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個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、 小説のレビューなどをポツポツと…
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    Phantasm


(1979)アメリカ
出演…マイケル・ボールドウィン
ビル・ソーンベリー
アンガス・スクリム
レジー・バニスター
監督…ドン・コスカレリ
★★★


〔ストーリー〕
 満月のある夜のこと、ひとりの男性が墓地で美女に刺し殺された。後日、殺害された男性トミーの葬儀が執り行われ、友人のジョディとレジーのただふたりだけが参列した。じつは、ジョディの両親も一年前に、この墓地に埋葬されていた。葬儀が終わったあと、弟のマイクが広い墓地内でバイク遊びをしていると、奇妙な光景を目撃する。葬儀の関係者とおぼしき背の高い男がやってくると、トミーが入れられた棺桶を軽々を持ちあげて、霊柩車の中に放りこんだのだ…!


 あまりの懐かしさにレビューしてしまいました、「ファンタズム」です。
 
 ドン・コスカレリ監督というと、ごく最近のものでは、〈マスター・オブ・ホラー〉「Incident on and Off a Mountain Road」「ムーンフェイス」2005)なんてありましたよね。うら淋しい夜道を車で走る美女が、ふとしたことから追突事故を起こし、ナゾの不気味な面相の殺人鬼に追われる、というようなストーリーです。コスカレリ監督らしいファンタジックな雰囲気がよく出ていて、光と影の使い方もうまく、非常におもしろかった短編のひとつです。

 そのコスカレリ監督、原点はこの「ファンタズム」にあるわけですが、2008年現在まで、なんと5作(!)の続編が作られています。でも、個人的には、それらの続編はなかったことに~ しておきましょう。いえ、それなりにおもしろいのですが、ストーリーの幅も1作目よりずっと出ていてサービス満点なのですが、いちばんの持ち味であったダークなファンタジー要素、曖昧模糊とした怪奇性が急速に失われてしまったのもたしか。

 …ということで、今回は初回の観客を混乱に巻きこんだこの作品に的を絞ってみたいと思います。

 「ファンタズム」 の成功の一因には、じつは主人公のマイクを演じるマイケル・ボールドウィンの存在も大きいと思います。彼はコスカレリ監督の「ボーイズ・ボーイズ/ケニーと仲間たち」(1976)にも出演していますが、こちらは爽やかな少年たちの友情ドラマ。「ファンタズム」 のリリカルな佇まいは、ここから出発していたんですね。

 一応あらすじらしきものを書いてみましたが、脈絡がなく、いきなり怪異な出来事がはじまったり、手掛かりを掴んだと思ったら投げだされちゃったりと、面食らって迷子になってしまいます。それもそのはず、なんとこの脚本は、コスカレリ自身の 「悪夢」 をそのまま書き写したものなんだそうです。一見すると難解な物語に思えますが、“不安定な状況に置かれた少年の困惑”をそのままあらわしているんだと思えば、けっこう納得。

 それから、“発想の転換” というのもありますね。
だって、だれだって、「死神が魂を集める」 のは理解できますけど、まさか 「それを○○にしている」 とは考えつかないですもんね~!!

 映像的にも不可思議で魅力的な場面が多く、たとえば、まぶしいくらい真っ白な大理石の霊安室、大豪邸みたいな葬儀屋の館、異常に背の高すぎるトールマン(アンガス・スクリム)も絵になっていますし、忘れちゃいけないのが、鉄球!! これ、いちばんの人気アイテムですよね この鉄球、「ウィーーン」ってメカニックな音を立てて空中を滑らかに飛びまわり、急に突起物が出てきて頭に「グサッ!」と刺さったり。

 結末の不可解で不気味な余韻も印象的。この後、この作品に少なからず影響を受けたと思われる作品が、続々と生まれることになるわけです。





ハリウッド・スターのお屋敷のような大豪邸ですね。
ここに、とてつもな~い秘密が隠されているわけです。






広い霊安室で迷子になっ
ちゃったジョディ(ビル・
ソーンベリー)を、いきなり
「ウルァ!!」と、捕まえる
トールマン。








襲いかかる鉄球!!








トールマンの指を切り
落としたら、オレンジの
!!







隠された小部屋の
不思議な支柱を
触ってみると…??







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これって・・・
ななみさん、こんにちは。
この映画、中学生の時に、みんなで観に行って、大騒ぎしてしまいました。
あの時代の、すばらしいホラー・アドベンチャーですよね。
トールマンも不気味ですが、何といってもシルバー・スフィアがすごい。
「キーン」と飛んできて、「ギュウィーン」と掘り進む、あの得体の知れない恐怖ったら、ないですね。
身長が違っても、自動ロックオンなのでしょうか?
ベレッタ 2008/05/28(Wed)06:22:30 編集
もしかして…
>ベレッタさん
「ファンタズム」は立派なアドベンチャーですよね。
ほんとに、トールマンも印象的なんですけど、シルバー・スフィア(…というんですね!)が圧巻でした。あれ、なんなんでしょう? 動力は? ベレッタさんのいうように、目標物に自動ロック・オン? ひょっとして、意志とかあったりする…? なんて考えだすと、今夜もちょっと眠れないかもしれません…(´ω`*)…
ななみ 2008/05/28(Wed)21:42:50 編集
Re:シルバー・スフィア
ななみさん、こん○○は。
シルバー・スフィアですが、動力はきっと・・・・・・・・・・わ、わかりましぇ~ん。
エナジーは無限大です。
角も曲がるし、眉間の高さもあっているし、でも、ショットガンは避けられない・・・・『実に面白い』
ガリレオ先生だったら、眼がキラキラでしょうね。
ベレッタ 2008/05/29(Thu)10:40:02 編集
1のみ
単品買いしたいです。2は記憶になく・・・
3はたぶん観てないかと・・・ボケ入りましたので。
動力はサイコキネシスとか・・・生きてるとか・・・

少し前にオーメンのDVD2回買ってしまいました・・
落ち込み大!
盆踊り URL 2008/05/29(Thu)22:17:31 編集
わたしも1のみ
>ベレッタさん
こんばんはですっ!
盆踊りさんは超能力か、生きてるのかもという説をあげてますけど、わたしもやっぱり、生きてるように思えてなりません…!
角の曲がりかたも「キュイン」となって、カッコイイですよね~。あの音が、けっこうこわいんですよね。

それから、ガリレオ先生は毎週観てましたよ!!
福山さん爽やか~、知的~、ステキ~♪♪♪

>盆踊りさん
そうなんです、生きてるみたいですよね。
最初、トールマンの超能力ぽいのかな? と思ってたんですけど、ヤツとは関係なく出没しますもんね。それとも、敵を勝手に察知する自動操縦ですか…?

「オーメン」は傑作なんですから、ふたつあってもいいじゃないですか!! ひとつは観賞用、もひとつは保存用ということで…♪
それとも、ツタヤに売ってみたらどうでしょう…?(…ただし、ものすっごく安く叩き売りされちゃいそうですケド…)
ななみ 2008/05/29(Thu)23:13:04 編集
これ!
若かりし頃(笑)TVで見て、????の連続でした。鉄球だけ妙に印象に残ってて…でもなんとなく不安な気持ちになった映画だったような気がします。なんだか見たくなってきました。レンタルDVDがあるかしら?(なんとなくVHDしかないようなイメージが…偏見ですか?)
ユキまま 2008/06/01(Sun)07:18:24 編集
そうなんです
>ユキままさん
もちろん、DVDでもありますよ! レンタルにもちゃんと置いてあります。
不安な気持ちになったというのは、ストーリーのわかりにくさでしょうかね… じつはわたしも、どういう映画なのか説明するのは苦手だと思います(笑)。だって、何回観てもすぐ忘れちゃうんですよね~…
ななみ 2008/06/01(Sun)23:41:28 編集
無題
私のベスト10の中の1作(ただパート2のほうですが)。
それから、続編の5作目はどこまでできているのか、怪しい気がします。だってトールマン役の人、86歳ですよ。4作目ですでによろよろだったしね。
miyamoto URL 2008/07/12(Sat)01:05:43 編集
えー!
>miyamotoさん
86才ですか!!
じつは、4作目はまだ未見なのですが、それじゃそうとう足腰にきている感じですね~
ほんとに5作目は撮れているんでしょうか? わたしも心配になってきました。
miyamotoさんは2作目がお気に入りなのですね。たしかに、miyamotoさん好みの内容でしたよね。わたしはあの異次元のシーンが、異常にこわかった記憶があります。小人(?)も気持ち悪かった~
ななみ 2008/07/13(Sun)14:41:46 編集
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(いちおう)プロフィールです
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ななみといいます
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 独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。

〈好きかも♪〉
 おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…

〈苦手かも…〉
 かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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