個人的にグッときたホラー映画(べつの意味でグッときたホラー映画も)なんかや、
小説のレビューなどをポツポツと…
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『サイコメトリック・
キラー』
原題『Thinning the Predators』
(1996)
ダイナ・グラシウナス/ジム・スターリン:著
小林理子:訳
ハヤカワ文庫NV
〔ストーリー〕
FBI捜査官のレヴェットが追うのは、謎の連続殺人鬼、デイヴィット・ヴァンデマーク。彼は7年前に妻子を殺害され、その犯人を執念でつきとめて殺害した男。以来彼は、連続殺人鬼・凶悪犯のみをターゲットとする、シリアル・キラーになっていたのだ!! 彼には人知を超えた、得体の知れない能力があるのか? 復讐の天使になったつもりか? レヴェットがヴァンデマークを追うころ、おなじように彼の事件に注目する女性記者がいた。そして、アメリカの犯罪史上もっともおそろしい凶悪犯が誕生するときがくる…!!!
ずーーっと小説レビューをサボってましたのです、すいません~
これからちょくちょく、気に入ったものを書いていこうかと思います。
コレはとくにお気に入りでして、三回くらいは読みなおしちゃったかもです。
ストーリーを簡単に説明しますと、一介の捜査官レヴェット、彼が追うナゾの連続殺人犯デイヴィット・ヴァンデマークとの鬼ごっこ!(← でもこれ、前半のみ)
ヴァンデマークは連続殺人犯を殺害する、連続殺人犯なのです。この設定、いままでありそうでなかったですよね。そういえばむかし、霊能者が霊能者に殺されて、霊能者で犯人をつきとめる!! という、霊能者だらけの『霊能者狩り』という作品がありました。こちらは、連続殺人鬼だらけのお話です。よって、快楽殺人や異常犯罪者の不気味さも味わえちゃうという、ひと粒で何度も気持ち悪いホラーであります。
レヴェットはヴァンデマークの殺害法則を見つけ、まだ検挙されていない(発覚していない)連続殺人鬼が潜んでいそうな場所に網をはります。たとえば、国境近くで若者が行方不明になっているとか、地方で女性ばかりが行方不明になっている、子供が消息を絶っている… けれど、まだ一連の事件として認知されていないから、騒がれていない。そんなデータ、とにかくデータを集めて、これだ!と、思って乗りこんでみると… あーららー、ひと足お先にやられちゃってました。
それに、ヴァンデマークはやたら紳士的でして、元弁護士さんだし、頭いいし、わざわざ急所をはずしてレヴェットを撃ったり、「もう追ってきちゃだめだよ!」 なんて、かわいらしい警告を発したり。なので、レヴェットは余計むきになってヴァンデマークを追ってしまうのですね。もうこれ、完全に恋愛感情ですよね。
この一連の不可解な殺人事件に目をつけたのが、美人ジャーナリストのヴィーダ。彼女はレヴェットとコンタクトをはかり、ヴィーダまでしだいにヴァンデマークの虜になっていきます。ヴァンデマークは自分が正しいことをしていると思っているのでしょうか? なぜ、連続殺人犯の居場所がわかるのでしょうか? そして、7年前にヴァンデマークの身に起きた、悲しい事件を知ることになるのです…
この作品を読んで思ったことは、これぞ映画世代にふさわしい作品ということ。映画が進化することによって、小説だって新しい手法を模索しなくちゃいけない。スピード感、多角性、ヴィジュアル、フラッシュバックやフラッシュフォワード、カットイン、フェイドアウト、スローモーション、クローズアップといった、あらゆる映画の手法を使用しなくちゃいけない。それで、これはまさしく風間賢二さんも書いてらっしゃるとおりに、アメリカ的な、もっといっちゃうと、ハリウッド的な作品なのです。
よくキングが、『キャリー』はページから血がしたたってる小説だ、なんていってましたけど、こちらも血がぽたぽた垂れてきそうなお話。冒頭、ひとり歩きの若者ばかり狙うカニバリズムは、ほんとうに気持ち悪いし、じっさいにその匂いまで嗅げちゃいそうなほど。
ヴァンデマークが敵なしなのは、タイトルでもネタばれしちゃってますが、サイコメトラー(物に触れたり、人物と接触したりしてさまざまな情報を得る能力者)なのですね。
彼は7年前にエレベーター事故に遭い、昏睡状態に陥っているころに妻子を殺害されてしまいます。半死の目に遭って、ようやく意識が回復したときには悲惨な現実を知り…
そして、これぞハリウッド的なのは、手法のみならず、ジャンル・ミックスとして確実に売れる内容だということ! これはエンターテイメントの鉄則です。よって、展開はスピーディーで派手、ハイテンション、ロマンスや友情まで出てきちゃうといった、かなり、ある意味お気楽(!!)な作品。
でも、すごく楽しいですよね。内容がギッシリ詰まった作品だと思います。
ヴァンデマーク、レヴェット、ヴィーダの3人はやがて、運命に導かれるように、ひとつの場所に集結していき… そして、最後の最後に、とおんでもない殺人鬼が登場します。こ、これはかなり手強いし、異常すぎる!! ヴァンデマーク、危うし!! この史上最悪な異常者をやっつけることができるのか??
ね、読んでるだけでも、そうとうおもしろそうでしょ♪
映画化したら、ぜったいヒットすると思うのに~。未読の方は、ぜひともご覧になってみてください!!
キラー』
原題『Thinning the Predators』
(1996)
ダイナ・グラシウナス/ジム・スターリン:著
小林理子:訳
ハヤカワ文庫NV
〔ストーリー〕
FBI捜査官のレヴェットが追うのは、謎の連続殺人鬼、デイヴィット・ヴァンデマーク。彼は7年前に妻子を殺害され、その犯人を執念でつきとめて殺害した男。以来彼は、連続殺人鬼・凶悪犯のみをターゲットとする、シリアル・キラーになっていたのだ!! 彼には人知を超えた、得体の知れない能力があるのか? 復讐の天使になったつもりか? レヴェットがヴァンデマークを追うころ、おなじように彼の事件に注目する女性記者がいた。そして、アメリカの犯罪史上もっともおそろしい凶悪犯が誕生するときがくる…!!!
ずーーっと小説レビューをサボってましたのです、すいません~
これからちょくちょく、気に入ったものを書いていこうかと思います。
コレはとくにお気に入りでして、三回くらいは読みなおしちゃったかもです。
ストーリーを簡単に説明しますと、一介の捜査官レヴェット、彼が追うナゾの連続殺人犯デイヴィット・ヴァンデマークとの鬼ごっこ!(← でもこれ、前半のみ)
ヴァンデマークは連続殺人犯を殺害する、連続殺人犯なのです。この設定、いままでありそうでなかったですよね。そういえばむかし、霊能者が霊能者に殺されて、霊能者で犯人をつきとめる!! という、霊能者だらけの『霊能者狩り』という作品がありました。こちらは、連続殺人鬼だらけのお話です。よって、快楽殺人や異常犯罪者の不気味さも味わえちゃうという、ひと粒で何度も気持ち悪いホラーであります。
レヴェットはヴァンデマークの殺害法則を見つけ、まだ検挙されていない(発覚していない)連続殺人鬼が潜んでいそうな場所に網をはります。たとえば、国境近くで若者が行方不明になっているとか、地方で女性ばかりが行方不明になっている、子供が消息を絶っている… けれど、まだ一連の事件として認知されていないから、騒がれていない。そんなデータ、とにかくデータを集めて、これだ!と、思って乗りこんでみると… あーららー、ひと足お先にやられちゃってました。
それに、ヴァンデマークはやたら紳士的でして、元弁護士さんだし、頭いいし、わざわざ急所をはずしてレヴェットを撃ったり、「もう追ってきちゃだめだよ!」 なんて、かわいらしい警告を発したり。なので、レヴェットは余計むきになってヴァンデマークを追ってしまうのですね。もうこれ、完全に恋愛感情ですよね。
この一連の不可解な殺人事件に目をつけたのが、美人ジャーナリストのヴィーダ。彼女はレヴェットとコンタクトをはかり、ヴィーダまでしだいにヴァンデマークの虜になっていきます。ヴァンデマークは自分が正しいことをしていると思っているのでしょうか? なぜ、連続殺人犯の居場所がわかるのでしょうか? そして、7年前にヴァンデマークの身に起きた、悲しい事件を知ることになるのです…
この作品を読んで思ったことは、これぞ映画世代にふさわしい作品ということ。映画が進化することによって、小説だって新しい手法を模索しなくちゃいけない。スピード感、多角性、ヴィジュアル、フラッシュバックやフラッシュフォワード、カットイン、フェイドアウト、スローモーション、クローズアップといった、あらゆる映画の手法を使用しなくちゃいけない。それで、これはまさしく風間賢二さんも書いてらっしゃるとおりに、アメリカ的な、もっといっちゃうと、ハリウッド的な作品なのです。
よくキングが、『キャリー』はページから血がしたたってる小説だ、なんていってましたけど、こちらも血がぽたぽた垂れてきそうなお話。冒頭、ひとり歩きの若者ばかり狙うカニバリズムは、ほんとうに気持ち悪いし、じっさいにその匂いまで嗅げちゃいそうなほど。
ヴァンデマークが敵なしなのは、タイトルでもネタばれしちゃってますが、サイコメトラー(物に触れたり、人物と接触したりしてさまざまな情報を得る能力者)なのですね。
彼は7年前にエレベーター事故に遭い、昏睡状態に陥っているころに妻子を殺害されてしまいます。半死の目に遭って、ようやく意識が回復したときには悲惨な現実を知り…
そして、これぞハリウッド的なのは、手法のみならず、ジャンル・ミックスとして確実に売れる内容だということ! これはエンターテイメントの鉄則です。よって、展開はスピーディーで派手、ハイテンション、ロマンスや友情まで出てきちゃうといった、かなり、ある意味お気楽(!!)な作品。
でも、すごく楽しいですよね。内容がギッシリ詰まった作品だと思います。
ヴァンデマーク、レヴェット、ヴィーダの3人はやがて、運命に導かれるように、ひとつの場所に集結していき… そして、最後の最後に、とおんでもない殺人鬼が登場します。こ、これはかなり手強いし、異常すぎる!! ヴァンデマーク、危うし!! この史上最悪な異常者をやっつけることができるのか??
ね、読んでるだけでも、そうとうおもしろそうでしょ♪
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(いちおう)プロフィールです
HN:
ななみといいます
性別:
女性
自己紹介:
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
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