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(1981)アメリカ
出演…エリザベス・ベリッジ
ショーン・カーソン
ラーゴ・ウッドラフ
ケヴィン・コンウェイ
監督…トビー・フーパー
★★★
〔ストーリー〕
高校卒業を間近に控えたエイミーは、親友のリズとダブルデート目的でカーニバルに出かける。ボーイフレンドのバズとリッチーは、ファンハウス(お化け屋敷)でひと晩明かそうと、いたずらな計画を持ちかけるのだが… 人気のいないファンハウスに忍びこんで、それぞれいちゃつく4人。だが、物音に覗き穴から階下を覗くと、呼びこみの男性が占い師の女性を殺害する場面を目撃してしまい…!!
トビー・フーパー監督の「ファンハウス/惨劇の館」です。
ホラー映画史上に燦然と輝く「The Texas Chain Saw Massacre」(「悪魔のいけにえ」)が、1974年の作品です。その3年後に、「ほんとにこっちが後なの?」という作品、「Eaten Alive」(「悪魔の沼」)を発表。アートまできわめた毒々しい恐怖は、迫力は、偶然の産物だったのね… と、映画ファンを妙に納得させて、「Salem's Lot」(「呪われた町」1979)で、ふたたび撃沈。
そんなフーパー監督が!! ほんとはすごい人なのに、やればできるのにフーパー監督が、やっとこさ盛りかえしてくれたのが、本作品でもあります。
また、こちらはクーンツ先生がノベライズを担当しています。ちゃんと読めるノベライズになっていますので、興味のある方は、古書店などで探してみてくださいね。
カーニバルな雰囲気とホラーはじつに愛称がいいんですが、導入部が無理なく、とても楽しい展開になっているので、ドキワク♪ な映画です。
若者たちといえば、賑やかな場面でこそ、悪ノリをしちゃうもの。「お化け屋敷でひと晩明かそうゼ!」と、意気ごんでみたものはいいのですが、オッソロシイ場面を目撃してしまいます。占い師にバカにされた客引きが、思わず彼女を殺しちゃいます。しかも、この客引き、カーニバルの奇形さんたちにもシャレにならない、超モンスターな息子がいたのでした。しかもしかも、見られていたことを知った彼らは、口封じのために目撃者狩り開始してしまいます!!
お化け屋敷、残酷なマジック、綿飴にポップコーン、色とりどりのグロテスクな看板、客引き、不気味な人形… と、子供時代にタイムスリップしたような、さまざまなカーニバルの風景が見ていてウキウキ。サスペンス要素は弱いのですが、雰囲気だけは成功しています。
フーパー監督というと、暗い画面、ぎこちない間、ぎこちないセリフ、個性の薄い(また、逆に個性の強すぎる!)役者さんたち… などといった、いまのホラー映画ではなかなか見られないような、独特の風味というか、強烈な持ち味があるんですが、これがカーニバルな世界観とぴったりあっています。まるでその場にいるような、匂いまで嗅げてしまいそうな勢いです。
追いつ追われつな縮図や、こうした華やかな毒々しさ、邪悪さから、わたしはいつも「Deliria」(「アクエリアス」1987)とセットで頭に浮かべてしまうのですが、くらべてみるのも一興かもしれません。
ファンハウスの目玉(?)、入口の不気味なオバチャン人形。
じつは彼女がいちばんコワい。
左から、リッチー(マイルズ・チャ
ピン)、リズ(ラーゴ・ウッドラフ)、
エイミー(エリザベス・ベリッジ)、
バズ(ソニア・ゾミナ)。
カーニバル、楽しい~!!
カートに乗って、ファンハウス
に突入! 楽しい~!!
ひいぃぃぃ、奇形というより
バケモノ!!!
楽しくない!!
恐怖のあまり、鼻水まで
出てきちゃった…
逃げきれるかしら…??
原題 『The Black Dahlia』
(1987)
ジェイムズ・エルロイ:著
吉野美恵子:訳
文春文庫
〔ストーリー〕
1940年代のハリウッド。「ファイア&アイス」と間逆の関係にたとえられた元ボク
サーの刑事、バッキー・ブライチャートとリー・ブランチャード。名前は似ているが、外見も性格も異なる彼らは、やがて無二の相棒となり、リーの恋人ケイトと危うい三角関係を築きながら、全米を震撼させた“ブラック・ダリア事件”の渦中に飲みこまれていく… エルロイの出世作にして、〈暗黒のL.A四部作〉の第一弾!
ついに登場させてしまいました、わたしの大々々好きな作家さんのひとり~、J・エルロイの『ブラック・ダリア』です。
この作品を読んだときの衝撃は、いまでも忘れられません。
それまでにも、エルロイという人の作品は2、3読んでいました。これが、ありていにいってしまえば、よくある犯罪小説でして、キャラクターも構成もプロットもごくありふれた感じの、いわば大量生産された“刑事もの” の域を出ないものでした。ただひとつ気になった点が、主人公につきまとう「暗い影」の存在。これが作者の心の状態を示しているようで、妙に引っかかっていたのですが…
…が、こんなに早く化けてしまうなんて、いったいだれに想像できたでしょう!!
『ホワイト・ジャズ』のあとがきを担当した、馳星周さんのお言葉をそっくりそのまま借りてみますと、エルロイはこの作品から「とちくるった」んだそうです。わたしもこの表現、まさしくぴったりだと思います。「エルロイは『ブラック・ダリア』からとちくるった」。どういうことなのか、すこし説明させてくださいね。
エルロイという人ほど、劇的な人生を歩んできた作家さんはいないと思います。
彼は幼いころ、“母親を殺害される” という信じられない悲劇に見舞われてしまいます。犯人は不明のまま、事件は未解決。この母親は、あとからエルロイにも理解できるようになるのですが、ウェイトレスの傍ら、売春まがいのことをしていました。のちに、この事件とむきあう勇気と知性を備えた彼は、『わが母なる暗黒』という手記も生みだします。(…おそるべき作家の執念ですね~。興味のある方は、ぜひ書店で手にとってみてください!)
その後の彼の人生は、落伍者そのもの。学校もドロップアウト、定職にもつかず、
ホームレスとなって昼間から安酒をあおる日々。こんなダメ人間がワールド・ワイドな超売れっ子大作家になるなんて、まさしくアメリカン・ドリームじゃないですかっ!!
ブラック・ダリア事件は、ご存知の方も多いと思いますが、1947年1月15日にロスでじっさいに起こった事件です。被害者はエリザベス・ショートという女優志願の若い女性で、ハリウッド関係者の目にとまるように、いつも黒ずくめの格好をしていたため、「ブラック・ダリア」と呼ばれていました。
察しのいい方にはもう歴然としてしまいますが、エルロイにとって「ブラック・ダリア」とは、殺害された母親なのですね。そして、この物語のふたりの主人公、バッキーとリーはもちろん、エルロイ本人。(…作中、しだいに事件にのめりこんでしまうリーが、壁一面にブラック・ダリア関連の記事を貼りつけるところは、背筋が寒くなってしまいます… エルロイの本名はリー・アール・エルロイ、つまり、自分のことを書いちゃったのですね!)
作家本人の執念が大噴出しているのですから、傑作にならないわけがないですね。そしてエルロイのすごいところは、この才能はほんもので、その後もなにかに憑りつかれたように、常人には真似できない作品群を次々発表していくのです…
とくに、『ビッグ・ノーウェア』、『LAコンフィデンシャル』、『ホワイト・ジャズ』 は、どれも必読です!
こんな大傑作を放出することができるのなら、一度でいいから「とちくるって」みたい…♪ そう思っちゃうのは、わたしだけではないと思うんですけど…!!
(2008)フランス
出演…ジャン・バプティスト・モニエ
ベンジャミン・ユンガー
ジェニファー・デッカー
監督…ジェームズ・ユット
★★★
〔ストーリー〕
高校生のニックは幼い弟と母親の3人暮らし。同級生のアンジーに夢中だが相手にされず、親友のピエールといつもつるんでいた。ファーストフード店でバイトに励むものの、アンジーと距離を縮める格好の手段の携帯電話が、なかなか手に入らない。思いつめたニックは母親に嘘をつき、いかがわしい店から格安で、一風変わった携帯電話を手に入れるのだが…
キラキラした青春ホラーのご紹介です。
監督のジェームズ・ユットという人は、「Serial Lover」(「シリアル・ラヴァー」1998)でデビューを果たした方。こちらの作品は未見なのですが、紹介文を読んでみると、“ナンセンスなスプラッタ・コメディー”、“徹底したブラックユーモアと独創的な映像~” などと、記されています。本作品も、まさしくナンセンスなスプラッタをしてしまして、かつ、こてこてのコメディです。
原作はティーン・ホラーで人気の作家さん、ウィリアム・スリーターの 『Hell Phone』。邦訳はまだ出ていないようですが、これだけ楽しければ、今後訳出される可能性アリですね。(…かといって、R・L・スタインのような、記述トリックの新本格っぽいヤング・ホラーではないです)。
主役のニックを演じるジャン・バプティスト・モニエくんは、コーラス隊〈Les Choristes〉の看板ボーイ・ソプラノらしいです。子役として幼いころからTVに出演していたようなんですが、歌っている姿はまさに“天使”ですね。癒されたい方、天使に興味のある方は、こちらをどうぞ。
よくある携帯電話もので、登場人物が全員十代ですから、個々のエピソードも爽やか~に、随所にホンワカした笑いをまじえて進んでいきます。最初に「青春ホラー」を書きましたが、ファンタジーな要素が圧倒的に強く、「悪魔の携帯電話」を使ってなんでも出来るようになってしまうけど、さて、その見返りは…? という、わかりやすいストーリー。この携帯電話というのが、まるで「ハリー・ポッター」のような自由自在度です。ほんとーに、なんでもできるようになってしまいます(笑)。
ファンタジーなストーリーにくわえて、残酷シーンもほぼ皆無なので、「…これはもしや、ひとりも犠牲者がでないという、まさしくハリーな小学生向け映画…??」と、観ていましたら、後半からしっかりホラーしていきました。(…といっても、血は一滴も流れないんですけどね!) ファンタジーとして見ると、けっこう残酷だと思います、たぶん(笑)。
出てくる男の子や女の子がみんなかわいい子たちばかりなので、とりあえず、どんなシーンも絵になっています。ホラーにつきものの 「暗さ」や 「苦味」がひとつも見あたらず、最初からそんな映画だとわりきって観ると楽しいかもしれません。
…思えば 「ハリー・ポッター」 シリーズは、道具仕立てこそメイド・イン・UKしていましたけど、映画そのものは120%アメリカナイズされていました。それが空前の商業的価値を生みだしたわけですが、この作品の場合、全体的に 「ドタバタ・ホラー喜劇」 としてとっちらかっている感が否めないものの、そうした不器用さや個性などが、逆に愛しかったりするわけです。
それから、劇中に突然「Dead End」(「-Less/レス」2003)のワン・シーンが挿入されるのにはびっくりしました。監督さんも、好きね~♪
ニックを演じるジャン・バプティスト・モニエくん。
今後の成長株ですね♪
親友のピエール(ベンジャミン・ユンガー)
くんと。いい笑顔しています!
ニックが恋するアンジー
(ジェニファー・デッカー)。
モニエくんとくらべると、
大人っぽいですねー。
いじめっこ隊登場!
リーダーのヴァージル
(中央ウラジミール・コン
サイニー)は、なぜか
いつも半裸です!
そのヴァージル、「悪魔の携
帯電話」に囁かれて、食堂で
ストリップ♪ をはじめてしまい
ました!
(←ここ、見せ場ですのよ♪)
本領発揮した携帯電話の大暴走!!
さて、生き残ることができるのは、
だ~れだ…??
(2003)アメリカ/ドイツ
出演…ジョン・トラボルタ
コニー・ニールセン
サミュエル・L・ジャクソン
ティム・デイリー
監督…ジョン・マクティアナン
★★★★
〔ストーリー〕
パナマの米軍クレイトン基地から訓練に出て、嵐の森で消息を断ったレンジャー部隊。17時間後、3名の兵士が発見されるが、なぜか味方同士で撃ちあっていて、ヘリコプターの目前でひとりが死亡する。救助された2名の兵士のうち、ひとりは重傷、もうひとりはジュリー・オズボーン大尉の尋問に黙秘をつづける。そこへ、非公式に麻薬取締捜査官のハーディーが呼びよせられた。ハーディーは麻薬組織に買収された容疑をかけられているのだが…
あまりにおもしろかったー♪ ので、興奮しながら書いています~、
邦題は「閉ざされた森」です。
ジョン・マクティアナンというと、「レッド・オクトーバーを追え!」や、「ダイ・ハード」シリーズで大成功を収めた一流の監督さん。その方が、はじめてサスペンスに挑んでみたようです! 例によって例のごとく、どんでん返しがてんこもりになっています。ラストまで気が抜けない、すばらしい構成です。
俳優陣には、これまた一流どころのトラボルタとサミュエル・L・ジャクソンを揃えました。トラボルタが登場すると、自然と映画がリラックス・ムードになるといいますか、親しみの情が伝わってくる不思議な役者さんです。また、ここにサミュエル・ジャクソンがくわわると、ぐっと高級感が増します(笑)。
ヒロインには、「Gladiator」(2000)のコニー・ニールセン。今回は軍人役ということで、きれいなブロンドをばっさりベリーショートにして、タフで仕事熱心な女性を好演しています。
サスペンス映画というと、どれだけ観客を(無理なく!)騙せるかというところが重点かと思われますが、この作品はかなりの高得点を稼ぎだしています。似ているところでは、「Identity」(2003)といい勝負なんじゃないでしょうか。
ストーリーは、とある米軍基地で起きたトラブルからはじまります。味方同士で殺しあいをしていた兵士。行方不明のままの仲間と軍曹。生き残った兵士のひとりは頑なに口を閉ざしたまま、業を煮やした上官スタイルズ(ティム・デイリー)は、かつての友人にして問題児(?)のトム・ハーディー(トラボルたん)を呼ぶことに。コニー・ニールセン演じるオズボーン大尉とコンビを組んで、難事件の解明に乗りだします。
“軍” という特殊で閉鎖的な環境にくわえて、だれがウソをついているのか、だれがほんとうのことをいっているのかと、次第に迷路にはまっていくように複雑な物語が展開します。とくに、前半の回想シーンで、“鬼軍曹” サミュエル・ジャクソンのエピソードが語られるところは、物語の不吉な予感を示すかのように、スリリングで不気味。この緊張感がラストまでいっきに持続します。
まだ未見の方のために、下手なことはいいません… でも、これだけはいわせてください。後味のいい作品で、ほんとによかったー!!
太っても、トラボルたん~。
どんな役を演じても、憎めない
キャラになっちゃうんですよね♪
オズボーン(コニー・ニールセン)
は最初、ハーディーのやり方に
疑問を持つのですが…
唯一の無傷の生き残り・ダンバー
(ブライアン・ヴァン・ホルト)に事情
聴取をはじめることにしますが…
鬼軍曹ウェスト(サミュエル・L・
ジャクソン)登場!
さて、“閉ざされた森”で起こった
悲劇の真実とは…?
騙されたり、騙されたりの
くりかえし…!
ハーディーとオズボーン
は、時間内にナゾを解く
ことができるでしょうか?
Pumpkinhead
(1988)アメリカ
出演…ランス・ヘンリクセン
ジェフ・イースト
シンシア・ベイン
監督…スタン・ウィンストン
★★★
〔ストーリー〕
山間の小さな田舎町で雑貨屋を営むエドは、幼い息子のビリーとふたり暮らし。ある日、山小屋にむかう5人の男女の一行がエドの店に立ちよった。しかし、エドの留守中、開放的な気分になった彼らのひとり・ジョエルがモトクロス・バイクをはじめて、ビリーを轢き殺してしまう。唖然とする仲間のクリスを残して、逃げ去るジョエルたち。一方、帰宅したエドはクリスから事件の顛末を聞き、警察にはむかわず、ひとり復讐を果たそうと決意するのだった…!!
「パンプキンヘッド」です。
スタン・ウィンストン監督というと、特殊効果やメイキャップなどで、「Aliens」(「エイリアン2」1986)や「Predator」(「プレデター」1987)や、「Terminator 2: Judgment Day」(1991)などといった大作では、すでに顔馴染みの有名人。いわば、モンスター系の映画が得意な方なんですね。
ストーリーのほうも、いかにも単純でドラマチックな筋書きです。ばかげた不注意から息子を殺されてしまった父親が、町の伝説の怪物「パンプキンヘッド」を甦らせて、彼らにひとりずつ報復を果たしていくというもの。
わたしはこの筋書きとタイトルを目にしたとき、なぜか 「バーカーっぽいな!」 と思ってしまいました。(…「Rawhead Rex」(1986)じゃありませんけど(笑)~)、このわかりやすくキャッチーなタイトルといい、アイデアといい、いかにもバーカーの好みそうな古典ストーリーなんですよね~…
(バーカーっぽさが功を奏しているかはともかく)、モンスター造形がすばらしく、非常に人気の高い作品となっています。続編もたくさん作られているようです。それから、フィギアも人気ですね!(← これはある意味モンスター映画の特権ですよね♪)
主役のエドを演じるのは、「エイリアン2」でビショップを演じたランス・ヘンリクセン。カッコイイお父ちゃまですねー。彼以外は、ほとんど無名の役者さんばかりです。お金もあまりかかっていません。多少説明不足で、消化不良な部分もあるのですが、B級テイストゆえの荒っぽい楽しさといいますか、純粋にホラーを楽しめる要素が集中しています。
赤っぽい、埃っぽい荒涼とした大地に、粗末な雑貨屋、土埃で汚れた家々、無口で無骨なヘンリクセンと、雰囲気もかなりイイ感じ。たいして、「パンプキンヘッドを召還する場面」 になりますと、白と青の世界に変わって神秘的なムードに。ヘンリクセンに召還の手順を教える老婆の存在も不気味です。
特徴はやはり、パンプキンヘッドの造形でしょうか… これがさして大きすぎず、無敵すぎもせず(笑)、ちょうどいいくらいのモンスターとなっています。人間と獣と爬虫類をあわせたようなごつごつした身体で、不恰好に「のっし、のっし…!」と歩く姿は、悪夢そのもの。ただひとつ残念な点は、残虐度がおとなしめなところ。ここでパンキンがもっと暴れていたら、もうすこし映画としての格が上がったのは確実だと思います。
ビリー少年を演じるマシュー・ハーレイがほんとうにかわいらしくて、彼が死んでしまう場面は涙なくして観れません…(悲)、ううーん、罪のない子供が殺されてしまう映画って、やはり辛いものがありますね…
エドを演じるランス・ヘンリクセン。
頭脳明晰、冷静沈着なビショップ役も
はまっていましたよねー♪
父ひとり子ひとりのエドとビリー
は、慎ましくも平穏な生活を
望んでいたのですが…
調子に乗った若者のバイクが
いきなり暴走!!
復讐を果たしてくれるという、
伝説の怪物を呼びだす儀式を
行ってしまいます…!!
一方、怯える若者たちは…
(「The Crow」(1994)のブラン
ドン・リーいわく、「やったら、やら
れる」んですよ~!)
そうこうしているうちに…
窓の外から、
「こんにちは~♪」
(2007)アメリカ
出演…ジェス・ウェイクスラー
ジョン・ヘンスリー
ヘイル・アップルマン
アシュレイ・スプリンガー
監督…ミッチェル・リヒテンシュタイン
★★★
〔ストーリー〕
ケンタッキー州ルイヴィルに住む女子高生のドーンは、病気の母と、義理の父と、義兄のブラッドの4人暮らし。生真面目なドーンは〈貞節を守る会〉のメンバーで、地元の子供たちに純潔を勧め、学校の性教育では、男性器の図解は見ることができても、女性器にはシールが貼ってあった。だが、いつしかドーンは、トビーというクラスメイトのことを意識しはじめるようになり、街外れの池に彼を誘いだすのだが…
サンダンス映画祭でおおいに注目を集めたカルト作品、第二弾!
監督のミッチェル・リヒテンシュタインという人は、役者さんとしても成功している、非常に有名な方なんだそうです。そんな彼が撮ったこの作品、アイデアだけ聞くと、お下劣なB級ものになってしまいそうですが、奇跡的にフツーにおもしろい青春映画になっています。また、いいかげんな性教育への批判も垣間見ることができます。
“女性器に歯が生える” というと、アメリカ先住民の間では超有名なお話。ダン・シモンズの 『バンコクに死す』 の中の一編、『歯のある女と寝た話』を読んでいただけると、より詳しく知ることができると思います。じつはこの「歯」、正確には「歯」ではなくて、一種の「腫瘍」なんだそうです… (キングの 『ダーク・ハーフ』 でも、頭の中に双子の片割れが育っちゃうエピソードがありましたよね~) こちらももちろん、医学的には「腫瘍」扱い。そんなにめずらしい事例ではないみたいです。
…ということで、じっさいには映画のように「カプッ」とやられちゃうことはないわけですが、男性陣からしてみると、真剣にコワーいお話なんじゃないでしょうか… (汗)、だって、女のわたしでさえ、ハラハラしながら観てしまいましたからね~ (…いつ「カプッ」とやられるんじゃないかと、もうヒヤヒヤ…!)
ドーンに歯が生えてしまった背景には、自宅のすぐ裏の工場の煙突が一因でもあるようなんですが、たんなるゲテモノ映画ではなく、「人とちがうかもしれない」、「自分は変かもしれない…!」と、悩むティーンの女の子の心情が丁寧に描かれていて、好感が持てます。とくに、ヒロインのドーンを演じるジェス・ウェイクスラーが、前半は野暮ったい優等生、後半から徐々に自我に(悪女に♪)目覚めていく経過が楽しい。
ただ、この作品を日本公開するとなると、かなりきわどいシーン(…じっさい何人も「カプッ」といくので、「Hostel part Ⅱ」(2007)並みのきわどさでございます~)があるので、どこまで再現できるか?! あやぶまれる面もあるのですが…
ラストで“歩く凶器” と化したドーンが、カッコイイ。これは素直に惚れますよー♪
優等生なドーン。
両親の自慢の娘です。
対して、刺青男になっちゃった、
やさぐれ義兄のブラッド
(ジョン・ヘンスリー)!
ドーンに指を噛まれた苦い
思い出があります…
トビー役のヘイル・アップルマン。
カワイイなー、オイ!
とうとう産婦人科で触診して
もらうことになったのですが…
「…やっ、ちょっ、らめえっっ!!」
ヒッチハイクしたはいいけれど…
エロいオッサンの嫌がらせに、
イラッとしてみたり~(笑)。
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独断と偏見で、ホラー関係(広い意味でのホラーですので、SFやファンタジーなんかもやってます)のレビューを書いてます。コメント大歓迎です。新情報や、こんなのもあるよ!って情報などなど、寄せてくれるとありがたいです。
〈好きかも♪〉
おにぎり、猫たん、ジャック・ホワイト、ブクオフ、固いパン、高いところ、広いところ、すっげー大きな建造物、ダムとか工場とか、毛玉とり、いい匂い…
〈苦手かも…〉
かます、説明書、道案内、カマドウマ、狭いところ、壁がすんごい目の前とか、渋滞、数字の暗記、人ごみを横切る、魚の三枚おろし…
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