個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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Black Swan
(2010)アメリカ
出演…ナタリー・ポートマン
ヴァンサン・カッセル
ミラ・クニス
監督…ダーレン・アロノフスキー
★★★★
〔ストーリー〕
NYシティ・バレエ団のニナは、元バレエダンサーの母と二人三脚でスターを夢見るバレリーナ。今季の舞台品目は〈白鳥の湖〉、しかし、実力に伸び悩むニナは、主役を逃してしまうのではないかと焦心する。元プリマの控え室から彼女の私物を盗みだし、彼女の口紅をつけて、演技監督のトマスに迫ることに。これが功を奏して、見事プリマの座を射止めることになるのだが…
ニナを待っていたのは、純真な「白鳥」と王子を誘惑する「黒鳥」のふた役を演じなければならない、いままでにない難役だった…
やっと観ました、「ブラック・スワン」!
ありきたりな表現で申しわけないんですけど、おもしろかったー!!!
アロノフスキー監督は、「Pi」(「パイ」1997)がデビュー作だったのですね。「Below」(「ビロウ」2002)なんてのもありました。最近だと、M・ロークの「レスラー」(2008)が有名でしょうか。わたしは圧倒的に、「Requiem for a Dream」(「レクイエム・フォー・ドリーム」2000)のイメージが強いですね。それで、本作はそれにも通じるところがあります。
いまさら書くまでもないんですが…
ヒロインのニナ(ナタリー・ポートマン)はバレリーナ。おなじく元バレリーナの母とともに、プリマドンナを目指しています。そして、彼女にもようやくチャンスが… それは、〈白鳥の湖〉の主役に抜擢されること。でも、ニナは臆病で自信がないし、新しく入ってきたリリー(ミラ・クニス)のほうが存在感があって、彼女にプリマの座を奪われてしまうのではないかと焦ります。
そこで、元プリマのべス(ウィノナ・ライダー)の私物を盗んだことをきっかけに、演技監督のトマス(ヴァンサン・カッセル)に、自分にプリマをあたえてくれないかと訴えます。臆病なニナにしては、非常に大胆な行動です! が、これが見事に成功して、ニナはとうとうプリマに抜擢されるのです。
ですが、その役とは、純真可憐なオデッセイの白鳥、王子を誘惑する “悪の化身” オーディルと、ふた役を演じわけなければならない超難役でした…!!
オープニングから緊張感があって、驚いたことに、ごく最初のほうから怪現象が多発しちゃいます(笑)。終始オドオド、おびえる表情のポートマンがまたいいですね~。演技監督役のヴァンサン・カッセルですが、ほんとうに演技監督みたいに見えるので、彼にポートマンが叱責されるたびに、こっちまでなんか「はいぃ、ごめんなさい…!」って気になっちゃいます。
でもね、オドオドおびえる子羊のなかにだって… ちゃーんと、どす黒い野心が渦巻いてますのよ♪
よく「キャリー」っぽいとか書かれてるんですけど、それは結末のことではなく、たんに母娘関係のことをいっているようです。過干渉、過保護な母親って、とくに白人社会から見ると、奇異な目で見られちゃう関係なんですかねー。
ニナは実力はあるのですが、それは優等生的な実力であって、そんなものは観客は見むきもしない。だから、大見得をきって大役をつかんでしまった手前、どうしても殻を破らなければならない。ライバルのリリーにしろ、過保護すぎる母親(バーバラ・ハーシー)にしろ、つれない演技監督にしろ、すべて打破していかないことには、この大役はこなせない。そこに到達するまでの執着心、すさまじいまでのエゴが、ブラック・スワンにつながっていくのです。
明確なストーリーをじつに明確に表現した映画で、これはポートマンの代表作になってしまいました! 自分のなかの “悪” をひきださないことには、ブラック・スワンにはなれない… このテーマだけでも、ドキドキしちゃいます!! 役者さんが全員自分の役になりきっていて、おびえるポートマンが変貌していく姿もこわかったです。映画を観終わったあと、ほんとうにバレエの舞台をひとつ観終えたような不思議な気持ちになりました。
でも、これだけ完全燃焼できちゃえば、芸術家としてはこれ以上ないほど幸福なんでしょうけど…
バレエが舞台ですから、たびたび鏡が登場します。鏡に映るニナは、「他人からの評価」、「内なる自分」と、つねにふたつの評価を気にしている。そこに苦悩と葛藤、彼女には重すぎる重圧がかかったときに、彼女は…
ポートマン自身も、「白鳥」と「黒鳥」を見事に演じわけていました。まだ観ていない方がいましたら、これは必見です!!
おびえる美女。
鏡に映るあなたは、
いったいだれ?
有名ですね。
すれちがいシーン。
演技監督のカッセル。
この方も器用な
役者さんです!
ライバルのリリーと。
白鳥ははばたくことが
できるのか??
(2010)アメリカ
出演…ナタリー・ポートマン
ヴァンサン・カッセル
ミラ・クニス
監督…ダーレン・アロノフスキー
★★★★
〔ストーリー〕
NYシティ・バレエ団のニナは、元バレエダンサーの母と二人三脚でスターを夢見るバレリーナ。今季の舞台品目は〈白鳥の湖〉、しかし、実力に伸び悩むニナは、主役を逃してしまうのではないかと焦心する。元プリマの控え室から彼女の私物を盗みだし、彼女の口紅をつけて、演技監督のトマスに迫ることに。これが功を奏して、見事プリマの座を射止めることになるのだが…
ニナを待っていたのは、純真な「白鳥」と王子を誘惑する「黒鳥」のふた役を演じなければならない、いままでにない難役だった…
やっと観ました、「ブラック・スワン」!
ありきたりな表現で申しわけないんですけど、おもしろかったー!!!
アロノフスキー監督は、「Pi」(「パイ」1997)がデビュー作だったのですね。「Below」(「ビロウ」2002)なんてのもありました。最近だと、M・ロークの「レスラー」(2008)が有名でしょうか。わたしは圧倒的に、「Requiem for a Dream」(「レクイエム・フォー・ドリーム」2000)のイメージが強いですね。それで、本作はそれにも通じるところがあります。
いまさら書くまでもないんですが…
ヒロインのニナ(ナタリー・ポートマン)はバレリーナ。おなじく元バレリーナの母とともに、プリマドンナを目指しています。そして、彼女にもようやくチャンスが… それは、〈白鳥の湖〉の主役に抜擢されること。でも、ニナは臆病で自信がないし、新しく入ってきたリリー(ミラ・クニス)のほうが存在感があって、彼女にプリマの座を奪われてしまうのではないかと焦ります。
そこで、元プリマのべス(ウィノナ・ライダー)の私物を盗んだことをきっかけに、演技監督のトマス(ヴァンサン・カッセル)に、自分にプリマをあたえてくれないかと訴えます。臆病なニナにしては、非常に大胆な行動です! が、これが見事に成功して、ニナはとうとうプリマに抜擢されるのです。
ですが、その役とは、純真可憐なオデッセイの白鳥、王子を誘惑する “悪の化身” オーディルと、ふた役を演じわけなければならない超難役でした…!!
オープニングから緊張感があって、驚いたことに、ごく最初のほうから怪現象が多発しちゃいます(笑)。終始オドオド、おびえる表情のポートマンがまたいいですね~。演技監督役のヴァンサン・カッセルですが、ほんとうに演技監督みたいに見えるので、彼にポートマンが叱責されるたびに、こっちまでなんか「はいぃ、ごめんなさい…!」って気になっちゃいます。
でもね、オドオドおびえる子羊のなかにだって… ちゃーんと、どす黒い野心が渦巻いてますのよ♪
よく「キャリー」っぽいとか書かれてるんですけど、それは結末のことではなく、たんに母娘関係のことをいっているようです。過干渉、過保護な母親って、とくに白人社会から見ると、奇異な目で見られちゃう関係なんですかねー。
ニナは実力はあるのですが、それは優等生的な実力であって、そんなものは観客は見むきもしない。だから、大見得をきって大役をつかんでしまった手前、どうしても殻を破らなければならない。ライバルのリリーにしろ、過保護すぎる母親(バーバラ・ハーシー)にしろ、つれない演技監督にしろ、すべて打破していかないことには、この大役はこなせない。そこに到達するまでの執着心、すさまじいまでのエゴが、ブラック・スワンにつながっていくのです。
明確なストーリーをじつに明確に表現した映画で、これはポートマンの代表作になってしまいました! 自分のなかの “悪” をひきださないことには、ブラック・スワンにはなれない… このテーマだけでも、ドキドキしちゃいます!! 役者さんが全員自分の役になりきっていて、おびえるポートマンが変貌していく姿もこわかったです。映画を観終わったあと、ほんとうにバレエの舞台をひとつ観終えたような不思議な気持ちになりました。
でも、これだけ完全燃焼できちゃえば、芸術家としてはこれ以上ないほど幸福なんでしょうけど…
バレエが舞台ですから、たびたび鏡が登場します。鏡に映るニナは、「他人からの評価」、「内なる自分」と、つねにふたつの評価を気にしている。そこに苦悩と葛藤、彼女には重すぎる重圧がかかったときに、彼女は…
ポートマン自身も、「白鳥」と「黒鳥」を見事に演じわけていました。まだ観ていない方がいましたら、これは必見です!!
おびえる美女。
鏡に映るあなたは、
いったいだれ?
有名ですね。
すれちがいシーン。
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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
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