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個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、 小説のレビューなどをポツポツと…
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   The Mist



2007)アメリカ
出演…トーマス・ジェーン
マーシャ・ゲイ・ハーデン
ローリー・ホールデン
監督…フランク・ダラボント
★★★★


〔ストーリー〕
 7月19日のその夜、メイン州西部の全域が、未曾有の激しい雷雨に見舞われた。嵐が通りすぎた翌朝、画家のデイヴィットと妻のステファニーは、湖の上を霧が漂っているのを目撃する。その後、デイヴィットは息子のビリーと隣人のブレントを連れて、
スーパーマーケットへ必要なものを買いだしにいくことに。しかし、買物の途中、突然顔を血だらけにした男性が叫び声をあげながら逃げこんできて…


 いったいどれだけ多くの人が待ち望んでいたでしょう、スティーヴン・キングの傑作中編、『霧』の映画化です!!

 監督のフランク・ダラボントは、これまでにも「The Shawshank Redemption」「ショーシャンクの空に」1994)や、「The Green Mile」「グリーンマイル」1999)といった、わりと渋めのキング作品を映画化してきた人。それに、どちらも感動作でしたね。いやがうえでも期待が高まります。でも、原作ファンとしては観たいような、観たくないような… でも、観たい…! ええい、観ちゃえ!! 
 …ということで、多大な期待と不安に挟まれながら鑑賞したのですが、

これ、大成功じゃないですかー♪♪

 主人公のデイヴィットを演じるトーマス・ジェーン、やけにかっこいいパパしてます。
隣人のイヤミなブレント、なんとアンドレ・ブラウアーなんですよね。「ポセイドン」(2006)で船長役だった人ですよ。わたしのイメージでは、もろ白人でした。でも、「アレッ?」 っていう違和感は最初のうちだけで、頭の固い弁護士役がはまってました。

 魅力的な人妻、アマンダ役のローリー・ホールデンはぴったり。クールな印象です。
ぴったりといえば、オリー役のトビー・ジョーンズも! マーケットの副主任の小柄な男性で、のちのち大活躍する人なんですが、この人もイメージ通り。こういうの、ファンとしてはホントうれしいかぎりです。

 しかし、なんといっても、狂信的な危険人物でデイヴィットたちを危機に陥れることになる、ミセス・カーモディを演じるマーシャ・ゲイ・ハーデン! この人がいちばんのどんぴしゃだったでしょうか。
“神がかり人間”というと、キング作品ではおなじみのキャラクターなんですが、マー
シャは原作の設定よりずっと若いです。かつ、服装もまとも。とりたてて変人には見えません。

 けれども、物語が進むうちに、不気味な威力を発揮してきます。これがストーリーのメリハリとなって、マーケットの外ではモンスター、中ではさらにアブないカリスマ、といった緊迫した状況とパニックをつくりだします。
 
 モンスター造形ですが、けっこうまとも(?)でした。なにもかも原作通りかと思っていたら、そうでもない部分もあったりして、あら、コワい…!
 
 約二時間という大作なんですが、中身もぎっしり、ラストまで飽きさせません。
と思ってましたら、結末に唖然とさせられてしまいました。…はっきりいって、これには脱力してしまいました。これ、いまから変えられないですかね…?
(そしたら、パーフェクトでしたのに(悔)ー!!)





突然濃い霧に包まれて、居合わせた人たちは全員スーパーマーケットに
閉じこめられてしまいました。







デイヴィットと怯える息子のビリー。
アマンダは現代的なしっかりした
女性です。
 




「ひーっっ!!」
かわいそうなアルバイト店員は、
霧の中から出てきた触手に連れ
去られてしまいます…!!




ミセス・カーモディとその同調者。
最初は笑って過ごせるんですが、
だんだんシャレにならない現実味
を帯びてくるからコワいです。






夜になると、窓にぺたっと貼りつく
やつがきます。





 
さらにはこんな、始祖鳥めいた
怪物まであらわれちゃって、
店内は大パニックです!!







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レンタルになるのでしょうか。
ななみ様も原作のファンなのですね。
もう読み始めたらグイグイ引き込まれて
止められません。結末が原作とは違うん
ですか。ええー!今キングの最新作の
「セル」を読んでいるんですが、やはり
面白さは「霧」の方が断然上です。
奈良の亀母 2007/12/09(Sun)22:15:04 編集
亀母さん♪
「セル」、もう買っちゃったんですかー!
ああ、読みたいんですけど、ちょっと自分を焦らしてみたいような…(← 変ですかね?)
「ミスト」がレンタルになるのは、たぶん来年の話でしょうね。結末は…いいたいけど、いえません!(でも、よく出来た映画だったと思います。とくに薬局に入るところが、めちゃコワでした)。
ななみ 2007/12/10(Mon)22:32:53 編集
予告編いい感じでした。
日曜の「ショウビズカウントダウン」で
この映画の紹介をしてました。
テレビ大阪は奈良では受信状態が悪く
五月雨みたいな画面になるのですが
頑張って観てます。
丁度「ロープで死の電車ごっこ」の
場面でした。
奈良の亀母 2007/12/19(Wed)21:24:30 編集
亀母さん♪期待していいですよ♪
中身がギュッと詰まってる感じで、見どころ満載です。
いろんな場面の映像化に成功してるんですが、そーですね、強いていえば…
やっぱりなんといっても、決死の賭けで潜入した隣の薬局の○○が、いちばんギョッとさせられました。スリル満点ですしね!
よくできたパニック映画だったと思いますよ♪
ななみ 2007/12/20(Thu)23:48:22 編集
本日・・・
観てきました。なんとも言えない、キングワールドを観て、ワクワク・・・・
しかも、僕の大っきらいなクモがわんさと出てくるので、顔がひきつる、ひきつる。
しかも、なんとも救いのないエンディング。エンドクレジットの間、脱力状態でした。
家に帰って、DVD2本観ても、心晴れず。
面白かったんですが・・・・
ベレッタ 2008/05/12(Mon)21:51:37 編集
ベレさんもついに!!
>べレッタさん
とうとうご覧になったのですね!!
あのクモ集団は、誠に気色悪うございました~。虫系は巨大化すると、なにやら凶暴でオゾマシイものがありますよね!
エンディングですが、わたしも納得いきません。原作通りに希望を見いだしてほしかったですねー…(それから、簡単に“解決の道”が拓けちゃうのも、ちょっと不満ですね…)せっかく築きあげた世界観が、ラストで消えちゃった感じですぅ…
ななみ 2008/05/12(Mon)23:35:03 編集
ミスト
なんとも救いのないエンディング・・・
脱力状態・・・クモ・・微妙なキーワードに困惑・・・
ど~しよ~(T_T)
盆踊り URL 2008/05/15(Thu)20:25:28 編集
ミスト
>盆踊りさん
盆踊りさんもガックリきてますか。
あんな脱力系のエンディングだとは、思いませんもんね~。
せっかくあんながんばったのにー…、なんで最後の最後で、あーいうことにしちゃいますかねえ…(´・ω・`)
ななみ 2008/05/16(Fri)22:53:30 編集
パン!パン!パン!パン!
観てしまいました。凹むと分かっていたので
家事を済ませてお菓子を用意してから観ました。
日にちが経っても胃の辺りがズーン・・・。
あのラストは無いですわ。それまで必死で仲間と
団結して息子を守ってきたやないの!発砲音が
途切れずに連続してましたね。一気に全弾撃ち尽くしたのね、息子の頭をブチ抜く前にもっと長い間が
あっても良かったのに。絶望して疲れきっていたのかしら。あの子役の子は演技上手かった。
奈良の亀母 2009/05/06(Wed)20:29:37 編集
あんまりなラスト
>亀母さん
わたしもあのラストにはびっくりしてしまいましたよ。
ええー、なにもそこまで…って、感じで…
それに、ちがう意味でもかなり脱力しました。
だって、せっかく築きあげた巨大な破滅の世界観が、あのラストでいっきに縮小してしまったような?
でも、時間がたって考えてみると、(たぶん)アメリカ人のほとんどが知っているような小説を、正反対の結末にしてみる!ということに、どれだけの勇気が必要だったんでしょう…
うーん、ダラボント監督はたぶん、すごく知的な方なんじゃないでしょうか。
でも、映画とわかっていても、やはりつらいですよね。
ななみ 2009/05/08(Fri)19:54:13 編集
もっとモンスターを!
ほんとラスト近くに現れた巨大モンスターは神々しく
さえありました。それが、霧が晴れてきて軍が後始末をしているところなんて、縁日の後みたくつまらなくて・・・。ななみ様のおっしゃる通り破滅の世界観
が台無しです。カーモディさんが老女から綺麗な
妙齢の女性になっていたのは許せるのに。
スーパーにも軍の救援が届いてジムが助かって
いたとしたら、主人公の救われなさアップです。
奈良の亀母 2009/05/12(Tue)19:17:04 編集
もはやギャグ
>亀母さん
>スーパーにも軍の救援が届いてジムが助かっていたとしたら~
あはは、そこまでいったらもう、ギャグになってしまいますね!!
でも、どうせなら、そこまでやってほしかったですね~、そうとうおもしろい意地悪映画になってしまったんじゃないですか?
カーモディさんはよかったですよね。
うちの母親に観せたら、なぜか彼女の登場シーンのたびに大爆笑していました。やはりギャグ映画として観たほうがよいのですかね?
ななみ 2009/05/13(Wed)00:24:32 編集
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