個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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Mutants
(2009)フランス
出演…エレーヌ・ド・フージュロル
フランシス・ルノー
ディダ・ディアファ
監督…デヴィット・モルレ
★★★
〔ストーリー〕
脅威的なウィルスが蔓延する世界。感染した者は凶暴なモンスターのようになって、正常者たちに襲いかかる。救急救命士のソニアとマルコは怪我人を救おうとするが、噛みつかれた犠牲者は容赦なく射殺されていた。潜入した建物で、ウィルスに感染した少年を発見。だが、少年はまだ正気を保っていて、マルコは彼を撃つことができない。行動をともにしていた女性警官は怒り、発砲。少年の返り血を浴びてしまったマルコは…?!
フレンチ・ゾンビの「フェーズ7」です~
最近のフレンチ・スプラッタのエッジ効きまくりには、ほんと目を見張るものがありますが… 今回はそれらのスプラッタとくらべると、すこーしおとなしめ。ですが、かなりおもしろかったです。「28 Weeks Later」(「28週後…」2007)をフランス版で、パーソナルな物語にリメイクしてみた! そんな感じの内容です。
考えてみれば、ロメロとサヴィーニが80年代ホラーファンを狂喜乱舞させて、そういうものにどっぷり浸かって青春時代をすごしたひとが、〈バイオ〉なんかを作っちゃって、これまた世界的に大ウケ、とうとう走るゾンビが誕生したんですが。
本作もそんな進化型ダッシュ・ゾンビ、スリリングにできてます。新生ゾンビはやはり、スピード感が命ですよね! 「28週後…」ほど悲壮感はないにしても、これが個人的な物語に掘り下げてまして、思いのほかよい出来でした。
ソニア(エレーヌ・ド・フージュロル)とマルコ(フランシス・ルノー)は恋人同士、ふたりとも救命士なんですが、世界はひとをゾンビ化させちゃう “レイジ” のようなウィルスにさらされ、まさしく終末状態。感染者がなぜ “ミュータント” と呼ばれるのかというと… ラストでわかるようになっています。
彼らは女性警官とともに行動をともにしているんですが、なかなか生存者にめぐり会うことはできません。やっと人気があったと思ったら、それもまた感染者。しかし、感染にも段階がありまして、最初のうちはちゃんと意識を保ってるんですね。で、自分でもコントロールが効かなくて、本人にもかなりこわいことなんだろうし、見ていてとってもかわいそう。
マルコはとある少年に同情したばっかりに、とばっちりをくっちゃいます。警官が少年の頭を吹っ飛ばしたときに、返り血をもろにかぶっちゃいまして、ソニアがあわてて警官に逆発砲。マルコはなんとか命が助かりますが、もはや感染の疑いはないのでした…
前半、しだいに正気を失い、身体を冒されていくマルコと、献身的につくすソニアの物語。これがじっくり描かれてまして、愛ですよね~、究極の愛。でも、これはウィルスというより、単純に癌患者とその近親者の物語のようでもあって、心苦しいです。ゾンビというと鬼ゴッコが基本ですが、感染者に焦点をあてたのははじめてかもしれないです。で、それほど重くならず、エンタメとしても高めに成功している。
後半から登場人物が増えまして、基本ルールの鬼ごっこが入ってきますが、ヒロイン・ソニアの人間性が出ていてよかったです。愛のつぎはエゴですよ、エゴ! 人間、そううつくしいだけではいられないんです!!
冒頭からもテンション高めでして、ハラハラさせる展開もうまいです。フランス、なんでも持ってっちゃうな~と、最近のアメリカ・ホラー業界は脅威を感じているかも?
“ミュータント” と呼ばれるゆえんですが、その最終形態にありまして、“レイジ” なんかよりもおそろしいことになっちゃってます。それでも相手が愛するひとだと、なかなかとどめがさせないのですよ… 反対に、どーでもいい相手にたいしては、どーでもよかったり(笑)。そのへんの人間性がリアルかなと思いました。見ようによっては、ソニアはド悪女かもしれません。正気と狂気の境を曖昧に描いている点もよかったです。これはオススメな力作!!
無人の建物にとじこもる
ソニア。
感染者の血を浴びて
しまったマルコ!
献身的に看病をつづけ
るのですが…
症状はどんどん進んで
しまいます…
ぎゃー!!
とうとうこんな
なっちゃった!
(2009)フランス
出演…エレーヌ・ド・フージュロル
フランシス・ルノー
ディダ・ディアファ
監督…デヴィット・モルレ
★★★
〔ストーリー〕
脅威的なウィルスが蔓延する世界。感染した者は凶暴なモンスターのようになって、正常者たちに襲いかかる。救急救命士のソニアとマルコは怪我人を救おうとするが、噛みつかれた犠牲者は容赦なく射殺されていた。潜入した建物で、ウィルスに感染した少年を発見。だが、少年はまだ正気を保っていて、マルコは彼を撃つことができない。行動をともにしていた女性警官は怒り、発砲。少年の返り血を浴びてしまったマルコは…?!
フレンチ・ゾンビの「フェーズ7」です~
最近のフレンチ・スプラッタのエッジ効きまくりには、ほんと目を見張るものがありますが… 今回はそれらのスプラッタとくらべると、すこーしおとなしめ。ですが、かなりおもしろかったです。「28 Weeks Later」(「28週後…」2007)をフランス版で、パーソナルな物語にリメイクしてみた! そんな感じの内容です。
考えてみれば、ロメロとサヴィーニが80年代ホラーファンを狂喜乱舞させて、そういうものにどっぷり浸かって青春時代をすごしたひとが、〈バイオ〉なんかを作っちゃって、これまた世界的に大ウケ、とうとう走るゾンビが誕生したんですが。
本作もそんな進化型ダッシュ・ゾンビ、スリリングにできてます。新生ゾンビはやはり、スピード感が命ですよね! 「28週後…」ほど悲壮感はないにしても、これが個人的な物語に掘り下げてまして、思いのほかよい出来でした。
ソニア(エレーヌ・ド・フージュロル)とマルコ(フランシス・ルノー)は恋人同士、ふたりとも救命士なんですが、世界はひとをゾンビ化させちゃう “レイジ” のようなウィルスにさらされ、まさしく終末状態。感染者がなぜ “ミュータント” と呼ばれるのかというと… ラストでわかるようになっています。
彼らは女性警官とともに行動をともにしているんですが、なかなか生存者にめぐり会うことはできません。やっと人気があったと思ったら、それもまた感染者。しかし、感染にも段階がありまして、最初のうちはちゃんと意識を保ってるんですね。で、自分でもコントロールが効かなくて、本人にもかなりこわいことなんだろうし、見ていてとってもかわいそう。
マルコはとある少年に同情したばっかりに、とばっちりをくっちゃいます。警官が少年の頭を吹っ飛ばしたときに、返り血をもろにかぶっちゃいまして、ソニアがあわてて警官に逆発砲。マルコはなんとか命が助かりますが、もはや感染の疑いはないのでした…
前半、しだいに正気を失い、身体を冒されていくマルコと、献身的につくすソニアの物語。これがじっくり描かれてまして、愛ですよね~、究極の愛。でも、これはウィルスというより、単純に癌患者とその近親者の物語のようでもあって、心苦しいです。ゾンビというと鬼ゴッコが基本ですが、感染者に焦点をあてたのははじめてかもしれないです。で、それほど重くならず、エンタメとしても高めに成功している。
後半から登場人物が増えまして、基本ルールの鬼ごっこが入ってきますが、ヒロイン・ソニアの人間性が出ていてよかったです。愛のつぎはエゴですよ、エゴ! 人間、そううつくしいだけではいられないんです!!
冒頭からもテンション高めでして、ハラハラさせる展開もうまいです。フランス、なんでも持ってっちゃうな~と、最近のアメリカ・ホラー業界は脅威を感じているかも?
“ミュータント” と呼ばれるゆえんですが、その最終形態にありまして、“レイジ” なんかよりもおそろしいことになっちゃってます。それでも相手が愛するひとだと、なかなかとどめがさせないのですよ… 反対に、どーでもいい相手にたいしては、どーでもよかったり(笑)。そのへんの人間性がリアルかなと思いました。見ようによっては、ソニアはド悪女かもしれません。正気と狂気の境を曖昧に描いている点もよかったです。これはオススメな力作!!
無人の建物にとじこもる
ソニア。
感染者の血を浴びて
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とうとうこんな
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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
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