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個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、 小説のレビューなどをポツポツと…
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   Shutter Island




(2010)アメリカ
出演…レオナルド・ディカプリオ
ビル・キングズレー
マーク・ラファロ
監督…マーティン・スコセッシ
★★★☆



〔ストーリー〕
 大戦後のアメリカ。精神異常の犯罪者ばかりを収容する〈シャッター・アイランド〉にて、不可解な事件が発生する。絶壁に囲まれたこの孤島から、ひとりの女性患者が失踪したというのだ。事件を解明すべく、捜査官のテディとチャックは島に乗りこむが… 施設の責任者コウリー博士をはじめ、島の人間たちはなにかを隠している様子らしいのだが??


 そーなんです、扇情的な宣伝文句に乗っちゃったんです、
ミーハーな映画選択だったです!!

 …ふう、のっけから興奮してしまいましたが、なにかと話題になってるこの作品、ついでだからレビューしておきます。おもしろかったですよ。さすがマーティン・スコセッシ監督、映画の質が高いです。でも、原作が『ミスティック・リバー』のデニス・ルヘインだったなんて…!! まったく知らなかったです。もし、知ってたら、たぶん観なかったと思います…(← いえ、深い意味はないのデス!!)

 公開中ですし、たぶんこれからもたくさんの方がご覧になると思うので、あんまり下手なことは書きません。だけど… ですね、これだけはいわせてください。もう、最近の映画はやたらと派手に宣伝しすぎ~

 これ、自然にかまえて観ていたら、おおと、感動した佳作だと思うんです。でもなー、あんまり騒いでるもんで、つい期待しちゃうじゃないですか。んで、原作も『ミスティック・リバー』のひと…(← だーから、深い意味はないのデス!!!)

 よぶんに期待してしまうと、肩透かしをくらう作品かと思われます。あと、もうちょっとだけひとこと。
 これ、映画だからうまいこと成立しているのであって、小説でいまどきこれはど~うなのかなと、あてにならないズブな素人意見などをつぶやいてみました…

 スコセッシ監督とディカプリオは「ディパーテッド」(2006)以来のコンビです。今回は、ばりばりのサスペンス・スリラー。上映時間も2時間以上、セリフも長すぎるために、初の大人版日本語吹き替え上映あり、と、なんだか大作の予感ばっかりしちゃうんですが。出来はフツーなスリラーでした。あんまし謎解きは関係ありません。ですが、映画の質としては上等の部類に入ります。役者もいいし、舞台もいいし、映画そのものも高級感ただよっていて、2時間という長さを感じさせない。あっという間に終わってしまいます。

 1954年のアメリカ。精神異常者の犯罪者ばかりを集めた孤島〈シャッター・アイランド〉で、ひとりの女性患者が行方不明になるという事件が発生します。事件解明に乗りだしたのは、捜査官のテディ(レオナルド・ディカプリオ)と、相棒のチャック(マーク・ラファロ)。病院施設は厳重な監視のもと、高い塀、脱走防止の電流と、とてもではありませんが、脱出不可能。おまけに、島の周囲は絶壁に囲まれています。

 こんな場所から、ほんとにひとりの人間が忽然と消滅するのは可能なのか? テディは施設責任者のコウリー(ビル・キングズレー)をはじめ、ひとりひとりに尋問にあたります。そして、消えた女性患者レイチェル(エミリー・モーティマー)の部屋の床下から、奇妙な暗号(?)が書かれた紙片を発見するのですが…

 ストーリーはごくフツーですが、舞台設定がすばらしく、はじまったとたん、映画の世界に瞬時に入りこめてしまう良質さ。これだけでもう、この映画は成功しているといってよいんではないでしょうか。日常からかけ離れた世界観に浸ること、これって、映画の第一条件ですもんね。

 映像美も凝ってますし、正攻法な映画の撮り方で、これから映画の世界を勉強したいというひとには、すごくいいお手本になると思います。わかりやすいこと、これもとっても大事!!
 ディカプリオは若いときのイメージがどうしても強いですけど、こんな役もしっくりくるようになったんだなーと、彼の成長の変化がわかります。ビル・キングズレーもいいし、あと、テディの妻役のミシェル・ウィリアムが印象的でした。

 上等なスリラーなんですけど、雰囲気は最初から最後までホラーっぽいです。そのへんがまた、得点を高くしちゃった理由のひとつ。こういう設定って、〇〇に似てますよね… と書こうとして、それじゃすぐにネタバレになっちゃうな? と思い、やめておきました。勘のいい方なら、上のあらすじだけでわかっちゃいそうです。

 くどくど書いちゃいましたが、デニス・ルヘイン、いい作家さんだと思います。要は個人の好みの問題なんですよね!『ミスティック~』は、原作も映画もすこぶる評判がよかったので、やっぱり期待しすぎちゃったんですよ… そしたら、ミステリでもホラーでもなく、メロドラマだったと…

 今回いちばんいいたいことは、過剰な期待は禁物!…あ、もちろん映画はすばらしかったですよ。過剰な期待さえなければ、もっと楽しめたと思います。











島に到着した
テディとチャック。









施設責任者の
コウリー。








つぎからつぎへと、
謎は深まり…?!








テディの幻想にあらわれる、
妻のドロリス。













この島にはいったいなにが隠されているのか…???







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なんたってデニス・ルヘイン!
いやー、自分も原作文庫を読んで映画公開まで
とっておこうとは思わず、ブクオフに売ってしまい
ました。ラストのオチも一度読んだらもういいや、
という感じです。登場人物よりも島そのものの方が
魅力的で、ある意味主人公かも。
奈良の亀母 2010/04/04(Sun)18:57:19 編集
よくわかんないけど、デニス・ルヘイン!
>亀母さん
わたしもほんとー、途中から、まさか、その結末ではないよね?よね?よね?…などと、思いながら観ていたのですが…
ほんとにその通りのオチでした~、どひゃ~っ…
でも、映画じたいは悪くなかったです。高級で品のいい映画って感じでした。わたしは「セッション9」に似ているかなとも思いました。あれも主役が廃病院でしたもんね。
原作のほうはなんともいえませんけど、映画の雰囲気は一度味わっておいても損にならないと思います!
ななみ 2010/04/06(Tue)22:18:21 編集
映画に関係なくてすみません。
女性漫画家の中で一番大、大、大好きだった
佐藤史生先生の訃報を今朝の朝刊で目にして
呆然としております。まだ59歳だったのに。
中島梓先生といい、早すぎます!
「レギオン」という短編が一番好きなんです。
先生の作品は絶版品切れが多く復刊して欲しい。
どんなに高くても買いますぞ。
奈良の亀母 2010/04/08(Thu)08:29:32 編集
淋しくなる話題が多いですね
>亀母さん
大好きな方が亡くなってしまう、これほどショックなことはありません。
しかも、まだお若かったのに…才能のある方ほど、なぜか早く旅立たれてしまいますよね…
漫画にうといわたしにはよくわかりませんが、佐藤史生先生の『レギオン』、なんとなく聞いたことがあります!
亀母さんが絶賛される方なら、きっとおもしろいんでしょうね!!ウィキを読むと、本格SFみたいなものもあるのでしょうか…?なんか興味あります。
とりあえず、ご冥福をお祈りしておきましょう。
ななみ 2010/04/10(Sat)20:34:57 編集
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 独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。

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 おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…

〈苦手かも…〉
 かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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