個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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Dek hor
(2006)タイ
出演…チャーリー・タライラット
シラチク・シエンサーン
チンタラ・スカパタナ
監督…ソンヨット・スックマークアナン
★★★
〔ストーリー〕
そろそろ夏休みも終わり、同級生と会うことを楽しみにしていた12才の少年・トン。だが、父親が突然将来のためにと全寮制の学校を変えてしまう。生活の変化にとまどい、父親の身勝手さに怒りを感じ、周囲から浮いてしまうトン。そんなとき、ビチンと名乗る少年がやさしく声をかけてきてくれて…
あまりの出来のよさに、思わずレビューしてしまいました。英語名では、「Dorm」になっています。
さて、タイ映画です。少年ものです。タイ映画というと、どうも過激なものが多いという印象があったんですけど、偏見でした… じつは、こんな素朴で心の温まるステキな映画も撮っていたんですね(笑)!
上記のあらすじでは、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、これはまさしく、タイ版「El Espinazo del diabol」(「デビルズ・バックボーン」2001)です。
主人公のトンは、幼い弟と両親の4人暮らし。もうすぐ新学期。親しい友だちに会える♪ と、ウキウキしていると、突然両親から厳しい宣告が。な、なんと、トンの希望も聞かずに勝手に学校を変えちゃったというではありませんか! (これって、一種の虐待じゃないですか…?) でも両親は、全部息子のためなんだと、自己満足しきっちゃってます。
むっつりふてくされたまま、自宅から遠く離れた全寮制の学校に入れられてしまうトン。そこでは、ずらりと無数のベッドが並ぶ巨大なドミトリー(まさしく、「デビルズ・バックボーン」な世界!)がお出迎えです。「ここがあなたのベッドよ」と、学校の規則を教える女校長先生のプラニー。お風呂も共同、食事もみんなと一緒。ホームシックになったトンは、泣きながら夕食を食べちゃいます。
ここで、寮生活につきものの、いじめっこが出てくるのではとハラハラしながら観てしまったんですが、そういった毒はいっさいありませんでした(笑)。みんな素直でいい子です。ストーリーも率直です。思うに、この映画を撮った監督さんも、きっとやさしくて毒のない人なんだと思います。
(唯一、お父さんの秘密にヒヤヒヤしてしまいましたが…)← じつはこれが、転校の理由ではないかと疑い、トンは腹を立ててしまいます。
物語の序盤だけ、ホラー的な雰囲気(…深夜にみんなで怪談話で盛りあがり!)があるんですけど、途中から、方向性がきっちり定まってしまいます。寮生活になかなか馴染めないトンに、ビチンという少年が声をかけてくれます。しだいに仲よくなっていくふたり。でも、トンは知りませんでした。なんと、ビチンくんの正体は…!!
(…いまのでバレちゃったかな~) まあ、いいか!
そうです、いくら内容が似ているといっても、ギレルモ監督のような文学性や現実の過酷さ、それを乗り越えようとする人の強さといった能動的要素はありません。でも、だから、なんだっていうんですか! ときには、とことん甘い気分に浸りきったっていいじゃないですかー!
いってしまえば、よくある地味な少年の日の友情テーマですが、幽霊のあり方や、それをとらえる子供の感性の鋭さが、この作品を支える基盤になっているのではないかと思います。
また、ちょっぴりアンニュイ(?)な雰囲気のある同級生のひとりで、自宅の前で交通事故が起こったために、毎晩霊現象が起きてしまうと語るところが印象的でした。その子は最初あまりのコワさに、おしっこをちびってしまうのですが、惹きつけられるように、その後も何度も目撃してしまう… 霊現象のほうも、否おうなく起こりつづけてしまう… うーん、これぞ、リアリティじゃないですか!
ベッドの中でこっそりエッチな本を読んだり、年上のキレイなおねえさんに憧れてみたり、一緒に悪さをしてみたり… だれもが思い出すことのできる、少年時代の純粋な心と、人のためになにかしてあげたいと思う気持ち。これはきっと、“男の子に友だちができる瞬間” を撮った映画なんですね。
爽やかでステキな余韻に浸ってみたい方は、レンタルで見かけたら、ぜひ手にとってみてください♪
主人公のトンを演じる
チャーリーくん。
「こんな幽霊が出るんだよお」
と、定番の懐中電灯攻撃。
こわい話を聞いたから、やっぱり
眠れなくなっちゃった…(ついで
に、シッコにいきたい…!)
○○役のビチンくん(シラチク・
シエンサーン)。
この子の表情がイイのです!
なにかを隠している雰囲気の
校長先生(チンタラ・スカパタ
ナ)。タイでは有名な女優さん
らしいです。
(2006)タイ
出演…チャーリー・タライラット
シラチク・シエンサーン
チンタラ・スカパタナ
監督…ソンヨット・スックマークアナン
★★★
〔ストーリー〕
そろそろ夏休みも終わり、同級生と会うことを楽しみにしていた12才の少年・トン。だが、父親が突然将来のためにと全寮制の学校を変えてしまう。生活の変化にとまどい、父親の身勝手さに怒りを感じ、周囲から浮いてしまうトン。そんなとき、ビチンと名乗る少年がやさしく声をかけてきてくれて…
あまりの出来のよさに、思わずレビューしてしまいました。英語名では、「Dorm」になっています。
さて、タイ映画です。少年ものです。タイ映画というと、どうも過激なものが多いという印象があったんですけど、偏見でした… じつは、こんな素朴で心の温まるステキな映画も撮っていたんですね(笑)!
上記のあらすじでは、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、これはまさしく、タイ版「El Espinazo del diabol」(「デビルズ・バックボーン」2001)です。
主人公のトンは、幼い弟と両親の4人暮らし。もうすぐ新学期。親しい友だちに会える♪ と、ウキウキしていると、突然両親から厳しい宣告が。な、なんと、トンの希望も聞かずに勝手に学校を変えちゃったというではありませんか! (これって、一種の虐待じゃないですか…?) でも両親は、全部息子のためなんだと、自己満足しきっちゃってます。
むっつりふてくされたまま、自宅から遠く離れた全寮制の学校に入れられてしまうトン。そこでは、ずらりと無数のベッドが並ぶ巨大なドミトリー(まさしく、「デビルズ・バックボーン」な世界!)がお出迎えです。「ここがあなたのベッドよ」と、学校の規則を教える女校長先生のプラニー。お風呂も共同、食事もみんなと一緒。ホームシックになったトンは、泣きながら夕食を食べちゃいます。
ここで、寮生活につきものの、いじめっこが出てくるのではとハラハラしながら観てしまったんですが、そういった毒はいっさいありませんでした(笑)。みんな素直でいい子です。ストーリーも率直です。思うに、この映画を撮った監督さんも、きっとやさしくて毒のない人なんだと思います。
(唯一、お父さんの秘密にヒヤヒヤしてしまいましたが…)← じつはこれが、転校の理由ではないかと疑い、トンは腹を立ててしまいます。
物語の序盤だけ、ホラー的な雰囲気(…深夜にみんなで怪談話で盛りあがり!)があるんですけど、途中から、方向性がきっちり定まってしまいます。寮生活になかなか馴染めないトンに、ビチンという少年が声をかけてくれます。しだいに仲よくなっていくふたり。でも、トンは知りませんでした。なんと、ビチンくんの正体は…!!
(…いまのでバレちゃったかな~) まあ、いいか!
そうです、いくら内容が似ているといっても、ギレルモ監督のような文学性や現実の過酷さ、それを乗り越えようとする人の強さといった能動的要素はありません。でも、だから、なんだっていうんですか! ときには、とことん甘い気分に浸りきったっていいじゃないですかー!
いってしまえば、よくある地味な少年の日の友情テーマですが、幽霊のあり方や、それをとらえる子供の感性の鋭さが、この作品を支える基盤になっているのではないかと思います。
また、ちょっぴりアンニュイ(?)な雰囲気のある同級生のひとりで、自宅の前で交通事故が起こったために、毎晩霊現象が起きてしまうと語るところが印象的でした。その子は最初あまりのコワさに、おしっこをちびってしまうのですが、惹きつけられるように、その後も何度も目撃してしまう… 霊現象のほうも、否おうなく起こりつづけてしまう… うーん、これぞ、リアリティじゃないですか!
ベッドの中でこっそりエッチな本を読んだり、年上のキレイなおねえさんに憧れてみたり、一緒に悪さをしてみたり… だれもが思い出すことのできる、少年時代の純粋な心と、人のためになにかしてあげたいと思う気持ち。これはきっと、“男の子に友だちができる瞬間” を撮った映画なんですね。
爽やかでステキな余韻に浸ってみたい方は、レンタルで見かけたら、ぜひ手にとってみてください♪
主人公のトンを演じる
チャーリーくん。
「こんな幽霊が出るんだよお」
と、定番の懐中電灯攻撃。
こわい話を聞いたから、やっぱり
眠れなくなっちゃった…(ついで
に、シッコにいきたい…!)
○○役のビチンくん(シラチク・
シエンサーン)。
この子の表情がイイのです!
なにかを隠している雰囲気の
校長先生(チンタラ・スカパタ
ナ)。タイでは有名な女優さん
らしいです。
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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
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