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(1989)アメリカ
出演…ジェニー・ライト
クライトン・ローナー
ランダル・ウィリアム・クック
監督…ティボー・タカックス
★★★
〔ストーリー〕
古書店に勤める美女・ヴァージニアは、大のホラー小説好き。マルコム・ブランドという作家に夢中になった彼女は、『I, Madman』 という彼の新作を手に入れる。物語は、女優アンナに恋する醜い容貌の医者が、彼女に好かれようと気に入ったパーツを手に入れて、自ら移植していくというもの。だが、ヴァージニアが本を読み進めるうちに、じっさいにまったくおなじような殺人事件が起こりだして…!
1990年のアボリアッツ映画祭で、グランプリを獲った「ハードカバー/黒衣の使者」です。まさに80~90年代なテイストですねー、B級モンスターですねー!
…ですが、前半のクラッシックな雰囲気もまた、大好きなわたしです。
こういうストーリーというと、ミステリーになることが多いんですけど、この作品は完全にホラーしてます。
最近のティボー・タカックス監督というと、「Mansquito」(2005)(…「蚊人間」!)や、「Ice Spider」(2007)(…「氷クモ」!)、「Mega Snake」(2007)(…「すっごくでっかいヘビ」!!)
…と、このように~(笑)、タイトルからもご察知できますように、なにやら酸っぱい香りがただよってきますが!
しかし、この作品では、そういったB級っぽい安っぽさと、クラシカルなストーリーと、時代背景が見事にマッチした、一見の価値ありのステキな作品に仕上がっています。
まず、ヒロインのヴァージニアを演じるジェニー・ライトがうつくしいです。美女と野獣の構図というと、わたしはどうしても、「Candyman」(1992)を連想してしまうんですが、たしかにちょっと、ヴァージニア・マドセンに似てるんですよねー (…あっと、名前もシンクロしていますね!)。
このヴァージニアがむさぼるように(笑)読みつづける 『I, Madman』 に登場するマッドな医師・ケスラーがまた、イカしています。彼は非常にブ男なため、容姿に自信が持てず、自らの手であちこち整形しちゃうんですが、街をフラフラ~っと歩いて気に入ったパーツを見つけると、「ああ、あれ、イイかもしんない…」「あの赤毛、カッコイイなァ…♪」などとひとりつぶやきながら、力ずくで奪っていきます。お医者さんなので、メスでスパスパッと、それは手馴れたものなのです。(ひえ~!)
小説の中の出来事が、自分が読み進めるたびに現実にも起こっていることを知ったヴァージニア。恋人のリチャードに訴えますが、当然信じてもらえません。そして、ヴァージニアにも魔の手が…!
「現実」と「小説」の二重構造も魅力的なんですが、この “うつくしいものに憧れる怪物” の姿が、けっこう泣けます。じっさいは無理くり移植していくたんびに、どんどんバケモノじみていくんですが、ケスラーはそんなこと関係なしです。恋は盲目なのですね~。恋に目がくらんだ人の執念て、カワ・オソロシイ…!!
どうせなら、こうしたケスラーの痛々しいところを強調して、思いっきりベタでゴシックな悲恋にしてしまったほうが好みだったんですけど、ラストのイマジネーション爆発の展開もなかなか楽しいです。
なお、これより2年前に撮られた「The Gate」にも、似たようなイマジネーション怪物(!)が登場するとのこと。ぜひ観てみたいですねー♪
ホラー小説大好きの文学美女・
ヴァージニア(ジェニー・ライト)。
つづきを我慢できずに、バスの
停留所で読みはじめるシーンが
イイですね♪
新しい本を手に入れちゃった!
ドキドキ、ワクワク…♪
『オペラ座の怪人』のような
アヤシイ雰囲気がまたステ
キ~な、ケスラー様(ランダ
ル・ウィリアム・クック)。
ヴァージニアの恋人の
リチャード
(クライトン・ロウナー)。
じつは刑事さん。
The Poseidon
Adventure
(1972)アメリカ
出演…ジーン・ハックマン
アーネスト・ボーグナイン
レッド・バトンズ
キャロル・リンレイ
監督…ロナルド・ニーム
★★★☆
〔ストーリー〕
1400名の乗客を乗せてニューヨークからギリシャにむかう、豪華客船〈ポセイドン号〉。船長のハリソンは、船の重心が高いことが気がかりだった。バラスト(船底に重しを積んで、安定させること)をしていないため、大波を食らうと転覆してしまう恐れがあり、スピードを出すことも危険なのだ。しかし、船主の代表はハリソンの訴えを耳に入れようとしない。そんなとき、〈ポセイドン〉が地中海に入って、クレタ島で地震が起きたという報せが入る。大津波が押し寄せて、転覆する〈ポセイドン〉。そのころ、乗客たちは新年を祝うパーティーのために、大食堂に集まっていたのだが…
「ポセイドン・アドベンチャー」です。
パニック映画の先がけとなった、記念碑的作品でもあります。キャストも豪華ですね。ハリウッドの大プロデューサー、アーウィン・アレンが、ジーン・ハックマン、アーネスト・ボーグナインなどの有名どころを揃えました!船長のハリソンには、レスリー・ニールセン。
「Titanic」(「タイタニック」1997)も、巨額の制作費を投入しただけあって、巨大な船体が沈没していくさまは迫力がありました。CGもすばらしかったんですけど、あの作品はラブ・ストーリーを全面に押しだしていたため、観客を感動させようという思惑アリアリの、ちょっと内容の薄い映画でもありました… が…
しかーし、それより30年もまえに、こんなすごい作品が作られていたのです!!
この作品のめずらしいところは、パニック映画なのに、主人公が牧師さんというところ。ジーン・ハックマン演じるスコット牧師さん、上下逆さまになった船内で、生き残った人たちを導くリーダーとなります。
また、アーネスト・ボーグナインは、元娼婦の奥さん(ステラ・スティーヴンス)を持つ刑事さん。ほかにも、歌手のノ二ー(キャロル・リンレイ)や、ティーンの姉弟や、ボーイ役にロディ・マクドウォールも登場します。
パニックものの基本というと、非常事態にあらわれる “人の本性” だと思うんですけど、この作品もまさに、そうした複雑な心理を披露する傑作です。大食堂でのパーティーが一転して地獄の阿鼻叫喚に変わるんですが、奇跡的にケガを免れた人々は、つぎにどうするかで、意見の衝突やケンカを起こしてしまいます。
冷静になってみれば、絶対みんなで協力するのがいちばんだと思いますが(!)、人間ですものー、そう、うまいこといくはずありませんよね~。 …と、ここで、「自分がこの場にいたら、どうする?」という、感情移入がはじまります。そうです、アナタがその場にいたら、どうしますか…?
(そうなのですねー)、ここで、「だれについていくか」即決することが、重要なポイントとなるのです!
クリスマスツリーを伝って食堂を脱出するシーンが、非常に印象的です。上下逆さまになっているので、なんでもかんでも、セット逆さまです(…あたりまえですね!)
スコット牧師についていくことを決めた、9人の乗客たち… はたして、脱出することができるでしょうか?!
あらすじを書いただけでも、かなりスリリングな作品だとわかるんですけど、この作品の秀逸なところは、同時にスコットの信念(= 宗教観 = 人間の存在理由)も表現しているところです。じつは、牧師さんは2人登場しまして、もうひとりはチャプレン(教会以外で働く牧師さん)なんですね。
このふたりが船上で交わす会話なども、スコットのキャラクターを如実に表しています。
ハリソン船長を演じる、
レスリー・ニールセン。
ロディ・マクドウォール
(役名アクレス)。
今回は、キレる役じゃあ
りません(笑)!
主人公のスコット牧師
(ジーン・ハックマン)。
大食堂を脱出した
メンバーたちは…
水責めあり、灼熱地獄
ありの阿鼻叫喚図…
たいへん盛りあがって
まいりました~!!!
(1975)イタリア
出演…デヴィット・へミングス
ダリア・ニコロディ
ガブリエレ・ラヴィア
クララ・カラマイ
監督…ダリオ・アルジェント
★★★★
〔ストーリー〕
超心霊学の会場で講演していたテレパシー能力を持つドイツ人女性・ヘルガは、突然観客のなかに邪悪な殺意を隠し持つ人間を感じた。その人物は、かつて殺人を犯しており、ふたたび殺人を犯すようなのだ。
その夜のこと、作曲家のマークと親友のカルロが外で談笑していると、ふいに叫び声が響きわたった。ヘルガが襲われるのを偶然窓から目撃してしまったマークは、急いで彼女の部屋を目指すのだが…
邦題では「サスペリア2」になっていますが、公開年度が遅れてしまっただけで、こちらのほうが2年早く製作されています。ということで、魔女はいっさい出てきません! 「Suspiria」(1977)でアルジェント旋風を巻き起こす以前のものということですが、お約束のジャーロ、サイキック要素あり、オカルトな部分もあり、サスペンスとしても一級品、まだほとんど無名だった、ゴブリンの音楽も冴えわたっています。
ファンの間では、この作品を最高傑作にあげるほど、非常に人気が高いようです。
総じて見てみると、アルジェント監督という人は、ストーリーうんぬんよりも、細部の美意識にこだわりをもつ人なんですね。それで、この作品は、奇跡的にそれらの細部構築と、全体のバランスが見事に整っているんですね。
オープニングから、なにやら意味深でステキです。
クリスマスの夕食の準備ができた、とある裕福そうなお家に、子供の歌声のレコードが流れます。このレコード、のちに重要な役割を果たすんですけど、「ラ~ラ~ラ~、ラララ~ラ~ラ~ラ~…」 …すっごい不気味ちゃん(その1)です!
落ち着いて考えてみると、とりたてて不気味ではないのに (…まあ、殺人シーンはべつですけど)、アルジェントの映画って、「ただの○○が、不吉なものに変貌!」のパターンが多いんですよね。とくに、この物語は、こういった不気味ちゃん・オンパレードの内容になっています。それが、ホラーファンのみならず、映画好きにはたまらないのですね~♪
たとえば、「L' Uccello dalle piume di cristallo」(「歓びの毒牙」1970)から受け継がれたとおぼしき、子供が描いた下手くそな絵(不気味ちゃんその2)。ほんと、ただの “絵” なんですが、何度も登場するうちに、“イヤ~なものを見ちゃった” 気分になってくるから不思議です。それから、建物(不気味ちゃんその3)も重要です! アルジェント作品に登場する建物はみんな、まがまがしい過去を持っていそうです。殺人の過去がありそうですよ… もしくは、魔女が棲んでいそうです!
そして、人形(きわめつけのその4)も登場します。ホラーに人形は欠かせません、だって、大切なアイテムですからね。
また、物語がエンディングに入っても、サイコだったのか、オカルトだったのか、はたして線引きが微妙なところ(?)も好きです。
ショック・シーンもなかなかインパクトがあって、ゴブリンの音楽もとんでもなくカッコイイですけど、わたしのいちばんのお気に入りは、やっぱり構図のうつくしさです。
どこがどうすごいのかとか、野暮なことはいいません(笑)。アメリカっぽいホラーだと、こうはいかないんですよね~。
殺人現場を目撃してし
まったマーク(デヴィット・
へミングス)。
「キャー!!」
何者かに襲われるヘル
ガ(マーシャ・メリル)!
ダリア・ニコロディも
女記者として登場!
噂の不気味なお屋敷
です。内部がまた、
すごいんですよ~。
マークとカルロ(ガブリエレ・ラヴィア)の会話のシーン。
このシーンは、じ~っと見入っちゃうほど大好きです!!!
(2008)オーストラリア/アメリカ
出演…ジョナサン・タッカー
ジェナ・マローン
ショーン・アッシュモア
監督…カーター・スミス
★★★☆
〔ストーリー〕
メキシコへ観光旅行にやってきた医学生のジェフ、恋人のエイミー、友人のエリックとステイシー。途中でマシアスとディミトリという仲間もくわわり、6人で廃坑への小冒険旅行を企てる。密林を越えて、見事な遺跡に到着するが、そこへ突然現地のマヤ人たちが怒りながらあらわれた。ジェフは必死に彼らをなだめようとするのだが…
「The Descent」(2005)のようなハイレベルなホラー新作の登場です!
この作品、すでに原作本が刊行されていたんですね。タイトルは 『ルインズ/廃墟の奥へ』。筆者はなんと、あの、『シンプル・プラン』のスコット・スミス。
『シンプル~』からかなりのインターバルが空いているわけですが、この映画化作品を観たかぎりでは、よくも悪くも、スコット節は健在のようです。
だって、わたしはこの作品のトレイラーを見たとき、てっきり土着的なホラーとばかり思っていました。舞台がメキシコですし、けっこう血みどろでしたし、入っちゃいけない禁忌の場所に入っちゃった、お間抜けな旅行者たちに降りかかる災難! その通りの内容なんですけど(笑)、感触はずいぶんちがいます。むしろ、これは、不条理ホラーなんですね。
不条理ホラーを小説で読む場合、「なぜ、そうするのか?」「なぜ、そうなるのか?」といったところに、いくぶんまどろっこしい感想がつきものなんですが、この作品を撮ったカーター・スミスという監督さんは、それらの経緯をあくまで客観的に、冷徹に、突き放した感じでサラッと受け流してくれます。そのため、まどろっこしい疑問を挟む余地もなく、次から次へと災難が起こってしまう悪循環という展開です。
これが、ラストまでナゾのままの○○と愛称バツグン!
話の筋はいたって単純、遺跡を訪れた平和ボケした旅行者パーティーが、ひとりの、とある単純なミスから、引き返せない事態に発展、マヤ人たちに遺跡の上へと追いたてられてしまいます。すると、頂上にはすでにテントが。持ち主の姿は見えず、井戸のような底からは、携帯電話の不気味な着信音が鳴り響いてきます…
この遺跡や井戸というのが、なんのために造られたのか、いっさいナゾのままです。そして、物語の重要なキーとなる○○が、これまたしだいに巨大なナゾと恐怖を秘めた怪物に変わっていく経過がまた、ゾクゾクするほどおもしろい!!
こういう「災難降りかかり型ホラー」にはある種つきものなんですけど、パーティーのなかに、必ず “疫病神” がいるというお約束の展開もナイスです♪ 状況が悪いほうへ、ヤヴァイほうへと転じるたびに、「ああー、やっぱりオマエかー!!」と、鼻息も荒く憤りながら観ましょう。
主演のジェフに、「Cherry Crash」(2007)から注目されはじめた若手俳優のジョナサン・タッカー。ルックス、存在感ともに申しぶんなしの期待の役者さんです! 彼はこれからも、おおいに活躍してくれると思います♪ また、彼がいたからこそ、この作品はやきもきさせるだけの自滅型ホラーではなく、説得力と骨のある作品に仕上がったのではないかという気がします。
原作のほうは酷評が多いようですが、こちらの映画化作品は、ひさびさに手ごたえのある力作でした!
遺跡の上に追いたてられて
しまったジェフ(ジョナサン・
タッカー)。パーティーの中
にもこんな責任感のある人
がいると、心強いです!
対して、あんまり役に立たな
いエイミー(左ジェナ・マロー
ン)と、ステイシー(ローラ・ラ
ムゼイ)。
負傷したマシアス(ジョー・
アンダーソン)。
カワイソ~だけど、フラグ
すでに立ってます。
雨まで降ってきちゃって、
事態はどんどん悲惨な
方向に!
鳴り響く携帯電話を探しに、
井戸の中に降りるのです
が…
(1987)アメリカ
出演…ドミニク・ジョン
トム・サヴィーニ
ジョージ・ケネディ
監督…マイケル・ゴーニック
★★★
〔ストーリー〕
S・キング原作の3話のオムニバス形式。脚本は前作同様、ジョージ・A・ロメロとタッグと組んでいます。
〈第一話:Old Chief Wood'nhead〉「木彫りのインディアン人形」
田舎町で雑貨屋を営む老夫婦のレイとマーサの自慢は、戸口に飾った立派なインディアン人形。ある日、三人組の強盗がやってきて、彼らは無残にも撃ち殺されてしまう。目撃者がいないため、事件は難航するかに見えたが、ただひとりの目撃者が、自分のやり方で決着をつけようとしていた…!
〈第二話:The Raft〉「殺人いかだ」
大学生のレイとデューク、ふたりのガールフレンドのラヴァーンとレイチェルの四人は、「夏にお別れしよう」とセンチメンタルな儀式をするために、人里離れた湖に浮かぶ小さないかだを目指すことに。だが、四人が湖に飛びこんだ瞬間から、水面に浮かぶ不気味な黒い塊がそっと近づいてきて…
〈第三話:The Hitchhiker〉「ヒッチハイカー」
不倫相手と逢引帰りの人妻アニーは、運悪くヒッチハイカーを撥ねてしまう。当然助けを呼ぶこともできず、そのまま逃げてしまうのだが、ヒッチハイカーの執念もすごかった…!!
「クリープショウ2/怨霊」です。1作目「Creepshow」(1982)からくらべると、いくぶんオムニバスの勢いは劣るんですが、ストーリーのほうはぐっと大人むけ。そのぶん、鑑賞後の不思議な余韻や不気味さなどが、ずっと増した作品となっています。
もともと「クリープショウ」というのは、キングが少年時代に夢中になった極悪アメコミ(ECコミックスなんか)を理想にしているようなので、お下品、お下劣、チープ、即物的!! のワンパターンで物語が繋がれていきます。プロローグと繋ぎの部分に登場するクリープ様は、トム・サヴィーニ。化け物メイクが、とってもお似合いですね♪
少年犯罪ものの一話目の「木彫りのインディアン人形」も、悪くないんですけど、いちばん盛りあがるのは、二話目の「殺人いかだ」でしょうか。こちらは、〈スケルトン・クルー〉 『ミルクマン』 所蔵の「浮き台」で、原作を読むことができます。これがまた、悪趣味で非っ常ーーに、おもしろい!! まるで自分がその場にいるかのように、登場人物たちの悲鳴がガンガン耳に響いてきちゃいます。
若かりしころのキングって、悪ノリしててよかったですね~♪
三話目でちょっとペースダウンしちゃいまして、エンディングでまたもや少し、後味の悪いメルヘン・ホラーな結末に…
おそらく、製作者もお遊びで楽しみながら撮っていたと思うので、肩の力を抜いてのんびり楽しみましょう。
迫力ありますね~。
人形って、たしかに大事にしてる
と魂がこもりそうです。
ジャ、ジャ、ジャーン!
ステキなシーンです♪
強盗グループの主犯の少年。
じつは、彼もインディアンなん
ですね。
「イタイ、噛みつくぅ~!!!」
(藻に?)飲みこまれちゃった
レイチェル!!
ヒイ~~、どうすることも
できません…
うきゃー!!
今度はだれが??
(この作品、やぱしこわいです…)
けだるい奥サマの、
けだるいご帰還ですが…
あっさり人を轢いちゃい
ました…!! なんとか
証拠隠滅しますが、
逃がしませんわよ~♪
(2007)イギリス/ロシア
出演…スティーヴン・ドーフ
ジェイミー・マーレイ
ジェイミー・フォアマン
ショーン・パトウィー
監督…キット・ライアン
★★☆
〔ストーリー〕
盗みのプロのリッチーは、オークション会場でダイヤモンドの強奪を図るも、交通事故に遭ってあえなく失敗。雇い主のグロズヌイに名誉挽回のチャンスとして与えられた次の仕事は、モスクワのマフィアから黄金の十字架を奪ってくること。
もう後がないリッチーは、現地のプロふたりと組んで仕事にとりかかるも、気の短いひとりが殺人を犯してしまう。警察の罠によって、未使用のフロアーに閉じこめられたリッチーたちと、エレベーターに乗りあわせた民間人。だが、そのフロアーには、さらにやっかいな人物が潜んでいて…!
軽快な音楽とともにはじまるこの作品、冒頭から終わりまで、楽しくて冴えてるコメディ・ホラーです。前半、ついニヤニヤしながら観てしまうんですが、後半からは声に出して笑ってしまうこともしばしば。すごく楽しい作品だったので、わりとオススメな一作です~♪
キット・ライアンというこの監督さん、経歴を調べてみようとしましたら、真っ白(!)なのに、まずびっくりしました… つまり、この作品が正真正銘のデビュー作だったんですね~。(デビュー作といっても、ほかの監督さんの場合、テレビ映画やドラマや音楽プロモなんかをたくさん経験していることが多いんですけど)、この方の場合は、ほんとのほんとのデビュー作!
…ということで、ほんとのほんとのデビュー作のわりに、“クオリティかなり高いじゃないですかっ!” と、二度目のびっくりです(笑)。
主人公のリッチー(スティーブン・ドーフ)は、イイ男な泥棒です。泥棒といっても、ルパ~ンみたいな一匹狼ではなくて、マフィアに雇われてアブナイ橋を渡る、といった職種のようです。ダイヤモンド泥棒で幕をあけるんですが、「なにコレ、楽勝じゃん…♪」なんてウハウハ気分もつかの間、あっという間にクラーッシュ!! そのあと、リッチー本人もキレイに吹っ飛ばされちゃいます。
みっともないご帰還となったリッチー、ダイヤモンドは手に入らず、当然雇用主のグロズヌイ(ショーン・パトウィー)はカンカンです。でも、まあ、「懐の広いところも見せようじゃないか」というわけで、今度はモスクワへ出張することに。ここで、とんでもなーい連中に手こずっちゃうわけです。
コメディといいましても、わりとおとなしめで品のよい感じです。「クスクスッ」と微笑んじゃう程度なんですけど、これが回を重ねるごとにどんどん調子づいてきて、キャラの確立やスプラッタ・シーンの相乗効果なんかで、グンとノッてきます。
わたしは殺人鬼が登場した時点で、大爆笑してしまいました。
この殺人鬼がまた、ちょっと変わっています。全然こわくありません… あ、けっこうこわいです。(← …どういうことかは、本編を観てお楽しみくださいね~!)
爆笑シーンをあげだすときりがないんですけど、個人的には、ビジネスマンのアレックス(ザック・マグワイア)がいきなりズボンなしで登場(← ちゃんと理由があるのです)すると、同僚のアナ(ジェイミー・マーレイ)が、「アナタ、大丈夫?」と訊くシーンと、ボリス(ジェフ・ベル)のオナラ…(咳払いでごまかすところが、またおかしい!)
コメディ要素が強いのかな?と、思わせて、ちゃんとホラーな部分もあります。痛々しかったり、悲惨なのに笑えたり、あ、それと、ネズミの大活躍! この監督さんがなぜここまでネズミにこだわるのか、ちょっと不明です。
笑いのセンスとタイミングは申しぶんないので、あとはホラーな要素に変化球をくわえれば、期待の新人… に、なるかもしれませんね!
イイ男な泥棒のリッチー(スティーブン・ドーフ)。
おバカな仲間と手を組んじゃったのが、運のつき!
こちらが、ショーン・パト
ウィーのマフィアなボス
姿。けっこう似あってい
ますねー♪
このシーン、けっこう
好きです。
アナ(ジェイミー・マーレ
イ)の耳にナイフが刺さっ
ちゃったもんで、「楽しい
ことを考えてごらん♪」
と、気をまぎらわせなが
ら、サクッといく寸法。
殺人鬼登場!!
全然こわくないお!!
椅子に縛られている
アレックス(ザック・
マグワイア)の上を、
なにかが通り過ぎて
いきました…! の図。
生皮タペストリー(!)を
見入っちゃってるふたり
の図…(そりゃ、見入っ
ちゃいますよね~…)
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
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独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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