個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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The Book of Eli
(2010)アメリカ
出演…デンゼル・ワシントン
ゲイリー・オールドマン
ミラ・キュニス
監督…アルバート&アレン・ヒューズ
★★★☆
〔ストーリー〕
第三次世界大戦後の荒廃した世界。ひたすら西へ、西へと旅する男・イーライがいた。彼は世界最後となった書物を携えていて、過酷なアメリカを横断している。ある集落にたどりつくと、そこはカーネギーという男が独裁を振るっていた。カーネギーの娘のソララは、イーライに興味を抱くようになるが…
デンゼル・ワシントンとゲイリー・オールドマンの終末映画!
これがもう~、
デンゼル・ワシントンがカッコイイのなんのって!!!
まだ彼が人気出はじめのころ、本国の〈抱きたい男〉にランクインしたことがありまして、インタビューをうけた白人女性が、「彼って超セクシー♪ あの目がたまんないわ~」みたいなことをおっしゃってました。リンカーン・ライムもよかったですよね。ライムシリーズの一節にもありましたけど、それから十数年後、黒人の大統領が誕生しちゃうなんて、だれが想像したでしょう!
スターの活躍って、世間の潮流を変える力を持ってるのがいいですよね。
えーと、終末映画と書きましたが、〈マッドマックス〉みたいな派手なアクションを期待しちゃうと、肩すかしを食うかもしれません。静かな力作なんですねー。
世界は第三次世界大戦後らしい、荒廃した近未来。都市は破壊されて社会も崩れ、砂嵐と過酷な太陽光線から、ほとんどのひとがサングラスをかけています。そんな世界をひたすら歩きつづける、イーライという男。デンゼル・ワシントン、つい最近来日していた記憶がありますけど、今回はすっきり体重を落としちゃって、若がえってカッコイイ! 役者さんてすごいですよね。
イーライは世界最後の一冊となった本を所持してまして、それを 「ある場所」 まで運ぶために歩いているのです。そして、途中でたどりついた小さな町で、独裁者のカーネギー(ゲイリー・オールドマン)という男と出会うのですが…
ゲイリー・オールドマンの悪役はいつ見ても哀切がありまして、悪いヤツなんだけど、なんかかわいそう。一方、イーライのデンゼル・ワシントンは超無敵、本の正体がいったいなんなのかというのも気になるところですが、じつは、イーライが完全無敵な理由にも秘密があるのです…?
イーライを見ていると、オバマ大統領を理想化したようだなと思えますけど、考えてみましたら、たしかクリントンが就任した当時も、「Independence Day」(「インデペンデンス・デイ」1996)で若き指導者を登場させてましたもんね。じゃあ、オールドマンの役どころはというと…?
でも、これは政治的な背景がふくまれていると考えるよりは、もっと深い意味での背景を汲んだ作品と考えるのが適切なようです。あんまり書くとネタばらしになっちゃうので、書けないのですが、うーんと、本は “ある象徴” でもあるのですね。で、それは現代のわたしたちすべてに通じることだと。
ちょっとまえに観ました「Sauna」(2009)のときもそうだったんですけど、映画っておおまかにわけると二種類ありまして、ひとつは、ストーリーだけを追っていけばいいもの。もうひとつは、自分から身を乗りださないとその真価がわからない、というのがあります。
この作品も、たぶん後者。わりかし積極的な姿勢で観る必要があるかもしれません。でも、そんなにむずかしいことを考えなくても、デンゼル・ワシントンのかっこよさとゲイリー・オールドマンの悲しい愚かさがわかれば、それだけでいいんですけどね。
かなり深くて、いろいろ考えるとよけい興味深くなれちゃう知的なお話です。
荒廃した世界を旅する男、
イーライ。
戦闘シーンもかっこいいん
ですよ。はあ、知的すぎ。
イーライは小さな町に
たどりつきますが…
独裁者のカーネギー。
カーネギーのもとから逃げだして、砂漠の一軒家でお茶をごちそうにな
るイーライとソララですが…
(2010)アメリカ
出演…デンゼル・ワシントン
ゲイリー・オールドマン
ミラ・キュニス
監督…アルバート&アレン・ヒューズ
★★★☆
〔ストーリー〕
第三次世界大戦後の荒廃した世界。ひたすら西へ、西へと旅する男・イーライがいた。彼は世界最後となった書物を携えていて、過酷なアメリカを横断している。ある集落にたどりつくと、そこはカーネギーという男が独裁を振るっていた。カーネギーの娘のソララは、イーライに興味を抱くようになるが…
デンゼル・ワシントンとゲイリー・オールドマンの終末映画!
これがもう~、
デンゼル・ワシントンがカッコイイのなんのって!!!
まだ彼が人気出はじめのころ、本国の〈抱きたい男〉にランクインしたことがありまして、インタビューをうけた白人女性が、「彼って超セクシー♪ あの目がたまんないわ~」みたいなことをおっしゃってました。リンカーン・ライムもよかったですよね。ライムシリーズの一節にもありましたけど、それから十数年後、黒人の大統領が誕生しちゃうなんて、だれが想像したでしょう!
スターの活躍って、世間の潮流を変える力を持ってるのがいいですよね。
えーと、終末映画と書きましたが、〈マッドマックス〉みたいな派手なアクションを期待しちゃうと、肩すかしを食うかもしれません。静かな力作なんですねー。
世界は第三次世界大戦後らしい、荒廃した近未来。都市は破壊されて社会も崩れ、砂嵐と過酷な太陽光線から、ほとんどのひとがサングラスをかけています。そんな世界をひたすら歩きつづける、イーライという男。デンゼル・ワシントン、つい最近来日していた記憶がありますけど、今回はすっきり体重を落としちゃって、若がえってカッコイイ! 役者さんてすごいですよね。
イーライは世界最後の一冊となった本を所持してまして、それを 「ある場所」 まで運ぶために歩いているのです。そして、途中でたどりついた小さな町で、独裁者のカーネギー(ゲイリー・オールドマン)という男と出会うのですが…
ゲイリー・オールドマンの悪役はいつ見ても哀切がありまして、悪いヤツなんだけど、なんかかわいそう。一方、イーライのデンゼル・ワシントンは超無敵、本の正体がいったいなんなのかというのも気になるところですが、じつは、イーライが完全無敵な理由にも秘密があるのです…?
イーライを見ていると、オバマ大統領を理想化したようだなと思えますけど、考えてみましたら、たしかクリントンが就任した当時も、「Independence Day」(「インデペンデンス・デイ」1996)で若き指導者を登場させてましたもんね。じゃあ、オールドマンの役どころはというと…?
でも、これは政治的な背景がふくまれていると考えるよりは、もっと深い意味での背景を汲んだ作品と考えるのが適切なようです。あんまり書くとネタばらしになっちゃうので、書けないのですが、うーんと、本は “ある象徴” でもあるのですね。で、それは現代のわたしたちすべてに通じることだと。
ちょっとまえに観ました「Sauna」(2009)のときもそうだったんですけど、映画っておおまかにわけると二種類ありまして、ひとつは、ストーリーだけを追っていけばいいもの。もうひとつは、自分から身を乗りださないとその真価がわからない、というのがあります。
この作品も、たぶん後者。わりかし積極的な姿勢で観る必要があるかもしれません。でも、そんなにむずかしいことを考えなくても、デンゼル・ワシントンのかっこよさとゲイリー・オールドマンの悲しい愚かさがわかれば、それだけでいいんですけどね。
かなり深くて、いろいろ考えるとよけい興味深くなれちゃう知的なお話です。
荒廃した世界を旅する男、
イーライ。
戦闘シーンもかっこいいん
ですよ。はあ、知的すぎ。
イーライは小さな町に
たどりつきますが…
独裁者のカーネギー。
カーネギーのもとから逃げだして、砂漠の一軒家でお茶をごちそうにな
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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
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