個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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Martyrs
(2008)フランス/カナダ
出演…マルジャーナ・アロウィ
ミレーヌ・ジャンパノワ
キャサリン・ベジン
監督…パスカル・ロージェ
★★★☆
〔ストーリー〕
1970年、一年前に行方不明になっていた少女ルシーが、痩せ衰え、血だらけの状態で叫びまわりながら町中を走っているところを発見される。その後の警察の調べで、彼女は閉鎖された屠殺場に監禁されていて、複数の人間からおぞましい拷問をうけつづけていたらしいことが判明する。犯人たちの正体は? 彼女にいったいなにが起こったのか? 保護施設に送られたルシーは、そこで同年代の少女アナと仲よくなり、しだいに彼女に心をひらくようになる… しかし、ルシーの悪夢はけして終わらなかった。そして、15年後…
たぶん、あちこちでじりじりと話題になりつつあるので、チェックしていらっしゃる方も多いかと思います。ここにきて、フランス・ホラーの大本命が登場してしまいました。
アジアン・ホラーが金太郎飴みたいなことをしている間に、フランスは2つも3つも巨大なハードルを乗り越えて、とうてい追いつけないような段階にまで到達してしまったんだなー、と、ただただ唖然とするばかりです。
そして、どうか覚悟してください… こんなに最悪・最強なホラーは、めったにお目にかかれないかもしれません!!
カンヌやトロントなどで、この残虐非道な鬼畜映画「マーターズ/殉教者」が話題沸騰、大ひんしゅくを買うといううれしい注目を集めたロージェ監督。いまやホラー界の超期待の新星となって、さっそく「Hellraiser」(「ヘルレイザー」1987)のリメイクが正式決定したそうですが… 彼がリメイクするとなると、前作をはるかにうわまわってしまうんじゃないか? だ、だいじょうぶなのか…? と、わたしは勝手に焦ってしまったのですが。
だってですね、この作品がどれだけすごいかといいますと、「A L' interieur」(「屋敷女」2007)の恐怖やショックが一過性のものだったんじゃない? なんて思えるくらい、暗黒すぎるのです。邪悪です。そして、ストーリーとしてもかなりひねくれていると思います。オープニングからエンディングまで、一瞬たりとも目が離せないひりひりした緊張感と、血みどろの残虐性と、観客を奈落の底につきおとす冷徹さ…
ああああう、最近のフランス・ホラーって、どうしてこんなに強力になってしまったんでしょうね…!! 伽椰子なんか、ぜったい太刀打ちできませんよ。
物語は、一年前に行方不明になっていたルシー(ジェシー・パム)の発見からはじまります。幼い少女は痩せ衰え、脱水症状をひきおこしていて、ひどい虐待をくりかえされていたようなのですが… なぜか、性的虐待はおこなわれていませんでした。そして、警察が現場に駆けつけたときには、犯人一味は姿を消したあと。謎の監禁虐待事件の真実に迫ろうとするのですが、怯えるルシーはなにも喋ることができません。彼女の唯一の救いとなるのは、おなじように両親から虐待されて育った、アナ(エリカ・スコット)という友人。
そして、15年後。大人になったルシー(ミレーヌ・ジャンパノワ)は、ある朝のこと、とある平和な家庭の門を叩きます。そこには陽気な両親と十代の息子と娘の四人家族の、ごくごく平凡で穏やかな風景がありました。ショットガンをかまえたルシーは “復讐の権化” となって、家族たちに凶行の火をむけてしまいます…!!
一方、唯一の友人で、姉妹同然で育ったアナ(マルジャーナ・アロウィ)は、彼女から電話連絡をうけ、急いでルシーのもとに駆けつけるのですが…
…これ以上ストーリーをくわしく書くことができないのですが、フランス・ホラーの特徴ともいえる 「生理的嫌悪描写」 に、さらに “暗黒系” がくわわった感じです。そして、とことん、無情なまでに邪悪です。あまりの邪悪さに、わたしはこれ以上得点を高くする勇気がありませんでした… 小心者ですいません。
みなさんにも、この作品の真価と冒険をぜひともたしかめていただきたいのですが、これは 「一緒に暗黒に堕ちてしまうことを覚悟のうえで!」 と、一応ことわっておいたほうがいいかと思います。それくらい強烈すぎて、こちらには血も涙も与えてくれませんので。あとで後悔しても、きっとおそいです。
ほんとに、こんなにかわいらしい女の子たちや若い娘たちをつかって、よくもまあ、ここまで非道になりきれるものですよ~!!
ついでに、「ファニーゲーム」系、「Ils」(2006)とか、「The Strangers」(2008)といった後味の悪い系を想像していらっしゃる方がいたら… やっぱりそんな甘い考えも、とっとと捨てちゃったほうが身のためです。恐怖にもさまざまな表現法があると思うんですけど、ここまでエッジのきいた、鋭くこっちの精神に入りこんできて、なおかつ、いつまでも悪夢が頭を憑りついてはなれない… それくらいインパクトのあるこんなまがまがしい作品、めったに見かけないような気がします。
またまたついでに、ロージェ監督の近況なんですが。イギリスの人気ダーク・ファンタジー作家、チャイナ・ミエヴィルの 『ディテールズ』 という作品の映画化も決定しています。こちらは、パレイドリア(変像症… 壁の染みや騒音などから、意味のあることを発見したと思いこむ妄想のこと)を扱った作品らしいです。原作はダーク・ファンタジーよりなんですが、ロージェ監督はこのストーリーがいまいち気に入らず、一から脚本を書き直してしまうとのこと!(…それじゃ、べつのお話になっちゃうんじゃないデスか…?)
ということは、ということは~…
なんだかまたまた、危険で邪悪な香りがただよってきそうなんですが!!
あああ、期待してしまう自分がなんだかこわい…
復讐の鬼と化した
ルシー!!
ルシーを心配するアナ。
ルシーにつきまとう
悪夢の正体とは…?
なんか、むこうに
ぼんやり映って
ますけどっっ!!
アナの身にいったい
なにが…?!!
ルシーの
運命は…?!!
(2008)フランス/カナダ
出演…マルジャーナ・アロウィ
ミレーヌ・ジャンパノワ
キャサリン・ベジン
監督…パスカル・ロージェ
★★★☆
〔ストーリー〕
1970年、一年前に行方不明になっていた少女ルシーが、痩せ衰え、血だらけの状態で叫びまわりながら町中を走っているところを発見される。その後の警察の調べで、彼女は閉鎖された屠殺場に監禁されていて、複数の人間からおぞましい拷問をうけつづけていたらしいことが判明する。犯人たちの正体は? 彼女にいったいなにが起こったのか? 保護施設に送られたルシーは、そこで同年代の少女アナと仲よくなり、しだいに彼女に心をひらくようになる… しかし、ルシーの悪夢はけして終わらなかった。そして、15年後…
たぶん、あちこちでじりじりと話題になりつつあるので、チェックしていらっしゃる方も多いかと思います。ここにきて、フランス・ホラーの大本命が登場してしまいました。
アジアン・ホラーが金太郎飴みたいなことをしている間に、フランスは2つも3つも巨大なハードルを乗り越えて、とうてい追いつけないような段階にまで到達してしまったんだなー、と、ただただ唖然とするばかりです。
そして、どうか覚悟してください… こんなに最悪・最強なホラーは、めったにお目にかかれないかもしれません!!
カンヌやトロントなどで、この残虐非道な鬼畜映画「マーターズ/殉教者」が話題沸騰、大ひんしゅくを買うといううれしい注目を集めたロージェ監督。いまやホラー界の超期待の新星となって、さっそく「Hellraiser」(「ヘルレイザー」1987)のリメイクが正式決定したそうですが… 彼がリメイクするとなると、前作をはるかにうわまわってしまうんじゃないか? だ、だいじょうぶなのか…? と、わたしは勝手に焦ってしまったのですが。
だってですね、この作品がどれだけすごいかといいますと、「A L' interieur」(「屋敷女」2007)の恐怖やショックが一過性のものだったんじゃない? なんて思えるくらい、暗黒すぎるのです。邪悪です。そして、ストーリーとしてもかなりひねくれていると思います。オープニングからエンディングまで、一瞬たりとも目が離せないひりひりした緊張感と、血みどろの残虐性と、観客を奈落の底につきおとす冷徹さ…
ああああう、最近のフランス・ホラーって、どうしてこんなに強力になってしまったんでしょうね…!! 伽椰子なんか、ぜったい太刀打ちできませんよ。
物語は、一年前に行方不明になっていたルシー(ジェシー・パム)の発見からはじまります。幼い少女は痩せ衰え、脱水症状をひきおこしていて、ひどい虐待をくりかえされていたようなのですが… なぜか、性的虐待はおこなわれていませんでした。そして、警察が現場に駆けつけたときには、犯人一味は姿を消したあと。謎の監禁虐待事件の真実に迫ろうとするのですが、怯えるルシーはなにも喋ることができません。彼女の唯一の救いとなるのは、おなじように両親から虐待されて育った、アナ(エリカ・スコット)という友人。
そして、15年後。大人になったルシー(ミレーヌ・ジャンパノワ)は、ある朝のこと、とある平和な家庭の門を叩きます。そこには陽気な両親と十代の息子と娘の四人家族の、ごくごく平凡で穏やかな風景がありました。ショットガンをかまえたルシーは “復讐の権化” となって、家族たちに凶行の火をむけてしまいます…!!
一方、唯一の友人で、姉妹同然で育ったアナ(マルジャーナ・アロウィ)は、彼女から電話連絡をうけ、急いでルシーのもとに駆けつけるのですが…
…これ以上ストーリーをくわしく書くことができないのですが、フランス・ホラーの特徴ともいえる 「生理的嫌悪描写」 に、さらに “暗黒系” がくわわった感じです。そして、とことん、無情なまでに邪悪です。あまりの邪悪さに、わたしはこれ以上得点を高くする勇気がありませんでした… 小心者ですいません。
みなさんにも、この作品の真価と冒険をぜひともたしかめていただきたいのですが、これは 「一緒に暗黒に堕ちてしまうことを覚悟のうえで!」 と、一応ことわっておいたほうがいいかと思います。それくらい強烈すぎて、こちらには血も涙も与えてくれませんので。あとで後悔しても、きっとおそいです。
ほんとに、こんなにかわいらしい女の子たちや若い娘たちをつかって、よくもまあ、ここまで非道になりきれるものですよ~!!
ついでに、「ファニーゲーム」系、「Ils」(2006)とか、「The Strangers」(2008)といった後味の悪い系を想像していらっしゃる方がいたら… やっぱりそんな甘い考えも、とっとと捨てちゃったほうが身のためです。恐怖にもさまざまな表現法があると思うんですけど、ここまでエッジのきいた、鋭くこっちの精神に入りこんできて、なおかつ、いつまでも悪夢が頭を憑りついてはなれない… それくらいインパクトのあるこんなまがまがしい作品、めったに見かけないような気がします。
またまたついでに、ロージェ監督の近況なんですが。イギリスの人気ダーク・ファンタジー作家、チャイナ・ミエヴィルの 『ディテールズ』 という作品の映画化も決定しています。こちらは、パレイドリア(変像症… 壁の染みや騒音などから、意味のあることを発見したと思いこむ妄想のこと)を扱った作品らしいです。原作はダーク・ファンタジーよりなんですが、ロージェ監督はこのストーリーがいまいち気に入らず、一から脚本を書き直してしまうとのこと!(…それじゃ、べつのお話になっちゃうんじゃないデスか…?)
ということは、ということは~…
なんだかまたまた、危険で邪悪な香りがただよってきそうなんですが!!
あああ、期待してしまう自分がなんだかこわい…
復讐の鬼と化した
ルシー!!
ルシーを心配するアナ。
ルシーにつきまとう
悪夢の正体とは…?
なんか、むこうに
ぼんやり映って
ますけどっっ!!
アナの身にいったい
なにが…?!!
ルシーの
運命は…?!!
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ベタボメですね!!!
気になりますが、見れるかどうか(どこかにメモっておこう…)。
フランスホラー、とても話題になってますが、一度も見たことがなく…。後味が悪いも悪いって、すごく気になります。
ちなみにホラーじゃないんですけど『ダンサー・イン・ザ・ダーク』は最低に気分が凹みました。あんなもんじゃないんですよね…、たぶん。
フランスホラー、とても話題になってますが、一度も見たことがなく…。後味が悪いも悪いって、すごく気になります。
ちなみにホラーじゃないんですけど『ダンサー・イン・ザ・ダーク』は最低に気分が凹みました。あんなもんじゃないんですよね…、たぶん。
なんというのか…
>ユキままさん
興奮しすぎてしまいました、すいません…!
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」は、ビョークが歌ってるアート映画かと思ってたら、「デッドマン・ウォーキング」になっちゃうし…
結末で暗い気分になるのは、似ているかもしれないです。でも、こんなにひどい内容だったとはなあ~(← 褒めてます!)
なんの前知識もなしで観てしまったので、よけい打撃が大きかったかもしれないです。
興味がありましたら、トレイラーでご確認してみてください。でも、あまりに非道映画です。
興奮しすぎてしまいました、すいません…!
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」は、ビョークが歌ってるアート映画かと思ってたら、「デッドマン・ウォーキング」になっちゃうし…
結末で暗い気分になるのは、似ているかもしれないです。でも、こんなにひどい内容だったとはなあ~(← 褒めてます!)
なんの前知識もなしで観てしまったので、よけい打撃が大きかったかもしれないです。
興味がありましたら、トレイラーでご確認してみてください。でも、あまりに非道映画です。
禍々しい作品って!
自分じゃとても観る勇気のない「屋敷女」よりも
非道なんですか?最終兵器と呼び名も高い
「ファニーゲーム」が甘く見えるだなんて・・・。
実生活に悪影響が及びそうで観るには止めて
おきます。ポスターに写っているのは可愛い
オニャノコなのに・・・。
非道なんですか?最終兵器と呼び名も高い
「ファニーゲーム」が甘く見えるだなんて・・・。
実生活に悪影響が及びそうで観るには止めて
おきます。ポスターに写っているのは可愛い
オニャノコなのに・・・。
正直な気持ちは…
>亀母さん
これはほんとにすごいとしかいいようがなかったです。「屋敷女」も「ファニーゲーム」も映画として成立していたから、それほどキツくなかったんですけど…
あ、もちろん、これも映画ですよ!!といいますか、進化系の映画なんですよね。でも、こんな進化をするなんて、ほんとにこの監督さんの頭はどうなっているんだろうと、疑いたくなってしまいます。
さんざん脅してしまいましたが、亀母さんにも勇気をだして観ていただきたいです!!
これはほんとにすごいとしかいいようがなかったです。「屋敷女」も「ファニーゲーム」も映画として成立していたから、それほどキツくなかったんですけど…
あ、もちろん、これも映画ですよ!!といいますか、進化系の映画なんですよね。でも、こんな進化をするなんて、ほんとにこの監督さんの頭はどうなっているんだろうと、疑いたくなってしまいます。
さんざん脅してしまいましたが、亀母さんにも勇気をだして観ていただきたいです!!
こんなに衝撃をうけたのははじめてです
>ナマニクさん
3回もご覧になったんですか!!
わたしはまだ、1回しか観ていません…
あんな展開になるなんて、予想できませんでしたよね~
わたしは中盤のアノ女性が登場したあたりから、絶句してしまいました。
もう、すごいとしかいいようがないんですけど、これがやりすぎかと訊かれると、またそうでもなく…
なんだか複雑な心境です。
3回もご覧になったんですか!!
わたしはまだ、1回しか観ていません…
あんな展開になるなんて、予想できませんでしたよね~
わたしは中盤のアノ女性が登場したあたりから、絶句してしまいました。
もう、すごいとしかいいようがないんですけど、これがやりすぎかと訊かれると、またそうでもなく…
なんだか複雑な心境です。
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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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