院議員に立候補しようとしている市長(キース・キャラダイン)、妻のファニー(スーザン・サランドン)は、この事故を政治的に利用しようと考えます。エマが魅力的で若い女性だからこそ、新聞に掲載された写真で女性票を獲得しようというんですね。エマは彼らに興味をもち、やがてはファニーの積極的な女性擁護にもひかれていきますが…
ここで、またしても問題発生! 今度は三歳くらいの男の子を連れた、若い娘マギー(エレン・ペイジ)がやってきます。マギーはジョンにお金を貸してほしいと頼むのですが、ふたりの関係は…??
ひとことでいうなら、しんみり味わい深いスリラーです。でも、二重人格に苦悩する青年ジョンがすごくよく描かれていて、映画じたいのクオリティも非常に高いのです。脚本の妙もあるのでしょうが、キリアンて、演技うまいほうなんですね!! これは彼のはまり役といってもいいんじゃないでしょうか~
エマになったときのキリアンがまったく違和感がなく、マギー役のエレン・ペイジも悪くない。エレン・ペイジ、最近よくいろんな映画に出演されてます。脇役もスーザン・サランドン、ビル・プルマン、ジョシュ・ルーカスと固められております。
キリアン・ファンも、そうじゃない方も、一応この映画はチェックしておきましょう。はあ、しかしキリアンて、ほんとにきれいな顔なんだから~、もー!!!
湖畔でひとりランチ…
こんなうしろ姿を見せられた日には~、うしろからギュッとしたくなっちゃいますよ、どーしたって!!
無口で気むずかしい
ジョン。
美人妻エマ。
わたしより、
キレイですから!!
市長の奥さんにも
気に入られちゃうし~
これまた薄幸そうな娘、
マギー。
閉ざされた扉の
むこうには…??
(2010)アメリカ
出演…キリアン・マーフィー
エレン・ペイジ
スーザン・サランドン
監督…マイケル・ランダー
★★★☆
〔ストーリー〕
小さな町の銀行員として働くジョンには、ある秘密が。彼には「エマ」という女性人格があり、ひとりふた役を演じていたのだ。しかし、エマの存在はだれにも秘密のはずだったのだが… ある朝、列車の脱線事故により、近所の人々に目撃されてしまう。おまけに、新聞の写真にまで撮られてしまい…
ホラーではないんですけどね。キリアンが女装する映画だったので、つい。
今回は簡単にいきます。さて、キリアンですよ。女装ですよ! こういう役って、若いころにもやってましたもんね。やっぱりあの美貌ですからー、みなさんキリアンに女装させたくなるんです!!
お話は、悲しい子供時代からはじまります。ジョン(キリアン・マーフィー)は母親に虐待されて育ったため、二重人格になってしまいました… そのもうひとつの人格が、エマ。母親が亡くなったいま、ジョン/エマは生家にひとり暮らし。その町の銀行員として働き、穏やかな生活を送っていました…
ジョン/エマの共同生活は、まずエマがお洗濯! 朝食! ランチ! と、新妻のようにルンルン作ってあげて、その後ジョンにもどります。すると、ジョンはにっこり満足しながら、エマが用意した朝食を食べる。このとき、エマはメモなんかも用意していて、なんかほんとに新婚カップルのように楽しそう。こうやって、彼の精神の均衡は保たれていたのです。
彼らの家は大きな板柵に囲まれていて、そのむこうには列車が通っていました。ある朝のことです。エマが洗濯物を干している途中、突然の大きな物音と衝撃が!! ショックで気を失ってしまい、目覚めたときには… 柵は壊れ、近所の人々に囲まれちゃっていました!! エマの存在は秘密だったはずなのに、ご近所さんたちは、ジョンがいつの間にか結婚していて、しかもこんなキレイな奥さんがいたのか!と、沸きたってしまいます。
さあ、困った! 焦るジョン。じつは、人格が入れ替わっているあいだ、お互いに記憶がありません。そのため、エマのときになにがあったのか、ジョンは感知できないのです… 当然ジョンはおびえます。困惑しちゃいます! なんだか知らないが、すごいトラブルに巻きこまれてしまった~!!
ジョンが無口で人ぎらいなのにたいして、エマは人好きで性格も穏やか。上院議員に立候補しようとしている市長(キース・キャラダイン)、妻のファニー(スーザン・サランドン)は、この事故を政治的に利用しようと考えます。エマが魅力的で若い女性だからこそ、新聞に掲載された写真で女性票を獲得しようというんですね。エマは彼らに興味をもち、やがてはファニーの積極的な女性擁護にもひかれていきますが…
ここで、またしても問題発生! 今度は三歳くらいの男の子を連れた、若い娘マギー(エレン・ペイジ)がやってきます。マギーはジョンにお金を貸してほしいと頼むのですが、ふたりの関係は…??
ひとことでいうなら、しんみり味わい深いスリラーです。でも、二重人格に苦悩する青年ジョンがすごくよく描かれていて、映画じたいのクオリティも非常に高いのです。脚本の妙もあるのでしょうが、キリアンて、演技うまいほうなんですね!! これは彼のはまり役といってもいいんじゃないでしょうか~
エマになったときのキリアンがまったく違和感がなく、マギー役のエレン・ペイジも悪くない。エレン・ペイジ、最近よくいろんな映画に出演されてます。脇役もスーザン・サランドン、ビル・プルマン、ジョシュ・ルーカスと固められております。
キリアン・ファンも、そうじゃない方も、一応この映画はチェックしておきましょう。はあ、しかしキリアンて、ほんとにきれいな顔なんだから~、もー!!!
湖畔でひとりランチ…
こんなうしろ姿を見せられた日には~、うしろからギュッとしたくなっちゃいますよ、どーしたって!!
無口で気むずかしい
ジョン。
美人妻エマ。
わたしより、
キレイですから!!
市長の奥さんにも
気に入られちゃうし~
これまた薄幸そうな娘、
マギー。
閉ざされた扉の
むこうには…??
La Horde
(2009)フランス
出演…ジーン・ピエール・マーティン
エリック・エブアニー
クロード・ペロン
監督…ヤニック・ダアン
ベンジャミン・ロシェ
★★★
〔ストーリー〕
ゴミ山のなかに拘束され、拷問をうけた警官の遺体が発見される。彼の同僚ジミネスをはじめとした部下たちは、復讐を誓う。そして数日後… 秘密裏で同僚を殺害したマフィアのアジトをつきとめた彼らは、覆面をかぶって突入を開始する。目的はもちろん、みな殺しにするため。しかし、その夜はなにかが起きようとしていた…!!
ゾンビ+クールなガンファイト!!
製作総指揮は、「Frontiere(s)」(「フロンティア」2007)、「ヒットマン」でおなじみのグザヴィエ・ジャン。
邦題「ザ・ボード/死霊の大群」、なんだかすごいことになってますが。こーれーがー、期待どおりのおもしろさでした!! フランスホラーはとにかく、キレ味が抜群ですよね。
物語は、ひとりの警官の遺体が発見されるところからはじまります。彼は裸で、両手はうしろに縛られたまま。おそらく拷問をうけたすえの殺害でした。これを発見したのは、同僚のジミネス(オーレリアン・ルコワン)という警官でして、彼は激しい怒りに燃えて、部下たちを巻きこんで報復活動を計画するのです。
この部下たちに、ケゼム(ジーン・ピエール・マーティン)、オーロラ(クロード・ペロン)をはじめとする約4名。ギャングのアジトは廃ビルのような建物の上階にありまして、ジミネスたちは覆面をかぶって侵入します。殺すことが目的ですから、本部には秘密の勝手な行動だったのです。
が、いよいよアジトに奇襲攻撃をかけるというところで~、意味ない(!)ガッツを見せたい管理人のオッサンに邪魔され、相手に気づかれてしまいます。せっかくの奇襲攻撃もおじゃん。反対に追撃されて、あっという間に全員つかまってしまいました~
マフィアたちに仲間の何人かを殺されちゃったところ… なにかが起こっちゃった!! それがなんなのかはよくわかりませんが、お待ちかねのゾンビ襲来です!! 異常事態におそれおののく彼らは、ちんけな争いなんかしてる場合じゃねーし! と、互いに手を組むことにするのですが… すでに建物内は、ゾンビでいっぱいなのでしたー♪ という、オープニングであります。
そういえば、「フロンティア」だって、よくあるお話でした。それを圧倒的なカタルシスにもっていく力技とか、すごかったですよね。今回は、ゾンビにクールなガンアクションをくわえました、んで、カタルシスなドラマにも持っていきます、といった欲張りな内容です。どっちかというと、ゾンビよりドンパチのほうが活躍しちゃってるでしょうか。でも、スピード感があって非常におもしろかったです。
マフィアたちの面々も異常にカッコよくて、リーダーのアド(エリック・エブアニー)、弟のバール、あと気障なグレコ(ジョー・ピスティア)がよかったです。武器は一応あるんですけど、肉弾戦になるときもありまして、人間って追いつめられるとけっこう戦えるものなんですね! 警官隊では、主役のケザンはもちろん、女性警官のオーロラが勇ましくてがんばっていました。
脱出を図ろうとビルの階段をおりていく途中で、音がへんな方向から聞こえてくるときがありまして、(ヘッドフォンで聞いたらこわさ倍増!!)でも、こういうお化け屋敷的なこわさって、ほんのちょっとしかないんですよ。そこが、個人的には惜しかったかなと思いました。
ほんとによくある話なんですけど、テンポもよく、最後まで観ちゃうのはあっという間です。ゾンビファンにも納得の出来だと思います。あと、画像を選んでいて思ったのですが、こんなにかっこよかったかな?(笑)
ゲームみたいなオープニング。すんごい絵柄になっておりますが…
うぎゃー!!
わきゃー!!
超クール!!
ギャングのアド。
ビルの外はゾンビで
いっぱい!!
男は黙って戦え!!
1対300人くらい
でしょうか~~!!!
(2009)フランス
出演…ジーン・ピエール・マーティン
エリック・エブアニー
クロード・ペロン
監督…ヤニック・ダアン
ベンジャミン・ロシェ
★★★
〔ストーリー〕
ゴミ山のなかに拘束され、拷問をうけた警官の遺体が発見される。彼の同僚ジミネスをはじめとした部下たちは、復讐を誓う。そして数日後… 秘密裏で同僚を殺害したマフィアのアジトをつきとめた彼らは、覆面をかぶって突入を開始する。目的はもちろん、みな殺しにするため。しかし、その夜はなにかが起きようとしていた…!!
ゾンビ+クールなガンファイト!!
製作総指揮は、「Frontiere(s)」(「フロンティア」2007)、「ヒットマン」でおなじみのグザヴィエ・ジャン。
邦題「ザ・ボード/死霊の大群」、なんだかすごいことになってますが。こーれーがー、期待どおりのおもしろさでした!! フランスホラーはとにかく、キレ味が抜群ですよね。
物語は、ひとりの警官の遺体が発見されるところからはじまります。彼は裸で、両手はうしろに縛られたまま。おそらく拷問をうけたすえの殺害でした。これを発見したのは、同僚のジミネス(オーレリアン・ルコワン)という警官でして、彼は激しい怒りに燃えて、部下たちを巻きこんで報復活動を計画するのです。
この部下たちに、ケゼム(ジーン・ピエール・マーティン)、オーロラ(クロード・ペロン)をはじめとする約4名。ギャングのアジトは廃ビルのような建物の上階にありまして、ジミネスたちは覆面をかぶって侵入します。殺すことが目的ですから、本部には秘密の勝手な行動だったのです。
が、いよいよアジトに奇襲攻撃をかけるというところで~、意味ない(!)ガッツを見せたい管理人のオッサンに邪魔され、相手に気づかれてしまいます。せっかくの奇襲攻撃もおじゃん。反対に追撃されて、あっという間に全員つかまってしまいました~
マフィアたちに仲間の何人かを殺されちゃったところ… なにかが起こっちゃった!! それがなんなのかはよくわかりませんが、お待ちかねのゾンビ襲来です!! 異常事態におそれおののく彼らは、ちんけな争いなんかしてる場合じゃねーし! と、互いに手を組むことにするのですが… すでに建物内は、ゾンビでいっぱいなのでしたー♪ という、オープニングであります。
そういえば、「フロンティア」だって、よくあるお話でした。それを圧倒的なカタルシスにもっていく力技とか、すごかったですよね。今回は、ゾンビにクールなガンアクションをくわえました、んで、カタルシスなドラマにも持っていきます、といった欲張りな内容です。どっちかというと、ゾンビよりドンパチのほうが活躍しちゃってるでしょうか。でも、スピード感があって非常におもしろかったです。
マフィアたちの面々も異常にカッコよくて、リーダーのアド(エリック・エブアニー)、弟のバール、あと気障なグレコ(ジョー・ピスティア)がよかったです。武器は一応あるんですけど、肉弾戦になるときもありまして、人間って追いつめられるとけっこう戦えるものなんですね! 警官隊では、主役のケザンはもちろん、女性警官のオーロラが勇ましくてがんばっていました。
脱出を図ろうとビルの階段をおりていく途中で、音がへんな方向から聞こえてくるときがありまして、(ヘッドフォンで聞いたらこわさ倍増!!)でも、こういうお化け屋敷的なこわさって、ほんのちょっとしかないんですよ。そこが、個人的には惜しかったかなと思いました。
ほんとによくある話なんですけど、テンポもよく、最後まで観ちゃうのはあっという間です。ゾンビファンにも納得の出来だと思います。あと、画像を選んでいて思ったのですが、こんなにかっこよかったかな?(笑)
ゲームみたいなオープニング。すんごい絵柄になっておりますが…
うぎゃー!!
わきゃー!!
超クール!!
ギャングのアド。
ビルの外はゾンビで
いっぱい!!
男は黙って戦え!!
1対300人くらい
でしょうか~~!!!
Splice
(2009)カナダ/フランス/アメリカ
出演…サラ・ポーリー
エイドリアン・ブロディ
デルフィーヌ・シャネアック
監督…ヴィンチェンゾ・ナタリ
★★★
〔ストーリー〕
製薬会社の科学部門をつとめるクライブとエルサ夫妻。彼らの研究は、動物のDNAをかけあわせて新しい生物をつくりだし、そこから未知のたんぱく質を採取して医療に役立てようというもの。だがある日、ふたりは人間と動物のDNAを混在させるという、タブーを犯してしまう。受精卵は成長をはじめ、想像もしなかった生物が誕生するのだが…
「CUBE」(1997)のヴィンチェンゾ・ナタリ監督の最新作!
配給元は、〈ダークキャッスル〉!!
超話題作なんですが、これだけ感想を書きにくい作品はめずらしいかもしれません。
主演のエルサにはサラ・ポーリー、クライブ役には「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディです。
ストーリーは、クライブ(エイドリアン・ブロディ)とエルサ(サラ・ポーリー)の科学者夫婦が未知の生物の誕生をめざすところからはじまります。近未来、医療の発達にともない、もっと革新的な治療法はないかと人々は模索していました。そこで、動物同士のDNAをかけあわせて、新生物をつくりだす。この新生物から、いままでにない構造の酵素を抽出して、医療に役立てようというもの。彼らの研究には莫大な出資がかけられていて、会社からも期待されていたのです。
この新生物、哺乳類っぽいナメクジ(?)みたいな生きものなんですが、研究もようやく軌道にのりはじめました。しかし、上司とのささいな意見の食いちがいから、エルサは人間のDNA(つまり、自分の!)と、動物のDNAをかけあわせることはできないかと、ためしてしまいます。もちろんこれには協力者も必要で、ラボを共有している夫のクライブ。そそのかすのがエルサというところから、そういった意味あいもふくまれているんでしょうか。
この超新生物、水槽のなかで順調に成長をつづけます。ほかの研究者たちにはひたすら隠して(…じつは同僚に、クライブの弟くんがいるのですが)、ある日水槽の様子がおかしいことに気づきます。ふたりは様子を見ようとして、エルサが腕を伸ばしたら噛みつかれてしまった!! クライブは彼女を助けようとして、水槽を割ってしまうのですが…
…とまあ、くわしい説明はここまでにしておきます。
まず、思ったのが、遺伝子ホラーの佳作「〇〇」(← ネタバレする勇気がありません、すいません!)と、最終的なテーマがまったく同一ということ。で、こちらははなから、あらゆるタブーに挑戦してやろうという、コンセプトなんだと思います。
お話としては斬新なんですけど、この、タブーを犯してやろう! という意気ごみが先走りすぎちゃったかな? 感がありました。なぜなら、主人公ふたりのバックグラウンドがあまり描写されず、リアリティもなく、そのため非常に感情移入しにくい。たぶん、感情移入する内容ではないと思うのですが、どうも、「他人に起こった不思議なお話」 姿勢に徹しているんですよ。
これは内容じたいにもいえることでして、オープニングからラストまで、ひたすらとらえどころのない雰囲気です。この物語はいったいどこにいこうとしてるんだろう? という、不安定感を楽しむといった方法もあるんですが。
モヤモヤ感を正直に打ち明けてしまえば、期待していたのに~、ああ~、期待していたのに~。。。
そのため、ほんとーに感想が書きにくーいです(笑)。あのですね、好ききらいというより、理解しがたい(??)映画の部類かもしれないです。結末も、悪趣味なジョークみたいになっちゃってるんですよ。前述しましたSFホラーの描き方のほうが、明確でわかりやすかったです。ちなみに、そっちのほうがわたしはずっと好みでした。
エルサとクライブがつくりだした超新生物は女の子でして、ドレン(デルフィーヌ・シャネアック)と名づけられます。ふたりには子供がいないから、自然と情が湧くようになってしまい…でも、ドレンは成長するにつれて、自我を持つようになり…
こういう遺伝子ホラー系って、クリーチャーになっちゃうことが多いんですが、この作品はそれとまったくちがいます。あんましホラーもしていません。そこが敗因だったのでしょうかね??
「CUBE」を越える(もしくは同等)の作品は、もう観ることができないのでしょうか… ナタリ監督!!
ついでに、日本公開があやぶまれる声もちらほらと聞こえてきているようです。だいじょうぶでしょうか。
クライブとエルサ夫妻。
新生物誕生!!
成長もすごく早いのです。
これも、よくあるパターン
ですよね(笑)。
ついに、おそれていた
ことが~!!!
どんどんレディに
成長してしまい…
(2009)カナダ/フランス/アメリカ
出演…サラ・ポーリー
エイドリアン・ブロディ
デルフィーヌ・シャネアック
監督…ヴィンチェンゾ・ナタリ
★★★
〔ストーリー〕
製薬会社の科学部門をつとめるクライブとエルサ夫妻。彼らの研究は、動物のDNAをかけあわせて新しい生物をつくりだし、そこから未知のたんぱく質を採取して医療に役立てようというもの。だがある日、ふたりは人間と動物のDNAを混在させるという、タブーを犯してしまう。受精卵は成長をはじめ、想像もしなかった生物が誕生するのだが…
「CUBE」(1997)のヴィンチェンゾ・ナタリ監督の最新作!
配給元は、〈ダークキャッスル〉!!
超話題作なんですが、これだけ感想を書きにくい作品はめずらしいかもしれません。
主演のエルサにはサラ・ポーリー、クライブ役には「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディです。
ストーリーは、クライブ(エイドリアン・ブロディ)とエルサ(サラ・ポーリー)の科学者夫婦が未知の生物の誕生をめざすところからはじまります。近未来、医療の発達にともない、もっと革新的な治療法はないかと人々は模索していました。そこで、動物同士のDNAをかけあわせて、新生物をつくりだす。この新生物から、いままでにない構造の酵素を抽出して、医療に役立てようというもの。彼らの研究には莫大な出資がかけられていて、会社からも期待されていたのです。
この新生物、哺乳類っぽいナメクジ(?)みたいな生きものなんですが、研究もようやく軌道にのりはじめました。しかし、上司とのささいな意見の食いちがいから、エルサは人間のDNA(つまり、自分の!)と、動物のDNAをかけあわせることはできないかと、ためしてしまいます。もちろんこれには協力者も必要で、ラボを共有している夫のクライブ。そそのかすのがエルサというところから、そういった意味あいもふくまれているんでしょうか。
この超新生物、水槽のなかで順調に成長をつづけます。ほかの研究者たちにはひたすら隠して(…じつは同僚に、クライブの弟くんがいるのですが)、ある日水槽の様子がおかしいことに気づきます。ふたりは様子を見ようとして、エルサが腕を伸ばしたら噛みつかれてしまった!! クライブは彼女を助けようとして、水槽を割ってしまうのですが…
…とまあ、くわしい説明はここまでにしておきます。
まず、思ったのが、遺伝子ホラーの佳作「〇〇」(← ネタバレする勇気がありません、すいません!)と、最終的なテーマがまったく同一ということ。で、こちらははなから、あらゆるタブーに挑戦してやろうという、コンセプトなんだと思います。
お話としては斬新なんですけど、この、タブーを犯してやろう! という意気ごみが先走りすぎちゃったかな? 感がありました。なぜなら、主人公ふたりのバックグラウンドがあまり描写されず、リアリティもなく、そのため非常に感情移入しにくい。たぶん、感情移入する内容ではないと思うのですが、どうも、「他人に起こった不思議なお話」 姿勢に徹しているんですよ。
これは内容じたいにもいえることでして、オープニングからラストまで、ひたすらとらえどころのない雰囲気です。この物語はいったいどこにいこうとしてるんだろう? という、不安定感を楽しむといった方法もあるんですが。
モヤモヤ感を正直に打ち明けてしまえば、期待していたのに~、ああ~、期待していたのに~。。。
そのため、ほんとーに感想が書きにくーいです(笑)。あのですね、好ききらいというより、理解しがたい(??)映画の部類かもしれないです。結末も、悪趣味なジョークみたいになっちゃってるんですよ。前述しましたSFホラーの描き方のほうが、明確でわかりやすかったです。ちなみに、そっちのほうがわたしはずっと好みでした。
エルサとクライブがつくりだした超新生物は女の子でして、ドレン(デルフィーヌ・シャネアック)と名づけられます。ふたりには子供がいないから、自然と情が湧くようになってしまい…でも、ドレンは成長するにつれて、自我を持つようになり…
こういう遺伝子ホラー系って、クリーチャーになっちゃうことが多いんですが、この作品はそれとまったくちがいます。あんましホラーもしていません。そこが敗因だったのでしょうかね??
「CUBE」を越える(もしくは同等)の作品は、もう観ることができないのでしょうか… ナタリ監督!!
ついでに、日本公開があやぶまれる声もちらほらと聞こえてきているようです。だいじょうぶでしょうか。
クライブとエルサ夫妻。
新生物誕生!!
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ですよね(笑)。
ついに、おそれていた
ことが~!!!
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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
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