個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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Vinyan
(2008)フランス/ベルギー/イギリス
出演…エマニュエル・ベアール
ルーファス・シーウェル
ジュリー・ドレイファス
監督…ファブリス・ドゥ・ウェルズ
★★☆
〔ストーリー〕
タイのプーケット。幼い息子ジョシュアを津波で失ったショックから、いまだに立ち直れないジャンヌとポール夫妻。遺体が発見されないことから、彼らはジョシュアは災害の混乱時に誘拐されたのではないかと、はかない希望をたくしていた。ある日、村の子供たちを映した映像に、うしろ姿の子供を発見。ジャンヌはジョシュアではないかと思いこんで、興奮してしまう。混乱する妻をなだめるために、ポールは現地の男に「息子を探してほしい」と、依頼するのだが…
「Calvaire」(「変態村」2004)のファブリス・ドゥ・ウェルズ監督の、新作ホラーです!!
「変態村」はとりあえず、話題になりましたよねー。まず、邦題のインパクトが大なんですけど、中身のほうもすごかった…!!
淡々としたストーリーのなかに不気味さ、気持ち悪さが濃縮されていて、「なんだこれー!」と、だれもが驚愕してしまったはず。生理的嫌悪をさそうというのでしょうか? 説明をいっさいうけつけないエンディングもひたすら気が滅入って、不可解で、でも、マジメに気持ち悪がらせよう、こわがらせようとしているのかというと、そうでもなく…?
あの不思議な雰囲気と居心地の悪さ、かといって湿っぽくもないじわじわくるテイストは、この監督さんならではのものなんだと思います。
それで、今度の作品はタイを舞台にした、白人夫婦がジャングルの奥地で悪夢に迷いこむという、いかにもな土着ホラーなんですけど…
タイトルにもなっています「Vinyan」は、タイ語で “幽霊” のことなんだそうです。
ヒロインのジャンヌには、エマニュエル・ベアール。歳を重ねるごとにますます色っぽく、人間離れしていく女優さんです。(…タイトルは失念してしまいましたが、この方が以前天使の役をやっていたときは、ほんとうに天使っぽくてうっとりしてしまいました)。そして、夫のポールには、「The Illusionist」(「幻影師アイゼンハイム」2006)で嫉妬深い皇太子を演じていました、ルーファス・シーウェル。「アイゼンハイム」のときはエドワード・ノートンの陰に隠れてしまいましたが、よく見るとなかなかイイ男じゃないですか♪
さあ、こんな映画みたいな美男美女カップルが、息子を探すためにジャングルの奥地へと入りこみ、そこで遭遇したものとは…??
こうに書いてしまうと、ホラー好きのあなたならきっと期待してしまうはず!
でも、そこはさすが(?)ファブリス・ドゥ・ウェルズ監督、そんな期待をとことん裏切って、不気味でよくわからない世界に迷いこませてしまいます。「西洋人が未開の土地の人々に抱く恐怖」 というのが、この作品のテーマ… なんですが、じつは「人間の根源的な暴力性、原始本能への帰化」が、その奥の隠されたテーマ。
といってしまうと、なあんだ、まんま「変態村」じゃないですか! と、つっこまれそうですが、「変態村」よりもこの構図がはっきりしていて、登場人物の心情も丁寧に描かれてます。ですから、今回は説明しようと思えば、できそうな気が…? しないでもありません。
ですが、あんまりこういったことは考えずに、この独自のもやもやとした、よくわからない気色悪い世界を堪能する! それがいちばんではないかと思います。ラストの20分までほとんどなにも起こらないんですけど、いやな出来事が徐々に重なって、なんともいえない緊張感を膨らませていく… こういうのを撮らせたら、この監督さんはほんとに得意ですよね。そして、今回は笑える場面はいっさいなし。
アメリカ映画に馴れすぎている人にはちょっとハードルを感じるかもしれませんが、「変態村」がおもしろかった! という方なら、オススメです。
ジャンヌを慰める
ポール。
あやしげな夜の街で、
ある男を紹介される
のですが…
「白人の少年がいる」
と、噂を聞きつけて
島にむかいます。
だんだん憔悴して
いくポール。
ジャンヌは妄執に
とらわれていき…
なんか出てきた…!!
(2008)フランス/ベルギー/イギリス
出演…エマニュエル・ベアール
ルーファス・シーウェル
ジュリー・ドレイファス
監督…ファブリス・ドゥ・ウェルズ
★★☆
〔ストーリー〕
タイのプーケット。幼い息子ジョシュアを津波で失ったショックから、いまだに立ち直れないジャンヌとポール夫妻。遺体が発見されないことから、彼らはジョシュアは災害の混乱時に誘拐されたのではないかと、はかない希望をたくしていた。ある日、村の子供たちを映した映像に、うしろ姿の子供を発見。ジャンヌはジョシュアではないかと思いこんで、興奮してしまう。混乱する妻をなだめるために、ポールは現地の男に「息子を探してほしい」と、依頼するのだが…
「Calvaire」(「変態村」2004)のファブリス・ドゥ・ウェルズ監督の、新作ホラーです!!
「変態村」はとりあえず、話題になりましたよねー。まず、邦題のインパクトが大なんですけど、中身のほうもすごかった…!!
淡々としたストーリーのなかに不気味さ、気持ち悪さが濃縮されていて、「なんだこれー!」と、だれもが驚愕してしまったはず。生理的嫌悪をさそうというのでしょうか? 説明をいっさいうけつけないエンディングもひたすら気が滅入って、不可解で、でも、マジメに気持ち悪がらせよう、こわがらせようとしているのかというと、そうでもなく…?
あの不思議な雰囲気と居心地の悪さ、かといって湿っぽくもないじわじわくるテイストは、この監督さんならではのものなんだと思います。
それで、今度の作品はタイを舞台にした、白人夫婦がジャングルの奥地で悪夢に迷いこむという、いかにもな土着ホラーなんですけど…
タイトルにもなっています「Vinyan」は、タイ語で “幽霊” のことなんだそうです。
ヒロインのジャンヌには、エマニュエル・ベアール。歳を重ねるごとにますます色っぽく、人間離れしていく女優さんです。(…タイトルは失念してしまいましたが、この方が以前天使の役をやっていたときは、ほんとうに天使っぽくてうっとりしてしまいました)。そして、夫のポールには、「The Illusionist」(「幻影師アイゼンハイム」2006)で嫉妬深い皇太子を演じていました、ルーファス・シーウェル。「アイゼンハイム」のときはエドワード・ノートンの陰に隠れてしまいましたが、よく見るとなかなかイイ男じゃないですか♪
さあ、こんな映画みたいな美男美女カップルが、息子を探すためにジャングルの奥地へと入りこみ、そこで遭遇したものとは…??
こうに書いてしまうと、ホラー好きのあなたならきっと期待してしまうはず!
でも、そこはさすが(?)ファブリス・ドゥ・ウェルズ監督、そんな期待をとことん裏切って、不気味でよくわからない世界に迷いこませてしまいます。「西洋人が未開の土地の人々に抱く恐怖」 というのが、この作品のテーマ… なんですが、じつは「人間の根源的な暴力性、原始本能への帰化」が、その奥の隠されたテーマ。
といってしまうと、なあんだ、まんま「変態村」じゃないですか! と、つっこまれそうですが、「変態村」よりもこの構図がはっきりしていて、登場人物の心情も丁寧に描かれてます。ですから、今回は説明しようと思えば、できそうな気が…? しないでもありません。
ですが、あんまりこういったことは考えずに、この独自のもやもやとした、よくわからない気色悪い世界を堪能する! それがいちばんではないかと思います。ラストの20分までほとんどなにも起こらないんですけど、いやな出来事が徐々に重なって、なんともいえない緊張感を膨らませていく… こういうのを撮らせたら、この監督さんはほんとに得意ですよね。そして、今回は笑える場面はいっさいなし。
アメリカ映画に馴れすぎている人にはちょっとハードルを感じるかもしれませんが、「変態村」がおもしろかった! という方なら、オススメです。
ジャンヌを慰める
ポール。
あやしげな夜の街で、
ある男を紹介される
のですが…
「白人の少年がいる」
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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
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