個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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The Strangers
(2008)アメリカ
出演…リブ・タイラー
スコット・スピードマン
グレン・ハワートン
監督…ブライアン・ベルティーノ
★★★
〔ストーリー〕
友人の結婚式のあと、人里離れた別荘にむかったクリスティンとジェームズのカップル。だが、真夜中に突然ドアを乱暴にノックする音が。ドアを開けると、訪問者はなにもいわずに立ち去ってしまう。が、その後もさまざまな嫌がらせがつづく。そして、不気味なマスクをかぶった人物を目撃することに…!!
淋しい一軒家で、またしても罪のないカップルが襲われるという話なんですが、なんと、またまた実話を元にしているんだそうです。「実話」 と聞いただけでも、最近では警戒するようになってしまいました。今回も、そんなイヤな予感をピタリと的中させてくれるような、コワい、コワい~お話でした。
まず、こういう実話もので、現実的なスリラーの場合、犯人たちの 「動機」 がはっきりしていないのがおっかないんです。現実でも、ときどき起こることですよねー…、なんでそんなひどいことするの? 目的はなんなの? と、問いかけたくなってしまうのがフツーの人の心情だと思うんですけど、そんなこと、結局彼ら(犯人たち)には関係ないのです。殺したいから殺す、ただそれだけなんです。
そんな不気味な現代殺人を懲りずにスクリーンに映しだしてしまったブライアン・ベルティーノ監督、この作品がデビュー作だったようですが、デビュー作にしては、ずいぶんこなれています。オーソドックスな盛りあげ方と殺人鬼の描き方が、一般ウケすることまちがいなしの良作となっています。
ストーリー(…といっても、そんなものないんですけど)をあれこれ書いても仕方がないので、ベルティーノ監督のテクニックを挙げていこうかと思います。
まず、オーソドックスな恐怖の見せ方と書きましたが、これが往年のホラー作品を彷彿とさせるような、すばらしいタイミングと雰囲気です。リブの背後にぼうっと立ちすくむマスク、チラッと横切るマスク、怒った(…というか、びびった)ジェームズを遠くから(なんにもいわずに)挑発するマスク、隙間から覗くマスク… などなど、あらゆる恐怖マスク描写に観ているこちらもびびっちゃうこと確実!
このマスクがまた、コワいコワいなんです。不気味すぎるんです。犯人一味のひとり、背の高い男性は、「Nightbreed」(「ミディアン」1990)で、バーグ先生が演じた殺人鬼みたいだし、金髪の女もアニメみたいなお面をかぶっているし、背の低い女(だと思います)なんか、キューピーさんみたいでコワい!
そしてこの犯人一味、人間らしさを極力出さないようにしています。似ているところでは、「ハロウィン」シリーズのマイケルそっくりです。何作目だか忘れてしまいましたが、犠牲者を鉤で吊るすシーンで、小首をちょっと傾げる、そんな動作があるのですが… そのマスクの奥は、なんにも見えない。なんにもない表情。これが理由なき殺人のほんとうの顔! 理由がないから、感情もないんです。
「Vacancy」(「モーテル」2007)では、狙われた犠牲者たちのがんばりに焦点が当てられいました。残酷描写はほどほどで、まだ希望がありました。「Ils」(「THEM/ゼム」2006)になると、そんなはかない希望が木っ端微塵に吹き飛ばされてしまいました… あの結末には胸が悪くなったという方は、けっこう多かったのでは。そして、本作は…!!
正直、やっぱり胸が悪くなります。殺人鬼が殺人を終えてしまうと、フツーの人にもどるという過程をちゃんと描いているところも、コワすぎです。
ですが、主演がリブ・タイラーですし、「THEM/ゼム」の不気味さが “いま” という時代のリアリティを含んだものだったとすれば、こちらは “映画の中のリアリティ・スリラー” となっています。そうした意味では、ホラーに慣れていない人が観ても、じゅうぶんおもしろいのでは。
追いつめられたジェームズと
クリスティンは、自衛手段を
とることにしますが…!
もう、こ~わ~い~!
なんにもせずに、立ちつくす
だけ。
心配して様子を見にきた友人
マイク(グレン・ハワートン)。
ひいぃぃぃ、うしろ!!
ひいぃぃぃ、なんか覗いてますぅ~!!
ひいぃぃぃ、なんか追っかけてきますぅ~~!!!
実際にこんなマスクに遭遇したら、ガチでちびっちゃうと思いますぅ…
(2008)アメリカ
出演…リブ・タイラー
スコット・スピードマン
グレン・ハワートン
監督…ブライアン・ベルティーノ
★★★
〔ストーリー〕
友人の結婚式のあと、人里離れた別荘にむかったクリスティンとジェームズのカップル。だが、真夜中に突然ドアを乱暴にノックする音が。ドアを開けると、訪問者はなにもいわずに立ち去ってしまう。が、その後もさまざまな嫌がらせがつづく。そして、不気味なマスクをかぶった人物を目撃することに…!!
淋しい一軒家で、またしても罪のないカップルが襲われるという話なんですが、なんと、またまた実話を元にしているんだそうです。「実話」 と聞いただけでも、最近では警戒するようになってしまいました。今回も、そんなイヤな予感をピタリと的中させてくれるような、コワい、コワい~お話でした。
まず、こういう実話もので、現実的なスリラーの場合、犯人たちの 「動機」 がはっきりしていないのがおっかないんです。現実でも、ときどき起こることですよねー…、なんでそんなひどいことするの? 目的はなんなの? と、問いかけたくなってしまうのがフツーの人の心情だと思うんですけど、そんなこと、結局彼ら(犯人たち)には関係ないのです。殺したいから殺す、ただそれだけなんです。
そんな不気味な現代殺人を懲りずにスクリーンに映しだしてしまったブライアン・ベルティーノ監督、この作品がデビュー作だったようですが、デビュー作にしては、ずいぶんこなれています。オーソドックスな盛りあげ方と殺人鬼の描き方が、一般ウケすることまちがいなしの良作となっています。
ストーリー(…といっても、そんなものないんですけど)をあれこれ書いても仕方がないので、ベルティーノ監督のテクニックを挙げていこうかと思います。
まず、オーソドックスな恐怖の見せ方と書きましたが、これが往年のホラー作品を彷彿とさせるような、すばらしいタイミングと雰囲気です。リブの背後にぼうっと立ちすくむマスク、チラッと横切るマスク、怒った(…というか、びびった)ジェームズを遠くから(なんにもいわずに)挑発するマスク、隙間から覗くマスク… などなど、あらゆる恐怖マスク描写に観ているこちらもびびっちゃうこと確実!
このマスクがまた、コワいコワいなんです。不気味すぎるんです。犯人一味のひとり、背の高い男性は、「Nightbreed」(「ミディアン」1990)で、バーグ先生が演じた殺人鬼みたいだし、金髪の女もアニメみたいなお面をかぶっているし、背の低い女(だと思います)なんか、キューピーさんみたいでコワい!
そしてこの犯人一味、人間らしさを極力出さないようにしています。似ているところでは、「ハロウィン」シリーズのマイケルそっくりです。何作目だか忘れてしまいましたが、犠牲者を鉤で吊るすシーンで、小首をちょっと傾げる、そんな動作があるのですが… そのマスクの奥は、なんにも見えない。なんにもない表情。これが理由なき殺人のほんとうの顔! 理由がないから、感情もないんです。
「Vacancy」(「モーテル」2007)では、狙われた犠牲者たちのがんばりに焦点が当てられいました。残酷描写はほどほどで、まだ希望がありました。「Ils」(「THEM/ゼム」2006)になると、そんなはかない希望が木っ端微塵に吹き飛ばされてしまいました… あの結末には胸が悪くなったという方は、けっこう多かったのでは。そして、本作は…!!
正直、やっぱり胸が悪くなります。殺人鬼が殺人を終えてしまうと、フツーの人にもどるという過程をちゃんと描いているところも、コワすぎです。
ですが、主演がリブ・タイラーですし、「THEM/ゼム」の不気味さが “いま” という時代のリアリティを含んだものだったとすれば、こちらは “映画の中のリアリティ・スリラー” となっています。そうした意味では、ホラーに慣れていない人が観ても、じゅうぶんおもしろいのでは。
追いつめられたジェームズと
クリスティンは、自衛手段を
とることにしますが…!
もう、こ~わ~い~!
なんにもせずに、立ちつくす
だけ。
心配して様子を見にきた友人
マイク(グレン・ハワートン)。
ひいぃぃぃ、うしろ!!
ひいぃぃぃ、なんか覗いてますぅ~!!
ひいぃぃぃ、なんか追っかけてきますぅ~~!!!
実際にこんなマスクに遭遇したら、ガチでちびっちゃうと思いますぅ…
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この記事にコメントする
始めまして
こんにちは、始めまして。
このサイトは日本未公開作品がたくさんあるので、いつも参考にさせてもらっています。 私はアメリカのノースキャロライナに住んでいるのですけれど、ななみさんも海外在住なのでしょうか?
この映画、私も今週末に観てきました。 後味がすご~く悪いですよね。 ラストのモルモン教の少年達に殺人鬼達がパンフレットをくれって言うところが好きです。 あなたは罪深いのですか、まぁね、みたいな会話が。
このサイトは日本未公開作品がたくさんあるので、いつも参考にさせてもらっています。 私はアメリカのノースキャロライナに住んでいるのですけれど、ななみさんも海外在住なのでしょうか?
この映画、私も今週末に観てきました。 後味がすご~く悪いですよね。 ラストのモルモン教の少年達に殺人鬼達がパンフレットをくれって言うところが好きです。 あなたは罪深いのですか、まぁね、みたいな会話が。
後味が悪い…
見てみたいです。THEMも気になります。
THEMはレンタルされてるかしら。
これもリブ・タイラーが出てるなら日本にくるかしら。
ななみさんはホント情報早いですよね。
きっと字幕なしで見ているんですよね。すごいな~。
THEMはレンタルされてるかしら。
これもリブ・タイラーが出てるなら日本にくるかしら。
ななみさんはホント情報早いですよね。
きっと字幕なしで見ているんですよね。すごいな~。
Sycoさん♪
こちらこそ、はじめましてです。
Sycoさんのサイトを早速訪問してみたのですが、す、すごいじゃないですか…!! Sycoさんのほうが、未公開作品をたくさん観ていらっしゃいますよ~~、それに、ホラーにかぎらず文芸作品まで、ほんとうに幅が広くてセンスもすばらしい!!
あまりの感動に一気に読んでしまいました♪
アメリカ在住の方なのですね、わたしは日本で暮らしています。観ている映画のほとんどは輸入版です。
この作品、ほんとにイヤな気分になりますよね!(最近の流行なのでしょうか?)犯人の顔を最後まで見せないところが余計、現実的に思えました。
あの少年たちは絶対トラウマになると思います…
Sycoさんのサイトを早速訪問してみたのですが、す、すごいじゃないですか…!! Sycoさんのほうが、未公開作品をたくさん観ていらっしゃいますよ~~、それに、ホラーにかぎらず文芸作品まで、ほんとうに幅が広くてセンスもすばらしい!!
あまりの感動に一気に読んでしまいました♪
アメリカ在住の方なのですね、わたしは日本で暮らしています。観ている映画のほとんどは輸入版です。
この作品、ほんとにイヤな気分になりますよね!(最近の流行なのでしょうか?)犯人の顔を最後まで見せないところが余計、現実的に思えました。
あの少年たちは絶対トラウマになると思います…
憂鬱映画
>ユキままさん
「THEM」は個人的にはオススメできませんね~…だって、ラストがあんまりなんですもん…!
でも、こういうのがリアルっていうんでしょうか。
短時間ですっきりまとまっている、という印象でした。こっちのほうはびっくらかし系ですね。
それから、わたしは英語がぜんぜん苦手なので、気合で観ているだけなんですよ! だから、まちがった情報を書いていたらすみません…
「THEM」は個人的にはオススメできませんね~…だって、ラストがあんまりなんですもん…!
でも、こういうのがリアルっていうんでしょうか。
短時間ですっきりまとまっている、という印象でした。こっちのほうはびっくらかし系ですね。
それから、わたしは英語がぜんぜん苦手なので、気合で観ているだけなんですよ! だから、まちがった情報を書いていたらすみません…
どもども!
>terryさん
そうですね~、「悪いけ」っぽいんですけど、あそこまで生々しい残酷さはないです(笑)。
リブ・タイラーというと、お父ちゃんの顔がどうしても浮かんでしまいます。本編を観ていてまず思ったのは、「アレ? 唇うすくなった?」です。
そうですね~、「悪いけ」っぽいんですけど、あそこまで生々しい残酷さはないです(笑)。
リブ・タイラーというと、お父ちゃんの顔がどうしても浮かんでしまいます。本編を観ていてまず思ったのは、「アレ? 唇うすくなった?」です。
リンクさせてください。
私のサイトも観てくださってありがとうございます。
リンクさせて頂きました。
輸入版でこれだけ観るって凄いですね。
アメリカに居ると、フレンチホラーとかスペインのホラーとかがなかなか観れないので、とっても参考になります。
リンクさせて頂きました。
輸入版でこれだけ観るって凄いですね。
アメリカに居ると、フレンチホラーとかスペインのホラーとかがなかなか観れないので、とっても参考になります。
こちらこそ、リンクさせてください♪
>Sycoさん
リンクしていただいてありがとうございます。
思わずこちらもリンクしてしまいました!!
だって、すばらしすぎるんですもん、Sycoさんがすごく知的で、ときにシニカでおもしろいレビューをたくさん書いていらっしゃるのに、こんなショボイ内容ですみませんて感じです~~
輸入版は「ホラー映画大好き!」が最強ですよ。
それから、「ナマニクさん」のサイトもおかしいです。
過去ものでは「Bonkun World」の盆踊りさんが…
あと、「凹°ログ」のwataruさんも…
などと書いてみて、自分のつたなさを誤魔化してみました~♪(*^-^*)
リンクしていただいてありがとうございます。
思わずこちらもリンクしてしまいました!!
だって、すばらしすぎるんですもん、Sycoさんがすごく知的で、ときにシニカでおもしろいレビューをたくさん書いていらっしゃるのに、こんなショボイ内容ですみませんて感じです~~
輸入版は「ホラー映画大好き!」が最強ですよ。
それから、「ナマニクさん」のサイトもおかしいです。
過去ものでは「Bonkun World」の盆踊りさんが…
あと、「凹°ログ」のwataruさんも…
などと書いてみて、自分のつたなさを誤魔化してみました~♪(*^-^*)
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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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