個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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They Live
(1988)アメリカ
出演…ロディ・パイパー、キース・デイヴィット、
メグ・フォスター、ジョージ・バック・
フラワー
監督…ジョン・カーペンター
★★★
〔ストーリー〕
失業中で宿なしのネイダ。ロスに流れてきた彼はようやく工事現場の職にありつき、同僚のフランクとも親しくなり、フランクの紹介でボランティアを施す教会のテントで寝起きするようになる。その地区では毎晩のようにTVジャックが流れ、「やつらは我々を洗脳している。ここはやつらが作ったニセモノの社会にすぎない!」という、謎のメッセージが。ある日、ふとした好奇心から、ネイダは昼間の教会を覗いてみる。すると、賛美歌のコーラスはテープのもので、集まった人々はべつの目的でそこにいた…!
カーペンター監督の「ゼイリブ」、別名 “狂乱のスコッチ” こと、ロディ・パイパーのプロレス映画~(!!)の登場です。
カーペンター監督は、ホラー・ファンでなくても安心して観ることのできる作品を次々発表してきたレベルの高い方ですが、この作品は、そんななかでも風変わりな作品です。風刺の効いた内容に、この作品をカーペンターの第二の作品(…第一はもちろん、「The Thing」(「遊星からの物体X」1982)ですよね~)に挙げる人が多いようです。
ストーリーは異星人の侵略ものなんですが、本作では、すでに侵略されちゃっています。そして、人類はいいように利用されて搾取されているというのに、大部分の人がそれに気づかない。
重要アイテム 「魔法のサングラス」 は、ドラえもんの四次元ポケットから出てきそうですが、また、それをかけると 「真実の世界」 が見えるようになるという、これまた単純なアイデアですが、愛と自由のために戦うゴリ押しのエイリアン映画なんかより、はるかにおもしろいのです。
この作品のエイリアンたちを資本主義か、市民を操る政府か、外国からの経済勢力かと捉えるのは、観た人それぞれの自由です。(たぶん、監督自身もそれほど政治的な意味はこめていないと思います)。ですが、じつは社会のエリート階級をエイリアンが占めていて、社会は彼らのサブリミナル・メッセージでいっぱい(!)なんて、ちょっと現実にありそうでコワいお話です。「気づかないうちに洗脳されている」という恐怖は、80年代もいまもあまり変わっていないですよね。
ノルマを果たしたエイリアンたちがスーツケースをぶら下げて、宇宙に飛び立っていくというビジネスライクな姿も新鮮なら、彼らに対抗するネイダとフランクが、薄汚れた社会の低層部の人間という対比もおもしろいです。
ネイダを演じるロディ・パイパーは、元レスラーながらいい演技をしています。そのネイダとフランク(キース・デイヴィット)の、サングラスをかけろ、かけないでの延々10分間(!)もの乱闘シーンは、映画史上にも残るちょっとした破綻っぷり。でも、じっさい洗脳を解くのって、そうは容易なことじゃありませんもんねー。
小粒ながら、冴えたストーリーテリングと演出が光る佳作です。ホラー・ファンなら、絶対押さえておきたいところ。
…エ? エエ? なにコレ!!
ネイダが覗いた世界は…
…こういうこと!
「テレビ観ろ!」「服従しろ!」
「寝ろ…?」
紙幣に書かれた文字は、
「これはお前の神だ!」
ホリー役のメグ・フォスター。
いつ見ても、ミステリアスな
女優さんですねえ…
噂の格闘シーン!
終わったと思ったら、また
はじまっちゃいます。
(1988)アメリカ
出演…ロディ・パイパー、キース・デイヴィット、
メグ・フォスター、ジョージ・バック・
フラワー
監督…ジョン・カーペンター
★★★
〔ストーリー〕
失業中で宿なしのネイダ。ロスに流れてきた彼はようやく工事現場の職にありつき、同僚のフランクとも親しくなり、フランクの紹介でボランティアを施す教会のテントで寝起きするようになる。その地区では毎晩のようにTVジャックが流れ、「やつらは我々を洗脳している。ここはやつらが作ったニセモノの社会にすぎない!」という、謎のメッセージが。ある日、ふとした好奇心から、ネイダは昼間の教会を覗いてみる。すると、賛美歌のコーラスはテープのもので、集まった人々はべつの目的でそこにいた…!
カーペンター監督の「ゼイリブ」、別名 “狂乱のスコッチ” こと、ロディ・パイパーのプロレス映画~(!!)の登場です。
カーペンター監督は、ホラー・ファンでなくても安心して観ることのできる作品を次々発表してきたレベルの高い方ですが、この作品は、そんななかでも風変わりな作品です。風刺の効いた内容に、この作品をカーペンターの第二の作品(…第一はもちろん、「The Thing」(「遊星からの物体X」1982)ですよね~)に挙げる人が多いようです。
ストーリーは異星人の侵略ものなんですが、本作では、すでに侵略されちゃっています。そして、人類はいいように利用されて搾取されているというのに、大部分の人がそれに気づかない。
重要アイテム 「魔法のサングラス」 は、ドラえもんの四次元ポケットから出てきそうですが、また、それをかけると 「真実の世界」 が見えるようになるという、これまた単純なアイデアですが、愛と自由のために戦うゴリ押しのエイリアン映画なんかより、はるかにおもしろいのです。
この作品のエイリアンたちを資本主義か、市民を操る政府か、外国からの経済勢力かと捉えるのは、観た人それぞれの自由です。(たぶん、監督自身もそれほど政治的な意味はこめていないと思います)。ですが、じつは社会のエリート階級をエイリアンが占めていて、社会は彼らのサブリミナル・メッセージでいっぱい(!)なんて、ちょっと現実にありそうでコワいお話です。「気づかないうちに洗脳されている」という恐怖は、80年代もいまもあまり変わっていないですよね。
ノルマを果たしたエイリアンたちがスーツケースをぶら下げて、宇宙に飛び立っていくというビジネスライクな姿も新鮮なら、彼らに対抗するネイダとフランクが、薄汚れた社会の低層部の人間という対比もおもしろいです。
ネイダを演じるロディ・パイパーは、元レスラーながらいい演技をしています。そのネイダとフランク(キース・デイヴィット)の、サングラスをかけろ、かけないでの延々10分間(!)もの乱闘シーンは、映画史上にも残るちょっとした破綻っぷり。でも、じっさい洗脳を解くのって、そうは容易なことじゃありませんもんねー。
小粒ながら、冴えたストーリーテリングと演出が光る佳作です。ホラー・ファンなら、絶対押さえておきたいところ。
…エ? エエ? なにコレ!!
ネイダが覗いた世界は…
…こういうこと!
「テレビ観ろ!」「服従しろ!」
「寝ろ…?」
紙幣に書かれた文字は、
「これはお前の神だ!」
ホリー役のメグ・フォスター。
いつ見ても、ミステリアスな
女優さんですねえ…
噂の格闘シーン!
終わったと思ったら、また
はじまっちゃいます。
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おぉ~!
これまた懐かしい~!
ジョン・カーペンター監督はイイですよねぇ~( ^ω^)
CS放送で「透明人間」やってましたよ♪
来月は、ハイビジョンで「遊星からの物体X」も!
この「ゼイリブ」、最初に観た時、一歩間違えたら、かなり危なっかしく怖いお話し、という印象を持ちました。
ただのお化け映画とは一線を画してますね。
あ、そういうお化けものも好きですけど(笑)
ジョン・カーペンター監督はイイですよねぇ~( ^ω^)
CS放送で「透明人間」やってましたよ♪
来月は、ハイビジョンで「遊星からの物体X」も!
この「ゼイリブ」、最初に観た時、一歩間違えたら、かなり危なっかしく怖いお話し、という印象を持ちました。
ただのお化け映画とは一線を画してますね。
あ、そういうお化けものも好きですけど(笑)
これはこれは・・・
ななみさん、こんにちは。
盆踊りさん大好きな、『ゼイリブ』じゃないですか?
私も大好きなんですがね。VHSも持ってますし・・・
何が好きかって、あのグラサン、どう見ても500円でしょ?でも、かけると凄いんです!!
そして、いきなり周りがあんなんだったら、ヤですよね。
盆踊りさん大好きな、『ゼイリブ』じゃないですか?
私も大好きなんですがね。VHSも持ってますし・・・
何が好きかって、あのグラサン、どう見ても500円でしょ?でも、かけると凄いんです!!
そして、いきなり周りがあんなんだったら、ヤですよね。
やつらはそこにいる
>terryさん
「透明人間」、懐かしいですね~~
それに来月はなんと、ハイビジョンで「物体X」が!!
たしかに危なっかしいお話です。なんでも、大統領選挙前夜に公開されたそうで、そのときの予告が、候補者に化けたエイリアン(骸骨)ふたりが、責任をなすりつけあってるっていう…!
いま観ても新味があっておもしろいですよね。
それから、ただのお化け映画ももちろん、わたしも大好きです。(元気なお化け映画が作られないかなあ…!)
「透明人間」、懐かしいですね~~
それに来月はなんと、ハイビジョンで「物体X」が!!
たしかに危なっかしいお話です。なんでも、大統領選挙前夜に公開されたそうで、そのときの予告が、候補者に化けたエイリアン(骸骨)ふたりが、責任をなすりつけあってるっていう…!
いま観ても新味があっておもしろいですよね。
それから、ただのお化け映画ももちろん、わたしも大好きです。(元気なお化け映画が作られないかなあ…!)
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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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