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個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、 小説のレビューなどをポツポツと…
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  Il nido del ragno



(1988)イタリア
出演…ローランド・ウィベンガ
パオラ・リナルディ
ステファーヌ・オードラン
監督…ジャンフランコ・ジャーニ
★★☆


〔ストーリー〕
 古代言語学者のアランは、学者仲間のロスの連絡がとだえたため、彼の所在を確認するためにブタペストにむかう。そこには、美人秘書ジュヌヴィエーヌがいた。
アパートを訪れると夫人がむかえ、ロスは精神不安に陥っているとのこと。その証拠に、夫人が席を立ったとたん、彼はおびえてメモを手渡す。そのとき、窓ガラスが割られてボールが部屋に。子供のいたずらか? 窓の外をのぞいてふりかえったアランは、ロスが消えていることに愕然とするのだが…??


 近年評価が高まりつつある、カルト・クラシックのひとつです。
監督のジャンフランコ・ジャーニは、これが長編第一作で、以降ホラーはありません。この監督デビュー作にあたって、いろんなイタリアン・ホラーを研究したようです!

 邦題だと、「呪いの迷宮/ラビリンス・イン・ザ・ダーク」。迷宮っぽいかな? でも、雰囲気はわりといいので、楽しめる作品だと思います。けっこう楽しいんですけど、これからってときに終わっちゃう、あっけなさもあるかも。

 物語は、古代言語を研究している主人公のアラン(ローランド・ヴィベンガ)が、ブタペストの先輩教授ロスから報告がこなくなったため、様子を見てきてほしいと、チームに命じられるところからはじまります。
そこには、美人秘書のジュヌヴィエーヌ(パオラ・リナルディ)が、アランの到着を待っていたのでした。

 ジュヌヴィエーヌによると、ロスはアパートの一室から出られなくなってしまったとのこと。そのアパートにむかうと、これまた色気のある夫人が迎えてくれます。ロスはなんだか、精神不安になって仕事ができなくなってしまったようなのです。

 が、部屋に案内されて、夫人が「お茶を」と席をはずしたとたん、いきなりメモを渡されます。直後、窓ガラスを破って黒いボールが。「なんだ? 悪ガキのしわざか?」外を見ても、だれもいません… ふりかえってみると、今度はロスがいないじゃありませんかー!!

 そして、ロスのこの失踪からはじまって、奇怪な事件に巻きこまれてしまう~、というお話。

 上記のポスターからもわかるとおり、この作品は “蜘蛛” が凶事の原因なのですが、この蜘蛛、なかなか不気味でよろしい!!
いろんなパターンがありまして、

 その① わかりやすい蜘蛛女(← けっこうこわいの(顔が)
 その② 黒いボールの正体は…(← アニメーションがイイ!)
 その③ まさか、まさかのラスボス…!!(← 「サスペリア」の影響かな?)

 蜘蛛女がたいへん不気味でよろしい。殺害方法も個性的だと思います。

 この作品には、怪しい雰囲気の女性がたくさん登場するんですが、(ジュヌヴィエーヌもそのひとり)、これが作品じたいを盛りあげる演出にもなってます。
しかし、惜しいことに、思いきりが足りない! もっとこの、怪しい女性陣の活躍をたくさん見たかったです。自称ロス夫人のヌードも見たかった、なんていったら、下世話ですかね…?

 やや消化不良感もあるんですが、王道ホラーをめざした作りには好感がもてます。
海外からすると、蜘蛛ってやっぱり邪悪な存在の象徴なんですかね? あ、この映画は “蜘蛛の悪魔” とカルト教団のお話なのです。










若き古代言語学者の
アラン。








ホテルのオーナーは、
これまた怪しい女性…









美人秘書も怪しい…!!







アランに忠告しようとした
メイドは、恐怖を味わうこ
とに!!







きゃーー!!!
蜘蛛女役のヒトは、
顔がほんとこわかった…







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  Red Riding Hood



(2011)アメリカ
出演…アマンダ・セイフライド
シャイロ・フェルナンデス
マックス・アイアンズ
監督…キャサリン・ハードウィック
★★★


〔ストーリー〕
 ある地の寒村で、幼なじみのピーターとともに育ったヴァレリー。歳ごろになったふたりはいつしか愛しあうようになり、ひそかに駆け落ちする計画を立てていた。しかし、レッド・ムーン(血の月)がのぼったとき、おそろしい事件が起こってしまう。それまでは、動物の供物によって満足していた狼が、ヴァレリーの姉を襲い殺してしまったのだ!!
村人たちは怒りに燃えて、狼に支配された生活はもうイヤだと、怪物討伐に乗りだすのだが…


 赤ずきんをモチーフにしたロマンチックホラーです。
キャサリン・ハードウィック監督は、「Twilight」「トワイライト/初恋」2008)を撮った方ですから… そんな雰囲気の映画になっています。

 お話は、なんとなく中世。
ヴァレリー(アマンダ・セイフライド)とピーター(シャイロ・フェルナンデス)の育った村には、不思議なしきたりがありました。というのは、満月の時期になると月が赤く染まり、狼の怪物が出現するというのです。村人たちは狼の怒りを買わないために、毎月新鮮な獲物(動物)を用意していました。
そこで、村人たちが儀式に気をとられている隙に、ふたりは駆け落ちしようと約束していたのですが…

 ここで、恐ろしい事件が起こってしまいます。
なんと、アマンダの実姉が狼に噛み殺されてしまったのでした!!

 狼はなぜ急に人間を襲うようになったのか?  村人たちはパニックになって、狼におびえるのはもうウンザリだと、一大決心して討伐に乗りだすのです。そこには、愛するピーター、それから、両親が勝手に決めてしまった結婚相手のヘンリー(マックス・アイアンズ)もいました…

 わかりやすくいっちゃうと、「The Wolfman」「ウルフマン」2010)と「トワイライト」を足して2で割った感じ。
赤ずきんモチーフの映画というと、まず思い浮かべるのはニール・ジョーダンの「The Company of Wolves」「狼の血族」1984)ですよね。これを知っている人には、うーん、ちょっとキビシイでしょうか。

 「トワイライト」ほど甘ったるくも、単調でもないんですけど、やはり物語は、おとぎ話的な理想郷を出ていません。ニール・ジョーダンの赤ずきんは、少女の不安とか、性のおののきなんかを、不気味さとアートでうまく調和した印象深い作品でしたが、こちらはそういうきわどい領域にまで踏みこんでいない。赤ずきんの童話の奥にひそむ危険さも、チョビっとほのめかす程度なんですよ。

 あと、ゲイリー・オールドマンがいつも、いつもの役なんです…(もっと、彼が生き生きする役をあたえてあげてくださーい!)

 とはいえ、見どころもありまして、ヒロインアマンダの赤ずきんには溜息モノ。
透きとおる白い肌、金髪、大きな瞳、そこに赤いマントがくわわると… そうなんです、この映画は、彼女がこの役を演じるために用意されたといっていいでしょう!!

 キャサリン女史の作品らしく、出演陣もみんな映画のなかの理想的キャラクターとして、神秘的で欠点のない役を演じています。雰囲気じたいも悪くないし、世界観も確立しているので、まあ、映画館で観ても損にはならないかと思います。
ただ、舞台が中世っていうと、だいたいこういうパターンになっちゃうのはなんでなんですかね…?











アマンダの赤ずきん。
雪景色にが映えます。








最近ますますキレイに
なった彼女。
つぎの映画が楽しみです!









婚約者の
ヘンリーは…








でも、ピーターが
好きなの!!!







狩人というと、赤ずきんを
救う役目でしたが…
こちらの狩人
(オールドマン)は??







  Trilogy of Terror



(1975)アメリカ
出演…カレン・ブラック
ロバート・バートン
ジョン・カーレン
監督…ダン・カーティス
★★★☆


〔ストーリー〕
 カレン・ブラックの怪演が光る、テレビ映画の傑作アンソロジー。
脚本にはリチャード・マシスン、それからウィリアム・F・ノーランが参加しています。


 ときどき、とんちんかんな映画レビューをしてしまう (…いつも、という話もありますが)ので、これは傑作成分が足りないんだ! と思いたち、かの傑作テレビムービー、「恐怖と戦慄の美女」をご紹介。

 以前にも書いたと思うんですけど、70年代は傑作テレビ映画がたくさんつくられていた時期です。というより、これ以降のテレビ映画は下降の一途をたどっています。考えてみれば、それ以前に傑作なテレビシリーズが放映されていたわけですから、(「アウターリミッツ」「トワイライトゾーン」…)それだけ優秀な脚本を書ける作家さんがいたということでしょう。ということで、こちらの脚本にもマシスン、ノーランといった大御所が参加しています。

一話め:〈Julie〉
 〈ホット・ブラッド〉シリーズにも掲載されています、マシスンの短編『愛しのジュリー』の映像化。原作ではダサい女の子でしたが、こちらは女教師。
ジュリー先生(カレン・ブラック)は、きまじめで垢抜けない独身教師。ある日、授業中に生徒の青年チャドは彼女の太腿を見つめ、欲情をおぼえてしまいます。なんだ、この女、よく見るとけっこうイケるじゃんか… そこで、チャドは先生をドライブインデートに誘うのですが…

二話め:〈Millicent and Therese〉
 父母が亡くなり、広大な館に双子の妹ミリセントと暮らすセリーズ(ブラック)。しかし、彼女は恐怖におびえて毎日を過ごしていた。妹のミリセントは邪悪で、両親たちが死んだのも彼女のせいではないかと疑っているのだが…??

三話め:〈Prey〉
 こちらもマシスン原作。アパートにひとり暮らしをするアメリア(ブラック)は、ある晩友人からジョークでアフリカの呪術人形をもらう。その奇妙で安っぽい黒い人形に、アメリアは本気にせずに、呪術の封印を解いてしまうのだが…

 しょっぱなから、こんなテレビ映画でよろしんでしょうか、というくらいアブナイ内容(…というか、原作そのものがアブナイんですが!)です。カレン・ブラックの神経質な魅力がぞんぶんに発揮されています。しかし、この作品がホラーの殿堂入りをはたしたゆえんは、最後のお話のラストにあるのです!!

 この三話めの結末を観るだけでも、この作品はじゅうぶん価値があります。というか、ホラーファンならば必ず観ておきましょう!! そんな伝説の一作なのです。

 これがおもしろいと思えたなら、「A Cold Night's Death」「恐怖の酷寒地獄/雪山宇宙研究所の謎」1973)もオススメできます。こちらのラストも不気味で、ホラー・ミステリファンなら、なるほどとうなずけるはず。
あと、「Crawlspace」「地下室の侵入者/抑圧された十代」1972)もオススメ。(← 念のために書いておきますが、クラウス・キンスキーのギョロ目がすてきな、あっちの「クロールスペース」(1985)じゃありません!)。これはベトナム帰還兵の青年が、老夫婦の地下室に勝手に住みついちゃうお話で、やはり結末が忘れがたいんですよね。












きまじめで垢抜けない
ジュリー先生は…










教え子のアブナイ
欲情のはけ口に…!!!











ミリセントは派手好き、
邪悪、ずる賢くて、










おまけにとっても
奔放です!!








奇妙な呪術人形を
プレゼントされちゃい
ましたが…










ぎゃあああああ!!!
な結末は、みなさんの目で
ご確認を!!







  Victim



(2010)アメリカ
出演…スティーヴン・ウェイガンド
ボブ・バンクロフト
ブレンダン・ケリー
監督…マット・エスカンダリ/
マイケル・A・ピアス
★★☆


〔ストーリー〕
 クラブからの帰り道、駐車場で突然なにものかに拉致されてしまった男性。その日から、恐怖の監禁生活がはじまった!! 捕らえられた場所は地下室、目の前にはドクター・ヴォルクを名乗る男と、彼の助手のジョージ。ふたりは手はじめに指紋を焼き、さまざまな拷問をくわえつづける… そのさきにある、驚愕の結末とは??


 キョーレツなポスターに惹かれてしまった、下品なわたしです。
ちょっと変わり種の拷問ホラー。

 わたしはわりと楽しめたんですけど、imdbの評価は低いですね! やっぱり、内容が下品だから…? たしかに下品ですけど、映画としてはちゃんと成り立っていると思います。

 内容は簡単です。
主人公の男性(スティーヴン・ウェイガンド)がクラブの駐車場で拉致されて、目ざめるとどこかの地下室。そこには気むずかしい学者然とした、ドクター・ヴォルク(ボブ・バンクロフト)と、彼の助手の怪力男のジョージ(ブレンダン・ケリー)がいました。

 ふたりは理不尽な暴行をくわえて、主人公を責めさいなみます。指紋を焼いて、「ほーら、きみの証明がなくなっちゃった!」、頭に強い電気ショックをくわえて、「ほーら、もう記憶も曖昧になってきちゃった…!」
で、彼らはなんでそんなことをするのか? 変態なのか? いえいえ、そこには深ーい理由があったのでした… というお話です。

 拷問といっても、じっさいたいしたことありません。自我の喪失の描写じたいも、たいしたことない。でも、ごくフツーの男性が、こういう責め苦によってどんどん変化していく過程… そこに見どころがあるみたいです。わたしは余裕で見れちゃったんですけど、これは男性が見たら、どんな反応をしめすものなんでしょう? なんか、見てはいけないものを見てしまったような、複雑な気持ちになりました。

 低予算だし、役者さんの数も知れているけど、わりと最後まで観れちゃう出来。ネタばらししてしまいますと、あの傑作サスペンス「〇〇」の、個人的な復讐バージョンになっているのです。

 ラストでもうひとひねりあると、もっとおもしろくなったかと思います。まあ、いうほど下品ではないですよ!












捕まっちゃいました!!






不気味な医師が…







助手が…






毎日、毎日、
いぢめるんです!!






そして、
彼にある変化が…??







  『悪を呼ぶ少年』



原題『The Other』
(1972)
トマス・トライオン:著
深町眞理子:訳
角川文庫


〔ストーリー〕
 ニューイングランドの田舎町で、リンゴ農園を営むペリー家の主人が事故死する。以来、妻は心をとざしてしまい、双子の兄弟ホランドとナイルズの面倒を見るのは、祖母のアイダだった。弟のナイルズは無邪気で明るく、周囲をなごませていて、兄のホランドは謎めいて、どこか冷酷… そして、この双子のいくところには必ず、不幸な事故や事件が起きるようになるのだが…??


 あまりに傑作すぎて、ほとんどの方は読んでらっしゃると思います。
でも、トライオンときたら、これはどうしてもはずせなかったんです~~

 さて、日本でもたいへん評価の高いトライオンのデビュー作。
彼はもともと役者さんでして、(ケッチャムとおなじだ!)、本を書かせてみたら、こっちのほうがすんごかったという例の方。すごいですよねー、デビュー作でこのレベルっ!! でも、海外だと、これくらいの才能の人はけっこうゴロゴロいるんですよー、そのへんの詳細は、また今度…

 本作は映画化もされまして、〇〇モノの元祖として、本国でもすこぶる高評価でした。それに気をよくしたトライオン、2作目には『悪魔の収穫祭』という、これまた有名すぎるホラー傑作を生みだすのですが… 残念なことに、ホラーはこの2本のみ。あとはふつうの小説を書いて、(一応、ダークファンタジーものの『The Night of the Moonbowもありますが)、急逝されてしまいます。それだけに、この2作はとても人気が高いのです。

 物語の説明をしますと…
ニューイングランドの田舎町、リンゴ農園を営むペリー家。この一家はちょっとした不幸と崩壊に危機に見舞われていて、父が地下室の階段で事故死、母が精神を病むという深刻なことになっていました。農園はどうするのか? これまでどおりの生活をつづけられるのか?

 しかし、子供たちにはなんの罪もありません。

 双子の兄弟、ホランドとナイルズは、大人たちのむずかしい事情にはわれ関せず、天真爛漫に振る舞っています。この兄弟、見た目はそっくりでも性格は正反対。
弟のナイルズはやさしく、協調性のある明るい子供。たいする兄のホランドは冷酷で、どこか謎めいていて、問題行動ばかり起こしていました。

 ある日、従兄弟の飼っている猫を気に入らないといって、井戸で絞め殺してしまうホランド。
この事件をきっかけに、悪夢のようなできごとがペリー家の周囲で… というより、双子たちのまわりで起こるようになってしまうのです… その真相とは…???

 じーつーはー、
原題でほぼネタバレしているのですがね!!

 本作と『悪魔の収穫祭』とで、どちらが好きかで意見がわかれることが多いです。おもに、邦人作家の方なんかは、『悪魔~』のほうが好きだとおっしゃる方が多い。

 でも、わたしはだんぜん、こっちのほうが好き!
かなり暗い、残酷な内容なわりには、少年時代のキラキラした躍動感、情緒あふれる文章で、ニューイングランドの風景描写もすばらしい。ノスタルジックな雰囲気は、ブラッドベリが〇〇を書いたようだ!! と、話題になりました。子供たちがあっちこっちに駆けまわるシーンとか、映画を観てるよりも目に見えてきちゃう感じなんです。いいですよねー、少年ホラーは、やっぱり傑作が多いです!!

 なお、本作に激しく共感した綾辻行人氏は、これをベースに『黄昏の囁き』というミステリを書くのです… (新本格好きにはオススメ!)






  Baby Shower



(2011)チリ
出演…イングリット・イゼンセー
クラウディア・バリ
パトリシア・ロペス
監督…パブロ・イラネス
★★☆



〔ストーリー〕
 双子の赤ちゃんを妊娠したアンヘラ、仲のいい女友だちを家に招いて、“ベイビー・シャワー” のパーティーをすることに。しかし、彼女が友人たちを招いたのには、べつの思惑があった… その思惑とはべつのところで、彼女たちを狙う人物もいて…??


 これまた、妙なテンションのチリ・ホラーです。
あと、「The Descent」「ディセント」2005)以来の女同士のドロドロした諍いとか、見れますー

 “ベイビー・シャワー” というのは、身内に妊娠した女性がいると、それをみんなで祝ってあげるホームパーティーのことです。女だらけでどーのこーのって、雲行きがあやしくなってしまう確立が高いようですね。ちなみに、この監督(&脚本)は男性の方です。ということで、男性が想像する女同士のごたごたなのだ~

 ヒロインのアンヘラ(イングリット・イゼンセー)は、双子を妊娠している女性。郊外の家にひっこんで、きょうは友人たちを招いてベイビー・シャワーの予定。そこへ、約束していた仲よしグループがやってきます。「クイーン・ビッチ」 とか呼ばれてるオリヴィア(クラウディア・バリ)、いさましいマニエラ(キキ・ポージョ)、金髪のクラウディア(フランチェスカ・メリノ)、あと、おまけのイヴァーナ(ソフィア・ガルシア)。(← よーするに、とばっちり!!)

 アンヘラはひとり暮らしだけど、手伝いにリカルド(パブロ・クローク)という男性がいます。あと、ナチュラリストに傾倒していて、妙なサークル活動にも参加しています。そのサークルのリーダーの女性が、ソルダット(パトリシア・ロペス)といって、まるで時代遅れのヒッピーのよう。

 ここから、女性同士の争いがはじまって、うんぬん~… と、そこへ殺人鬼もあらわれちゃいてまして、まあー、たいへん!!
一応、こんな感じの内容なんですが。

 まず、アメリカっぽくない演出なので、即物的じゃないといいますか、ポカーンとしてしまう場面がやたら多かったです。

 女同士のドロドロはいいとしても、殺人鬼が登場するあたり… も、そう悪くないんですが、この殺人鬼、いきなり正体がバレバレてしまいます。そっか、そういう映画じゃないんだ… と、思っていると、今度は、「とあるキャラ」 の変貌ぶりに驚かされます。で、なんかよく感情移入もできないままに、わりと残酷な場面が挿入されるんですが… これまた、けっこうやってる(?)わりには、そう過激でもないし、スケベでもないし、ドキドキもしないし…

 あ・れれれ?
なんかへんです!! へんですよ!!

 このへんさ、(というか、おさまりの悪さ)みたいなものは、結局最後まで持続してしまい… うーん、ラストでまた、最大のポカーンが待っています… もしかして、わ、わたしの理解力が足りなかっただけですか?!!

 けしてつまらなくはないんですけど、じゃあ、どこがおもしろかったのと訊かれると、非常に判断に迷う… といいますか、評価がワカラナイ!! そんな映画なのです。

 なにかに似ていると思ったら、〇〇なんですよ。(← これはじっさいにあった事件です)
わたしはこの方面は勉強不足なので、ナチュラリストとか、スピリチュアリズムとか、時代に関係なく熱心な方々がいるんですかねー、そのへんのところも曖昧なため、いまいち理解できず…

 どうせなら、鬼畜ホラーの「〇〇」みたいにしてほしかった。そのほうが感情論で筋通っているもの、なんていったら、完全ネタバレですね。あー、不思議なモヤモヤ感が味わえますので、そのへんに興味のある方なら…










ヒロインのアンヘラ。








仲よしグループ
(+おまけ)の登場。









楽しいパーティーに
なるはずが…








あんなことや!!








こんなことや!!








こおーんなことに!!!







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ななみといいます
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女性
自己紹介:

 独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。

〈好きかも♪〉
 おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…

〈苦手かも…〉
 かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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