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(1994)アメリカ
出演…ジョニー・デップ
マーティン・ランドー
サラ・ジェシカ・パーカー
パトリシア・アークエット
監督…ティム・バートン
★★★☆
〔ストーリー〕
史上最低の映画監督といわれたエドワード・デイヴィット・ウッド・Jr、愛称エド・ウッドの奇想天外な半生を描いた伝記映画。
三十歳のエドは、“オーソン・ウェルズは二十六歳で「市民ケーン」を撮った” を座右の銘に、映画製作の話を売りこむ日々。しかし、なかなか誰にも相手にしてもらえない。そんな中、往年の怪奇スター、ベラ・ルゴシとの運命的な出会いを果たすが…
ティム・バートンの「エド・ウッド」です。
この作品、わたしは大好きで、すべての映画好きの人に観てもらいたい、ステキな娯楽作だと思ってます。
エド・ウッドというと、「Glen Or Glrnda」(「グレンとグレンダ」1953)、「Plan 9 From Outer Space」(「プラン・ナイン・フロム・アウタースペース」1956)、「Orgy Of The Dead」(「死霊の盆踊り」1965)なんて、すぐ思いつきますよね(…エ? 思いつかない…?)。
すっごくつまんない映画を嬉々として撮ってて、おまけに女装趣味があって、この女装趣味がまた、美的願望なんかなくて、ただたんにモヘアとヒールを穿きたいだけなんだから、ただのへんなオッサン…
「死霊の盆踊り」 で監督を務めた( エドは脚本)スティーヴン・アポストロフにはじめて会ったときも、真っ白いミニにハイヒール、髭モジャだったっていうから、ほんとイタイ。
このイタくてへんなオッサン、ジョニーが演じていると、不思議と愛着が湧いてきてしまうからほんと不思議。
じっさいにこんなふうに憎めない人だったんだろうなあと、しみじみ感じてしまいます。
また、ベラ・ルゴシ演じるマーティン・ランドーがほんとすばらしいです。
吸血鬼といったら、クリストファー・リー? いえいえ、ハンガリー訛りのベラ・ルゴシですよ!
彼のダンディで退廃的な魅力は、モダンなリーにはないものがあります。
そんなルゴシの、大ダコとのひとり格闘シーンは超涙ものです。
老体に鞭打って、真冬の池に飛びこむルゴシ… これだけでもキテしまうのに、余命間近でバラを摘むシーンは卑怯すぎます…!
全編モノクロ、オープニングからオシャレ~。
ティム・バートンお得意のおもちゃ箱をひっくりかえしたような賑やかさないものの、心に残る一品なのでした。
「うわ、なんかゴツイよ…!てか、
もうちょっと努力しろよ!」と、いい
たくなるのは、なにもわたしだけ
じゃないはず。
このシーン、大好きです。
大真面目なルゴシ(左)と、
ジョニー演じるエドとの掛け
あいがすごくおかしい!
セクシーな女吸血鬼・ヴァンパイラ
を演じるのは、リサ・マリー。
こちらが本物のエド・ウッド。
キテますねえ、ステキな
おバカちゃんですねえ♪♪
(2003)フランス/アメリカ
出演…レイ・ワイズ
リン・シェイ
アレクサンドラ・ホールデン
監督…ジャン・バティスト・アンドレア
ファブリス・カネパ
★★★
〔ストーリー〕
クリスマス・イヴの夜、ハリトン一家は毎年恒例の親戚の家で行われるパーティーに出席するため、車を走らせていた。ただ、今年は近道をしようと、父親のフランクが森の中を通ることに。しかし、いけどもいけども、目的地につくことができない。途中で赤子を抱いた女性に出会い、彼女を車に乗せるが…
邦題では「-less/レス」 になってます。
映画好きの、そして、なにより勘のいい人にはすぐバレてしまうのが、本作のような映画…
いいんです、だってこれは、オチで仰天する作品ではないのですから~!!
四人乗りの車に娘の恋人まで乗せて、ギュウギュウ詰めで道に迷っちゃうんですが、この閉塞感のなかで交わされる家族の会話。
これがまた、絶妙なんですね~。
親密(?)で皮肉のきいたセリフがポンポン飛び交って、運悪く他人の車に乗りこんじゃったような、居心地の悪ささえ感じてしまいます。
お母ちゃんのとぼけた演技が魅力的だし、お父ちゃんが、息子が〈マリリン・マンソン〉ファンなのにたいして、「マリリンていうのに、男なのか?」 ってくりかえすシーン、笑っちゃいました。
正体不明の恐怖に追いつめられて、次第にパニック状態に陥っていく家族たち… その様子もまた、コミカルかつシニカルな笑いを誘います。
息子のリチャード、こんな状況にもかかわらず、おいおい! …ってなことを、してみたり。
娘のマリオン、いきなり爆弾発言しちゃうし。
そして、ローラ母ちゃん、やっぱりブっ飛んでます~、彼女の演技だけでも、これは観る価値ありです!
ごくフツーの家族が少しずつ歯車を狂わせていく、そんなとこにもリアルな恐怖が感じられます。
ラストでしんみりさせといて、また煙に巻く… こういうところも、デヴィット・リンチの影響でしょうか? 脚本の妙とは、こんな映画のことですね。
カミさんの親戚の家に(いやいや
ながら?)むかうフランク(右)。
途中でまちがいに気づいても、
頑固に飛ばします。
あーれー!!
恋人のブラッドは、謎の黒い車に
連れ去られてしまいます。
ポカーンとするマリオン。
車に乗せてしまった女の正体は、
なんなんでしょう…?
The Stairs
(1992)アメリカ
出演…ブランドン・クワンティン・アダムス
エヴァレット・マクギル
ウェンディ・ロビー
A・J・ランガー
監督…ウェス・クレイブン
★★★☆
〔ストーリー〕
スラム育ちの少年フールは、病弱な母と姉の三人暮らし。ある日、家賃の三倍を払わないと立ち退きを命じられ、悪友二人にそそのかされて強欲家主の館に盗みに入る。そこは奇怪なからくり屋敷で、一度入ったら簡単には出られない仕掛けになっていた。しかも、家主夫婦にはおそろしい秘密が隠されていた…!
ウェス・クレイブンの 「壁の中に誰かがいる」です。
クレイブンの映画は全体的に子供っぽく(たぶん、意図的に)、表面的な部分では娯楽性を追及した、心から楽しめる映画になってますが、じつはとんでもなく罰あたりでヤヴァイ… そんなアブナイ事情が隠れているのが、本作だったりします。
「ツインピークス」では、とぼけた夫婦を演じたエヴァレット・マッギルとウェンディ・ロビーが、ここでは気ちがいカップルを演じています。
この夫婦、じつは兄妹なんですね。んで、近所の子供をさらってきては、「理想の子」 に育てようとする。
うまくいかなくなると、舌を切り落として地下に捨てちゃったり。
さらには、人食のむきまであるらしい、と。
そんな悪魔のような二人の館に入りこんでしまった、少年の戦いがメインです。
物語はドタバタと、目が離せない状況で進むんですが、急に違和感をおぼえる箇所があります。
中盤でいきなり、「やつらは兄妹なんだ」 と、説明がされるんです。つまり、血がつながってるんだから、子供たちは誘拐されてきたんだといいたんでしょう。
人食の罪まで犯した極悪な連中が、近親相姦なんてするはずないと。
これって、映倫を意識したセリフですよね。
だから、わかる人にはわかるのだけれど、地下に閉じこめられていた半獣半人のような人間の中には、あの兄妹のじつの子供も混じっているというわけです… うーん、大人の事情…。
ですが、映画としてのおもしろさは十分備わってます。
エヴァレットとウェンディのプッツンぶりがどこまでも楽しいし、へんてこなコスチュームまで登場するし、館の奥には代々貯めこんできた財宝もあったりしてね♪
フール少年の活躍も見ていてハラハラ!
家主との知恵くらべも、エンタテイメントのツボを押さえていて楽しいよ!
勇敢なフールくんは、子供たちを
救うことができるでしょうか?
イッちゃってるウェンディ。
さらに、イッちゃってるエヴァレット。
(そのコスチュームはなに?)
まだ家主たちに手を出されて
いない少女は、アリス。
この子もしたたかな生き残り組。
壁の中を走りまわって、夫婦の
裏をかいています。
(2007)アメリカ
出演…ウェス・ベントリー
レイチェル・ニコルズ
監督…フランク・カルホーン
脚本…フランク・カルホーン
アレクサンドル・アジャ
★★★☆
〔ストーリー〕
クリスマス・イヴの夜。ようやく残業を終えたアンジェラは、家族とのディナーを心待ちにしながら地下2F駐車場にむかう。しかし、車のエンジンがかからない。すると警備員のトムがあらわれて、親切に助けてくれるかと思いきや、突然押さえこまれて意識不明に。
目覚めた彼女が見たのは、クリスマスのデコレーションが施された警備室と、鎖に繋がれた自分の身体だった…
アレクサンドル・アジャ監督の初のプロデュース作品です!
「Haute Tension」(「ハイテンション」2003)、「The Hills Have Eyes」(「ヒルズ・ハブ・アイズ」2006)と、世界中のホラーファンを熱狂させてくれた若き天才監督がからんだ最新作、これは、いやがうえでも期待が高まります。
で、今回のタイトルは「P2」とは…。はて… なんのことやら。
トレイラーを見てもまったくらちがあかず、予備知識なしで観たのですが、これ、「サイコちゃん」 なんですね。
あらー、サイコでしたか… これまた地味なものを選びましたねー… などと、油断していると、
オソロシイめに遭います。
ようは、監禁された女性と犯人との攻防を描いたものなんですが、ウェス・ベント
リー演じるサイコちゃん、ちっともこわくない。まず、顔立ちが穏やかだし。教養さえ感じるし。
…ねえ、ちょっとやさしすぎない? なんて気を抜かせといて、
一気にいきます!
非道です。残虐です。
こりゃ、とんでもないサイコちゃんです~!!
フランク・カルホーンという人は、アジャ監督の助監督を務めていたそうなんですが、ショックと見せ場のバランスを心得ています。「The Hills Have~」でも描かれていた恐怖に立ちむかう主人公、それが本作ではより明確に打ちだされている感じです。
登場人物も最小限におさえて、ごくかぎられた状況のなか、迫真に満ちたドラマを作りだしていく。
そして、これも監督の性質なのか(?)、いくらキレたサイコキラーを描いても、女性にたいする紳士的な態度が見え隠れ…
そういう意味では、非常にまともな、健全なかたちを維持したホラーであると思いました。
満足のいく快作です!
もしもし、
うしろになんかいますよ…。
サイコキラー役にしては男前すぎ(?)な、
ウェス・ベントリー。
アンジェラ(レイチェル・二コルズ)は、
さまざまな嫌がらせを受けちゃいます。
ラッキー・マッキーの「The Woods」
(「怨霊の森」2006)にも出演してま
したが、本作の彼女はかなり魅力的。
ついに戦うことを決意したヒロイン!
勝算はあるの??
早くも次回作が気になるアジャ監督♪
(1982)イタリア
出演…アンソニー・フランシオーサ
ダリア・ニコロディ
ジョン・サクソン
ジュリアーノ・ジェンマ
監督…ダリオ・アルジェント
★★★☆
〔ストーリー〕
ミステリー作家のピーターは、新作 『暗闇の祈り』 の発表のプロモーションのため、ローマにむかう。そのころ、ローマのデパートで 『暗闇の祈り』 を万引きした女性が殺害される。秘書のアンとホテルにむかったピーターのもとに、謎の手紙が。そこには、「おまえの小説とおりに殺した。おれはもっとやるつもりだ…」 と、書かれていた…!
巻きこまれ系サスペンス、冒頭からジャーロ( 謎の黒手袋の殺人鬼)、思いっきりアルジェント印がついた「シャドー」です。
この映画、アルジェント作品の中でも最高の部類に入れているファンが多いようです。理由はおそらく、後半からの怒濤の殺人シーンと、その鮮やかさにあるんだと思います。
また、この映画、変化球(もしくは、アンフェア)ととらえているファンも少なくないようです。理由はやっぱり、後半の脚本の破綻っぷりなんでしょうね。
たしかにミステリーとしては多少難ありなんですが、アクロバティックスな映画にしてやろうという監督の意気ごみが窺えて、わたしは大好きです。
和やかなユーモアも交えつつ、B級テイストなエロス、ちょっとした謎解き、とかあったりしてね。
物語の前半は比較的おとなしめなんですが、ラストの殺人が凄まじいです!
すごいな~、この血糊は! っていうくらい、もう、すごいのなんのって。
それから、秘書のアンを演じるダリア・ニコロディ(アルジェントのパートナーだったそうです)の大絶叫も拍手喝采ものですね。
だって、〈絶叫大賞〉をあげちゃいたいくらい、こんなに悲鳴をあげた女優さんはいなかったと思いますよ。
万引きする美女。
ピーター(A・フランシオーサ)
と、秘書のアン
(ダリア・ニコロディ)。
ピーターの婚約者のジェーン。
彼女には二面性があるよう
ですが…?
このラストのダリアの悲鳴が
あっぱれ!!
悲鳴にかぶさるゴブリンの名曲も
すばらしいです。
A Nightmare On
Elm Street
(1984)アメリカ
出演…へザー・ランゲンガンプ
アマンダ・ワイス
ジョニー・デップ
ロバート・イングランド
監督…ウェス・クレイブン
★★★☆
〔ストーリー〕
高校生のナンシーは悪夢に悩まされていた。夢の中に必ず、鋼鉄の鉤爪をつけた殺人鬼があらわれるのだ。友人のティナやボーイフレンドのグレンに話すと、彼らもおなじ夢を見ていることが判明。そして、ティナがある晩無残に殺害され、容疑は恋人にかかる。それでもナンシーの悪夢は終わらず…
ウェス・クレイブンの大出世作、「エルム街の悪夢」です!
この作品、はじめて観たときはほんとにおもしろいと思いました。
まず、ストーリーがしっかりしてますからね。
これだけ骨太なアイデアが立っていれば、多少のことなら大目に見れるんじゃない? ってな、野暮な感想を持ってみたり。
「フレディは続編ごとにマンガっぽくなっていった」と、クレイブン自身があるTV番組で嘆いていましたが、当初は「へえ~?」って、思いました。
だって、ウェス・クレイブン自体がマンガっぽい(…ごめんね!)というか、子供っぽいですよね、オリジナル版「The HIlls Have Eyes」(「サランドラ」1984)とか、「Shocker」(「ショッカー」1989)とか、「Scream」(「スクリーム」1996)とか…
それで、あらためて本作を観なおしてみたんですが、これ、ホラーというよりはよくできたファンタジーになっていたんですね。
夢と現実をいききするナンシーの日常が、じつにミステリアスに、かつ幻想的に描かれていてすばらしいんです。
で、そこに登場するフレディも当然のことながら、謎めいていて危険な雰囲気が漂っています。フレディはキャラを確率した時点で、そうしたベールが剥ぎとられてしまったんですね。
でも、続編もそれなりに悪くないんですけどね♪
結末が、ドン・コスカレリの「Phantasm」(「ファンタズム」1979)っぽいのも注目です。
ナンシー(H・ランゲンガンプ)
は、大人たちの気休めに
納得することができず…
グレン役のやたら子供っぽい
ジョニー・デップ。
この子があんな
大物になるとはねえ…
下品なシーンですねえ…!
でも、大好きです♪
いかにも悪夢っぽい演出ですね。
ロバート・イングランドも、
当時はほぼ無名でした。
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独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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