個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
Diary of The Dead
(2007)アメリカ
出演…ジョシュア・クローズ
ミシェル・モーガン
エイミー・レイロンド
スコット・ウェントワース
監督…ジョージ・A・ロメロ
★★★★
〔ストーリー〕
映画科の生徒8人と担当教授、あわせて9人のクルーが、深夜の森の中で自主制作ホラー映画 『Dead of the Dead』 を撮影していた。そんななか、ラジオで信じられないニュースを聞く者がいた。なんと、死体が甦って、生きている人間を襲いはじめているというのだ。はじめはだれも信じないが、不安にかられた監督のジェイソンは、恋人デボラがいる寮にむかうことにする…
ロメロ監督の「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」です。
企画こそ一番乗りで、早くからその話題が伝えられていたものの、類似作品に次々追い抜かれてしまったロメロ監督… でも、待っていたかいがありました。
これは傑作の部類に入ると思います!
1968年製作の「Night of the Living Dead」で、衝撃的なデビューを飾ったロメロ監督。死者が腐乱した身体で歩きまわる姿は、まるで体裁よく隠してきたベトナム戦争の犠牲者たちを描いているようでしたし、その死者たちを景気よくバンバン殺していく人間も、やっぱり殺戮になんの痛みも感じない、無感動な現代人を表現しているようでした…
それで、この作品は、原点回帰の意味もあったんですね。
撮影期間はわずか20日足らず、もちろん、予算もきりつめられています。
CAM映像、「ブレア・ウィッチ」的手法というと、比較的だれにでも撮れそうな
(…すいません、偏見ですね~)イメージがあるんですけど、この作品を観て、「ああ、やっぱりロメロの映画は、ロメロにしか撮れないんだなー!!」と、納得してしまいました。
どういうことかといいますと、かなり、キッチリ、“映画” してます。そして、硬派です。なのに、ストーリーが進むごとに、とぼけたユーモラスが散見できて愛嬌があります。そして、やっぱり現代社会を風刺した強いメッセージ性もあります(ホラーという媒体で、ここまでできるなんてスゴイッ!)。
ロメロのゾンビというと(基本中の基本ですが)、テロでも人災でもなく、むしろ、回避できない “自然災害” のような現象であるので、破滅の序曲に人々がなす術もなく、秩序が崩壊していくのを傍観していくだけ、という姿が非常に印象的で、説得力があります。
主人公のジェイソン(ジョシュア・クローズ)は、「現状をありのまま伝えることで、各々が解決法を見つけるチャンスを得ることができるかもしれない」と、考えて、ドキュメンタリーを撮る決心をしますが…
これは、「情報操作」の痛烈な批判でもあるのですけど、また逆に、「ネットの危険性」についても明確に示唆するきっかけにもなります。
こうした内容を、ビデオカメラで撮っていくんですが、これがいきあたりばったりの映像ではなくて、じつによく練られた展開だったり、構図だったりするので、ときに、「はっ!」とするほど詩的だったりします。(…とくに、死亡した恋人が生きかえるまで額を撃ち抜けない女性のシーンは、必見です)。あと、こんなこともいえますね。
“目にやさしい” です!(笑)。そのため、一般的に危惧されているような、カメラ酔いということは、まずないと思います。
「28 Weeks Later」(2007)のような派手なドラマや演出が用意されているわけではありませんが、衝撃度はかなりのもの。この作品を観てしまうと、ほかのCAM映像的な類似作品が、稚拙に見えてしまうかもしれません。そして、この映画の続編なら、(登場人物・及び、社会がどんなふうに変貌していくのか)、ぜひ知りたい! という気持ちになりました…♪
最後に、著名人たちがニュースを伝える「声」で特別出演しています。豪華なラインナップは、スティーヴン・キング、ウェス・クレイヴン、ギレルモっち、タランティーノ、サイモン・ペグ…
ロメロ監督ももちろん、チラリ出演しています。みなさんは見つけることができるでしょうか?
『Dead of the Dead』ですが、
非常にぬる~い映画です。
実現しなくて、かえってよかっ
たんじゃ…(笑)。
こちらがドキュメンタリーな撮影隊!
左から、アンドリュー(スコット・ウェントワース)、エリオット(ジョー・ディ二コル)、
トレイシー(エイミー・レイロンド)、ジェイソン(ジョシュア・クローズ)、
デボラ(ミシェル・モーガン)、トニー(ショーン・ロバーツ)。
ジェイソンは、どんなときでも
カメラを手放しません!
事故現場からフラフラ
歩いてくるのは…!
自殺を図った(!)仲間を助け
ようと病院にむかうと、そこ
にもゾンビが…!!
続編を匂わせてますけど、じっさいのところは
どーなんですか、ロメロ監督!!
(2007)アメリカ
出演…ジョシュア・クローズ
ミシェル・モーガン
エイミー・レイロンド
スコット・ウェントワース
監督…ジョージ・A・ロメロ
★★★★
〔ストーリー〕
映画科の生徒8人と担当教授、あわせて9人のクルーが、深夜の森の中で自主制作ホラー映画 『Dead of the Dead』 を撮影していた。そんななか、ラジオで信じられないニュースを聞く者がいた。なんと、死体が甦って、生きている人間を襲いはじめているというのだ。はじめはだれも信じないが、不安にかられた監督のジェイソンは、恋人デボラがいる寮にむかうことにする…
ロメロ監督の「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」です。
企画こそ一番乗りで、早くからその話題が伝えられていたものの、類似作品に次々追い抜かれてしまったロメロ監督… でも、待っていたかいがありました。
これは傑作の部類に入ると思います!
1968年製作の「Night of the Living Dead」で、衝撃的なデビューを飾ったロメロ監督。死者が腐乱した身体で歩きまわる姿は、まるで体裁よく隠してきたベトナム戦争の犠牲者たちを描いているようでしたし、その死者たちを景気よくバンバン殺していく人間も、やっぱり殺戮になんの痛みも感じない、無感動な現代人を表現しているようでした…
それで、この作品は、原点回帰の意味もあったんですね。
撮影期間はわずか20日足らず、もちろん、予算もきりつめられています。
CAM映像、「ブレア・ウィッチ」的手法というと、比較的だれにでも撮れそうな
(…すいません、偏見ですね~)イメージがあるんですけど、この作品を観て、「ああ、やっぱりロメロの映画は、ロメロにしか撮れないんだなー!!」と、納得してしまいました。
どういうことかといいますと、かなり、キッチリ、“映画” してます。そして、硬派です。なのに、ストーリーが進むごとに、とぼけたユーモラスが散見できて愛嬌があります。そして、やっぱり現代社会を風刺した強いメッセージ性もあります(ホラーという媒体で、ここまでできるなんてスゴイッ!)。
ロメロのゾンビというと(基本中の基本ですが)、テロでも人災でもなく、むしろ、回避できない “自然災害” のような現象であるので、破滅の序曲に人々がなす術もなく、秩序が崩壊していくのを傍観していくだけ、という姿が非常に印象的で、説得力があります。
主人公のジェイソン(ジョシュア・クローズ)は、「現状をありのまま伝えることで、各々が解決法を見つけるチャンスを得ることができるかもしれない」と、考えて、ドキュメンタリーを撮る決心をしますが…
これは、「情報操作」の痛烈な批判でもあるのですけど、また逆に、「ネットの危険性」についても明確に示唆するきっかけにもなります。
こうした内容を、ビデオカメラで撮っていくんですが、これがいきあたりばったりの映像ではなくて、じつによく練られた展開だったり、構図だったりするので、ときに、「はっ!」とするほど詩的だったりします。(…とくに、死亡した恋人が生きかえるまで額を撃ち抜けない女性のシーンは、必見です)。あと、こんなこともいえますね。
“目にやさしい” です!(笑)。そのため、一般的に危惧されているような、カメラ酔いということは、まずないと思います。
「28 Weeks Later」(2007)のような派手なドラマや演出が用意されているわけではありませんが、衝撃度はかなりのもの。この作品を観てしまうと、ほかのCAM映像的な類似作品が、稚拙に見えてしまうかもしれません。そして、この映画の続編なら、(登場人物・及び、社会がどんなふうに変貌していくのか)、ぜひ知りたい! という気持ちになりました…♪
最後に、著名人たちがニュースを伝える「声」で特別出演しています。豪華なラインナップは、スティーヴン・キング、ウェス・クレイヴン、ギレルモっち、タランティーノ、サイモン・ペグ…
ロメロ監督ももちろん、チラリ出演しています。みなさんは見つけることができるでしょうか?
『Dead of the Dead』ですが、
非常にぬる~い映画です。
実現しなくて、かえってよかっ
たんじゃ…(笑)。
こちらがドキュメンタリーな撮影隊!
左から、アンドリュー(スコット・ウェントワース)、エリオット(ジョー・ディ二コル)、
トレイシー(エイミー・レイロンド)、ジェイソン(ジョシュア・クローズ)、
デボラ(ミシェル・モーガン)、トニー(ショーン・ロバーツ)。
ジェイソンは、どんなときでも
カメラを手放しません!
事故現場からフラフラ
歩いてくるのは…!
自殺を図った(!)仲間を助け
ようと病院にむかうと、そこ
にもゾンビが…!!
続編を匂わせてますけど、じっさいのところは
どーなんですか、ロメロ監督!!
PR
この記事にコメントする
キャ~❤
とうとう、ななみさんも観られたんですね~。いいな~!
私は、今か今かと、待ち続けているんです。
よそのHP何かを見ると、あんまし面白くないとか、ゾンビ映画ではないとか、ロメロ御大はもう駄目だとか、いろいろと書いてくれてますが、おいおい、皆さんハードルが高すぎるんじゃないですか?って感じです。
そもそも、もっと話題にもならないゾンビ映画って、たくさんあるのに・・・・そんな映画は観れて、内容がしっかりしている御大の映画はぼろくそに…
そもそも、ゾンビのスタイルを作ったのは誰じゃ~!!
でも、ななみさんのコメント、とっても救われました。
ありがとうございます(T_T)
「REC」といい、これで、今年も安泰です。
私は、今か今かと、待ち続けているんです。
よそのHP何かを見ると、あんまし面白くないとか、ゾンビ映画ではないとか、ロメロ御大はもう駄目だとか、いろいろと書いてくれてますが、おいおい、皆さんハードルが高すぎるんじゃないですか?って感じです。
そもそも、もっと話題にもならないゾンビ映画って、たくさんあるのに・・・・そんな映画は観れて、内容がしっかりしている御大の映画はぼろくそに…
そもそも、ゾンビのスタイルを作ったのは誰じゃ~!!
でも、ななみさんのコメント、とっても救われました。
ありがとうございます(T_T)
「REC」といい、これで、今年も安泰です。
べレッタさん♪
こんばんはです。
よそのHPではボロクソだったんですか?!?
ひえ~、まったく知らずに、正直にベタ褒めしてしまいました… (だって、おもしろかったんだもーん!!)
どうも、走るゾンビの影響なのか、「ゾンビ映画」というと、オニゴッコ的なものを期待するむきがあるみたいですね。でも、そんな映画ほど、だれにでも撮れちゃうお手軽なモノだと思うんですけど…(偏見ですかね?)
「ダイアリー」はすばらしく大人むきでした。中身もかなり濃いです。そして、深い!
「ブレア・ウィッチな映画は、映画じゃない」なんて勝手に思ってましたけど、この作品を観て、すっかり考えが変わってしまいました。
う~ん、ロメロのゾンビは、永久不滅です!
よそのHPではボロクソだったんですか?!?
ひえ~、まったく知らずに、正直にベタ褒めしてしまいました… (だって、おもしろかったんだもーん!!)
どうも、走るゾンビの影響なのか、「ゾンビ映画」というと、オニゴッコ的なものを期待するむきがあるみたいですね。でも、そんな映画ほど、だれにでも撮れちゃうお手軽なモノだと思うんですけど…(偏見ですかね?)
「ダイアリー」はすばらしく大人むきでした。中身もかなり濃いです。そして、深い!
「ブレア・ウィッチな映画は、映画じゃない」なんて勝手に思ってましたけど、この作品を観て、すっかり考えが変わってしまいました。
う~ん、ロメロのゾンビは、永久不滅です!
盆踊りさん♪
こんばんはです。
ひえひえ~、つまらないレビューが多いんですか?!?
そんなこととは露知らず…
はりきって自信満々レビューしちゃいました…♪
べレッタさんがいうように、ハードル高すぎなんですかね。でも、(個人的に)くだらないナー、なんて思ってた映画の評価がよかったりすると、
「あれー??」なんてこともしばしば…
この作品はすごくよかったですよ。ゾンビもファンが望んでいたような、ロメロ・スタイルです。
ゾンビ映画としてはかなりのレベル(…といいますか、これより上のゾンビってないと思いますが!)で、
みなさんも共感してくれるのを願っています♪
あと、「REC」もよかったですね!
ひえひえ~、つまらないレビューが多いんですか?!?
そんなこととは露知らず…
はりきって自信満々レビューしちゃいました…♪
べレッタさんがいうように、ハードル高すぎなんですかね。でも、(個人的に)くだらないナー、なんて思ってた映画の評価がよかったりすると、
「あれー??」なんてこともしばしば…
この作品はすごくよかったですよ。ゾンビもファンが望んでいたような、ロメロ・スタイルです。
ゾンビ映画としてはかなりのレベル(…といいますか、これより上のゾンビってないと思いますが!)で、
みなさんも共感してくれるのを願っています♪
あと、「REC」もよかったですね!
無題
も、もうご覧になったんですね・・・・!
これは楽しみです!
ななみさんの太鼓判つきですね。
ロメロたんの「ランド・オブ・ザ・デッド」があんまりおもしろくなかったんですが、「ランド~」とはまた違った感じなんでしょうか・・・?
これは楽しみです!
ななみさんの太鼓判つきですね。
ロメロたんの「ランド・オブ・ザ・デッド」があんまりおもしろくなかったんですが、「ランド~」とはまた違った感じなんでしょうか・・・?
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
INDEX
最新CM
[03/28 PatlealaRag]
[02/29 あぐもん]
[02/29 あぐまn]
[01/11 わかりません]
[01/01 クロケット]
[10/23 ナマニク]
[10/23 ナマニク]
[10/20 nasu]
[10/17 奈良の亀母]
[10/16 ななみ]
リンクなみなさま♪
気になる新作!
*A Lonely Place to Die
*Super 8
*Insidious
*The Woman
*Rammbock
*Season of the Wich
*Red Rising
*The Violent Kind
*Red White & Blue
*11-11-11
*The Feed
*Nang Phee
*Scream of the Banshee
*Dylan Dog: Dead of the Night
*Misteri Hantu Selular
*The Silent House
*Who Are You
*I Didn't Come Here to Die
*Famine
*I'm not Jesus Mommy
*Monster Brawl
*Some Guy Who kills People
*Falling Skies
*The Wicker Tree
*Hisss
*ChromSkull: Laid to RestⅡ
*Father's Day
*Drive Angry
*Fertile Ground
*Wake Wood
*Mientras Duermes
*Hobo with a Shotgun
*Atrocious
*KaraK
*Penunggu Istana
*Borre
*The Broken Imago
*Madison Country
*Viy
*Jenglot Pantai Selatan/Beach Creature
*Urban Explorer
*Los Infectados
*Isolation
*2002 Unborn Child
*The Pack
*El Incidente
*Rat Scratch Fever
*4bia
最新記事
(10/16)
(10/11)
(10/07)
(10/04)
(10/01)
(09/30)
(09/29)
(07/17)
(06/29)
(06/19)
ブログ内検索
最新TB
アーカイブ
みなさまの足跡
アクセス解析