個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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Black Swan
(2010)アメリカ
出演…ナタリー・ポートマン
ヴァンサン・カッセル
ミラ・クニス
監督…ダーレン・アロノフスキー
★★★★
〔ストーリー〕
NYシティ・バレエ団のニナは、元バレエダンサーの母と二人三脚でスターを夢見るバレリーナ。今季の舞台品目は〈白鳥の湖〉、しかし、実力に伸び悩むニナは、主役を逃してしまうのではないかと焦心する。元プリマの控え室から彼女の私物を盗みだし、彼女の口紅をつけて、演技監督のトマスに迫ることに。これが功を奏して、見事プリマの座を射止めることになるのだが…
ニナを待っていたのは、純真な「白鳥」と王子を誘惑する「黒鳥」のふた役を演じなければならない、いままでにない難役だった…
やっと観ました、「ブラック・スワン」!
ありきたりな表現で申しわけないんですけど、おもしろかったー!!!
アロノフスキー監督は、「Pi」(「パイ」1997)がデビュー作だったのですね。「Below」(「ビロウ」2002)なんてのもありました。最近だと、M・ロークの「レスラー」(2008)が有名でしょうか。わたしは圧倒的に、「Requiem for a Dream」(「レクイエム・フォー・ドリーム」2000)のイメージが強いですね。それで、本作はそれにも通じるところがあります。
いまさら書くまでもないんですが…
ヒロインのニナ(ナタリー・ポートマン)はバレリーナ。おなじく元バレリーナの母とともに、プリマドンナを目指しています。そして、彼女にもようやくチャンスが… それは、〈白鳥の湖〉の主役に抜擢されること。でも、ニナは臆病で自信がないし、新しく入ってきたリリー(ミラ・クニス)のほうが存在感があって、彼女にプリマの座を奪われてしまうのではないかと焦ります。
そこで、元プリマのべス(ウィノナ・ライダー)の私物を盗んだことをきっかけに、演技監督のトマス(ヴァンサン・カッセル)に、自分にプリマをあたえてくれないかと訴えます。臆病なニナにしては、非常に大胆な行動です! が、これが見事に成功して、ニナはとうとうプリマに抜擢されるのです。
ですが、その役とは、純真可憐なオデッセイの白鳥、王子を誘惑する “悪の化身” オーディルと、ふた役を演じわけなければならない超難役でした…!!
オープニングから緊張感があって、驚いたことに、ごく最初のほうから怪現象が多発しちゃいます(笑)。終始オドオド、おびえる表情のポートマンがまたいいですね~。演技監督役のヴァンサン・カッセルですが、ほんとうに演技監督みたいに見えるので、彼にポートマンが叱責されるたびに、こっちまでなんか「はいぃ、ごめんなさい…!」って気になっちゃいます。
でもね、オドオドおびえる子羊のなかにだって… ちゃーんと、どす黒い野心が渦巻いてますのよ♪
よく「キャリー」っぽいとか書かれてるんですけど、それは結末のことではなく、たんに母娘関係のことをいっているようです。過干渉、過保護な母親って、とくに白人社会から見ると、奇異な目で見られちゃう関係なんですかねー。
ニナは実力はあるのですが、それは優等生的な実力であって、そんなものは観客は見むきもしない。だから、大見得をきって大役をつかんでしまった手前、どうしても殻を破らなければならない。ライバルのリリーにしろ、過保護すぎる母親(バーバラ・ハーシー)にしろ、つれない演技監督にしろ、すべて打破していかないことには、この大役はこなせない。そこに到達するまでの執着心、すさまじいまでのエゴが、ブラック・スワンにつながっていくのです。
明確なストーリーをじつに明確に表現した映画で、これはポートマンの代表作になってしまいました! 自分のなかの “悪” をひきださないことには、ブラック・スワンにはなれない… このテーマだけでも、ドキドキしちゃいます!! 役者さんが全員自分の役になりきっていて、おびえるポートマンが変貌していく姿もこわかったです。映画を観終わったあと、ほんとうにバレエの舞台をひとつ観終えたような不思議な気持ちになりました。
でも、これだけ完全燃焼できちゃえば、芸術家としてはこれ以上ないほど幸福なんでしょうけど…
バレエが舞台ですから、たびたび鏡が登場します。鏡に映るニナは、「他人からの評価」、「内なる自分」と、つねにふたつの評価を気にしている。そこに苦悩と葛藤、彼女には重すぎる重圧がかかったときに、彼女は…
ポートマン自身も、「白鳥」と「黒鳥」を見事に演じわけていました。まだ観ていない方がいましたら、これは必見です!!
おびえる美女。
鏡に映るあなたは、
いったいだれ?
有名ですね。
すれちがいシーン。
演技監督のカッセル。
この方も器用な
役者さんです!
ライバルのリリーと。
白鳥ははばたくことが
できるのか??
(2010)アメリカ
出演…ナタリー・ポートマン
ヴァンサン・カッセル
ミラ・クニス
監督…ダーレン・アロノフスキー
★★★★
〔ストーリー〕
NYシティ・バレエ団のニナは、元バレエダンサーの母と二人三脚でスターを夢見るバレリーナ。今季の舞台品目は〈白鳥の湖〉、しかし、実力に伸び悩むニナは、主役を逃してしまうのではないかと焦心する。元プリマの控え室から彼女の私物を盗みだし、彼女の口紅をつけて、演技監督のトマスに迫ることに。これが功を奏して、見事プリマの座を射止めることになるのだが…
ニナを待っていたのは、純真な「白鳥」と王子を誘惑する「黒鳥」のふた役を演じなければならない、いままでにない難役だった…
やっと観ました、「ブラック・スワン」!
ありきたりな表現で申しわけないんですけど、おもしろかったー!!!
アロノフスキー監督は、「Pi」(「パイ」1997)がデビュー作だったのですね。「Below」(「ビロウ」2002)なんてのもありました。最近だと、M・ロークの「レスラー」(2008)が有名でしょうか。わたしは圧倒的に、「Requiem for a Dream」(「レクイエム・フォー・ドリーム」2000)のイメージが強いですね。それで、本作はそれにも通じるところがあります。
いまさら書くまでもないんですが…
ヒロインのニナ(ナタリー・ポートマン)はバレリーナ。おなじく元バレリーナの母とともに、プリマドンナを目指しています。そして、彼女にもようやくチャンスが… それは、〈白鳥の湖〉の主役に抜擢されること。でも、ニナは臆病で自信がないし、新しく入ってきたリリー(ミラ・クニス)のほうが存在感があって、彼女にプリマの座を奪われてしまうのではないかと焦ります。
そこで、元プリマのべス(ウィノナ・ライダー)の私物を盗んだことをきっかけに、演技監督のトマス(ヴァンサン・カッセル)に、自分にプリマをあたえてくれないかと訴えます。臆病なニナにしては、非常に大胆な行動です! が、これが見事に成功して、ニナはとうとうプリマに抜擢されるのです。
ですが、その役とは、純真可憐なオデッセイの白鳥、王子を誘惑する “悪の化身” オーディルと、ふた役を演じわけなければならない超難役でした…!!
オープニングから緊張感があって、驚いたことに、ごく最初のほうから怪現象が多発しちゃいます(笑)。終始オドオド、おびえる表情のポートマンがまたいいですね~。演技監督役のヴァンサン・カッセルですが、ほんとうに演技監督みたいに見えるので、彼にポートマンが叱責されるたびに、こっちまでなんか「はいぃ、ごめんなさい…!」って気になっちゃいます。
でもね、オドオドおびえる子羊のなかにだって… ちゃーんと、どす黒い野心が渦巻いてますのよ♪
よく「キャリー」っぽいとか書かれてるんですけど、それは結末のことではなく、たんに母娘関係のことをいっているようです。過干渉、過保護な母親って、とくに白人社会から見ると、奇異な目で見られちゃう関係なんですかねー。
ニナは実力はあるのですが、それは優等生的な実力であって、そんなものは観客は見むきもしない。だから、大見得をきって大役をつかんでしまった手前、どうしても殻を破らなければならない。ライバルのリリーにしろ、過保護すぎる母親(バーバラ・ハーシー)にしろ、つれない演技監督にしろ、すべて打破していかないことには、この大役はこなせない。そこに到達するまでの執着心、すさまじいまでのエゴが、ブラック・スワンにつながっていくのです。
明確なストーリーをじつに明確に表現した映画で、これはポートマンの代表作になってしまいました! 自分のなかの “悪” をひきださないことには、ブラック・スワンにはなれない… このテーマだけでも、ドキドキしちゃいます!! 役者さんが全員自分の役になりきっていて、おびえるポートマンが変貌していく姿もこわかったです。映画を観終わったあと、ほんとうにバレエの舞台をひとつ観終えたような不思議な気持ちになりました。
でも、これだけ完全燃焼できちゃえば、芸術家としてはこれ以上ないほど幸福なんでしょうけど…
バレエが舞台ですから、たびたび鏡が登場します。鏡に映るニナは、「他人からの評価」、「内なる自分」と、つねにふたつの評価を気にしている。そこに苦悩と葛藤、彼女には重すぎる重圧がかかったときに、彼女は…
ポートマン自身も、「白鳥」と「黒鳥」を見事に演じわけていました。まだ観ていない方がいましたら、これは必見です!!
おびえる美女。
鏡に映るあなたは、
いったいだれ?
有名ですね。
すれちがいシーン。
演技監督のカッセル。
この方も器用な
役者さんです!
ライバルのリリーと。
白鳥ははばたくことが
できるのか??
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Seconds Apart
(2011)アメリカ
出演…オーランド・ジョーンズ
エドマンド・エンティン
ゲーリー・エンティン
監督…アントニオ・ネグレテ
★★★☆
〔ストーリー〕
パーティーの夜、男だけで盛りあがっていた一室で、少年たちがつぎつぎロシアン・ルーレット自殺をするという不可解な事件が起こる。事件を捜査することになったランキンは、パーティーの出席者だった学校の生徒たちの事情聴取をすることに。そこはカソリック系の男女共学の学校で、ランキンはやがて、奇妙な双子にたどりつくのだが…
すごいっ!!
期待以上のすばらしい出来でして、ちょっと興奮しています!
勉強不足で申しわけなかったのですが、これって、〈アフター・ダーク・オリジンズ〉の上演作品のひとつだそうです。これはフェスとは別モノなんですが、主に新人発掘を主眼にしているという。まあ、いろんな作品がありまして、(「Husk」(「ハスク」2011)、「Fertile Ground」(2010)、「Scream of the Banshee」(2011)… って、これってサイファイ・チャンネルのテレビ映画じゃないですか! あと、「Prowl」(2010))。で、たぶん〈アフター・ダーク〉としては、この監督さんをいちばんの目玉に押していきたかったんじゃないでしょうか。
本作の監督さん、アントニオ・ネグレテはラテン系の俳優出身の方でして、なんと誘拐された経験(ナニそれ!!)をもとに、監督デビューされたんだそうです。以前からも注目されていたようで、この作品を皮切りに、いろんな作品が紹介されていくみたいです。
あと、余談ですが、「Autopsy」(「解体病棟」2008)、「Night of the Demons」(「ナイト・オブ・ザ・デーモンズ」2009)のアダム・ギーラッシュの「Fertile Ground」ですが、うーむ、作品じたいは悪くなかったものの、静かな狂気が蝕んでいく幽霊屋敷モノでした。たいへん悪くなかったんですけど、「解体~」 のハチャメチャぶりを期待してしまうと、あれっ? となってしまうかもしれません。
物語は、少年たちの不可解な集団自殺事件からはじまります。彼らはパーティーの一室で、仲のいい友人同士で酒を飲みながら盛りあがっていただけなのですが… とあることをきっかけに、突然おそろしい惨劇に。そして数時間後、全員死亡しているところが発見されるのです。
この奇妙な事件を捜査することになったのは、ランキン刑事(オーランド・ジョーンズ)。ランキンはまず聞きこみにと、パーティー参加者の学校を訪ねます。そこはカソリック系の、日本みたいに制服のある男女共学校。わりかし裕福な家の子たちを集めた学校で、校長のオーエン(ルイス・ハーサム)に許可をとったのち、パーティーに関わった生徒たちの事情聴取をすることに。
その事情聴取で、事件前におかしな経験をしたようだと語る、とある女生徒の話から、双子の兄弟ジョナ(エドマンド・エンティン)とセス(ゲーリー・エンティン)が浮かびあがってくるのですが…
お話的には、邪悪な双子が織りなす恐怖譚。そして、主人公の刑事にも深刻なトラウマがあって、ストーリーに深い奥ゆきをあたえています。
たぶん、要約するとなんでもない話なんでしょうが、ランキン刑事の存在感があってとてもよかったです。双子たちもそれぞれ不気味だし、彼らの両親がまた、エキセントリックでとっても不気味なんですが、やっぱりこの映画の主役はランキン役のオーランド・ジョーンズ!
彼のトラウマの追憶シーンにときどき登場する、不思議な場所がどこなのかわかったとたん… 軽い感動を味わえてしまいます。カット割りもいちいち凝ってて、展開にもひきこまれる。わたしはこういう映画の撮り方をする方が大好きなんですー!
みなさんにもこの感動を味わっていただくために、あんまりくわしいことは書きません。ですが、これは全力でオススメしちゃう注目株のホラー佳作なのデス!! この方は、今後もますますご活躍されることでしょう。結末のバッドエンド… でもじつは、ハッピーエンド♪ も、じつに感動的。ああ、ランキン刑事、とても恰好よかったです。
ジョナとセスの
双子の兄弟は…
なにをするにも、
いつもいっしょ。
両親がまた、
変わっています。
ランキン刑事を苦しめる、
過去の記憶とは…
かわいいイヴと、
知りあってしまった
ことから…
この
女性の正体は…!!
(2011)アメリカ
出演…オーランド・ジョーンズ
エドマンド・エンティン
ゲーリー・エンティン
監督…アントニオ・ネグレテ
★★★☆
〔ストーリー〕
パーティーの夜、男だけで盛りあがっていた一室で、少年たちがつぎつぎロシアン・ルーレット自殺をするという不可解な事件が起こる。事件を捜査することになったランキンは、パーティーの出席者だった学校の生徒たちの事情聴取をすることに。そこはカソリック系の男女共学の学校で、ランキンはやがて、奇妙な双子にたどりつくのだが…
すごいっ!!
期待以上のすばらしい出来でして、ちょっと興奮しています!
勉強不足で申しわけなかったのですが、これって、〈アフター・ダーク・オリジンズ〉の上演作品のひとつだそうです。これはフェスとは別モノなんですが、主に新人発掘を主眼にしているという。まあ、いろんな作品がありまして、(「Husk」(「ハスク」2011)、「Fertile Ground」(2010)、「Scream of the Banshee」(2011)… って、これってサイファイ・チャンネルのテレビ映画じゃないですか! あと、「Prowl」(2010))。で、たぶん〈アフター・ダーク〉としては、この監督さんをいちばんの目玉に押していきたかったんじゃないでしょうか。
本作の監督さん、アントニオ・ネグレテはラテン系の俳優出身の方でして、なんと誘拐された経験(ナニそれ!!)をもとに、監督デビューされたんだそうです。以前からも注目されていたようで、この作品を皮切りに、いろんな作品が紹介されていくみたいです。
あと、余談ですが、「Autopsy」(「解体病棟」2008)、「Night of the Demons」(「ナイト・オブ・ザ・デーモンズ」2009)のアダム・ギーラッシュの「Fertile Ground」ですが、うーむ、作品じたいは悪くなかったものの、静かな狂気が蝕んでいく幽霊屋敷モノでした。たいへん悪くなかったんですけど、「解体~」 のハチャメチャぶりを期待してしまうと、あれっ? となってしまうかもしれません。
物語は、少年たちの不可解な集団自殺事件からはじまります。彼らはパーティーの一室で、仲のいい友人同士で酒を飲みながら盛りあがっていただけなのですが… とあることをきっかけに、突然おそろしい惨劇に。そして数時間後、全員死亡しているところが発見されるのです。
この奇妙な事件を捜査することになったのは、ランキン刑事(オーランド・ジョーンズ)。ランキンはまず聞きこみにと、パーティー参加者の学校を訪ねます。そこはカソリック系の、日本みたいに制服のある男女共学校。わりかし裕福な家の子たちを集めた学校で、校長のオーエン(ルイス・ハーサム)に許可をとったのち、パーティーに関わった生徒たちの事情聴取をすることに。
その事情聴取で、事件前におかしな経験をしたようだと語る、とある女生徒の話から、双子の兄弟ジョナ(エドマンド・エンティン)とセス(ゲーリー・エンティン)が浮かびあがってくるのですが…
お話的には、邪悪な双子が織りなす恐怖譚。そして、主人公の刑事にも深刻なトラウマがあって、ストーリーに深い奥ゆきをあたえています。
たぶん、要約するとなんでもない話なんでしょうが、ランキン刑事の存在感があってとてもよかったです。双子たちもそれぞれ不気味だし、彼らの両親がまた、エキセントリックでとっても不気味なんですが、やっぱりこの映画の主役はランキン役のオーランド・ジョーンズ!
彼のトラウマの追憶シーンにときどき登場する、不思議な場所がどこなのかわかったとたん… 軽い感動を味わえてしまいます。カット割りもいちいち凝ってて、展開にもひきこまれる。わたしはこういう映画の撮り方をする方が大好きなんですー!
みなさんにもこの感動を味わっていただくために、あんまりくわしいことは書きません。ですが、これは全力でオススメしちゃう注目株のホラー佳作なのデス!! この方は、今後もますますご活躍されることでしょう。結末のバッドエンド… でもじつは、ハッピーエンド♪ も、じつに感動的。ああ、ランキン刑事、とても恰好よかったです。
ジョナとセスの
双子の兄弟は…
なにをするにも、
いつもいっしょ。
両親がまた、
変わっています。
ランキン刑事を苦しめる、
過去の記憶とは…
かわいいイヴと、
知りあってしまった
ことから…
この
女性の正体は…!!
Mask Maker
(2010)アメリカ
出演…ニッキー・デローチ
スティーヴン・コレッティ
アナベラ・カサノヴァ
監督…グリフ・ファースト
★★☆
〔ストーリー〕
学期も終わって、きょうはジェニファーの誕生日。ボーイフレンドのエヴァンにすてきなプレゼントがあるよといわれて、むかった場所には… なんと、一軒家! じつはエヴァン、中古住宅を購入して、ふたりで力をあわせて改装し、また売りにだそうという魂胆。そこにはいつものメンバー、親しい友人たちもくわわるのですが… 彼らは知りませんでした。そこにおそろしい因縁があることに!!
これはまあまあおもしろかったです。
過去の因縁、出没する殺人鬼… って、よくあるB級ものなんですがー。
ヒロインのジェニファー(ニッキー・デローチ)は、学期終わりのきょうが誕生日。BFのエヴァン(スティーヴン・コレッティ)にプレゼントがあるんだといわれて、車に乗せられてむかったさきには… 野っ原にぽつーんと建つ、けっこう不気味な一軒家!! ちょ、それ重いよ! 指輪よりこあいじゃんかよ!!
でもエヴァン、ちゃんと考えての出費でした。なにも、ここでふたりで暮らしましょー♪ ってことじゃなく、この一見ボロそうに見える家を格安で購入して、休みのあいだにせっせと改装、また売りにだしちゃえばいーじゃん? それで、ボロ儲けしちゃえばいーじゃん!! みたいな、ア〇の子が考える道理だったのです。
だけど、ジェニファーも大人です。よし、ここはとことんつきあってあげよう! と、エヴァンの無茶な計画に賛成することに。これには友人たちも一枚噛んでいて、あとから到着してきます。まあ、楽しそうですよね。若いうちは多少の無茶も必要ですよ。
そこでキャンプ気分で改装をはじめるんですが、近くの雑貨屋にむかうと、主人の男性(マイケル・ベリーマン)からええ、あの家を買ったんだ~ と、顔色を変えられてしまいます。ほかにも、従業員の男にあからさまに不審がられたり。
ついでにエヴァン、家に到着してそうそう、裏庭に門があるのを見つけます。門のむこうは雑木林になってるんですが、そこに奇妙な物体を発見。あきらかに人の手によるものと思われる、長い棒に奇妙な動物の顔(?)らしきものがついて… これはいったい、ナニ…??
殺人鬼が「マスクメイカー」ということで、殺した人間の顔の皮をかぶるのが習性になってます。このマスク、あまりに簡単にびろーん♪ と剥がれちゃうので、まんまゴムっぽくて笑えるんですが、怪力男という設定なのでいいんでしょうか。
テンポもいいし、後半からのたたみかけも楽しいんですけど、まー、ほんと、よくあるB級ものホラーですよ。まあまあおもしろいんですけど… でも、これだけB級ホラーの設定がそろっちゃうと、さほど盛りあがらないのはなぜなんだっ!!
でも、けしてハズレ作品ではないのです。
定番設定が気にならない、こういうのはいくら観ても楽しいの!! という方には、よろしいかと。
ヒロインのジェニファー。
子供っぽいんだよ、
エヴァン!
雑貨屋のおじさんは、
けっこう親切。
不気味な包帯男の
正体は…
あ、
サービスショット♪
(2010)アメリカ
出演…ニッキー・デローチ
スティーヴン・コレッティ
アナベラ・カサノヴァ
監督…グリフ・ファースト
★★☆
〔ストーリー〕
学期も終わって、きょうはジェニファーの誕生日。ボーイフレンドのエヴァンにすてきなプレゼントがあるよといわれて、むかった場所には… なんと、一軒家! じつはエヴァン、中古住宅を購入して、ふたりで力をあわせて改装し、また売りにだそうという魂胆。そこにはいつものメンバー、親しい友人たちもくわわるのですが… 彼らは知りませんでした。そこにおそろしい因縁があることに!!
これはまあまあおもしろかったです。
過去の因縁、出没する殺人鬼… って、よくあるB級ものなんですがー。
ヒロインのジェニファー(ニッキー・デローチ)は、学期終わりのきょうが誕生日。BFのエヴァン(スティーヴン・コレッティ)にプレゼントがあるんだといわれて、車に乗せられてむかったさきには… 野っ原にぽつーんと建つ、けっこう不気味な一軒家!! ちょ、それ重いよ! 指輪よりこあいじゃんかよ!!
でもエヴァン、ちゃんと考えての出費でした。なにも、ここでふたりで暮らしましょー♪ ってことじゃなく、この一見ボロそうに見える家を格安で購入して、休みのあいだにせっせと改装、また売りにだしちゃえばいーじゃん? それで、ボロ儲けしちゃえばいーじゃん!! みたいな、ア〇の子が考える道理だったのです。
だけど、ジェニファーも大人です。よし、ここはとことんつきあってあげよう! と、エヴァンの無茶な計画に賛成することに。これには友人たちも一枚噛んでいて、あとから到着してきます。まあ、楽しそうですよね。若いうちは多少の無茶も必要ですよ。
そこでキャンプ気分で改装をはじめるんですが、近くの雑貨屋にむかうと、主人の男性(マイケル・ベリーマン)からええ、あの家を買ったんだ~ と、顔色を変えられてしまいます。ほかにも、従業員の男にあからさまに不審がられたり。
ついでにエヴァン、家に到着してそうそう、裏庭に門があるのを見つけます。門のむこうは雑木林になってるんですが、そこに奇妙な物体を発見。あきらかに人の手によるものと思われる、長い棒に奇妙な動物の顔(?)らしきものがついて… これはいったい、ナニ…??
殺人鬼が「マスクメイカー」ということで、殺した人間の顔の皮をかぶるのが習性になってます。このマスク、あまりに簡単にびろーん♪ と剥がれちゃうので、まんまゴムっぽくて笑えるんですが、怪力男という設定なのでいいんでしょうか。
テンポもいいし、後半からのたたみかけも楽しいんですけど、まー、ほんと、よくあるB級ものホラーですよ。まあまあおもしろいんですけど… でも、これだけB級ホラーの設定がそろっちゃうと、さほど盛りあがらないのはなぜなんだっ!!
でも、けしてハズレ作品ではないのです。
定番設定が気にならない、こういうのはいくら観ても楽しいの!! という方には、よろしいかと。
ヒロインのジェニファー。
子供っぽいんだよ、
エヴァン!
雑貨屋のおじさんは、
けっこう親切。
不気味な包帯男の
正体は…
あ、
サービスショット♪
Schizo
(1976)イギリス
出演…リネ・フレデリック
ジョン・レイトン
ジョン・フレイサー
監督…ピート・ウォーカー
★★☆
〔ストーリー〕
ロンドン。銀盤の女王と呼ばれた美人スケーターのサマンサは、婚約者の青年実業家アランと結婚式をあげることに。その記事が新聞に載ったとたん、とある郊外で、怒りにふるえる不気味な男がいた…!!
男はサマンサのもとに駆けつけると、以来彼女をつけ狙うようになる。サマンサにはまったく身におぼえがないのだが、なぜか男の顔に、過去のある記憶が呼びさまされて…??
タイトルで思いっきりネタバレしてますやん~~!!!
でも、けっこうおもしろかったので。
70年代のUKホラーです。これもカルトでいいのでしょうか。ピート・ウォーカーという監督さんは、ホラー映画ばかり撮ってる方でして、マニアの方にも人気が高いんですね。で、これはおとなしめの作品から観ちゃったことになるんです。ウォーカー三部作というのがありまして、「House of Wipcord」(1974)、「Frightmare」(1974)、「House of Mortal Sin」(「魔界神父」1976)、こちらの作品群が、彼の作風を顕著にあらわしているんだそうです。
この作風を簡単にいってしまいますと、陰湿、痛烈な皮肉、救いのないストーリー。(あ、これ、まんまイギリスっぽいじゃないですか!)もともとはポルノ映画専門の方だったんですが、ホラーをやりはじめたら、これがどんどん板についてしまったという。おまけに、どんより陰鬱ムードが好きなイギリス人にはうけちゃったのでしょう。
で、本作はそんな監督の真骨頂が発揮されたあとに撮られた、ごくまじめなサスペンス。評価は一応高いんですけど、ファンからすると、これよりもあれとか、これがあるでしょー!! みたいな感じになっちゃうのかな… 知らなかったんですよ、えーん、スイマセン…
ヒロインのサマンサ(リネ・フレデリック)は、国民のアイドル的な美人スケーター。実業家のアラン(ジョン・レイトン)との結婚も決まり、新聞で大々的に報道されていました。その記事を読んで、顔色を変える男(ジョン・フレイサー)が… この不気味な男、しがない労働者なのですが、その日のうちにトランクに荷物とナイフを詰めこんで、サマンサの暮らすロンドンへとやってくるのです…!!
その日からサマンサは、薄気味悪い男につきまとわれるようになり、恐怖をおぼえはじめます。それをアランに訴えても、友人のべス(ステファニー・ビーチャム)に相談しても、なかなか信じてもらえません。
そしてある晩、たび重なる男の無言の脅迫に耐えかねて、意を決してアランの友人・ウィリアム(ジャック・ハスキン)のもとをたずねます。じつはウィリアム、精神科医だったのですが…
サマンサがかわいい系の美人さんで、小柄でやたら子供っぽく見えたり、逆に色っぽくなっちゃったりと、いろんな表情が見れて楽しいです。アラン役の男性も、どこかで見たことあるような、よくあるイギリス系のイケメン俳優。サスペンスのツボも押さえていて、周囲に信じてもらえなくて孤立していくサマンサ、疑心暗鬼になっていく過程も丁寧に描かれてます。
ヒロインも魅力的だし、演出も悪くないし… 足りない部分があるとすれば、ゴアひかえめ、ついでにちょっと冗長すぎちゃった~。もうちょっとテンポがよくて、ショックシーンが強ければ、ホラー強度も増したかもしれません。はっきりいって、監督さんも自分から白状しちゃってるとおり、三部作で燃え尽きちゃった感があるみたいです。そのへんが、ファンからするともの足りないんでしょうか。
でも、わたし的にはけっこうよかったので、ウォーカー三部作はぜったい観ておこう候補にしときました! ついでに、この三部作はサスペンスじゃなくてホラー色全開で、宗教とか暴力メインのどぎつい内容です。へたなスプラッタより、トラウマが植えつけられちゃう危険性があるんだとか… むふー、楽しみでふ!!!
スキゾ映画はたくさんありますが、これも良作のひとつとして数えられていいのでないでしょうか。
ラスト、とあるキャラのセリフが、未来を予知しているのですが… あーらら、これまたこわいですねー♪
不気味な男の目的は??
キャッ!!
シャワー中に急に
殺意を感じて…!!
べスもアラン(右)も、
サマンサの話を
信じられません。
どんどん追いつめられる
サマンサ。
そしてついに、
犠牲者が…!!!!
(1976)イギリス
出演…リネ・フレデリック
ジョン・レイトン
ジョン・フレイサー
監督…ピート・ウォーカー
★★☆
〔ストーリー〕
ロンドン。銀盤の女王と呼ばれた美人スケーターのサマンサは、婚約者の青年実業家アランと結婚式をあげることに。その記事が新聞に載ったとたん、とある郊外で、怒りにふるえる不気味な男がいた…!!
男はサマンサのもとに駆けつけると、以来彼女をつけ狙うようになる。サマンサにはまったく身におぼえがないのだが、なぜか男の顔に、過去のある記憶が呼びさまされて…??
タイトルで思いっきりネタバレしてますやん~~!!!
でも、けっこうおもしろかったので。
70年代のUKホラーです。これもカルトでいいのでしょうか。ピート・ウォーカーという監督さんは、ホラー映画ばかり撮ってる方でして、マニアの方にも人気が高いんですね。で、これはおとなしめの作品から観ちゃったことになるんです。ウォーカー三部作というのがありまして、「House of Wipcord」(1974)、「Frightmare」(1974)、「House of Mortal Sin」(「魔界神父」1976)、こちらの作品群が、彼の作風を顕著にあらわしているんだそうです。
この作風を簡単にいってしまいますと、陰湿、痛烈な皮肉、救いのないストーリー。(あ、これ、まんまイギリスっぽいじゃないですか!)もともとはポルノ映画専門の方だったんですが、ホラーをやりはじめたら、これがどんどん板についてしまったという。おまけに、どんより陰鬱ムードが好きなイギリス人にはうけちゃったのでしょう。
で、本作はそんな監督の真骨頂が発揮されたあとに撮られた、ごくまじめなサスペンス。評価は一応高いんですけど、ファンからすると、これよりもあれとか、これがあるでしょー!! みたいな感じになっちゃうのかな… 知らなかったんですよ、えーん、スイマセン…
ヒロインのサマンサ(リネ・フレデリック)は、国民のアイドル的な美人スケーター。実業家のアラン(ジョン・レイトン)との結婚も決まり、新聞で大々的に報道されていました。その記事を読んで、顔色を変える男(ジョン・フレイサー)が… この不気味な男、しがない労働者なのですが、その日のうちにトランクに荷物とナイフを詰めこんで、サマンサの暮らすロンドンへとやってくるのです…!!
その日からサマンサは、薄気味悪い男につきまとわれるようになり、恐怖をおぼえはじめます。それをアランに訴えても、友人のべス(ステファニー・ビーチャム)に相談しても、なかなか信じてもらえません。
そしてある晩、たび重なる男の無言の脅迫に耐えかねて、意を決してアランの友人・ウィリアム(ジャック・ハスキン)のもとをたずねます。じつはウィリアム、精神科医だったのですが…
サマンサがかわいい系の美人さんで、小柄でやたら子供っぽく見えたり、逆に色っぽくなっちゃったりと、いろんな表情が見れて楽しいです。アラン役の男性も、どこかで見たことあるような、よくあるイギリス系のイケメン俳優。サスペンスのツボも押さえていて、周囲に信じてもらえなくて孤立していくサマンサ、疑心暗鬼になっていく過程も丁寧に描かれてます。
ヒロインも魅力的だし、演出も悪くないし… 足りない部分があるとすれば、ゴアひかえめ、ついでにちょっと冗長すぎちゃった~。もうちょっとテンポがよくて、ショックシーンが強ければ、ホラー強度も増したかもしれません。はっきりいって、監督さんも自分から白状しちゃってるとおり、三部作で燃え尽きちゃった感があるみたいです。そのへんが、ファンからするともの足りないんでしょうか。
でも、わたし的にはけっこうよかったので、ウォーカー三部作はぜったい観ておこう候補にしときました! ついでに、この三部作はサスペンスじゃなくてホラー色全開で、宗教とか暴力メインのどぎつい内容です。へたなスプラッタより、トラウマが植えつけられちゃう危険性があるんだとか… むふー、楽しみでふ!!!
スキゾ映画はたくさんありますが、これも良作のひとつとして数えられていいのでないでしょうか。
ラスト、とあるキャラのセリフが、未来を予知しているのですが… あーらら、これまたこわいですねー♪
不気味な男の目的は??
キャッ!!
シャワー中に急に
殺意を感じて…!!
べスもアラン(右)も、
サマンサの話を
信じられません。
どんどん追いつめられる
サマンサ。
そしてついに、
犠牲者が…!!!!
The Violent Kind
(2010)アメリカ
出演…コーリー・ナウフ
クリスティーナ・プロサリース
タイラー・コール
監督…ミッシェル・アルティエリ/
フィル・フローレス
★★★
〔ストーリー〕
カリフォルニア。バイカーチームに所属するコーディは、友人やガールフレンドたちと、なじみの店の女主人の誕生パーティーをかねて、飲んで騒いで明けくれていた。ばかげたパーティーも終わって、メーガンの姉のミシェルが男友だちと夜のドライブにと、姿を消してしまう… と、ミシェルだけ血まみれになってもどってきた!! 彼女がいうには、車を停めていたら突然襲われたというのだが…??
このポスター気に入ってて、けっこう期待していたんですけどねー、
なんていいますか、あの、わりとふつーの…
〈ブッチャー・ブラザース〉って、コンビ名のことだったのですね。このクレジットだと、「The Hamiltons」(「パニック・ゲーム」2006)と「April Fool's Day」(「血のエイプリル・フール」2008)、2年ごとにホラーを撮っていて、今回で3作めになります。余談ですが、「パニック~」はなんともいえない叙情感とか、青春してる雰囲気がホラーファンのあいだでたいへん話題になりました。わたしも好きでした!
で、青春ホラー、ホラー・ミステリときて、今回は憑依ホラー。
なんでいきなり? 憑依ホラーなのなの…??
あのう、いちばん最初に聞いたあらすじは、けっこうよかったんです。タイトルも恰好いいし、ホラーっていうと、よく「人喰い」とか感染したりするんですが、これは「暴力」が感染しちゃうのかな? などと、勝手に想像ふくらませてたんですが。いろんな意味で惜しい作品だったです。惜しいんですけど、前半の感触はなかなかよかったです。
主人公は、バイカーチームの青年コーディ(コーリー・クナウフ)。彼らは地元のならず者、メンバーもしょっちゅうしょっぴかれて、暴力沙汰は日常茶飯事。たぶん、殺人もしてるんだろう? なんて、新聞で騒がれています。
危険で惰性的な人生を送る彼らは、じつはちょっぴり退屈している…
ある晩、なじみのバーの女主人の誕生パーティーで盛りあがって、そのままあちこちで大騒ぎ… コーディは決まった彼女はいないのですが、女性たちは本気で相手にしてくれない。ぶーたれて、ひとりシェアハウスの階段で飲んでいると… 茂みのなかから、不気味な男が出てきたよ! でも、コーディは気づかない。
そのころ、メーガン(クリスティーナ・プロサリース)が、姉のミシェル(ティファニー・シェピス)をさがしていました。ミシェルはおなじく、メンバーのひとりと車でどこかにしけこんじゃってまして、彼女だけ、血だらけになってもどってきます。「助けて!!」なにがあったかと、コーディや友人のQ(ブレット・ロバーツ)、ガールフレンドのシェイド(タイラー・コール)は仰天するのですが…
コーディ役の人が自然体でいい感じで、前半(…というか、事件が起きるまで)が新感覚な雰囲気で、これは期待できそう!と、思えたんですけど。
うーんと、よくある憑依ホラーでした。タイトルにもなってる「ヴァイオレント」の移行を、もっと明確にしてくれるとおもしろくなったかと思うんですけど。途中から、ゾンビ? エクソシスト? みたいなパターンになっちゃいます。
でも、騒ぎの元凶となる「アンデッド」グループが、なかなかキャラがたってて楽しいです。本人たちも楽しそうに演じています。このキャラ、もうちょっとつきぬけた感じになってれば… ついでに、ブラックだったり、ばかげてたりすれば? 血糊もたくさん使ってるわりには、ゴアでもないし、残酷さもないし、めずらしい展開もないし、えーと、どうしてこんな感じになってしまったのかな…
結局どういう方向に進めたかったのか、いまいち消化不良な作品になっちってました。観終わってしばらくたったら、どんな内容だったか忘れかけてますし! 次回作にまた期待します。
コーディ(左)と
Qたん。
血まみれの誘惑!!
囚われの身となった
シェイドとコーディ、
メーガンは…
そのころ、Qたんは!!
…
完全ゾンビですねん…
(2010)アメリカ
出演…コーリー・ナウフ
クリスティーナ・プロサリース
タイラー・コール
監督…ミッシェル・アルティエリ/
フィル・フローレス
★★★
〔ストーリー〕
カリフォルニア。バイカーチームに所属するコーディは、友人やガールフレンドたちと、なじみの店の女主人の誕生パーティーをかねて、飲んで騒いで明けくれていた。ばかげたパーティーも終わって、メーガンの姉のミシェルが男友だちと夜のドライブにと、姿を消してしまう… と、ミシェルだけ血まみれになってもどってきた!! 彼女がいうには、車を停めていたら突然襲われたというのだが…??
このポスター気に入ってて、けっこう期待していたんですけどねー、
なんていいますか、あの、わりとふつーの…
〈ブッチャー・ブラザース〉って、コンビ名のことだったのですね。このクレジットだと、「The Hamiltons」(「パニック・ゲーム」2006)と「April Fool's Day」(「血のエイプリル・フール」2008)、2年ごとにホラーを撮っていて、今回で3作めになります。余談ですが、「パニック~」はなんともいえない叙情感とか、青春してる雰囲気がホラーファンのあいだでたいへん話題になりました。わたしも好きでした!
で、青春ホラー、ホラー・ミステリときて、今回は憑依ホラー。
なんでいきなり? 憑依ホラーなのなの…??
あのう、いちばん最初に聞いたあらすじは、けっこうよかったんです。タイトルも恰好いいし、ホラーっていうと、よく「人喰い」とか感染したりするんですが、これは「暴力」が感染しちゃうのかな? などと、勝手に想像ふくらませてたんですが。いろんな意味で惜しい作品だったです。惜しいんですけど、前半の感触はなかなかよかったです。
主人公は、バイカーチームの青年コーディ(コーリー・クナウフ)。彼らは地元のならず者、メンバーもしょっちゅうしょっぴかれて、暴力沙汰は日常茶飯事。たぶん、殺人もしてるんだろう? なんて、新聞で騒がれています。
危険で惰性的な人生を送る彼らは、じつはちょっぴり退屈している…
ある晩、なじみのバーの女主人の誕生パーティーで盛りあがって、そのままあちこちで大騒ぎ… コーディは決まった彼女はいないのですが、女性たちは本気で相手にしてくれない。ぶーたれて、ひとりシェアハウスの階段で飲んでいると… 茂みのなかから、不気味な男が出てきたよ! でも、コーディは気づかない。
そのころ、メーガン(クリスティーナ・プロサリース)が、姉のミシェル(ティファニー・シェピス)をさがしていました。ミシェルはおなじく、メンバーのひとりと車でどこかにしけこんじゃってまして、彼女だけ、血だらけになってもどってきます。「助けて!!」なにがあったかと、コーディや友人のQ(ブレット・ロバーツ)、ガールフレンドのシェイド(タイラー・コール)は仰天するのですが…
コーディ役の人が自然体でいい感じで、前半(…というか、事件が起きるまで)が新感覚な雰囲気で、これは期待できそう!と、思えたんですけど。
うーんと、よくある憑依ホラーでした。タイトルにもなってる「ヴァイオレント」の移行を、もっと明確にしてくれるとおもしろくなったかと思うんですけど。途中から、ゾンビ? エクソシスト? みたいなパターンになっちゃいます。
でも、騒ぎの元凶となる「アンデッド」グループが、なかなかキャラがたってて楽しいです。本人たちも楽しそうに演じています。このキャラ、もうちょっとつきぬけた感じになってれば… ついでに、ブラックだったり、ばかげてたりすれば? 血糊もたくさん使ってるわりには、ゴアでもないし、残酷さもないし、めずらしい展開もないし、えーと、どうしてこんな感じになってしまったのかな…
結局どういう方向に進めたかったのか、いまいち消化不良な作品になっちってました。観終わってしばらくたったら、どんな内容だったか忘れかけてますし! 次回作にまた期待します。
コーディ(左)と
Qたん。
血まみれの誘惑!!
囚われの身となった
シェイドとコーディ、
メーガンは…
そのころ、Qたんは!!
…
完全ゾンビですねん…
Kolobos
(1999)アメリカ
出演…エイミー・ウェバー
ドニー・テラノーヴァ
二コール・ペレリーヌ
監督…ダニエル・リアトウィック/
デヴィット・トッド・オクヴァーク
★★★
〔ストーリー〕
雨の夜、交通事故によって病院に運びこまれた女性。救出された彼女は、「コロボス…」という、謎の言葉をつぶやく。
すこしづつ記憶をとりもどしていく彼女は、新聞広告により、ある心理実験に参加したことを担当した医師に告げる。それは、人里離れた山荘に、数名の男女が共同生活を送るというものだった…
邦題だと、「ホーンテッド・ハウス」。ちなみに、幽霊はひとつも出てきません! タイトルにもなってる “コロボス” とは、切り刻まれた遺体のことをいうんだそうです。
見逃しちゃってた作品だったんですけど、なかなかおもしろくてよかったです。山荘、そこに見知らぬ男女が集う! あー、なんか、わくわくしちゃう殺戮の予感…♪ 結末もだいたい予想はつきますが、テンポがよくって、キャラクターもいいし、初心者から上級者まで楽しめる内容でした。
ヒロインは、キアラ(エイミー・ウェバー)という女性。彼女が交通事故によって、病院に運びこまれたわけですが、車に轢かれる以前にうけたらしい、ひどい怪我を負っていました。不審に思った担当の女医が、彼女からすこしずつ事情を聞こうとするのですが… ショックを受けているらしく、なかなか記憶がもどりません。
そして、彼女の口からようやく聞かされる内容とは…
心理実験とかー、山荘に集められる男女とかー、もう使い古されたワンパターンなんですけど。これがけっこう期待を裏切らないストーリーのよさとテンポのよさで、いっきに最後まで観れちゃう出来でした。
キアラはどうも、精神不安定な女の子でして、薬を服用してます。残酷な絵ばかり描いているし。その対極なのが、ティナ(プロミス・ラマルコ)という元気のいいノリノリ娘。ほかにも、おなじく参加者のトム(ドニー・テラノーヴァ)、主催側のエリカ(二コール・ペリレーヌ)とゲアリー(ジョン・フェアリー)とか。
部屋のあちこちにはカメラがあって、彼らのことを随時テープに録画してます。そして、そのカメラをのぞく人物というのは…
殺害方法がいろいろ凝ってまして、ソフトホラーかと思わせて、わりとゴア。こいうの、陳腐になっちゃう場合が多いんですけど、これはうまい具合に成功しています。つぎになにが起こるのかなとか、期待させる間もよいです!
…まあ、そういう系のお話なんですけどね。ですが、「ホーンテッド~」という邦題からは想像できない、ノリのいい娯楽ホラーなので、機会がありましたらどうぞ。
結末のなんともいえない不快感、不安感なんかも、コロボス…
病院で目ざめたキアラ。
彼女にいったいなにが?
きゃー!!
女医さんの目がっ!!
山荘に集まったみなさん。
ガラスのむこうから、
こんにちはー♪
どえらいことに
なってきましたよ!!
(1999)アメリカ
出演…エイミー・ウェバー
ドニー・テラノーヴァ
二コール・ペレリーヌ
監督…ダニエル・リアトウィック/
デヴィット・トッド・オクヴァーク
★★★
〔ストーリー〕
雨の夜、交通事故によって病院に運びこまれた女性。救出された彼女は、「コロボス…」という、謎の言葉をつぶやく。
すこしづつ記憶をとりもどしていく彼女は、新聞広告により、ある心理実験に参加したことを担当した医師に告げる。それは、人里離れた山荘に、数名の男女が共同生活を送るというものだった…
邦題だと、「ホーンテッド・ハウス」。ちなみに、幽霊はひとつも出てきません! タイトルにもなってる “コロボス” とは、切り刻まれた遺体のことをいうんだそうです。
見逃しちゃってた作品だったんですけど、なかなかおもしろくてよかったです。山荘、そこに見知らぬ男女が集う! あー、なんか、わくわくしちゃう殺戮の予感…♪ 結末もだいたい予想はつきますが、テンポがよくって、キャラクターもいいし、初心者から上級者まで楽しめる内容でした。
ヒロインは、キアラ(エイミー・ウェバー)という女性。彼女が交通事故によって、病院に運びこまれたわけですが、車に轢かれる以前にうけたらしい、ひどい怪我を負っていました。不審に思った担当の女医が、彼女からすこしずつ事情を聞こうとするのですが… ショックを受けているらしく、なかなか記憶がもどりません。
そして、彼女の口からようやく聞かされる内容とは…
心理実験とかー、山荘に集められる男女とかー、もう使い古されたワンパターンなんですけど。これがけっこう期待を裏切らないストーリーのよさとテンポのよさで、いっきに最後まで観れちゃう出来でした。
キアラはどうも、精神不安定な女の子でして、薬を服用してます。残酷な絵ばかり描いているし。その対極なのが、ティナ(プロミス・ラマルコ)という元気のいいノリノリ娘。ほかにも、おなじく参加者のトム(ドニー・テラノーヴァ)、主催側のエリカ(二コール・ペリレーヌ)とゲアリー(ジョン・フェアリー)とか。
部屋のあちこちにはカメラがあって、彼らのことを随時テープに録画してます。そして、そのカメラをのぞく人物というのは…
殺害方法がいろいろ凝ってまして、ソフトホラーかと思わせて、わりとゴア。こいうの、陳腐になっちゃう場合が多いんですけど、これはうまい具合に成功しています。つぎになにが起こるのかなとか、期待させる間もよいです!
…まあ、そういう系のお話なんですけどね。ですが、「ホーンテッド~」という邦題からは想像できない、ノリのいい娯楽ホラーなので、機会がありましたらどうぞ。
結末のなんともいえない不快感、不安感なんかも、コロボス…
病院で目ざめたキアラ。
彼女にいったいなにが?
きゃー!!
女医さんの目がっ!!
山荘に集まったみなさん。
ガラスのむこうから、
こんにちはー♪
どえらいことに
なってきましたよ!!
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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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