個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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Cropsey
(2009)アメリカ
監督…バーバラ・ブランカッシオ
ジョシュア・ゼマン
脚本…ジョシュア・ゼマン
★★★
〔ストーリー〕
都市伝説のモチーフとなった、ニューヨークを騒がせた連続児童失踪事件のドキュメンタリー。いまだに多くの不明な点が残されている、不可解な事件です。
解けない謎ほど、不気味なものはないのです…
タイトルになっている “クロプシー” は、NYスタテン島で都市伝説になっている殺人鬼の名前。サマーキャンプにいくと、必ずこの話が出てきて、キャーキャー騒ぐっていう。内容的にも、よくあるフォークロアです。精神病院出のクロプシー、(妻を殺したとか、母親を殺したとか)、フック、またはナイフを持って、若者たち(あるいは子供たち)を殺しまくるという…
で、これがまったく作り話かというと、そうじゃなくて、じっさいにそんな事件があったのだそうです。スタテン島は湾の右下のほうにあって、64年に橋が開通しました。以来人がどっと入ってきて、ゴミ捨て場になったり、強制施設みたいのが建設されたり… つまりは、市にとってやっかいなものの捨て場所になっていたのですね。
クロプシーの精神病院のもととなったのは、ここに建設された〈ウィロー・ブロック公立学校〉のこと。40年代後半から70年代まで、ちゃんと運用されていたそうです。ですが、学校なんて名前がついてますが、じっさいには精神遅滞児とか老人を収容する、精神病院でした。劣悪な環境で、満足に世話もしてもらえず、ついには人体実験までおこなわれるようになってしまう…
注: この病院で人体実験被害に遭った子供の数は、なんと、800人以上にもおよぶんだとか!!!
また、後日談ですが、この実験をおこなった非人道的な研究チームの指導者は、のちに小児学会会長に就任、医学会から最高公益賞を得たというんですから、あきれてものもいえません。。。
そんな悲劇と陰残さが残る廃屋に、ホームレスが住みついたり、若者たちの悪ふざけの場所になっていたり…
そして、87年にある事件が起きます。13歳のジェニファーというダウン症少女が行方不明になり、数日後、流れ者のホームレス、アンドレ・ランド(47歳)という男が逮捕されるのですが…
ランドが逮捕されたことによって、スタテン島ではそれ以前にも、72~85年にかけて、4人もの児童(青年もいる)が行方不明になっていることが注目されます。
これらの失踪事件はすべて、ランドの仕業でしょうか? ほんとうに、彼が犯人なのでしょうか?
容疑者が逮捕されたというニュースから、マスコミは 「悪魔」、「子供誘拐犯」と、刺激的なトップを書きたてます。島の人々は恐怖におののき、警察は必死に捜査をつづけるのですが…
ドキュメンタリーは中立の立場で事件を追うこと、これがまず鉄則なんですが。この作品を観たかぎり、事件の真相なんて当然わかりっこありません!!
それなのですが、それでも真実を追究しようとするバーバラ、ジョシュアのまえに、いろいろな憶測が聞こえてきて… それまでとは、ちがう側面が見えるようになってきて??
公正に、両方の立場から意見が聞かされてしまうと、ランドが犯人だったのかどうかも疑わしく思えてくるから、こわいです。
事実、マスコミが怪しいと騒ぎたてれば、潜在的な(← 誤解を覚悟で!)目撃者だって、当然増えてしまうでしょう。日本でも、そういう悲劇は多々ありました。
彼はブギーマンだったのか、警察のスケープゴートだったのか?
クロプシーははたして、どこに消えたのか…??
現在のスタテン島の若者たちは、クロプシーは知っていても、ランドのことは知らないようです。ましてや、そこに複数の犠牲者たちがいることも…
未解決事件はどうしてこんなにも、人を暗く惹きつけてしまうんでしょうね。興味のある方には、ぜひともオススメしておきます。
製作者のバーバラ、
ジョシュア。
ランドが逮捕されたときの
映像から。
7人の児童が行方不明に
なっているんです…
この青年の失踪事件も、
とても不気味でした…
当時はたいへんな騒ぎに
なっていたようです。
牛乳パックに不明児童の
写真が載るようになった
のは、たしか、写真家の
ひとり息子が誘拐されて
から。
(2009)アメリカ
監督…バーバラ・ブランカッシオ
ジョシュア・ゼマン
脚本…ジョシュア・ゼマン
★★★
〔ストーリー〕
都市伝説のモチーフとなった、ニューヨークを騒がせた連続児童失踪事件のドキュメンタリー。いまだに多くの不明な点が残されている、不可解な事件です。
解けない謎ほど、不気味なものはないのです…
タイトルになっている “クロプシー” は、NYスタテン島で都市伝説になっている殺人鬼の名前。サマーキャンプにいくと、必ずこの話が出てきて、キャーキャー騒ぐっていう。内容的にも、よくあるフォークロアです。精神病院出のクロプシー、(妻を殺したとか、母親を殺したとか)、フック、またはナイフを持って、若者たち(あるいは子供たち)を殺しまくるという…
で、これがまったく作り話かというと、そうじゃなくて、じっさいにそんな事件があったのだそうです。スタテン島は湾の右下のほうにあって、64年に橋が開通しました。以来人がどっと入ってきて、ゴミ捨て場になったり、強制施設みたいのが建設されたり… つまりは、市にとってやっかいなものの捨て場所になっていたのですね。
クロプシーの精神病院のもととなったのは、ここに建設された〈ウィロー・ブロック公立学校〉のこと。40年代後半から70年代まで、ちゃんと運用されていたそうです。ですが、学校なんて名前がついてますが、じっさいには精神遅滞児とか老人を収容する、精神病院でした。劣悪な環境で、満足に世話もしてもらえず、ついには人体実験までおこなわれるようになってしまう…
注: この病院で人体実験被害に遭った子供の数は、なんと、800人以上にもおよぶんだとか!!!
また、後日談ですが、この実験をおこなった非人道的な研究チームの指導者は、のちに小児学会会長に就任、医学会から最高公益賞を得たというんですから、あきれてものもいえません。。。
そんな悲劇と陰残さが残る廃屋に、ホームレスが住みついたり、若者たちの悪ふざけの場所になっていたり…
そして、87年にある事件が起きます。13歳のジェニファーというダウン症少女が行方不明になり、数日後、流れ者のホームレス、アンドレ・ランド(47歳)という男が逮捕されるのですが…
ランドが逮捕されたことによって、スタテン島ではそれ以前にも、72~85年にかけて、4人もの児童(青年もいる)が行方不明になっていることが注目されます。
これらの失踪事件はすべて、ランドの仕業でしょうか? ほんとうに、彼が犯人なのでしょうか?
容疑者が逮捕されたというニュースから、マスコミは 「悪魔」、「子供誘拐犯」と、刺激的なトップを書きたてます。島の人々は恐怖におののき、警察は必死に捜査をつづけるのですが…
ドキュメンタリーは中立の立場で事件を追うこと、これがまず鉄則なんですが。この作品を観たかぎり、事件の真相なんて当然わかりっこありません!!
それなのですが、それでも真実を追究しようとするバーバラ、ジョシュアのまえに、いろいろな憶測が聞こえてきて… それまでとは、ちがう側面が見えるようになってきて??
公正に、両方の立場から意見が聞かされてしまうと、ランドが犯人だったのかどうかも疑わしく思えてくるから、こわいです。
事実、マスコミが怪しいと騒ぎたてれば、潜在的な(← 誤解を覚悟で!)目撃者だって、当然増えてしまうでしょう。日本でも、そういう悲劇は多々ありました。
彼はブギーマンだったのか、警察のスケープゴートだったのか?
クロプシーははたして、どこに消えたのか…??
現在のスタテン島の若者たちは、クロプシーは知っていても、ランドのことは知らないようです。ましてや、そこに複数の犠牲者たちがいることも…
未解決事件はどうしてこんなにも、人を暗く惹きつけてしまうんでしょうね。興味のある方には、ぜひともオススメしておきます。
製作者のバーバラ、
ジョシュア。
ランドが逮捕されたときの
映像から。
7人の児童が行方不明に
なっているんです…
この青年の失踪事件も、
とても不気味でした…
当時はたいへんな騒ぎに
なっていたようです。
牛乳パックに不明児童の
写真が載るようになった
のは、たしか、写真家の
ひとり息子が誘拐されて
から。
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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
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